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「ドクター (ドクター・フー)」の版間の差分

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;13代目ドクター
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: 初登場:2017年スペシャル『戦場と二人のドクター』
: 初登場:2017年スペシャル『戦場と二人のドクター』
:コンパニオン : グレアム・オブライエン、ライアン・シンクレア、ヤズミン・カーン
:コンパニオン : グレアム・オブライエン、ライアン・シンクレア、ヤズミン・カーン

2020年6月17日 (水) 01:55時点における版

ドクター
ドクター・フーのキャラクター
2018年10月現在ドクターを演じているジョディ・ウィテカー
初登場 An Unearthly Child
ウィリアム・ハートネル(1963–66)
パトリック・トラウトン(1966–69)
ジョン・パートウィー(1969–74)
トム・ベイカー(1974–81)
ピーター・ディヴィソン(1981–84)
コリン・ベイカー(1984–87)
シルベスター・マッコイ(1987–89)
ポール・マッギャン(1996)
ジョン・ハート(2013)
クリストファー・エクルストン(2005)
デイヴィッド・テナント(2005–10)
マット・スミス(2010–13)
ピーター・カパルディ(2013–2017)
ジョディ・ウィテカー(2017-)
ピーター・カッシング(映画)
リチャード・ハーンドール(マルチイベントエピソード)
玄田哲章(4代目)
祐仙勇(ウォードクター、9代目)
山路和弘(9代目)
関俊彦(10代目)
川島得愛(11代目)
内田直哉(12代目)
朴璐美(13代目)
詳細情報
種族 タイムロード
人間(映画など)
肩書き 迫りくる嵐
配偶者 エリザベス1世
マリリン・モンロー
リヴァー・ソング
子供 スーザン(孫娘)、ジェニー(ドクターのDNAより構成された娘)
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ドクター: The Doctor)は、イギリス英国放送協会 (BBC) のテレビドラマ『ドクター・フー』に登場する主人公である。ドクターは瀕死状態になると再生することがあり、再生すると顔や性格が変わってしまうため、主人公の役者交代が可能である。これまで[注 1]に13人の俳優が演じている。

旧シリーズのドクター

初代ドクター
演 - ウィリアム・ハートネル英語版、リチャード・ハーンドール、デイビッド・ブラッドリー
初登場:シーズン1"An Unearthly Child" (en
コンパニオン:スーザン、バーバラ・ライト、イアン・チェスタトン、ヴィッキー、スティーブン・テイラー、ドードー、ポリー、ベン・ジャクソン
ハートネルの死後に製作されたマルチイベントのエピソードでは、リチャード・ハーンドール英語版等が演じている。白髪で年老いた外見をし、リボンタイとドレスコートを着用している[1]
最初はコンパニオンとして孫娘のスーザン、スーザンの通っていた学校の教師であったイアンとバーバラと共に旅をする。この時のドクターは気難しかったと、ドクターが自身を振り返った際に述べている[2]。当時はドクターの種族などといった設定がなく、謎に満ちた老人として描かれている。
シーズン4"The Tenth Planet" でサイバーマンとの戦闘後2代目ドクターに再生した。このときハートネルは病気を患っておりシーズン4の収録が困難となっていたため、ドクターを再生させることで俳優を交代し物語を続けていくという方法が考案された。この案が功を奏し、番組は50年以上継続する番組となった。
シーズン10"The Three Doctors"で再登場を果たし、2代目や3代目ドクターと共闘しタイムロードのオメガに立ち向かった。ハートネルはこのとき健忘症を患っていて普通の撮影が困難だったため、テレビ画面を通して2代目と3代目ドクターに指示を出すという役割を担った。シーズン20"The Five Doctors"でも再登場し、2代目から5代目までのドクターと共闘しデスゾーンへ向かったが、この時には既にハートネルは他界しておりリチャード・ハーンドールが代役を務めた。2017年クリスマススペシャルでも12代目ドクターと、50周年特番"An Adventure in Space and Time"でウィリアム・ハートネール役として出演した、デイビッド・ブラッドリー演じる初代ドクターと共演することが明かされた。


