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==著書==
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*『谷崎潤一郎 狐とマゾヒズム』[[小沢書店]] 1994
*『谷崎潤一郎 狐とマゾヒズム』[[小沢書店]] 1994
*『エリスのえくぼ [[森外]]への試み』小沢書店 1997
*『エリスのえくぼ [[森外]]への試み』小沢書店 1997
*『物語の法則 [[岡本綺堂]]と谷崎潤一郎』[[青蛙房]]、2012
*『物語の法則 [[岡本綺堂]]と谷崎潤一郎』[[青蛙房]]、2012
*『物語のモラル 谷崎潤一郎・[[寺田寅彦]]など』青蛙房、2012
*『物語のモラル 谷崎潤一郎・[[寺田寅彦]]など』青蛙房、2012
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**『谷崎潤一郎文学案内』中公文庫 2006。文庫解説を増訂
**『谷崎潤一郎文学案内』中公文庫 2006。文庫解説を増訂
*『作家の自伝85 谷崎潤一郎 青春物語〈抄〉/雪後庵夜話〈抄〉』[[日本図書センター]]〈シリーズ・人間図書館〉 1999
*『作家の自伝85 谷崎潤一郎 青春物語〈抄〉/雪後庵夜話〈抄〉』[[日本図書センター]]〈シリーズ・人間図書館〉 1999
*『[[森外|鴎外]]随筆集』岩波文庫 2000
*『[[森外|鴎外]]随筆集』岩波文庫 2000
*『谷崎潤一郎必携 別冊国文学』學燈社 2002
*『谷崎潤一郎必携 別冊国文学』學燈社 2002
*『谷崎潤一郎 上海交遊記』[[みすず書房]]〈大人の本棚〉 2004
*『谷崎潤一郎 上海交遊記』[[みすず書房]]〈大人の本棚〉 2004

2020年6月18日 (木) 10:53時点における版

千葉 俊二(ちば しゅんじ、1947年12月 - )は日本近代文学の研究者。早稲田大学教育学部名誉教授。主として谷崎潤一郎を研究。お笑い芸人の小島よしお、作家の綿矢りさ[1]、写真家のシトウレイ、漫画家水沢めぐみは千葉ゼミに所属していた[2]

略歴

1947年(昭和22年)12月20日、宮城県石巻市に生まれ、1953年(昭和28年)6月に神奈川県横浜市に転居[3]1972年(昭和47年)3月、早稲田大学第一文学部人文専攻卒業、1975年(昭和50年)3月、早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了、1979年(昭和54年)3月、早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻後期課程退学[3]1978年(昭和53年)4月、山梨英和短期大学専任講師、1982年(昭和62年)4月、山梨英和短期大学助教授、1983年(昭和63年)4月、早稲田大学教育学部専任講師、1986年(昭和66年)4月、早稲田大学教育学部助教授、1991年(平成3年)4月、早稲田大学教育学部教授(のち組織変更により教育・総合科学学術院教授)[3]

1982年、35歳の時に『鑑賞日本現代文学 谷崎潤一郎』を編纂し、『春琴抄』の「佐助犯人説」を支持したことから、論争が起きた。1997年(平成9年)には『エリスのえくぼ』をめぐって、小泉浩一郎と論争となった[4][5]

2014年(平成26年)、谷崎潤一郎の未公開書簡288通を分析し、「『春琴抄』などの代表作を生み出した円熟期に、実生活でも真剣な恋愛を体験していたことがわかる。谷崎の伝記も細部にわたり書き直される必要があるだろう」とコメントを寄せた[6]

著書

  • 『谷崎潤一郎 狐とマゾヒズム』小沢書店 1994
  • 『エリスのえくぼ 森鷗外への試み』小沢書店 1997
  • 『物語の法則 岡本綺堂と谷崎潤一郎』青蛙房、2012
  • 『物語のモラル 谷崎潤一郎・寺田寅彦など』青蛙房、2012
  • 『文学のなかの科学 なぜ飛行機は「僕」の頭の上を通ったのか』勉誠出版、2018

主な編著

  • 『資料谷崎潤一郎』紅野敏郎共編 桜楓社 1980
  • 『鑑賞日本現代文学 谷崎潤一郎』角川書店 1982
  • 『日本文学研究資料新集 谷崎潤一郎 物語の方法』有精堂出版 1990
  • 『日本児童文学名作集』桑原三郎共編 岩波文庫 1994
  • 新美南吉童話集』岩波文庫 1996
  • 『潤一郎ラビリンス』中公文庫(全16巻)、1998-99
    • 『谷崎潤一郎文学案内』中公文庫 2006。文庫解説を増訂
  • 『作家の自伝85 谷崎潤一郎 青春物語〈抄〉/雪後庵夜話〈抄〉』日本図書センター〈シリーズ・人間図書館〉 1999
  • 鴎外随筆集』岩波文庫 2000
  • 『谷崎潤一郎必携 別冊国文学』學燈社 2002
  • 『谷崎潤一郎 上海交遊記』みすず書房〈大人の本棚〉 2004
  • 『日本近代文学評論選』坪内祐三共編 岩波文庫(上下) 2003-04
  • 岡本綺堂随筆集』岩波文庫 2007
  • 江戸川乱歩短編集』岩波文庫 2008
  • 『谷崎先生の書簡 ある出版社社長への手紙を読む』中央公論新社 2008。嶋中雄作宛の書簡、水上勉編著の増訂版
  • 『谷崎潤一郎の恋文 松子・重子姉妹との書簡集』中央公論新社 2015
  • 『日本近代随筆選』長谷川郁夫宗像和重共編、岩波文庫(全3冊) 2016
  • 『文芸的な、余りに文芸的な 饒舌録ほか』谷崎潤一郎・芥川龍之介、講談社文芸文庫 2017
  • 『父より娘へ 谷崎潤一郎書簡集 鮎子宛書簡二六二通を読む』中央公論新社 2018

脚注

  1. ^ 芥川賞作家・綿矢りさの12 年<後編> 小説家として、母として、いま思うこと”. 早稲田ウィークリー. 2020年5月13日閲覧。
  2. ^ 稲門会ニュース第242号”. 東村山稲門会. 2020年5月13日閲覧。
  3. ^ a b c 千葉俊二教授 略歴・業績」『学術研究 : 人文科学・社会科学編』第66巻、早稲田大学教育・総合科学学術院教育会、2018年3月、341-344頁。 
  4. ^ 千葉俊二『剽窃について : 小泉浩一郎氏へ』日本文学協会、1997年。doi:10.20620/nihonbungaku.46.8_84https://doi.org/10.20620/nihonbungaku.46.8_842020年5月13日閲覧 
  5. ^ 小泉浩一郎『千葉俊二氏「剽窃について-小泉浩一郎氏へ-」を読んで』日本文学協会、1997年。doi:10.20620/nihonbungaku.46.11_83https://doi.org/10.20620/nihonbungaku.46.11_832020年5月13日閲覧 
  6. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “谷崎潤一郎、未公開書簡288通が見つかる 妻、松子へ「忠僕としてご奉公」”. 産経ニュース. 2020年5月13日閲覧。

参考

  • 『物語の法則』著者紹介
  • 小谷野敦『現代文学論争』筑摩選書