「劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ」の版間の差分
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: 護廷十三隊十番隊隊長。一角、弓親を引き連れ、一護と対峙する。 |
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2020年6月17日 (水) 01:12時点における版
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
劇場版 BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ | |
---|---|
監督 | 阿部記之 |
脚本 |
高橋ナツコ 大久保昌弘 |
製作 | 深沢幹彦、青木俊志、萩野賢 |
出演者 |
森田成一 折笠富美子 真殿光昭 平野綾 神谷浩史 伊藤健太郎 置鮎龍太郎 三木眞一郎 |
音楽 | 鷺巣詩郎 |
主題歌 | 「今宵、月が見えずとも」ポルノグラフィティ |
撮影 | 福島敏行 |
編集 |
植松淳一 村上義典 |
制作会社 | studioぴえろ |
製作会社 | 劇場版BLEACH3製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2008年12月13日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 7.0億円[1] |
前作 | 劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸 |
次作 | 劇場版BLEACH 地獄篇 |
『劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ』(げきじょうばん ブリーチ フェイド トゥ ブラック きみのなをよぶ)は、2008年12月13日に東宝系で公開された漫画『BLEACH』を原作としたテレビアニメの劇場版第3作。
概要
本作でのコンセプトは『BLEACH』の「原点回帰」であり、しかも内容は一護とルキアをクローズアップしている。ストーリーはルキアをキーパーソンに据え、原作の尸魂界篇以来となる一護と護廷十三隊の対立やルキアとオリジナルキャラの姉弟のドラマを描く。
キャラクターデザインに参加するなど前作同様に久保帯人も製作に関わっている。サブタイトルは前作同様原作者が命名、しかも意味は「黒く消えていく」ことから、闇の中にいるルキアが消えていくというイメージを含ませている。
また本作では一護とルキアの出会いを描いた原作及びアニメ第1話とリンクするシーンが登場し、第1話のシーンも回想として使われている。本作は「今までの劇場版の中で最も原作に近い」。
キャッチコピーは「さよならルキア」「黒崎一護 対 護廷十三隊」。
ストーリー
尸魂界・瀞霊廷では涅マユリがある装置の実験開発に勤しんでいた。だがその矢先に謎の姉弟に襲われ、涅マユリが暴走、それにより巨大な霊子の大蛇が出現し、瀞霊廷はその渦に飲み込まれ壊滅する。その様子を目撃していたルキアもまた謎の姉弟によってある異変に襲われてしまう。
一方、一瞬とはいえルキアの存在を忘れた事態に陥り、ルキアに起こった異変を察した一護は、浦原から瀞霊廷壊滅の一報を聞き、コンと共に尸魂界に向かう。だが恋次を含めた死神達は一護やルキアに関する記憶を失い、一目見た一護を旅禍と看做してしまう。死神達に追われる身となり、孤立した一護とコンは紆余曲折の末にルキアを見つけるが、ルキアもまた一護の記憶を失っていた。
ある純粋な理由によりルキアに執着する姉弟達。そしてあくまで一護を信じる恋次を加えた一護達は再びルキアと相対するが、姉弟の想いが暴走した時、一護のルキアとの絆を取り戻すための戦いが始まろうとしていた。
登場人物
主要人物
- 黒崎一護(くろさき いちご)
- 声 - 森田成一
- 本作の主人公。瀞霊廷壊滅事件の混乱の中、旅禍として追われながらも、ルキア救出に奔走する。
- 朽木ルキア(くちき ルキア)
- 声 - 折笠富美子
- 本作の準主人公かつキーパーソン。護廷十三隊十三番隊所属。弟の鎌により周囲から存在を忘れられ、自身も死神や一護に関する記憶を失う。恋次と出会う前、姉弟とは流魂街「戌吊」で生活を共にしていた。
- コン
- 声 - 真殿光昭
- 戦闘用改造魂魄(モッド・ソウル)の生き残り。見た目は、ライオンのぬいぐるみ。一護と共に尸魂界へ同行、仲間に襲われ落ち込む彼に活を入れている。唯一、一護とルキアの記憶を無くしていない。