2代目ドクター
演 - パトリック・トラウトン
初登場:シーズン4"The Tenth Planet"
コンパニオン:ポリー、ベン・ジャクソン、ジェイミー・マクリモン、ヴィクトリア・ウォーターフィールド、レスブリッジ・スチュワート准将、ゾーイ・ヘリオット、ジョン・ベントン伍長
黒髪で、小さな蝶ネクタイに初代ドクターの頃に着ていたコートをそのまま着ている[3]
初期は初代ドクターから引き続きベンとポリーと旅をする[4]。この時のドクターは初代ドクターより人懐こい[5]リコーダーを吹く癖がある[6]。"The War Games" で3代目ドクターに再生した。このとき2代目ドクターは瀕死状態にはなっておらず、彼の故郷であるギャリフレイのタイムロードによって無理矢理再生させられる[7]。理由は陰謀を企てていた悪人のタイムロードをギャリフレイに報告した際、タイムロードの掟「他の種族に干渉してはならない」に反する行動をとっていたことをタイムロードに知られてしまった[4]である。
シーズン10"The Three Doctors"やシーズン20"The Five Doctors"で他のドクターと共演したほか、シーズン22"The Two Doctors"にて6代目ドクターと共演している。
3代目ドクター
3代目ドクター
ロードスター(ドクターフーエクスペリアンス展示品より)
演 - ジョン・パートウィー英語版
初登場:シーズン6"The War Games"
コンパニオン:レスブリッジ・スチュワート准将、ジョン・ベントン軍曹、リズ・ショー、ジョー・グラント、マイク・イェイツ大尉、サラ・ジェーン・スミス
白髪でクラバットを身に着け、黒、マルーン、または緑のジャケットを着ている[8]
この時のドクターはタイムロードの手によってターディスの操作を忘れさせられたため("Three Doctors" にてタイムロード人の窮地を救った際に操作可能となった[9])、地球のみで活動[10]。U.N.I.Tの元で地球で活動していた[11]。ヴェヌ―シアン(金星流)合気道を心得ており、しばしば戦闘するシーンが見られる[10]。黄色のロードスターやフーモバイルという乗り物を運転することがある。3代目ドクターのコンパニオンとしてサラ・ジェーン・スミス英語版(演:エリザベス・スレイデン英語版)や、ジョー・グラント英語版(演:ケイティ・マニング英語版)などがいる。"Planet Of Spiders" で大量の放射線を浴び、4代目ドクターに再生した[12]
シーズン10"The Three Doctors"で初代及び2代目ドクターと共演したが、これはドクターが他の時代のドクター自身とコンタクトをとる初めてのエピソードであった。シーズン20"The Five Doctors"にも登場した。
4代目ドクター
演 - トム・ベイカー / 日本語版 - 玄田哲章
初登場:シーズン11"Planet Of Spiders"
コンパニオン:レスブリッジ・スチュワート准将、ジョン・ベントン軍曹、マイク・イェイツ大尉、サラ・ジェーン・スミス、ハリー・サリバン、リーラ、K‐9、ロマーナ、アドリック、ニッサ、ティーガン
カーリーヘアーで帽子を被り、マルーンか薄茶のジャケットにカラフルな長いマフラーを着用している[13]
4代目ドクターは3代目ドクターから引き続きサラ・ジェーン・スミスと旅をするが、ギャリフレイでの裁判にかけられた際に地球人は連れて来てはならないと言われ、別れを告げる[14]。その後、サラ・ジェーンは10代目ドクターと再開する[15][16]。4代目ドクターはその後、タイムロード人であるロマナと旅をすることはあったが、サラなどを含めた20世紀の地球人には連絡をせず、会おうともしなかった[17]。この時のドクターはフレンドリーで、よくジェリーベイビー[注 2]を食べ、時には人に勧めている。コミックでのスタートレックとのクロスオーバー「Assimilation²」では、ジェリーベイビーをミスター・スポックに勧めていた[14]。また、ヨーヨーなどもポケットに入っておりしばしば使用している[19][14]。4代目ドクターは「Logopolis」で、タイムロードの再生方法の一つ[20]である「ウォッチャー」を利用して再生した。
シーズン20"The Five Doctors"ではベイカーが出演を拒否したため、4代目ドクターの登場はクリップ映像となった。50周年記念特別番組"The Day of the Doctor"では4代目の役を務めるトム・ベイカーがナショナルギャラリーの学芸員としてカメオ出演を果たした。このとき、鼻に指を当てる4代目ドクターの仕草を見せた。
10代目ドクターが登場するまでは4代目ドクターが歴代ドクターの中で最も高い人気を博していた。


