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{{by|1993年}}の[[韓国シリーズ]]は、公式戦1位の'''[[ヘテ・タイガース]]'''と同2位のプレイオフ勝者'''[[三星ライオンズ]]'''の間で10月18日から2-2-3の7戦4勝制で行われ、ヘテ・タイガースが4勝2敗1分けで優勝した。前年のプレイオフでロッテ・ジャイアンツの勢いに呑まれて敗退したヘテは、わずか2年ぶりに韓国シリーズ優勝に返り咲き、誰も近づけない通算7度目の優勝で1990年代に入っても王者としてのイメージを確固たるものにした。 |
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{{by|1993年}}の[[韓国シリーズ]]は、公式戦1位の'''[[ヘテ・タイガース]]'''と同2位のプレイオフ勝者'''[[三星ライオンズ]]'''の間で10月18日から2-2-3の7戦4勝制で行われ、ヘテ・タイガースが4勝2敗1分けで優勝した。前年のプレイオフでロッテ・ジャイアンツの勢いに呑まれて敗退したヘテは、わずか2年ぶりに韓国シリーズ優勝に返り咲き、誰も近づけない通算7度目の優勝で1990年代に入っても王者としてのイメージを確固たるものにした。 |
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夏場までLGツインズと熾烈な首位争いを繰り広げていたが、8月下旬以降LGの失速で首位の座を固めて韓国シリーズに直行したヘテは、相手が前の対戦でも圧倒的な差をつけていた三星ライオンズということで、優勝は当然のごとく見えた。しかし、この年の三星は故障から復帰してこの年公式戦最優秀選手に選ばれた金声来(キム・ソンレ)を中心に、[[梁ジュン赫|梁埈赫]](ヤン・ジュンヒョク)、朴衷湜(パク・チュンシク)などの両新人の活躍で強豪としての姿を取り戻していた。また、LGツインズとのプレイオフでも逆王手を掛けられながらも接戦を制して韓国シリーズに進出するなど、前にはなかった粘り強さも持っていたチームだった。その象徴のような試合がシリーズの第3戦で、この試合の先発の朴衷湜は新人でありながら当時韓国最高の投手だった宣銅烈が含まれた3人の継投策を一人で相手にして、15回の完投で試合を引き分けに持ち込んだ。続く第4戦も三星が制して、ヘテは初めて韓国シリーズの第4戦以降で勝ち越される展開になった。勝利投手にはなれなかったものの、朴衷湜はこの一戦でファンに強い印象を残した。 |
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夏場までLGツインズと熾烈な首位争いを繰り広げていたが、8月下旬以降LGの失速で首位の座を固めて韓国シリーズに直行したヘテは、相手が前の対戦でも圧倒的な差をつけていた三星ライオンズということで、優勝は当然のごとく見えた。しかし、この年の三星は故障から復帰してこの年公式戦最優秀選手に選ばれた金声来(キム・ソンレ)を中心に、[[梁埈赫]](ヤン・ジュンヒョク)、朴衷湜(パク・チュンシク)などの両新人の活躍で強豪としての姿を取り戻していた。また、LGツインズとのプレイオフでも逆王手を掛けられながらも接戦を制して韓国シリーズに進出するなど、前にはなかった粘り強さも持っていたチームだった。その象徴のような試合がシリーズの第3戦で、この試合の先発の朴衷湜は新人でありながら当時韓国最高の投手だった宣銅烈が含まれた3人の継投策を一人で相手にして、15回の完投で試合を引き分けに持ち込んだ。続く第4戦も三星が制して、ヘテは初めて韓国シリーズの第4戦以降で勝ち越される展開になった。勝利投手にはなれなかったものの、朴衷湜はこの一戦でファンに強い印象を残した。 |
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しかし、三星の抵抗もこれまでで、投手陣の地力の差を超えられず、またヘテの新人[[李鍾範]](イ・ジョンボム)の足を止められなくて、第5戦から3連敗。三星の初優勝の夢はまた次の機会に預けられた。李鍾範は新人王のタイトルこそライバルだった梁埈赫に譲ったが、新人としては史上初の韓国シリーズMVPに選ばれた。 |
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しかし、三星の抵抗もこれまでで、投手陣の地力の差を超えられず、またヘテの新人[[李鍾範]](イ・ジョンボム)の足を止められなくて、第5戦から3連敗。三星の初優勝の夢はまた次の機会に預けられた。李鍾範は新人王のタイトルこそライバルだった梁埈赫に譲ったが、新人としては史上初の韓国シリーズMVPに選ばれた。 |
2020年8月13日 (木) 02:40時点における最新版
1993年の韓国シリーズ
1993年の韓国シリーズは、公式戦1位のヘテ・タイガースと同2位のプレイオフ勝者三星ライオンズの間で10月18日から2-2-3の7戦4勝制で行われ、ヘテ・タイガースが4勝2敗1分けで優勝した。前年のプレイオフでロッテ・ジャイアンツの勢いに呑まれて敗退したヘテは、わずか2年ぶりに韓国シリーズ優勝に返り咲き、誰も近づけない通算7度目の優勝で1990年代に入っても王者としてのイメージを確固たるものにした。
夏場までLGツインズと熾烈な首位争いを繰り広げていたが、8月下旬以降LGの失速で首位の座を固めて韓国シリーズに直行したヘテは、相手が前の対戦でも圧倒的な差をつけていた三星ライオンズということで、優勝は当然のごとく見えた。しかし、この年の三星は故障から復帰してこの年公式戦最優秀選手に選ばれた金声来(キム・ソンレ)を中心に、梁埈赫(ヤン・ジュンヒョク)、朴衷湜(パク・チュンシク)などの両新人の活躍で強豪としての姿を取り戻していた。また、LGツインズとのプレイオフでも逆王手を掛けられながらも接戦を制して韓国シリーズに進出するなど、前にはなかった粘り強さも持っていたチームだった。その象徴のような試合がシリーズの第3戦で、この試合の先発の朴衷湜は新人でありながら当時韓国最高の投手だった宣銅烈が含まれた3人の継投策を一人で相手にして、15回の完投で試合を引き分けに持ち込んだ。続く第4戦も三星が制して、ヘテは初めて韓国シリーズの第4戦以降で勝ち越される展開になった。勝利投手にはなれなかったものの、朴衷湜はこの一戦でファンに強い印象を残した。
