「モンタギュー・ヴェナブルズ＝バーティー (第2代アビンドン伯爵)」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m Category:イギリス・トーリー党の政治家を追加 (HotCat使用) |
|||
| 2行目: | 2行目: | ||
== 生涯 == |
== 生涯 == |
||
{{仮リンク|ジェームズ・バーティー (初代アビンドン伯爵)|en|James Bertie, 1st Earl of Abingdon|label=初代アビンドン伯爵ジェームズ・バーティー}}と1人目の妻エレノーラ・リー（{{lang|en|Eleanora Lee}}、1658年6月3日洗礼 – 1691年5月31日、[[ヘンリー・リー (第3代準男爵)|第3代準男爵サー・ヘンリー・リー]]の娘）の長男として生まれた<ref name="Cokayne">{{Cite book2|editor1-last=Cokayne|editor1-first=George Edward|editor1-link=ジョージ・エドワード・コケイン|editor2-last=Gibbs|editor2-first=Vicary|editor2-link=ヴィカリー・ギブス (セント・オールバンズ選挙区の庶民院議員)|year=1910|title=Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Ab-Adam to Basing)|volume=1|edition=2nd|location=London|publisher=The St. Catherine Press, Ltd.|language=en|pages=46–47|url=https://archive.org/details/completepeerageo01coka/page/46}}</ref>。1685年の[[モンマスの反乱]]が勃発した時点では未成年だったが、[[オックスフォード大学]][[クライスト・チャーチ (オックスフォード大学)|クライスト・チャーチ]]から招集された民兵隊に入隊した<ref>{{cite book2 |language=en |ref=harv |title=The Life and Times of Anthony Wood, antiquary, of Oxford, 1632–1695, described by Himself |volume=III: 1682–1695 |first=Andrew |last=Clark |authorlink=アンドリュー・クラーク (聖職者) |year=1894 |publisher=Clarendon Press |location=Oxford |pages=148–149 |url=https://archive.org/details/lifetimesofantho03wooduoft/page/148}}</ref>。その後、父の影響力により1686年に{{仮リンク|ウッドストック (オックスフォードシャー)|en|Woodstock, Oxfordshire|label=ウッドストック}}の自由民（{{lang|en|freeman}}）と町議会議員（{{lang|en|common councilman}}）になり、1687年には[[オックスフォード]]の自由民になった。1687年9月22日にピーター・ヴェナブルズ（{{lang|en|Peter Venables}}、1679年没）の娘アン（1715年4月28日没）と結婚、11月10日にヴェナブルズを姓に加えた。続く[[1689年イングランド総選挙]]ではまだ被選挙権のない年齢だったものの{{仮リンク|バークシャー選挙区|en|Berkshire (UK Parliament constituency)}}で当選、同年より1701年までオックスフォードの執行吏とオックスフォードシャー副統監を務めた<ref name="hop1">{{HistoryofParliament|1660|first1=Leonard |last1=Naylor |first2=Geoffrey |last2=Jaggar |title=VENABLES-BERTIE (formerly BERTIE), Montagu, Lord Norreys of Rycote (1673-1743). |url= |
{{仮リンク|ジェームズ・バーティー (初代アビンドン伯爵)|en|James Bertie, 1st Earl of Abingdon|label=初代アビンドン伯爵ジェームズ・バーティー}}と1人目の妻エレノーラ・リー（{{lang|en|Eleanora Lee}}、1658年6月3日洗礼 – 1691年5月31日、[[ヘンリー・リー (第3代準男爵)|第3代準男爵サー・ヘンリー・リー]]の娘）の長男として生まれた<ref name="Cokayne">{{Cite book2|editor1-last=Cokayne|editor1-first=George Edward|editor1-link=ジョージ・エドワード・コケイン|editor2-last=Gibbs|editor2-first=Vicary|editor2-link=ヴィカリー・ギブス (セント・オールバンズ選挙区の庶民院議員)|year=1910|title=Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Ab-Adam to Basing)|volume=1|edition=2nd|location=London|publisher=The St. Catherine Press, Ltd.