5代目ドクター
演 - ピーター・デイヴィソン英語版
初登場:シーズン18"Logopolis"
コンパニオン:アドリック、ニッサ、ティーガン、ターロー、カメリオン、ペリ

ピーター・ディヴィソンはそれまでのドクター役俳優の中で最も若い起用であった。クリーム色のクリケット用ジャケットとセロリを着用し、スニーカーを履いている。セロリはドクターがアレルギーとしているガスに反応すると紫色になる。

5代目ドクターはニッサとティーガンとともに旅をする。何かよくものを見るときに眼鏡をかけ、たまに金切り声を出すことがあり、クリケットやお茶を飲むのを好む[21]。また、ドクター曰く、「この時の自分は臆病だった」と述べている[22]。このドクターは旧シリーズのドクターで初めて新シリーズに登場したドクターであり、"Time Crash" で10代目ドクターと共演している。"The Caves of Androzani" で6代目ドクターに再生した。この時、ドクターは再生が出来るとは思っていなかった。
シーズン20"The Five Doctors"にて先代のドクターと共演したほか、ミニエピソード"Time Crash"で10代目ドクターと共演した。
6代目ドクター
演 - コリン・ベイカー英語版
初登場:シーズン21"The Caves of Androzani"
コンパニオン:ペリ、メル
カーリーヘアーで、猫のバッジが付いたカラフルなジャケットを身に着けている。ズボンは黄色で、黒の縦じま模様である[23]
ドクターは引き続きペリと旅をする。6代目ドクターは詩を読むことが好きで[24]、他のドクターと比べ態度が大きく短気、暴力的であった。また、この時初めてターディスの壊れていたカメレオン回路を修理した。ただし、結局元の状態に戻している。この時番組の視聴率は低迷し始めており、ベイカーはBBCの判断で降板させられた[25]。「Time and the Rani」で7代目ドクターに再生した。
シーズン22"The Two Doctors"にて2代目ドクターと共演し、彼を救出している。
7代目ドクター
演 - シルベスター・マッコイ英語版
初登場:シーズン24"Time and the Rani"
コンパニオン:メル、エース
赤いネクタイにクエスチョンマークの付いたセーター、そしてクリームか茶色のジャケットを着ている。またクエスチョンマークの傘を度々持ち歩いている。
ドクターは引き続きメルと旅をする。7代目ドクターは思慮深く、ミステリアスな性格である。マッコイは1987年から1989年までドクターを演じたが、1996年の『ドクター・フー:ザ・ムービー英語版』"Doctor Who: The movie" で再登場。この映画でターディスを出たところをギャングに撃たれ、7代目から8代目ドクターに再生した。この時、今までのドクターと違い「モルフ」という方式の再生をしている[26]