しかし、三星の抵抗もこれまでで、投手陣の地力の差を超えられず、またヘテの新人李鍾範(イ・ジョンボム)の足を止められなくて、第5戦から3連敗。三星の初優勝の夢はまた次の機会に預けられた。李鍾範は新人王のタイトルこそライバルだった梁埈赫に譲ったが、新人としては史上初の韓国シリーズMVPに選ばれた。
シリーズで敗れた三星は翌年からチーム史上唯一と言っていい低迷期に入り1994年から1996年まで3年連続Bクラスに転落。韓国シリーズに復帰したのは、資金力をたてに補強につぐ補強で巨大戦力を構築した8年後の2001年だった。
ステージ |
勝利チーム |
成績 |
星取表 |
敗戦チーム
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準プレーオフ |
LGツインズ(公式戦4位) |
2勝1敗 |
○●○ |
OBベアーズ(公式戦3位)
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プレーオフ |
三星ライオンズ(公式戦2位) |
3勝2敗 |
○○●●○ |
LGツインズ(公式戦4位)
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韓国シリーズ |
ヘテ・タイガース(公式戦1位) |
4勝2敗1分け |
○●△●○○○ |
三星ライオンズ(公式戦2位)
|
韓国プロ野球史上初めて同じ本拠地を使用するチーム同士の対決として開かれたポストシーズンシリーズで、試合は連日観客が入りきれないほど大盛況だった。シーズン中盤の失速で公式戦では4位にまで落ちたLGツインズだったが、準プレイオフでは夏場に故障から復帰した金兌源(キム・テウォン)の力投でOBとの接戦を制した。
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LGツインズ
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OBベアーズ
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1 |
- 勝利:金兌源(キム・テウォン、1-0)
- セーブ:金龍洙(キム・ヨンス、0-0-1s)
- 敗戦:金尚珍(キム・サンジン、0-1)
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OBベアーズ
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LGツインズ
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- 勝利:金敬遠(キム・ギョンウォン、1-0)
- 敗戦:鄭三欽(チョン・サムフム、0-1)
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LGツインズ
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OBベアーズ
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- 勝利:金兌源(2-0)
- 敗戦:金敬遠(1-1)
- 本塁打
OB:金湘昊(キム・サンホ、5回裏、ソロ)
この年のプレイオフは公式戦2位の三星ライオンズが上位チームであったが、当時のプレイオフ開催要綱[1]によって下位チームであるLGツインズの本拠地である蚕室球場で開幕して、最終戦は「中立地域」扱いで蚕室球場で行われた。最終戦の第5戦は三星がホームチーム扱いでLGの先攻で行われたものの、実質的に下位チームであるLGが第1、2戦と5戦を本拠地で行うアドベンテージを持つ結果になった。球場の収容人員の関係でポストシーズンでの入場収入増大を図って設けた条項だったが、これは明らかにソウルを本拠地とするLGとOBに有利なルールであったため、他の6球団から不満の声があった。これを受けて、1998年以降ソウルを本拠地とするチームが下位チームとしてプレイオフに進出する場合は、第1、2、5戦を上位チームの本拠地で、第3、4戦を下位チームの本拠地で行うように改正された。
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三星ライオンズ
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LGツインズ
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- 勝利:金相燁(キム・サンヨプ、1-0)
- 敗戦:鄭三欽(チョン・サムフム、0-1)
- 本塁打
三星:姜起雄(カン・ギウン、7回表、3ラン)
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三星ライオンズ
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LGツインズ
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2 |
- 勝利:柳明善(リュ・ミョンソン、1-0)
- 敗戦:閔◆基(ミン・ウォンギ、0-1、◆は元へんに鳥)
- 本塁打
三星:李鍾斗(イ・ジョンドゥ、6回表、2ラン)
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LGツインズ
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三星ライオンズ
