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「物部目」の版間の差分

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[[ファイル:Mononobe no Me.png|サムネイル|物部目(『[[前賢故実]]』より)]]
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'''物部目'''(もののべ の め、生没年不詳)は、[[日本書紀]]に見える[[豪族]]。[[大連 (古代日本)|大連]]。[[物部伊コ弗|物部伊莒弗]]の子。子に[[物部荒山]]がいる。
'''物部目'''(もののべ の め、生没年不詳)は、[[日本書紀]]に見える[[豪族]]。[[大連 (古代日本)|大連]]。[[物部伊莒弗]]の子。子に[[物部荒山]]がいる。


『[[日本書紀]]』によれば、[[雄略天皇]]の即位により大連となる。雄略天皇元年、[[采女]]の童女君が雄略天皇の娘・[[春日大娘皇女]]を生んだ際、天皇は一晩召しただけで童女君が妊娠したため、春日大娘皇女を自分の子と認めないでいたが、目は「妊娠しやすい人は一晩でも妊娠する場合がある」とそれを諫め、春日大娘皇女を娘として認知させた。
『[[日本書紀]]』によれば、[[雄略天皇]]の即位により大連となる。雄略天皇元年、[[采女]]の童女君が雄略天皇の娘・[[春日大娘皇女]]を生んだ際、天皇は一晩召しただけで童女君が妊娠したため、春日大娘皇女を自分の子と認めないでいたが、目は「妊娠しやすい人は一晩でも妊娠する場合がある」とそれを諫め、春日大娘皇女を娘として認知させた。

2020年8月26日 (水) 05:23時点における版

物部目(『前賢故実』より)

物部目(もののべ の め、生没年不詳)は、日本書紀に見える豪族大連物部伊莒弗の子。子に物部荒山がいる。

日本書紀』によれば、雄略天皇の即位により大連となる。雄略天皇元年、采女の童女君が雄略天皇の娘・春日大娘皇女を生んだ際、天皇は一晩召しただけで童女君が妊娠したため、春日大娘皇女を自分の子と認めないでいたが、目は「妊娠しやすい人は一晩でも妊娠する場合がある」とそれを諫め、春日大娘皇女を娘として認知させた。

雄略天皇13年、狭穂彦王の玄孫の歯田根命が采女の山辺小嶋子と密通し、それが発覚すると天皇は歯田根命を目に預け、謝罪させた。

雄略天皇18年、天皇の命により、物部菟代と共に伊勢の豪族・朝日郎の討伐を命じられた。菟代は敢えて進撃せず2日対峙したが、目は物部大斧手に盾を持たせて自ら進撃し、朝日郎を捕縛して斬った。菟代は命令を完遂できなかったことを恥じ、7日間にわたり天皇のもとに報告に訪れなかった。天皇が何故菟代が報告に来ないのか側近に尋ねたところ、讃岐田虫別が「菟代はおびえて2日間朝日郎を捕らえることができず、目が物部大斧手を率いて進撃し、朝日郎を捕縛して斬った」と述べた。天皇はそれを聞いて激怒し、菟代が所有していた猪名部を没収し、目に与えた。

関連項目