2011年の韓国シリーズ
2011年の韓国シリーズは、公式戦1位の三星ライオンズとプレーオフ勝者の3位SKワイバーンズ間で10月25日から10月31日まで開催され、三星が4戦1敗で5年ぶりに優勝し、昨年の韓国シリーズ4連敗の雪辱も果たした。韓国シリーズMVPは4試合に出場して5.2回を無失点、3セーブを記録した三星の吳昇桓が受賞した。
準プレーオフ
[編集]2011年の準プレーオフでは、SKワイバーンズと起亜タイガースが2009年の韓国シリーズ以来2年ぶりに5戦3先勝制の勝負を繰り広げた。第1戦は起亜が勝利したが、その後はSKが3連勝してプレーオフに進出した。
プレーオフ
[編集]2011年のプレーオフでは、ロッテ・ジャイアンツとSKワイバーンズが韓国シリーズ進出をかけて争った。第1戦、第3戦、第5戦で勝利したSKがロッテを下し、韓国シリーズに進出した。プレーオフMVPは3本塁打を放つ活躍を見せたSKの朴正権が受賞した。
ステージ | 勝利チーム | 成績 | 星取表 | 敗戦チーム |
---|---|---|---|---|
準プレーオフ | SKワイバーンズ(公式戦3位) | 3勝1敗 | ●○○○ | 起亜タイガース(公式戦4位) |
プレーオフ | SKワイバーンズ(公式戦2位) | 3勝2敗 | ○●○●○ | ロッテ・ジャイアンツ(公式戦2位) |
韓国シリーズ
[編集]第1戦は三星はダグ・マシスが、SKは高孝準が先発登板。4回裏に三星が申命澈の左中間を割る適時二塁打で2点を先制。三星の投手陣は9回までSK打線を無失点に抑えて勝利を収めた。
第2戦 10月26日・大邱市民野球場
[編集]第2戦も拮抗した投手戦が続き、三星の先発張洹三は5.1回を投げて10奪三振・無失点の投球を見せ、SK投手陣も無失点の好投を続けた。三星は6回裏に二死満塁から裵榮燮が2点適時打を放ち、2-0とリードした。SKは8回表に朴正権の適時打で1点を返して追撃を開始したが、三星は吳昇桓を早期投入し、吳昇桓も期待に応えて2回を無失点に抑えて勝利に貢献した。一方、SKは8回表二死一塁二塁から中堅前への安打で、二塁走者の崔廷が本塁に突入し、三星の中堅手李英旭の送球でタッグアウトにされたのが痛かった。
SKは4回裏に朴哉相が左翼越えのソロ本塁打(飛距離105m)を、5回裏には崔東秀が左翼越えのソロ本塁打(飛距離120m)を記録して2-0とリードした。三星は 8回表に朴錫珉の適時打で1点を返したが、その後追加点を得られず、SKが勝利した。
第4戦 10月29日・文鶴野球場
[編集]SKは0-2と2点リードされた3回裏に捕逸から1点を返した。しかし三星も4回表に申命澈が右翼越えの2点本塁打(飛距離110m)を記録し、7回表には崔炯宇が右翼越えのソロ本塁打(飛距離120m)を記録して1-5と4点差に広げた。SKは7回裏に朴哉相が左翼越えの3点本塁打(飛距離100m)を放ち1点差に迫るが、三星も8回に2点と9回に1点を追加して再び突き放し、勝利を収めた。
三星は4回裏に康奉珪が左翼越えのソロ本塁打を記録し、これが決勝点になった。その後、両チームは張りつめた投手戦を再び続けた。三星の先発投手、車雨燦は7回を投げて7奪三振・無失点と好投をし、8回表から登板した吳昇桓がこのリードを守った。三星は歴代5回目の優勝を果たした。韓国シリーズMVPは3セーブを記録した三星の吳昇桓が受賞した。
- 三星ライオンズが4勝1敗で韓国シリーズ優勝。