- 阿散井恋次(あばらい れんじ)
- 声 - 伊藤健太郎
- 護廷十三隊六番隊副隊長。ルキアとは幼馴染。ルキアに関する記憶を失い、その影響で自らが【卍解】を修得していることも忘れている。最終的には、記憶を思い出せないながらも、自身の魂を信じて一護と共闘する。
- 朽木白哉(くちき びゃくや)
- 声 - 置鮎龍太郎
- 護廷十三隊六番隊隊長、ルキアの義兄。彼もまた一連の事件の中でルキアに関する記憶を失っており、自身の記憶の矛盾に違和感を覚える。自分と緋真とのエピソードもあり。
- 千本桜の刃をトンネル状にし、その中に入りダークルキアと一護の決戦の場へ移動した。
- 浦原喜助(うらはら きすけ)
- 声 - 三木眞一郎
- 死神にも尸魂界の霊具を売る商売をする駄菓子屋『浦原商店』店主。(元)護廷十三隊十二番隊隊長。一護とルキアに関する記憶を失ってはいるが、事件を独自に調査し一護に協力する。尸魂界から追放されたものの、今回は自力で戻ってきた。途中隊長羽織を纏った姿で登場し、戦闘に参加する(※小説版では、涅マユリから隊長羽織を借りている)。
- また、血霞の盾から無数の剣を連続で発射する「斬り裂き紅姫」も使用する。
その他
- 四楓院夜一(しほういん よるいち)
- 声 - 雪野五月
- (元)隠密機動総司令官及び同第一分隊「刑軍」総括軍団長。浦原の旧友で、彼と共に行動している。
- 山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさい しげくに)
- 声 - 塚田正昭
- 護廷十三隊一番隊隊長。最終決戦のときは始解で大蛇を蹴散らした。
- 日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)
- 声 - 朴璐美
- 護廷十三隊十番隊隊長。一角、弓親を引き連れ、一護と対峙する。
- 更木剣八(ざらき けんぱち)
- 声 - 立木文彦
- 護廷十三隊十一番隊隊長。錯乱した涅マユリの元に駆けつけるが、霊子の大蛇に呑まれ繭化する。
- 狛村左陣(こまむら さじん)
- 声 - 稲田徹
- 護廷十三隊七番隊隊長。元柳斎への忠義に厚い人狼。本作では【卍解】『黒縄天譴明王』で一護と対峙する。
- 砕蜂(ソイフォン)
- 声 - 川上とも子[2]
- 護廷十三隊二番隊隊長・隠密機動総司令官及び同第一分隊「刑軍」総括軍団長。
- 卯ノ花烈(うのはな れつ)
- 声 - 久川綾
- 護廷十三隊四番隊隊長。
- 京楽春水(きょうらく しゅんすい)
- 声 - 大塚明夫
- 護廷十三隊八番隊隊長。浮竹とは「真央霊術院」時代からの親友。
- 涅マユリ(くろつち―)
- 声 - 中尾隆聖
- 護廷十三隊十二番隊隊長・技術開発局2代目局長。異形な姿をしたマッドサイエンティスト。今作では霊子収束装置の研究・開発をしていたが「弟」の鎌の影響により錯乱、瀞霊廷壊滅の一因を作る。
- 浮竹十四郎(うきたけ じゅうしろう)
- 声 - 石川英郎
- 護廷十三隊十三番隊隊長。体は病弱だが、部下から厚い信頼を寄せられている。京楽とは「真央霊術院」時代からの親友。
- 檜佐木修兵(ひさぎ しゅうへい)
- 声 - 小西克幸
- 護廷十三隊九番隊副隊長。一護と最初に遭遇、旅禍として交戦する。斬魄刀「風死」を解放する。
- 松本乱菊(まつもと らんぎく)
- 声 - 松谷彼哉
- 護廷十三隊十番隊副隊長。
- 雀部長次郎(ささきべ ちょうじろう)
- 声 - 山口太郎
- 護廷十三隊一番隊副隊長。
- 射場鉄左衛門(いば てつざえもん)
- 声 - 西凛太朗
- 護廷十三隊七番隊副隊長。冒頭で部下たちを逃がし1人で大蛇と戦うも繭化する。
- 大前田希千代(おおまえだ まれちよ)
- 声 - 樫井笙人
- 護廷十三隊二番隊副隊長。
- 草鹿やちる(くさじし やちる)
- 声 - 望月久代
- 護廷十三隊十一番隊副隊長。
- 涅ネム(くろつち ネム)
- 声 - 釘宮理恵
- 護廷十三隊十二番隊副隊長。
- 山田花太郎(やまだ はなたろう)
- 声 - 宮田幸季
- 護廷十三隊四番隊第七席。本作では、恋次達との戦闘で負傷した一護を旅禍とは知らずに治療している。
- 斑目一角(まだらめ いっかく)
- 声 - 檜山修之
- 護廷十三隊十一番隊第三席。戦い好きの好戦的な性格。日番谷が指揮する旅禍討伐部隊に加わり一護と交戦する。
- 綾瀬川弓親(あやせがわ ゆみちか)
- 声 - 福山潤
- 護廷十三隊十一番隊第五席。一角の旧友でもあるナルシスト。日番谷が指揮する旅禍討伐部隊に加わっている。
- 壺府リン(つぼくら リン)
- 声 - 斉木美帆
- 甘いもの好きの技術開発局の下っ端局員。
