「戸出駅」の版間の差分
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|画像説明 = 駅遠景(2004年7月) |
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|よみがな = といで |
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|ローマ字 = Toide |
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2020年2月15日 (土) 06:45時点における版
戸出駅 | |
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駅遠景(2004年7月) | |
といで Toide | |
◄林 (2.7 km) (3.4 km) 油田► | |
所在地 | 富山県高岡市戸出町二丁目4-1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■城端線 |
キロ程 | 7.3 km(高岡起点) |
電報略号 | トイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
901人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)5月4日 |
備考 |
簡易委託駅 POS端末設置 |
戸出駅(といでえき)は、富山県高岡市戸出町二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)城端線の駅である。
歴史
- 1896年(明治29年)10月10日 - 駅舎が竣工する[1]。
- 1897年(明治30年)5月4日 - 中越鉄道黒田仮停車場 - 福野駅間開業と同時に設置され、旅客及び貨物の取扱を開始する[2][3][4]。
- 1920年(大正9年)9月1日 - 中越鉄道国有化により、鉄道省(国鉄)中越線の駅となる[2][5]。当駅は旅客、手荷物、小荷物及び大貨物の取扱を行う[5]。
- 1942年(昭和17年)8月1日 - 中越線の高岡駅 - 城端駅間が城端線に改称され、当駅もその所属となる[6][7]。
- 1954年(昭和29年)12月15日 - 跨線橋が竣工する[8]。
- 1967年(昭和42年)10月 - 貨車移動のため、車輌移動機(ANT15-2型)を設備する[9]。
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 営業範囲を改正し、手荷物及び小荷物の配達取扱を廃止する[10]。
- 1970年(昭和45年)10月1日 - 営業範囲を改正し、貨物の取扱を廃止する[11]。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 営業範囲を改正し、旅客及び荷物を取扱う駅となる[12]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 営業範囲を改正し、荷物の取扱を廃止する[13]。
- 1987年(昭和62年)
- 2001年(平成13年)7月1日 - 乗車券類簡易委託発売業務引渡し式が行われ、簡易委託駅となる[16]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持ち、列車交換が可能な地上駅である[17][18]。城端方面下りホームへは跨線橋で連絡している[17]。高岡方面には保守用側線がある[18]。
北陸広域鉄道部が管理し[19]、高岡市の補助を受けたJR戸出駅利用促進協議会が駅業務を受託する乗車券類簡易委託駅であり[20]、2001年(平成13年)7月1日から戸出駅利用促進協議会から委託された3名の業務員が出改札等の業務にあたっている[16][21]。2016年(平成28年)12月1日には同月を以て終了した青春18きっぷの常備券の発売が行われた[22]。 2000年代半ば頃、自動券売機(食券タイプ)が設置されたこともあったが、後に撤去されている。
駅舎は中越鉄道から請け負った西砺波郡戸出町の川合市兵衛および、東砺波郡油田村の平松達次郎によって施工され、1896年(明治29年)10月10日に竣工した(建設費は297円50銭)[1]。増築などはされているが全面改築されたことはなく、躯体は中越鉄道開業当時の木造平屋建桟瓦葺である[23]。富山県近代歴史遺産に指定されている[23]。
跨線橋は第二次世界大戦中、金属類の供出のため一旦取り壊された[8]。戦後、住民および町の要望により再度架設されることとなり、川田工業の施工により1954年(昭和29年)12月15日より供用を再開した[8]。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
駅舎側 | ■城端線 | 上り | 高岡方面 |
反対側 | ■城端線 | 下り | 城端方面 |
利用状況
「富山県統計年鑑」と「高岡市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り[24][25]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 1,362 |
1996年 | 1,327 |
1997年 | 1,243 |
1998年 | 1,221 |
1999年 | 1,156 |
2000年 | 1,101 |
