「太陽の破片」の版間の差分
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2020年4月22日 (水) 08:01時点における版
「太陽の破片」 | ||||
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尾崎豊 の シングル | ||||
B面 | 「遠い空」 | |||
リリース | ||||
規格 |
12インチシングル 8センチCD カセットテープ | |||
録音 |
CBSソニー六本木スタジオ Gold Rush Studio | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | MOTHER&CHILDREN | |||
作詞・作曲 | 尾崎豊 | |||
プロデュース | 吉野金次 | |||
ゴールドディスク | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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尾崎豊 シングル 年表 | ||||
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「太陽の破片」(たいようのはへん)は、日本のミュージシャン、シンガーソングライターである尾崎豊の7枚目のシングル。英題は『SCRATCH OF THE SUN』(スクラッチ・オブ・ザ・サン)[1]。
背景
1987年12月に尾崎は覚醒剤取締法違反によって逮捕され、活動休止を余儀なくされた。本作は、その活動再開第1弾として発売されたオリジナルシングル。
1986年の渡米時には歌詞の原型が出来上がっていた。アルバム『街路樹』からの実質的な先行シングルとしてリリースされた。
基本的にマザーアンドチルドレン所属時に制作された作品には英題がつけられていないが[2]、本曲のPVには『SCRACH OF THE SUN』と英題が表記されている[3]。
リリース
1988年6月21日にマザーアンドチルドレンより12インチレコード、8センチCD、カセットテープの3形態でリリースされた。
過去最高のヒットとなった本作だが、生前のシングル曲としては唯一、アルバム未収録となった。尾崎の場合、先ずアルバム発表間際に最初のシングルを発表、続いてアルバム発表後にそれをフォローする形で2枚目以降のシングルカットを行う事が多かったのだが、本作は9月発売のアルバムからの先行であることもあり、発売までの間隔が若干長かった。また、発表当時、尾崎自身が所属事務所への反感から、本作を収録することによってアルバム『街路樹』が売れる事を嫌い、あえて未収録となった[4]。
全2曲と一般的な収録曲数であるが、タイトル曲が7分超という長さ故に、当時のシングル(EP)の主流であった規格の7インチではなく、リミックスシングルで多く用いられた12インチ盤での発売となっている。
シングルが廃盤となって以後、いかなる編集盤にも収録されず、長らく入手困難となっていた。しかし2007年発売の生産限定CD-BOX『71/71』において、同じくこれまでアルバム未収録であった「街角の風の中」と共に『街路樹+2』に収録された。リリース後19年、没後15年にしてアルバム初収録となった。この収録を皮切りに翌2008年には『WEDNESDAY 〜LOVE SONG BEST OF YUTAKA OZAKI』、さらに2009年に発売された『街路樹(2枚組スペシャルエディション)』の再発版にも収録された。
なお、ライブ音源は1993年にリリースされた『約束の日 Vol.2』および1999年にリリースされたベストアルバム『ARTERY & VEIN : THE VERY BEST OF YUTAKA OZAKI』に収録されている。
カップリング曲の「遠い空」は、アルバム『街路樹』とは別バージョン。こちらも発表以来、本シングル以外で聴く事ができなかったが、2009年発売の『街路樹(2枚組スペシャルエディション)』に「太陽の破片」と共に収録された。
プロモーション
前年の逮捕で付いた大きなマイナスイメージを払拭するため、1988年6月22日には、音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』(1985年 - 1989年、フジテレビ系列)に最初で最後となるテレビ出演を果たすなど、それまでに例のない程の積極的なプロモーション活動を行った。過去にインタビューなどでテレビ出演した事はあったものの、生放送の音楽番組で楽曲を披露するのは初めての試みであった。以後、1992年に急死するまで生涯ただ一度のテレビ番組での生演奏となった。
なお『夜ヒット』の出演映像は2013年11月27日にリリースされたライブアルバム『LIVE CORE LIMITED VERSION YUTAKA OZAKI IN TOKYO DOME 1988/9/12』のDVD特典映像として収録されているが、映像の一部(間奏時のスタジオ後方の司会者(当時:柴俊夫)や他の出演歌手らが座っている集合席のアップ)が差し替えられている。
アートワーク
アート・ディレクションは田島照久が行っている。また、本作のジャケットは尾崎の提案が採用されている。
ミュージック・ビデオ