テレビ映画版のドクター

8代目ドクター
演 - ポール・マッギャン
初登場:『ドクター・フー:ザ・ムービー英語版』"Doctor Who: The movie"
コンパニオン:グレース・ホロウェイ
フロックコートにグレーのクラバット、グレーのズボンを身に着けている。靴はテレビドラマ版では黒の革靴を履いていたが、"Night Of The Doctor" では、白のブーツを履いていた。情熱的でロマンチストだが、一部影もある。
ギャングに撃たれた後病院に緊急搬送され医師が蘇生する際に電気ショックを利用したため、再生にミスが生じ記憶喪失となる。ドクターはマスターの灰を預かっていたが、マスターの魂は逃走。ブルースという緊急救命士の体を乗っ取り、今度はドクターの体を乗っ取ろうとするがドクターは医師のグレースと共に阻止する。そしてドクターは再び1人で旅に出た。
以降、8代目ドクターはテレビドラマで姿を見せる事はなく、ラジオドラマや小説で登場していた。しかし、2013年に50周年ミニエピソードの "Night Of The Doctor" に再登場した。20年以上新シリーズのドクターに再生するシーンはみられなかったが、このエピソードで8代目ドクターからウォードクター(: War Doctor)に再生した。タイムウォー(詳細はダーレクを参照)で自らが戦う必要があると感じ、ドクターは戦士へ生まれ変わった。