2001年 | 1,000 |
2002年 | 937 |
2003年 | 921 |
2004年 | 889 |
2005年 | 871 |
2006年 | 828 |
2007年 | 825 |
2008年 | 836 |
2009年 | 816 |
2010年 | 844 |
2011年 | 829 |
2012年 | 835 |
2013年 | 820 |
2014年 | 787 |
2015年 | 870 |
2016年 | 908 |
2017年 | 901 |
駅周辺
- 高岡市役所戸出支所
- 富山県立高岡南高等学校
- 高岡市立戸出東部小学校
- 北陸銀行戸出支店
- 戸出郵便局
- 高岡みなみハートセンター みなみの杜病院(2019年5月1日に高岡みなみ病院から改称)
- 戸出コミュニティセンター(戸出ショッピングセンターハニー跡地に建設)
1970年代から80年代にかけて、高岡市内の数少ない大型ショッピングセンターとして賑わったが、イオンモール高岡などの大型ショッピングモールの進出で、経営不振に陥り、2006年頃に閉店。
バス路線
- 戸出町 - 当駅から徒歩3分
- 東京行き ・戸出コミュニティセンター前 - 当駅から徒歩7分
- 名古屋行き・戸出四丁目 - 当駅から徒歩17分南西1.2km(国道156号線ウェルシア前)
- 東京(池袋・新宿)行き:加越能バス・西武バスの共同運行(高速バス)
- 名古屋行き:加越能バス単独運行(高速バス) ※競合相手のイルカ交通は全便通過。
機関車
中越鉄道開業時、最初に使用された機関車「中越弁慶号」は戸出駅東側にあった機関庫で組み立てられた。機関車の材料部品はイギリスのナスミス・ウィルソン社製であり、伏木港にて川舟に積み換えられた後に千保川、玄手川を利用して柳島(現在の高岡市西藤平蔵柳島地区)まで運ばれ、その後陸送で戸出機関庫へ運び込まれて組み立てられた[26]。砺波市のチューリップ公園に展示されている蒸気機関車もここで組み立てられたものである[26][27]。
隣の駅
脚注
- ^ a b 戸出町史、pp.1195-1197
- ^ a b 戸出町史、p.1197
- ^ 『官報』(135頁)、1897年(明治30年)5月11日、印刷局
- ^ a b 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』(158頁)、1998年(平成10年)10月、JTB
- ^ a b 大正9年鉄道省告示第58号(『官報』、1920年(大正9年)8月17日、内閣印刷局)
- ^ 今尾恵介監修、『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 6号』(33頁)、2008年(平成20年)10月、新潮社
- ^ 戸出400年のあゆみ、p.82
- ^ a b c 戸出町史、p.1198
- ^ 『北日本新聞』(10面・高岡近郊版)、1967年(昭和42年)10月14日、北日本新聞社
- ^ 昭和44年日本国有鉄道公示第309号(『官報』、1969年(昭和44年)10月1日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和45年日本国有鉄道公示第405号(『官報』、1970年(昭和45年)9月29日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和49年日本国有鉄道公示第208号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和59年日本国有鉄道公示第174号(『官報』、1984年(昭和59年)1月30日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和62年日本国有鉄道公示第210号(『官報』、1987年(昭和62年)2月5日、大蔵省印刷局)
- ^ 戸出400年のあゆみ、p.83
- ^ a b 「JR戸出駅 越中中川駅 地域で駅支えるぞ 簡易委託業務引き渡し式 住民ら再出発祝う」、『北日本新聞』(15面)、2001年(平成13年)7月2日、北日本新聞社
- ^ a b 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号(24頁)、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版
- ^ a b 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』(35及び63頁)、2010年(平成22年)9月、講談社
- ^ データで見るJR西日本2016 - 西日本旅客鉄道
- ^ 戸出400年のあゆみ、p.81
- ^ JR戸出駅利用促進協議会 - 高岡市市民生活部 共創まちづくり課
- ^ 戸出駅にファン行列 青春18きっぷ“赤券”最後の販売 - 2016年(平成28年)12月2日、北日本新聞社
- ^ a b とやまの近代歴史遺産、p.49
- ^ 統計年鑑 - 富山県
- ^ 高岡市統計書の経年データ(平成18年版~) - 高岡市
- ^ a b 戸出町史、p.1193
- ^ とやまの近代歴史遺産、p.65
参考文献
- 戸出町史編纂委員会/編『戸出町史』戸出町史刊行委員会、1972年、1193-1198頁。
- 富山県教育委員会/編『とやまの近代歴史遺産』2010年、49-65頁。
- 「戸出400年のあゆみ」編纂委員会/編『戸出400年のあゆみ : 高岡市合併40周年』「戸出400年のあゆみ」刊行委員会、2006年、81-83頁。