|language=en|pages=46–47|url=https://archive.org/details/completepeerageo01coka/page/46}}</ref>。1685年の[[モンマスの反乱]]が勃発した時点では未成年だったが、[[オックスフォード大学]][[クライスト・チャーチ (オックスフォード大学)|クライスト・チャーチ]]から招集された民兵隊に入隊した<ref>{{cite book2 |language=en |ref=harv |title=The Life and Times of Anthony Wood, antiquary, of Oxford, 1632–1695, described by Himself |volume=III: 1682–1695 |first=Andrew |last=Clark |authorlink=アンドリュー・クラーク (聖職者) |year=1894 |publisher=Clarendon Press |location=Oxford |pages=148–149 |url=https://archive.org/details/lifetimesofantho03wooduoft/page/148}}</ref>。その後、父の影響力により1686年に{{仮リンク|ウッドストック (オックスフォードシャー)|en|Woodstock, Oxfordshire|label=ウッドストック}}の自由民（{{lang|en|freeman}}）と町議会議員（{{lang|en|common councilman}}）になり、1687年には[[オックスフォード]]の自由民になった。1687年9月22日にピーター・ヴェナブルズ（{{lang|en|Peter Venables}}、1679年没）の娘アン（1715年4月28日没）と結婚、11月10日にヴェナブルズを姓に加えた。続く[[1689年イングランド総選挙]]ではまだ被選挙権のない年齢だったものの{{仮リンク|バークシャー選挙区|en|Berkshire (UK Parliament constituency)}}で当選、同年より1701年までオックスフォードの執行吏とオックスフォードシャー副統監を務めた<ref name="hop1">{{HistoryofParliament|1660|first1=Leonard |last1=Naylor |first2=Geoffrey |last2=Jaggar |title=VENABLES-BERTIE (formerly BERTIE), Montagu, Lord Norreys of Rycote (1673-1743). |url=https://www.historyofparliamentonline.org/volume/1660-1690/member/venables-bertie-montagu-1673-1743}}</ref>。 |
||
総選挙により成立した{{仮リンク|仮議会 (1689年)|en|Convention Parliament (1689)|label=仮議会}}の記録ではモンタギューの名前がたびたび現れた。彼は家族と同じく[[トーリー党 (イギリス)|トーリー党]]員であり、[[ジェームズ2世 (イングランド王)|ジェームズ2世]]が逃亡した後も王位が空位になっていないとの[[貴族院 (イギリス)|貴族院]]の主張に賛成票を投じた。それ以外にもいくつかの庶民院委員会に加入し、5月には叔父{{仮リンク|ヘンリー・バーティー (1734年没)|en|Henry Bertie (of Weston-on-the-Green)|label=ヘンリー・バーティー}}と{{仮リンク|ウィリアム・ハーボード (政治家)|en|William Harbord (politician)|label=サー・ウィリアム・ハーボード}}の争いについて発言した<ref name="hop1" />。 |
総選挙により成立した{{仮リンク|仮議会 (1689年)|en|Convention Parliament (1689)|label=仮議会}}の記録ではモンタギューの名前がたびたび現れた。彼は家族と同じく[[トーリー党 (イギリス)|トーリー党]]員であり、[[ジェームズ2世 (イングランド王)|ジェームズ2世]]が逃亡した後も王位が空位になっていないとの[[貴族院 (イギリス)|貴族院]]の主張に賛成票を投じた。それ以外にもいくつかの庶民院委員会に加入し、5月には叔父{{仮リンク|ヘンリー・バーティー (1734年没)|en|Henry Bertie (of Weston-on-the-Green)|label=ヘンリー・バーティー}}と{{仮リンク|ウィリアム・ハーボード (政治家)|en|William Harbord (politician)|label=サー・ウィリアム・ハーボード}}の争いについて発言した<ref name="hop1" />。 |
||