新シリーズのドクター

ウォードクター
演 - ジョン・ハート / 日本語版 - 祐仙勇
初登場:シーズン7" The Name Of The Doctor"[注 3]
白髪で、ひげを生やしている。この時のドクターは9代目ドクターの際にも着ている黒のジャケットに、8代目ドクターの際に着ていたものや、履いていたブーツ等をそのまま履いており、服装に大きな変化がなかった。
8代目ドクターがタイムウォーを阻止する為になった戦士の姿。タイムウォーの終盤において戦争を終結させ宇宙を守るためモメントを利用し、タイムロードとダーレクをギャリフレイごと破壊し焼き尽くした。ドクターはこの事を後悔していた。ただし、この事は50周年記念 "The Day Of The Doctor" で10代目ドクターと11代目ドクターとともに協力して過去を書き換え、ギャリフレイを破壊せずに12代目までの歴代ドクター全員で封印した。この事はタイムロード人の体質上、記憶から消え去られている[注 4]。ウォードクターはこの後に戦士である必要性がないと考え[27]、9代目ドクターに再生した。
9代目ドクター
演 - クリストファー・エクルストン / 日本語版 - 山路和弘、祐仙勇(「ドクターの日」[28]
初登場:シーズン1『マネキンウォーズ
コンパニオン:ローズ・タイラーキャプテン・ジャック・ハークネス
黒髪で髪型は坊主頭に近い。よく耳の形を揶揄されるが、本人も耳の形を気に入っていない。黒か赤か緑のシャツを着ており、黒のズボンとジャケットを身に着けている。口癖は "Fantastic!"(意味:素晴らしい!)である。また北部訛りがあり、ローズにそれを追求された際には「どこの星にも北はある」と答えていた[注 5]
9代目ドクターはローズ・タイラーに出会うまでは1人で旅をしていたが、彼女に命を救われてからは共に旅をする。普段は飄々とした明るい性格である一方、タイムウォーで数多くの者を失った経験から時折陰のある一面を覗かせることがあり、特に根源となったダーレクに対しては激しい怒りと憎しみを見せる。タイムウォーで故郷を失ったネスティーン意識体や肉体を失ったゲルスには深く同情する描写がなされた。途中からキャプテン・ジャック・ハークネスを仲間に加え旅をしていたが、ダーレクに囲まれたドクターを助けるためにローズがタイムヴォルテックスを吸い込み、ドクターは彼女を助けるために身代わりとなって10代目ドクターに再生した。この時、ジャックは2001世紀の宇宙ステーションに置き去りとなる。
10代目ドクター
演 - デイヴィッド・テナント / 日本語版 - 関俊彦
初登場:シーズン1『わかれ道』
コンパニオン:ローズ・タイラーミッキー・スミスマーサ・ジョーンズキャプテン・ジャック・ハークネスドナ・ノーブル
10代目ドクター(右)
10代目ドクターの人気は非常に高く、これまでにデジタル・スパイ英語版の「最も人気なドクター」[29]や「21世紀最高のTVドラマのキャラクター」に選ばれている[30]。茶髪で背が高く、茶色か青のスーツに、ネクタイをしており、時々茶色のロングコートを着ている。本人曰く、赤毛になりたかった[注 6]。また、マルーン、ホワイト、黒のコンバースを履いている。何かものをよく見る時はメガネをかけるが、これは周りに賢そうに見せるかっこつけであり、5代目ドクターの癖から来ている事が "Time Crash" で明かされている。
再生直後再生のミスがあり昏睡状態に陥るが、紅茶によってシナプスが刺激され目覚める。ドクターは引き続きローズと旅をするが、"Doomsday" でドクターはローズと別れる事になる。その後、マーサ、ドナと旅をし、シーズン4でローズと再開するが、メタクライシスドクターとパラレルワールドで暮らす様に言い渡す。また、タイムロードの知識を吸収したドナは、地球人には知識の量の負担が大きい為、ドクターによってドクターとの記憶を消されてしまう。この2つから、10代目ドクターはコンパニオンを2度と持たない事を決心する[注 7]が、コミックではその後ギャビー・ゴンザレスと旅をしている[注 8]。口癖は「何だ!?」(: "What!?")、「うーん」(: "Well")、「さぁ行こう!」(: "Allons-y!")、「素晴らしい」(: Molto Bene!)。また、ガジェットを作成する事が好きで、シーズン3「Blink」ではタイミーワイミーデテクター(時空間の変動を検知する機械)、50周年スペシャル『ドクターの日』ではディング(ザイゴンのDNAを検知する機械)などが登場している。「Ding!」となるのが好きで、上記のいずれもそう鳴っている[注 9]。10代目ドクターは2度再生しており、1度目は "Stolen Earth" でダーレクに攻撃された時で、クリスマススペシャル「クリスマスの侵略者」でシコラックスによって斬り落とされた右手を利用し、顔や性格は変わらないまま再生した。それにより、もう一人のドクター(メタクライシスドクター)が誕生する。2度目は "End Of The Time part 2" にてマスター、タイムロード人との戦いの後、ウィルフレッドを救うため、致死量の放射線を浴びて11代目ドクターに再生する。
10代目ドクターはその後、50周年特番『ドクターの日』に再登場した。
ミニエピソード"Time Crash"では5代目ドクターと共演している。ドクター・フーのスピンオフ『The Sarah Jane Adventures』にも登場し、ドクター・フー系列作品ではこれが現役ドクター役としての最後の出番であった。
イギリスのサイトDigitalSpyが行なったアンケート「21世紀最高のテレビキャラクター」では、第1位に選ばれている。歴代ドクターの中で最も人気が高いとされている。
もう1人のドクター(メタクライシスドクター)
演 - デイヴィッド・テナント
初登場:シーズン4『旅の終わり』
上記『盗まれた地球』で再生エネルギーを注がれ、『旅の終わり』で手から誕生したドクターの分身。ドクターの再生エネルギーとドナの要素を与えられたため完全なタイムロードではなく、半分は人間である。心臓も1つしか持たず再生能力はなく、老化もする。
ダーレク艦隊との戦闘の最中で誕生したため、ドクターとは違い強気で攻撃的であり、ローズと出会う以前の9代目ドクターと共通項がある。彼に変化をもたらすため、10代目ドクターは彼をパラレルワールドで暮らすローズに預けた。
デイヴィッド・テナントが演じたが、ボディダブルも使用されている。
11代目ドクター
11代目ドクター
演 - マット・スミス/ 日本語版 - 川島得愛
コンパニオン:エイミー・ポンドローリー・ウィリアムズリヴァー・ソングクララ・オズワルド
初登場:2009年[注 10]スペシャル『時の終わり』part2
歴代ドクターとしてはマット・スミスは最も若い登板であった[31]ツイード、もしくはフロックコート蝶ネクタイ、そしてサスペンダーを身に着け、黒のブーツを履いている。
口癖は "Geronimo!"、そして "~ are cool"(~はかっこいい:主に蝶ネクタイはかっこいいと言う[注 11])。10代目ドクターから再生した際に、ターディス内を破壊してしまったため、アメリア・ポンドの家の庭に不時着。その後、ターディスがオーバーロードしまた飛び立つが、アメリアと再会したのは12年後であった。またプリズナーゼロとの一件の後(詳細はエイミー・ポンドを参照)、2年後にエイミー・ポンドと旅をする。ドクターはエイミー(アメリア)とローリーとの別れの後、クララ・オズワルドをコンパニオンに迎える。クララはドクターの前で未来と過去で死亡しており、ドクターから「あり得ない女の子」(Impossible Girl)と呼ばれる。11代目ドクターは『ドクターの日』にて10代目ドクター、ウォードクターと共にギャリフレイを封印。その後トレンザロアを約900年守った後、タイムロードから再生エネルギーを受け取り再生する[注 12]
ドクター・フーのスピンオフ『The Sarah Jane Adventures』にも登場する。このとき、3代目ドクターのコンパニオンであったジョー・グラントと再会している。
12代目ドクター
12代目ドクター
演 - ピーター・カパルディ / 日本語版 - 内田直哉
初登場:シーズン7『ドクターの日』[注 13]
コンパニオン:クララ・オズワルドビル・ポッツ、ナードール