監督は佐藤輝が担当。内容は、裸の子供たちと尾崎が共に戯れるもので、特殊効果により尾崎が宙に浮かぶ場面などがある。また、 別のミュージック・ビデオも存在し、ライブ・ビデオ『告白 (Confession)』(1995年)に収録されている。その内容は、1988年9月12日の東京ドームでの公演『LIVE CORE』と「TOUR 1991 BIRTH」から1990年8月27日の郡山市民文化センターでの公演と、生前最後のライブとなった同年10月30日の代々木オリンピックプール第一体育館での公演の映像が使用されている。
ライブ・パフォーマンス
本作のライブ初披露は前述の『夜のヒットスタジオDELUXE』出演時となるが、アレンジはほぼスタジオ録音盤と変わらないものの、イントロ、アウトロはほとんどがシャウトで占められていた。また、『LIVE CORE』において演奏された際は、前の曲である「核」のアウトロとこの曲のイントロが重なるようにアレンジされていた。また、後に行われた全国ツアー「TOUR 1991 BIRTH」でもこの曲は採用された[5]。アレンジは変更されており、イントロ、アウトロのシャウトは行わなかった。
カバー
- 岡村靖幸 - 『"BLUE" A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』(2004年)
- 親友でもあった岡村によるカバー。原曲とは全く異なる曲調となっており、リズムへの歌詞の載せ方なども独特のものとなっている。
収録曲
全作詞・作曲: 尾崎豊、全編曲: 本多俊之。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「太陽の破片」 | |
2. | 「遠い空」 | |
合計時間: |
スタッフ・クレジット
参加ミュージシャン
- 村上“ポンタ”秀一 - ドラムス
- 高水健司 - ベース
- 是方博邦 - ギター
- 島健 - ピアノ、シンセサイザー
- 本多俊之 - サクソフォーン
- 尾崎豊 - アコースティックギター、ブルースハープ
- 鳥山敬治(サンミュージカルサービス) - シンセサイザー・オペレーター
スタッフ
- 吉野金次 - プロデュース、ミックス
- 松本元成(セディックスタジオ) - レコーディング・エンジニア
- 関口利之 - アシスタント・エンジニア
- 田島照久 - デザイン、アート・ディレクション、写真撮影
- 尾崎豊 - カバー・コンセプト
- 佐々木健彦 - アーティスト・マネージメント
- 福田信 - エグゼクティブ・プロデューサー
リリース履歴
No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1988年6月21日 | MOTHER&CHILDREN | 12inchEP CT 8センチCD |
MCR-503 MCT-3 MCD-3 |
3位 | |
2 | 1990年11月28日 | MMG INC. | 8センチCD | AMDX-6029 | 20位 |
ライブ版
- 「太陽の破片」
- ライブ音源
- 『約束の日 Vol.2』(1993年) - 1991年10月30日の代々木オリンピックプール公演から収録。
- 『ARTERY & VEIN : THE VERY BEST OF YUTAKA OZAKI』(1999年) - 1991年10月30日の代々木オリンピックプール公演から収録。
- ライブ映像
- 『LIVE CORE』(1989年) - 1988年9月12日の東京ドーム公演から収録。
- 『約束の日 LAST APPEARANCE』(1993年)
- 『約束の日 LAST APPEARANCE 完全版』 (2001年)
- 『もうひとつのリアリティ “LIVE + DOCUMENTARY”』(2004年) - 1991年8月27日の郡山市民文化センター公演から収録。
- 『LIVE CORE 完全版〜YUTAKA OZAKI LIVE IN TOKYO DOME 1988・9・12』(2013年) - 1988年9月12日の東京ドーム公演から収録。
- テレビ出演
- 音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』(1985年 - 1989年、フジテレビ系列) - 1988年6月22日放送。
- ライブ音源
- 「遠い空」
- ライブ映像
- 『LIVE CORE 完全版〜YUTAKA OZAKI LIVE IN TOKYO DOME 1988・9・12』(2013年)
- ライブ映像
収録アルバム
- 「太陽の破片」
- 『街路樹+2』(2007年)
- 『WEDNESDAY 〜LOVE SONG BEST OF YUTAKA OZAKI』(2008年)
- 『街路樹(2枚組スペシャルエディション)』(2009年)
- 「遠い空」
- 『街路樹』(1988年)
脚注
- ^ 「約束の日_Vol.2」においては"TAIYOU NO HAHEN"という英題が付されている。
- ^ 実際に、にマザーアンドチルドレン所属時に制作された作品には英題がつけられているのは今曲と「核」(英題・CORE)、「街角の風の中」 (英題・TWILIGHT WIND)のみである。
- ^ PVでは『SCRACH OF THE SUN』と誤って表記されており、正しくは『SCRATCH OF THE SUN』である。
- ^ 本来、喜ばしい事であるはずのアルバムがヒットすることに反発した理由や、コンセプトについては『街路樹』も参照のこと。
- ^ 「TOUR 1991 BIRTH」において、マザーアンドチルドレン在籍時の曲で採用されたのはこの曲のみである。