[[1690年イングランド総選挙]]で再びバークシャー選挙区から出馬しようとしたものの、{{仮リンク|ジョン・ラブレス (第3代ラブレス男爵)|en|John Lovelace, 3rd Baron Lovelace|label=第3代ラブレス男爵}}が[[ホイッグ党 (イギリス)|ホイッグ党]]の{{仮リンク|リチャード・ネヴィル (1655-1717)|en|Richard Neville (the younger)|label=リチャード・ネヴィル}}を推したため、モンタギューは代わりに{{仮リンク|オックスフォードシャー選挙区|en|Oxfordshire (UK Parliament constituency)}}から出馬した<ref name="hop1" />。このとき、バークシャー選挙区にはすでに[[ヘンリー・ウィンチコンブ (第2代準男爵)|第2代準男爵サー・ヘンリー・ウィンチコンブ]]と{{仮リンク|ハンフリー・フォースター (第2代準男爵)|en|Sir Humphrey Forster, 2nd Baronet|label=第2代準男爵サー・ハンフリー・フォースター}}とトーリー党員が2人出馬していたため、モンタギューはバークシャー選挙区での選挙活動を諦めたのであった<ref name="berks1690">{{HistoryofParliament|1690|last=Handley |first=Stuart |title=Berkshire |url=https://www.historyofparliamentonline.org/volume/1690-1715/constituencies/berkshire}}</ref>。オックスフォードシャーでの選挙活動は辛辣なものであり、モンタギューらは父子ともに[[ジャコバイト]]との疑いがもたれたが、結果はモンタギューと[[ロバート・ジェンキンソン (第2代準男爵)|第2代準男爵サー・ロバート・ジェンキンソン]]が大差でホイッグ党の候補である[[ジョン・コープ (第5代準男爵)|第5代準男爵サー・ジョン・コープ]]と[[トマス・ウィート (初代準男爵)|初代準男爵サー・トマス・ウィート]]に勝利した<ref name="oxon1690">{{HistoryofParliament|1690|last=Hanham |first=Andrew A. |title=Oxfordshire |url=https://www.historyofparliamentonline.org/volume/1690-1715/constituencies/oxfordshire}}</ref>。その後は1690年から1699年までオックスフォードシャーの庶民院議員を務め<ref name="hop2">{{HistoryofParliament|1690|url= |
[[1690年イングランド総選挙]]で再びバークシャー選挙区から出馬しようとしたものの、{{仮リンク|ジョン・ラブレス (第3代ラブレス男爵)|en|John Lovelace, 3rd Baron Lovelace|label=第3代ラブレス男爵}}が[[ホイッグ党 (イギリス)|ホイッグ党]]の{{仮リンク|リチャード・ネヴィル (1655-1717)|en|Richard Neville (the younger)|label=リチャード・ネヴィル}}を推したため、モンタギューは代わりに{{仮リンク|オックスフォードシャー選挙区|en|Oxfordshire (UK Parliament constituency)}}から出馬した<ref name="hop1" />。このとき、バークシャー選挙区にはすでに[[ヘンリー・ウィンチコンブ (第2代準男爵)|第2代準男爵サー・ヘンリー・ウィンチコンブ]]と{{仮リンク|ハンフリー・フォースター (第2代準男爵)|en|Sir Humphrey Forster, 2nd Baronet|label=第2代準男爵サー・ハンフリー・フォースター}}とトーリー党員が2人出馬していたため、モンタギューはバークシャー選挙区での選挙活動を諦めたのであった<ref name="berks1690">{{HistoryofParliament|1690|last=Handley |first=Stuart |title=Berkshire |url=https://www.historyofparliamentonline.org/volume/1690-1715/constituencies/berkshire}}</ref>。オックスフォードシャーでの選挙活動は辛辣なものであり、モンタギューらは父子ともに[[ジャコバイト]]との疑いがもたれたが、結果はモンタギューと[[ロバート・ジェンキンソン (第2代準男爵)|第2代準男爵サー・ロバート・ジェンキンソン]]が大差でホイッグ党の候補である[[ジョン・コープ (第5代準男爵)|第5代準男爵サー・ジョン・コープ]]と[[トマス・ウィート (初代準男爵)|初代準男爵サー・トマス・ウィート]]に勝利した<ref name="oxon1690">{{HistoryofParliament|1690|last=Hanham |first=Andrew A. |title=Oxfordshire |url=https://www.historyofparliamentonline.org/volume/1690-1715/constituencies/oxfordshire}}</ref>。その後は1690年から1699年までオックスフォードシャーの庶民院議員を務め<ref name="hop2">{{HistoryofParliament|1690|url=https://www.historyofparliamentonline.org/volume/1690-1715/member/venables-bertie-montagu-1673-1743 |title=VENABLES-BERTIE (formerly BERTIE), Montagu, Lord Norreys (1673-1743), of Rycote, Oxon.|last=Watson|first=Paula|last2=Gauci|first2=Perry|accessdate=29 July 2019}}</ref>、1699年5月22日に父が死去すると[[アビンドン伯爵]]の爵位を継承した<ref name="Cokayne" />。 |
