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2020年6月15日 (月) 23:36時点における版
南海ビルディング | |
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情報 | |
用途 | 商業施設(百貨店、物販・飲食)、多目的ホール |
旧用途 | 鉄道駅 |
設計者 | 久野節建築事務所 |
施工 | 大林組 |
建築主 | 南海電気鉄道 |
管理運営 | 髙島屋・南海都市創造 |
構造形式 | SRC造 |
敷地面積 | 34,252 m² |
延床面積 | 約40,707(竣工時)、約54,000(旧館部分) m² |
階数 | 地上7階、地下2階 |
高さ | 約31m(100尺) |
着工 | 1929年(昭和4年)6月19日 |
竣工 | 1932年(昭和7年)7月9日 |
所在地 |
〒542-8510 大阪府大阪市中央区難波5丁目1番5号 |
座標 | 北緯34度39分53.55秒 東経135度30分3.44秒 / 北緯34.6648750度 東経135.5009556度座標: 北緯34度39分53.55秒 東経135度30分3.44秒 / 北緯34.6648750度 東経135.5009556度 |
文化財 | 大阪市都市景観資源、登録有形文化財 |
指定・登録等日 |
2010年(平成22年)7月23日(大阪市都市景観資源) 2011年(平成23年)1月26日(登録有形文化財) |
南海ビルディング(なんかいビルディング)は、大阪市中央区難波にあるターミナルビル。
概要
大阪市街の南玄関である南海電気鉄道難波駅に併設されたターミナルビルで、御堂筋の南端に位置する。乳白色のテラコッタタイルによるコリント様式の近代建築。久野節(久野節建築事務所)の設計、大林組の施工で、1932年に竣工した[1]。
主テナントの髙島屋大阪店は同社の登記上の本店である。開業時は南海鉄道との提携で「南海タカシマヤ」と呼称し、日本の百貨店では初めて冷暖房を完備していた。1972年から1980年にかけて行われた改装工事により駅舎は南側に移動し、現在は百貨店のみとなっている。この改装時に伊藤継郎により描かれた「南海沿線のまつり」をモチーフとしたモザイク壁画が正面の庇の下にあしらわれている。
2010年7月23日に地域のシンボル的存在として大阪市都市景観資源に登録され、2011年1月26日には国の登録有形文化財に登録された[2]。
再生計画
2007年5月14日に、南海電鉄は難波駅周辺の再生計画を発表し、10月から同駅の改良工事を実施してきた[3]。同時に、高島屋では既存ビルの東側、なんさん通りに面して建っている同社の事務施設5棟を取り壊し、TE館を増築し(約22,000m2)、既存の本館と一体となった「新本館」として再構築した(増床後78,000m2)。
当ビルにおいても、外装タイルの補修、高島屋・なんばCITY・なんばパークスに接続する通路の新設・移設、耐震補強などの工事が行われ、2009年9月17日には外装リニューアルが完成した。工事中の仮囲いには南海の全駅名が書かれたユニークなものが用いられた[4]。
当ビルと南海電鉄難波駅の間の空間には、1978年に三菱重工業により製造されたN-Iロケットと同型の原寸大模型が置かれ、「ロケット広場」として長年親しまれていたが、2007年8月10日から23日にかけてロケットを撤去(「発射」と呼んでいる)して再整備を行い、室内吹抜空間全体を「なんばガレリア」、旧「ロケット広場」を「ガレリアコート」として、2009年10月16日にオープンした[5]。ビル上部の駅本屋側には、駅の開業(1885年)、南海ビルディングの竣工(1932年)、リニューアル工事(2009年)の記録が刻まれている。
2010年3月2日の高島屋増床第1期開業時には、隣接するなんばパークスもリニューアルを行った。同年9月1日に改装第2期部分が開業した[6]。2011年3月3日に高島屋が全館グランドオープンし、4月下旬に高架下のなんばCITYもリニューアルオープンした[7]。
歴史
- 1932年(昭和7年)7月9日 - 完成。15日に南海タカシマヤ(高島屋大阪店)が開業。
- 1937年(昭和12年)11月1日 - 天下茶屋駅まで高架化。難波駅高架ホーム使用開始。
- 1938年(昭和13年)9月10日 - 天下茶屋駅までの高架複々線完成。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和23年)6月1日 - 高野山電気鉄道への路線譲渡により、南海電気鉄道の駅となる。
- 1980年(昭和55年)11月21日 - 駅改良工事により起点を0.2km今宮戎駅寄りに変更。23日、改良工事完成。
- 2003年(平成15年)11月7日 - なんばパークス第1期開業により中央口を一部改装。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)3月3日 - 増床・リニューアル工事完了、全館開業。
フロアマップ
2010年7月現在
- 9F - 7F レストラン「なんばダイニングメゾン」
- 7F - BF 髙島屋大阪店
- 3F 南海電鉄難波駅連絡通路
- 1F・5F スイスホテル南海大阪連絡通路
出典
- ^ 実績の紹介-南海ビルディング(大林組)
- ^ 南海電気鉄道『南海電鉄最近の10年 2005-2015』2015年、73頁。
- ^ 南海電気鉄道ニュースリリース - 2007年5月14日
- ^ 南海電気鉄道ニュースリリース - 2007年11月5日
- ^ 南海電気鉄道ニュースリリース - 2009年10月7日
- ^ 高島屋大阪店の第2期オープン 早朝から500人が列 - MSN産経ニュース、2010年9月1日
- ^ 高島屋プレスリリース - 2011年1月25日
関連項目
外部リンク
- なんば駅(南海電気鉄道)
- 大阪タカシマヤ
- スイスホテル南海大阪
- 南海鉄道株式会社難波駅本屋新築工事概要 - 建築雑誌1932年10月号(CiNii)