白髪で黒かマルーンのコートを着ている。また、中はシャツとカーディガンか、Tシャツパーカーを着ている。ピーター・カパルディは、この服装はデヴィッド・ボウイからインスピレーションを受けたと語っている[32]。ドクター曰く、12代目ドクターの外見は自ら選んだものであり、シーズン8の "Deep Breath" では自分がどうしてこの顔を選んだのか、ということについて言及している。

12代目ドクターは再生にミスがあり、ターディスの操作方法を忘れてしまう。結果、雌のティラノサウルスにターディスごと飲み込まれたままヴィクトリア朝のロンドンへ不時着した。引き続きクララ・オズワルドと旅をする。新シリーズのドクター(9・10・11代目ドクター)は口癖があったが12代目ドクターにはこれといった口癖がない。ただし、"Shut up!"(うるさい!)と言う事がしばしばみられる。
クララと別れた後は1人やリバー・ソングの付き人であったナードールと旅をすることもあったが、大学講師をしている際に出会ったビル・ポッツとナードールと共に旅をする。ドクター・フーのスピンオフ『CLASS/クラス』にも登場する。
13代目ドクター
演 - ジョディ・ウィテカー / 日本語版 - 朴璐美
初登場:2017年スペシャル『戦場と二人のドクター』
コンパニオン : グレアム・オブライエン、ライアン・シンクレア、ヤズミン・カーン
ドクター・フーの本史では、歴代ドクターとして初めて女性の起用である[33]
グレーのコートに黒、もしくは赤のシャツにサスペンダーをしている。ドクターにとって女性の体が不慣れなのか、一人称に迷ったり、「ご婦人」と呼ばれることに困惑することがある。

ヴァリヤード

演 - マイケル・ジェイストン、 ジェフ・ヒューズ
12代目ドクターが13代目ドクターに再生する際にドクターの暗黒面が分離し誕生したとされる存在で、ドクターの成り得た姿の一つ。ドクターはこの姿になる事を恐れていた[34]
旧シリーズのシーズン23で登場し、地球を破壊しラヴォロックスという名前に改名して空間移動させ、6代目ドクターを被告人として断罪しようと画策した。新シリーズにおける登場はないが、シリーズ7「ドクターの名前」において、ドクターが将来呼称されることになる忌み名としてグレート・インテリジェンスがヴァリヤードの名を挙げている。
2017年クリスマススペシャル「Twice Upon a Time」で12代目ドクターは13代目ドクターに再生したが、ヴァリヤードは登場していない。