||
アン女王の治世では1702年4月21日に{{仮リンク|イングランド枢密院|en|Privy Council of England}}の枢密顧問官に任命され<ref name="hop2" />、1702年から1705年まで{{仮リンク|ロンドン塔管理長官|en|Constable of the Tower}}、{{仮リンク|タワー・ハムレット知事|en|Lord Lieutenant of the Tower Hamlets}}、{{仮リンク|オックスフォードシャー統監|en|Lord Lieutenant of Oxfordshire}}を務めたが、[[1705年イングランド総選挙]]でホイッグ党が政権を握ると、1705年10月にすべての官職から解任され、1707年5月には枢密顧問官からも解任された<ref name="hop2" />。トーリー党が政権に返り咲くと、1711年から1715年まで南トレント{{仮リンク|巡回裁判官|en|Justice in eyre}}を、1712年から1715年までオックスフォードシャー統監を務め、グレートブリテン枢密顧問官にも任命された<ref name="tcp">{{cite book | last=Cokayne | first=George E. | authorlink=George Cokayne |editor-last=Gibbs |editor-first=Vicary |editor-link=Vicary Gibbs (St Albans MP) | title=The complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct, or dormant | volume=I, Ab-Adam to Basing | publisher=St. Catherine Press | location=London | year=1910 |pages=46–47 |url=https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=mdp.39015066332571;view=1up;seq=92}}</ref>。 |
アン女王の治世では1702年4月21日に{{仮リンク|イングランド枢密院|en|Privy Council of England}}の枢密顧問官に任命され<ref name="hop2" />、1702年から1705年まで{{仮リンク|ロンドン塔管理長官|en|Constable of the Tower}}、{{仮リンク|タワー・ハムレット知事|en|Lord Lieutenant of the Tower Hamlets}}、{{仮リンク|オックスフォードシャー統監|en|Lord Lieutenant of Oxfordshire}}を務めたが、[[1705年イングランド総選挙]]でホイッグ党が政権を握ると、1705年10月にすべての官職から解任され、1707年5月には枢密顧問官からも解任された<ref name="hop2" />。トーリー党が政権に返り咲くと、1711年から1715年まで南トレント{{仮リンク|巡回裁判官|en|Justice in eyre}}を、1712年から1715年までオックスフォードシャー統監を務め、グレートブリテン枢密顧問官にも任命された<ref name="tcp">{{cite book | last=Cokayne | first=George E. | authorlink=George Cokayne |editor-last=Gibbs |editor-first=Vicary |editor-link=Vicary Gibbs (St Albans MP) | title=The complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct, or dormant | volume=I, Ab-Adam to Basing | publisher=St. Catherine Press | location=London | year=1910 |pages=46–47 |url=https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=mdp.39015066332571;view=1up;seq=92}}</ref>。 |
||
2020年6月2日 (火) 11:53時点における版
第2代アビンドン伯爵モンタギュー・ヴェナブルズ＝バーティー（英語: Montagu Venables-Bertie, 2nd Earl of Abingdon PC、1673年2月4日 – 1743年6月16日）は、イギリスの貴族。1682年までモンタギュー・バーティー閣下の儀礼称号を、1682年から1699年までノリーズ卿の儀礼称号を使用した。
生涯
