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2020年4月1日 (水) 01:05時点における版
藤代 幸一(ふじしろ こういち、1932年10月10日 - 2020年1月14日)は、日本の中世ドイツ文学者、東京都立大学 (1949-2011)名誉教授。
人物
東京市築地(現中央区)生まれ。東京外国語大学ドイツ語科卒。1958年東京都立大学大学院修士課程修了。1959年日本大学講師、1964年静岡大学講師、1967年東京都立大学助教授、83年教授。96年定年退官、名誉教授。
幼少時から歌舞伎、落語に親しみ、中世ドイツの笑いの演劇・文芸を研究・翻訳した[1]。
2020年1月14日、肺炎のため死去。87歳没[2]。
著書
- 『アリストテレスの笑い 美女に馬乗られた哲学者』創造社 1972
- 『少年少女のための聖人伝物語』創造社 1977
- 『記号を読む旅 ドイツ中世文化紀行』法政大学出版局 1986
- 『もうひとつのロマンチック街道 ヨーロッパ歴史・文化紀行』法政大学出版局 1990
- 『ロマンチック街道旅物語』佐伯和子画 東京書籍 1992
- 『ヨーロッパ・エンブレムの旅』阿部真由美イラスト 東京書籍 1994
- 『ドイツ・メルヘン街道物語』佐伯和子画 東京書籍 1996
- 『ドイツゲーテ街道を歩く』トラベルジャーナル 1998
- 『アンデルセンの<詩と真実>』法政大学出版局 2002
- 『「死の舞踏」への旅』八坂書房 2002
- 『ヴィッテンベルクの小夜啼鳥 ザックス、デューラーと歩く宗教改革』八坂書房 2006
- 『デューラーを読む 人と作品の謎をめぐって』法政大学出版局 2009
共著編
- 『たのしいドイツ語』田中道夫,藤田賢共編著 南江堂 1976
- 『中世低地ドイツ語』山口春樹、檜枝陽一郎共著 大学書林 1987
- 越智フェリシタス『シルダの人びと』編 同学社 1988
- 越智フェリシタス『ボムベルクいたずら物語』編 同学社 1990
- 『ドイツ語への招待』フェリシタス・越智共著 郁文堂 1991
- 『初期新高ドイツ語』工藤康弘共著 大学書林 1992
- 『ベルリンの青春』フェリシタス・越智共著 郁文堂 1996
- 『ワンポイント・ドイツ文法』新訂版 保阪靖人共著 郁文堂 2003
- 『ビールを〈読む〉 ドイツの文化史と都市史のはざまで』森貴史共著 法政大学出版局 2013
翻訳
- M.グラープマン『カトリック神学史』下宮守之共訳 創造社 1971
- アルノ・ボルスト『中世の異端カタリ派』新泉社 1975
- 『ジプシー民話集』佐藤牧夫共編 同学社 1978
- ハンス・ザックス『謝肉祭劇集』正続 田中道夫共訳 南江堂 1979‐80
- 『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』法政大学出版局 1979
- 『中世の笑い 謝肉祭劇十三番』編訳 法政大学出版局 1983
- 『ハンス・ザックス作品集』岡田公夫、工藤康弘共著 大学書林 1983
- ヤコブス・ア・ウォラギネ『黄金伝説抄』新泉社 1983
- ペーター・シュナイダー『壁を跳ぶ男』越智和弘共訳 白水社 1984
- ザックス『謝肉祭劇選』正続 田中道夫共訳 明星大学出版部 1984‐86
- 『狐ラインケ』法政大学出版局 1985
- フランツ・シュミット『ある首斬り役人の日記』白水社 1987 のち白水Uブックス
- 『司祭アーミス』編訳 法政大学出版局 1987
- 『ドイツ民衆本の世界 1 クラーベルト滑稽譚・麗わしのメルジーナ』国書刊行会 1987
- 『ドイツ民衆本の世界 4 幸運のさいふと空とぶ帽子(岡本麻美子共訳)麗わしのマゲローナ』国書刊行会 1988
- ノルベルト・オーラー『中世の旅』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1989
- ハンス・ペーター・デュル『文明化の過程の神話』全5巻 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス
- 1『裸体とはじらいの文化史』三谷尚子共訳 1990
- 2『秘めごとの文化史』津山拓也共訳 1994
- 3『性と暴力の文化史』津山拓也共訳 1997
- 4『挑発する肉体』津山拓也共訳 2002
- 5『〈未開〉からの反論』津山拓也共訳 2008
- ノルベルト・ビショッフ『エディプスの謎 近親相姦回避のメカニズム 上』工藤康弘共訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1992
- フランツ・イルジーグラー,アルノルト・ラゾッタ『中世のアウトサイダーたち』白水社 1992 『中世のアウトサイダー』白水社 2005
- 『ハンス・ザックス謝肉祭劇全集』田中道夫共訳 高科書店 1994
- ホルスト・ブレーデカンプ『古代憧憬と機械信仰 コレクションの宇宙』津山拓也共訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1996
- ハンス・ペーター・デュル『自身が語るデュルの世界 2戸外で朝食を』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1998
- 『聖ブランダン航海譚 中世のベストセラーを読む』訳著 法政大学出版局 1999
- ハンス・ビーダーマン『図説世界シンボル事典』監訳 宮本絢子、伊藤直子、宮内伸子共訳 八坂書房 2000
- アウグスト・フォン・ゲーテ著 A.バイヤー,G.ラデッケ編『もう一人のゲーテ アウグストの旅日記』石川康子共訳 法政大学出版局 2001
- ロベルト・ザッペリ『教皇をめぐる四人の女 伝説と検閲の間のパウルス三世伝』法政大学出版局 2003
- ノルベルト・オーラー『巡礼の文化史』井本[ショウ]二共訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 2004
- マルチン・ルター『ルターのテーブルトーク』編訳 三交社 2004
- エルンスト・シューベルト『中世ヨーロッパ万華鏡 3名もなき中世人の日常 娯楽と刑罰のはざまで』八坂書房 2005
- オットー・ヴィマー『図説聖人事典』八坂書房 2011