幼少期のドクター

ドクターの揺り籠

シーズン6ではドクターが乳児の頃に使っていた揺り籠が登場し、後に彼の妻となるメロディー・ポンドも利用した[注 14]。シーズン7でもターディス内で保管されていることが分かっている[注 15]。シーズン8では幼少期のドクターが登場し、クララと話をしている[注 16]

映画

1965年公開「Dr.フーin怪人ダレクの惑星」及び1966年公開「地球侵略戦争2150」では、ピーター・カッシングがドクター役を務めている。ただし本作ではタイムロードやギャリフレイといった設定はなく[35]、ドクターはターディスを開発した地球人であった。初代ドクターは気難しい老人であったが、こちらは温和な老人として描かれている。孫娘にスーザンとバーバラがおり、イアンはバーバラの恋人という設定に変更されている。

コミックリリーフ版

チャリティイベントの一環として、コメディ版ドクターフーが1999年にテレビで公開された。タイトルは「The Curse of Fatal Death」。当時はまだ登場していなかった9代目ドクターから13代目ドクターが別の俳優で登場している。

ドクターを演じた俳優

脚注

注釈

  1. ^ 1963年~2017年5月時点
  2. ^ イギリスのグミの様なお菓子[18]
  3. ^ ウォードクターとして再生したのは "The Night Of The Doctor" であるが、このエピソードで初めてジョン・ハートがウォードクターとして紹介された。
  4. ^ Titansのコミック "Four Doctors" の終盤において、タイムロード人の自己防御システムとして、未来の自分に会った際は最年長の自分だけが記憶が残り、過去のドクターの記憶が消し去られる事が言われている。
  5. ^ 新シリーズ1『マネキンウォーズ』。
  6. ^ 『クリスマスの侵略者』
  7. ^ シーズン4スペシャル『死の惑星』終盤
  8. ^ Home @ Titan Comics - Titan Comics
  9. ^ 新シーズン3『ブリンク』、50周年SP『ドクターの日』を参照。また、How To Be A TimeLord(書籍)138ページ参照。
  10. ^ 放送されたのは2010年1月1日だが、シリーズ4とシリーズ5の橋渡しとなる2009年に放送されたスペシャルとしての位置づけである。
  11. ^ ドクター・フーの複数のエピソードでそう発言している。
  12. ^ ドクターの再生の限度は超えているが、この事により限度が拡張する。
  13. ^ 再生して登場したのは『ドクターの時』であるが、50周年特番の際にゲスト出演した。
  14. ^ 新シーズン6 第7話 ドクターの戦争
  15. ^ 新シーズン7 ターディスへの旅
  16. ^ 新シーズン8 第4話 Listen

出典

  1. ^ Fraser McAlpine. “How To Dress Like The First Doctor Anglophenia BBC America”. BBCアメリカ. 2017年4月8日閲覧。
  2. ^ Donaghy, Craig (2014). Doctor Who: How to be a Time Lord - The Official Guide. ペンギン・グループ. ISBN 978-0723294368. https://www.penguin.co.uk/puffin/books/269253/doctor-who-how-to-be-a-time-lord-the-official-guide/ 
  3. ^ Fraser McAlpine. “How To Dress Like The Second Doctor Anglophenia BBC America”. BBCアメリカ. 2017年4月8日閲覧。
  4. ^ a b [1][出典無効]
  5. ^ Donaghy 2014, p. [要ページ番号].
  6. ^ Fraser McAlpine. “BBC - Doctor Who - Classic Series - Episode Guide - Second Doctor Index”. 英国放送協会. 2017年4月8日閲覧。
  7. ^ Loborik et al. 2010, p. [要ページ番号].
  8. ^ Fraser McAlpine. “How To Dress Like The Third Doctor Anglophenia BBC America”. BBCアメリカ. 2017年4月8日閲覧。
  9. ^ Loborik et al. 2010, p. [要ページ番号].
  10. ^ a b [2][出典無効]
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  12. ^ Loborik et al. 2010, p. [要ページ番号].
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参考文献

外部リンク