初代アビンドン伯爵ジェームズ・バーティーと1人目の妻エレノーラ・リー（Eleanora Lee、1658年6月3日洗礼 – 1691年5月31日、第3代準男爵サー・ヘンリー・リーの娘）の長男として生まれた[1]。1685年のモンマスの反乱が勃発した時点では未成年だったが、オックスフォード大学クライスト・チャーチから招集された民兵隊に入隊した[2]。その後、父の影響力により1686年にウッドストックの自由民（freeman）と町議会議員（common councilman）になり、1687年にはオックスフォードの自由民になった。1687年9月22日にピーター・ヴェナブルズ（Peter Venables、1679年没）の娘アン（1715年4月28日没）と結婚、11月10日にヴェナブルズを姓に加えた。続く1689年イングランド総選挙ではまだ被選挙権のない年齢だったもののバークシャー選挙区で当選、同年より1701年までオックスフォードの執行吏とオックスフォードシャー副統監を務めた[3]。
総選挙により成立した仮議会の記録ではモンタギューの名前がたびたび現れた。彼は家族と同じくトーリー党員であり、ジェームズ2世が逃亡した後も王位が空位になっていないとの貴族院の主張に賛成票を投じた。それ以外にもいくつかの庶民院委員会に加入し、5月には叔父ヘンリー・バーティーとサー・ウィリアム・ハーボードの争いについて発言した[3]。
1690年イングランド総選挙で再びバークシャー選挙区から出馬しようとしたものの、第3代ラブレス男爵がホイッグ党のリチャード・ネヴィルを推したため、モンタギューは代わりにオックスフォードシャー選挙区から出馬した[3]。このとき、バークシャー選挙区にはすでに第2代準男爵サー・ヘンリー・ウィンチコンブと第2代準男爵サー・ハンフリー・フォースターとトーリー党員が2人出馬していたため、モンタギューはバークシャー選挙区での選挙活動を諦めたのであった[4]。オックスフォードシャーでの選挙活動は辛辣なものであり、モンタギューらは父子ともにジャコバイトとの疑いがもたれたが、結果はモンタギューと第2代準男爵サー・ロバート・ジェンキンソンが大差でホイッグ党の候補である第5代準男爵サー・ジョン・コープと初代準男爵サー・トマス・ウィートに勝利した[5]。その後は1690年から1699年までオックスフォードシャーの庶民院議員を務め[6]、1699年5月22日に父が死去するとアビンドン伯爵の爵位を継承した[1]。
アン女王の治世では1702年4月21日にイングランド枢密院の枢密顧問官に任命され[6]、1702年から1705年までロンドン塔管理長官、タワー・ハムレット知事、オックスフォードシャー統監を務めたが、1705年イングランド総選挙でホイッグ党が政権を握ると、1705年10月にすべての官職から解任され、1707年5月には枢密顧問官からも解任された[6]。トーリー党が政権に返り咲くと、1711年から1715年まで南トレント巡回裁判官を、1712年から1715年までオックスフォードシャー統監を務め、グレートブリテン枢密顧問官にも任命された[7]。
ジョージ1世が即位したときはハノーヴァー朝を支持してグレートブリテン枢密顧問官を再任したが、すぐに野党に転じて1716年の七年議会法に反対、ロバート・ウォルポールとも敵対した[6]。
1743年6月16日に死去、27日にライコートで埋葬された。爵位は弟ジェームズの息子ウィラビーが継承した[7]。
家族
1687年9月22日にピーター・ヴェナブルズ（Peter Venables、1679年没）の娘アン・ヴェナブルズと結婚した[1]。アン・ヴェナブルズは1702年5月12日から1705年11月までアン女王の寝室女官を務めた後に辞任したが、1712年1月に再び寝室女官に任命され、1714年にアン女王が死去するまで務めた[8]。アンは1715年4月28日に死去、ライコートで埋葬された[7]。
1717年2月13日、ビーコンズフィールドでメアリー・ゴールド（Mary Gould、1757年1月7日埋葬、ジェームズ・ゴールドの娘）と再婚、下記の子女を儲けた[7]。
- ジェームズ（1717年11月14日 – 1718年2月25日） - 天然痘により病死
領地では1702年に第3代準男爵サー・ジョン・ウォルターからゴッドストーを購入したが、1710年に初代マールバラ公爵ジョン・チャーチルに売却した（マールバラ公爵は同時にウォルターからウルヴァーコートを購入した）[9]。1703年から1704年にはすでに所有していたウェスト・ラヴィントンの領地と隣接するリトルトン・アウンセルス（Littleton Auncells）の領地をジョージ・ボウディッチ（George Bowditch）とジェームズ・タウンゼンド（James Townsend）から購入した[10]。また、1738年までにウィルトシャーのブラデンストークをジャーマニカス・シェパード（Germanicus Sheppard）に売却した[11]。
出典
- ^ a b c Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary, eds. (1910). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Ab-Adam to Basing) (英語). Vol. 1 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. pp. 46–47.
- ^ Clark, Andrew (1894). The Life and Times of Anthony Wood, antiquary, of Oxford, 1632–1695, described by Himself (英語). Vol. III: 1682–1695. Oxford: Clarendon Press. pp. 148–149.