- 紬屋雨(つむぎや ウルル)
- 声 - 下屋則子
- 『浦原商店』の店員で、引っ込み思案な女の子。
オリジナルキャラクター
- 姉弟
- 瀞霊廷壊滅事件の首謀者たち。幼い頃南流魂街78地区「戌吊」でルキアと生活を共にし、彼女を慕っていた。しかしルキアとはある事件が元で離れ離れになってしまった。
- 当時、ルキアが名前の無い自分達に名前を付けるという約束をしており、今回の事件を引き起こしたのもルキアを取り戻して名前を付けてもらいたいという一心から。浦原が研究していた、「魂魄に寄生し、記憶を刈り取る虚」に遭遇。虚が取りついた死神に斬られるもルキアを守るため自身らの力で虚を体内に宿す。その後、虚の意識を抑え込み、ルキアに会いたい思いで虚圏から戻ってきた。
- ダークルキア
- 声 - 折笠富美子、平野綾、神谷浩史
- ルキアに姉と弟が憑依して一心同体となった姿。戦闘では弟の持つ鎌を用いる。さらに、空間転移を使う事ができる。目は、獲物を狙うネコ科の動物によく似ている。
- PSPゲーム『BLEACH~ヒート・ザ・ソウル6~』では他の劇場版オリジナルキャラクターと同様プレイヤーキャラクターとして登場する。
用語
- 霊子収束装置
- 涅マユリが開発して完成させた巨大な装置(※本来の用途はわからない)。円柱の上にある花の蕾の中に装置の制御筒があり、瀞霊廷壊滅後は弟がそれを奪って装置を操っている。装置を操ると高濃度の霊子の雲が出現し、その霊子が巨大な大蛇となって暴走し、周囲に甚大な被害を及ぼす。尚、この霊子に捕まると繭のように絡め取られ石化する。
- 鎌
- 正しくは鎌状をした虚の尻尾部分。浦原喜助が手元に置いていた虚が何らかの理由で脱走・憑依を繰り返し姉弟に取り付いた際に巨大な鎌として具現化した。その鎌で刈り取った相手に関する記憶を排除する事が出来る。対象は『魂魄を持つ人間』のみである為、改造魂魄や魂魄から摘出(バックアップ)した、魂を持たない生態記憶装置については能力の範囲外になる[3]。
スタッフ
- 原作 - 久保帯人
- 監督 - 阿部記之
- 脚本 - 高橋ナツコ、大久保昌弘(戦闘シーン担当)
- キャラクターデザイン - 工藤昌史
- 絵コンテ - 阿部記之、うえだしげる、小柴純弥、水野和則、深澤学、斉藤哲人
- 演出 - 阿部記之、うえだしげる、小柴純弥、水野和則
- 作画監督 - 工藤昌史、小木曽伸吾、河村明夫、高木弘樹、石川智美、ふかざわまなぶ、もりやまゆうじ、大西雅也、橋本英樹
- エフェクト作画監督 - 橋本敬史
- 美術監督 - 高木佐和子
- 色彩設計 - 上谷秀夫、安斉寛美、阿部紀子
- 撮影監督 - 福島敏行
- 編集 - 植松淳一、村上義典
- 音楽 - 鷺巣詩郎
- プロデューサー - 深沢幹彦、青木俊志、萩野賢
- アニメーション制作 - studioぴえろ
- 配給 - 東宝
- 製作 - 劇場版BLEACH3製作委員会(テレビ東京、集英社、ぴえろ、電通、アニプレックス、東宝、バンダイ、セガ、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
主題歌
- 「今宵、月が見えずとも」
- 作詞 - 新藤晴一 / 作曲 - 岡野昭仁 / 編曲 - ak.homma、ポルノグラフィティ / 歌 - ポルノグラフィティ
関連商品
- 小説
- 2008年12月15日発売、ISBN 9784087031973
- 本作のノベライズ本。著者は松原真琴。内容には僅かに差異がある。小説ではルキアと姉弟の出会いや久保帯人が創作したが尺の関係で本編で描かれなかったルキアと姉弟のエピソードが挿入されている。
- DVD
- 2009年9月30日発売。
- 完全限定生産版には公開収録コメンタリー映像のDVDとメイキング映像が収録されたDVDと本作のトレイラー等が収録されたDVDが特典として付属。
- アニメコミックス
- 2010年3月発売、ISBN 9784088748368
- 本作のアニメコミックス。久保帯人へのインタビューと姉弟の初期デザインも収録。
脚注
- ^ 「2009年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2010年(平成22年)2月下旬号、キネマ旬報社、2010年、173頁。
- ^ 闘病中の参加で、テレビシリーズでは桑島法子に交代していた。
- ^ 涅マユリの記憶を持つ記録装置により各登場人物から彼の記憶が失われず、改造魂魄のコンは一護・ルキアの事を忘れずにすんだ。なお、同じく改造魂魄の涅ネムについてはコンと同じ状況であったと思われるが、作中の登場が冒頭のみで確認できない。