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- 勝利:李尚勲(イ・サンフン、1-0)
- セーブ:金龍洙(キム・ヨンス、0-0-1s)
- 敗戦:朴衷湜(パク・チュンシク、0-1)
第4戦 10月13日・大邱市民運動場野球場
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LGツインズ
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三星ライオンズ
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- 勝利:鄭三欽(1-1)
- 敗戦:金相燁(1-1)
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LGツインズ
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三星ライオンズ
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X |
4 |
- 勝利:朴衷湜(1-1)
- 敗戦:金兌源(0-1)
- 本塁打
三星:李鍾斗(2回裏、2ラン)
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三星ライオンズ
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ヘテ・タイガース
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X |
5 |
- 勝利:趙啓顯(チョ・ゲヒョン、1-0)
- セーブ:宣銅烈(0-0-1s)
- 敗戦:柳明善(リュ・ミョンソン、0-1)
- 本塁打
ヘテ:韓大化(ハン・デファ)
第2戦 10月19日・光州無等総合競技場野球場
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三星ライオンズ
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ヘテ・タイガース
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- 勝利:金泰漢(キム・テハン、1-0)
- 敗戦:金正洙(キム・ジョンス、0-1)
- 本塁打
三星:金声来(キム・ソンレ、7回表、2ラン)
第3戦 10月21日・大邱市民運動場野球場
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ヘテ・タイガース
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- 勝利:-
- 敗戦:-
- 本塁打
ヘテ:洪弦佑(ホン・ヒョヌ、6回表、ソロ)
第4戦 10月22日・大邱市民運動場野球場
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ヘテ・タイガース
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三星ライオンズ
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8 |
- 勝利:金相燁(キム・サンヨプ、1-0)
- セーブ:金泰漢(1-0-1s)
- 敗戦:李大振(イ・デジン、0-1)
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三星ライオンズ
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ヘテ・タイガース
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- 勝利:趙啓顯(2-0)
- 敗戦:成埈(ソン・ジュン、0-1)
- 本塁打
三星:李萬洙(イ・マンス、9回表、2ラン)
ヘテ:張彩根(チャン・チェグン、4回裏、2ラン)
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ヘテ・タイガース
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三星ライオンズ
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0 |
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- 勝利:宣銅烈(1-0-1s)
- 敗戦:柳明善(0-2)
- 本塁打
ヘテ:金城漢(キム・ソンハン、8回表、2ラン)
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三星ライオンズ
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- 勝利:宣銅烈(2-0-1s)
- 敗戦:朴衷湜(パク・チュンシク、0-1)
- ヘテ・タイガースが4勝2敗1分けで韓国シリーズ優勝
- MVP: 李鍾範(イ・ジョンボム、遊撃手、ヘテ)29打数9安打、打率0.313、0本塁打、4打点、7盗塁
- ^ ソウルを本拠地とするチームがプレイオフに進出する場合は、公式戦の順位に関係なく、第1、2戦をソウルで、第3、4戦を相手チームの本拠地で行い、第5戦は中立地域としてまたソウルで行う。
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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2030年代 | |
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