{{cite book}}: 引数|ref=harvは不正です。 (説明) - ^ a b c Naylor, Leonard; Jaggar, Geoffrey (1983). "VENABLES-BERTIE (formerly BERTIE), Montagu, Lord Norreys of Rycote (1673-1743).". In Henning, B. D. (ed.). The House of Commons 1660-1690 (英語). The History of Parliament Trust.
- ^ Handley, Stuart (2002). "Berkshire". In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust.
- ^ Hanham, Andrew A. (2002). "Oxfordshire". In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust.
- ^ a b c d Watson, Paula; Gauci, Perry (2002). "VENABLES-BERTIE (formerly BERTIE), Montagu, Lord Norreys (1673-1743), of Rycote, Oxon.". In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust. 2019年7月29日閲覧。
- ^ a b c d Cokayne, George E. (1910). Gibbs, Vicary. ed. The complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct, or dormant. I, Ab-Adam to Basing. London: St. Catherine Press. pp. 46–47
- ^ Bucholz, Robert. "The bedchamber: Ladies of the Bedchamber" (PDF) (英語). Loyola University of Chicago. p. 20. 2010年11月5日閲覧。
{{cite web}}: 引数|ref=harvは不正です。 (説明) - ^ Baggs, A P; Blair, W J; Chance, Eleanor; Colvin, Christina; Cooper, Janet; Day, C J; Selwyn, Nesta; Townley, S C (1990). "Wolvercote: Manors and other estates". In Crossley, Alan; Elrington, C R (eds.). A History of the County of Oxford (英語). Vol. Volume 12, Wootton Hundred (southern) including Woodstock. London: Victoria County History. pp. 313–314.
{{cite book}}:|volume=にvol.など余分の文字が入力されています。 (説明) - ^ Chettle, H F; Powell, W R; Spalding, P A; Tillott, P M (1953). "Parishes: West or Bishop's Lavington". In Pugh, R B; Crittall, Elizabeth (eds.). A History of the County of Wiltshire (英語). Vol. 7. London: Victoria County History. pp. 198–206. 2016年1月31日閲覧。
- ^ Dunning, R W; Rogers, K H; Spalding, P A; Shrimpton, Colin; Stevenson, Janet H; Tomlinson, Margaret (1970). "Parishes: Lyneham". In Crittall, Elizabeth (ed.). A History of the County of Wiltshire (英語). Vol. Volume 9. London: Victoria County History. pp. 90–104.
{{cite book}}:|volume=にvol.など余分の文字が入力されています。 (説明)
| イングランド議会 (en) | ||
|---|---|---|
| 先代 リチャード・サウスビー サー・ハンフリー・フォースター準男爵 |
庶民院議員（バークシャー選挙区選出） 1689年 – 1690年 同職：サー・ヘンリー・ウィンチコンブ準男爵 |
次代 サー・ヘンリー・ウィンチコンブ準男爵 サー・ハンフリー・フォースター準男爵 |
| 先代 サー・ロバート・ジェンキンソン準男爵 サー・ジョン・コープ準男爵 |
庶民院議員（オックスフォードシャー選挙区選出） 1690年 – 1699年 同職：サー・ロバート・ジェンキンソン準男爵 |
次代 サー・ロバート・ジェンキンソン準男爵 サー・ロバート・ダッシュウッド準男爵 |
| 司法職 | ||
| 先代 ウォートン伯爵 |
巡回裁判官 南トレント 1711年 – 1715年 |
次代 オッスルストン男爵 |
| 名誉職 | ||
| 先代 ノーフォーク公爵 |
バークシャー統監 1701年 – 1702年 |
次代 クレイヴェン男爵 |
| 先代 ルーカス男爵 |
ロンドン塔管理長官 1702年 – 1705年 |
次代 エセックス伯爵 |
| タワー・ハムレット知事 1702年 – 1705年 | ||
| 先代 ウォートン男爵 |
オックスフォードシャー統監 1702年 – 1706年 |
次代 マールバラ公爵 |
| 先代 マールバラ公爵 |
オックスフォードシャー統監 1712年 – 1715年 |
次代 ゴドルフィン伯爵 |
| イングランドの爵位 | ||
| 先代 ジェームズ・バーティー |
アビンドン伯爵 1699年 – 1743年 |
次代 ウィラビー・バーティー |