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{{Infobox 漫画家
{{出典の明記|date=2015年3月17日 (火) 07:04 (UTC)}}
| 名前 = 石塚 真一
'''石塚 真一'''(いしづか しんいち、[[1971年]] - )は、[[日本]]の[[漫画家]]。[[茨城県]]出身。
| 生年 = [[1971年]]
| 生地 = {{JPN}}・[[茨城県]][[常総市]]
| 職業 = [[漫画家]]
| 活動期間 = [[2002年]] -
| ジャンル = [[青年漫画]]
| 代表作 = {{ubl|『[[岳 みんなの山]]』|『[[BLUE GIANT]]』}}
| 受賞 = {{ubl
|第49回[[小学館新人コミック大賞]]一般部門入選
|第54回・第62回[[小学館漫画賞]]一般向け部門
|第16回[[文化庁メディア芸術祭]][[文化庁メディア芸術祭マンガ部門|マンガ部門]]優秀賞
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|など
}}
}}


'''石塚 真一'''(いしづか しんいち、[[1971年]] - )は、[[日本]]の[[漫画家]]。[[茨城県]][[常総市]]出身で、2002年に29歳でデビュー。主な作品に[[山岳救助]]を主題とした『[[岳 みんなの山]]』や[[ジャズ]]を主題とした『[[BLUE GIANT]]』がある。
==プロフィール==
私立京華高等学校卒業。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[南イリノイ大学]]、同国[[サンノゼ州立大学]]在学中に[[ロッククライミング]]の虜になり、日本に帰国後、その経験を元に『[[岳 みんなの山]]』を描き始める。[[2001年]]、『[[This First Step]]』で、第49回[[小学館]]新人コミック大賞一般部門に入選。『岳 みんなの山』で、[[2008年]][[3月]]に第1回[[マンガ大賞]]を、[[2009年]][[1月]]に第54回(平成20年度)[[小学館漫画賞]]一般向け部門、[[2012年]][[12月]]に第16回[[文化庁メディア芸術祭]][[文化庁メディア芸術祭マンガ部門|マンガ部門]]優秀賞を受賞した。


== 来歴 ==
アメリカでは気象について学んでいた。帰国後に勤めた会社が約1年で倒産したという苦労人でもある。
石塚真一は[[1971年]]に[[茨城県]][[常総市]]で生まれた{{sfn|茨城県教育委員会|2016}}{{sfn|TVでた蔵|2012}}。祖父は木彫り彫刻師、母は美術教師であった{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=2}}。初めて登った山は[[筑波山]]であるという{{sfn|TVでた蔵|2012}}。中学校では[[ブラスバンド]]部に所属{{sfn|小学館, BLUE GIANT EXPLORER}}、高校([[京華中学高等学校|京華高等学校]])時代はなにも目標がなかったと述懐している{{sfn|TVでた蔵|2012}}{{sfn|京華中学高等学校|2011}}。[[南イリノイ大学新潟校]]に進学し、22歳のときにアメリカの本校に渡った{{sfn|小学館, BLUE GIANT EXPLORER}}{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=1}}。ジャズに出会ったのはブルース・バンドでギターを弾いていた20歳のころであるという{{sfn|KOBEjazz.jp|2016}}。その後山に魅せられ、気象学を専攻するため{{Efn2|{{harvtxt|NEWSポストセブン|2017|p=2}} において、<q>高地気象を勉強しておけば、国のお金でヒマラヤに行けるんじゃないかと思った</q>と語っている。}}に[[カリフォルニア州|カリフォルニア]]の[[サンノゼ州立大学]]に転籍{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=1}}{{sfn|茨城県教育委員会|2016}}。渡米中にルームメイトの誘いをきっかけに[[ロッククライミング|ロック・クライミング]]も始めている{{sfn|TVでた蔵|2012}}。27歳のころに帰国{{efn2|{{harvtxt|KOBEjazz.jp|2016}} において、アメリカから<q>誰かに伝えたいこと、人の心を動かせるなにか</q>として持ち帰ったものが、クライミングとジャズであると語っている。}}し{{sfn|小学館, BLUE GIANT EXPLORER}}、アメリカ時代の知人の経営する輸入商社に就職したが、その会社は半年ほどで倒産してしまった{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=2}}。


石塚は元々本格的に[[漫画]]を描いた経験はなかったが、30歳になるまでにやり残しのないように勝負したいとの思いから、28歳のころに漫画家を目指し始め、、2001年の第49回[[小学館新人コミック大賞]]一般部門に応募し、『This First Step』で入選を果たした{{sfn|マンガペディア}}{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=2}}{{sfn|TOKION|2021}}。翌2002年に『[[ビッグコミックオリジナル増刊]]』に掲載されデビュー作となった同作について{{sfn|TOKION|2021}}、当時の担当編集者の勝木大{{efn2|『岳 みんなの山』第2集途中までの担当編集者{{sfn|eBigComic4|2016}}。|name=勝木大}}は、冴えない中年男性がほかの人物と不倫をしている女性会社員に恋をするというストーリーでありながら、<q>ドロドロした感じはなくて、とても爽やかな話</q>で、<q>話の創り方が、普通じゃない感じ</q>でありながら<q>キッチリまとまって</q>いたと述べ、一方画力については発展途であったと語っている{{sfn|eBigComic4|2016}}。受賞後は、漫画の描き方の本を買ったり、仕事の後に小学館に足を運ぶなど、漫画を一から勉強し{{sfn|文春オンライン|2021b|p=1}}、半年ほど[[アシスタント (漫画)|アシスタント]]も経験した{{sfn|eBigComic4|2016}}。
5年間アメリカに留学中だった頃から漠然とマンガを描きたいとは思っていたが、実際に描き始めたのは帰国後、28歳の時であった。「340円で、マンガの描き方の本を買ってきて始めた」。


2003年から2012年にかけて『[[ビッグコミックオリジナル増刊]]』{{efn2|後に『『[[ビッグコミックオリジナル]]』に移動{{sfn|eBigComic4|2016}}。}}にて[[山岳救助]]を主題とした『[[岳 みんなの山]]』を連載{{sfn|小学館集英社プロダクション}}{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=3}}。同作は2009年の第54回[[小学館漫画賞]]一般向け部門、2012年の第16回[[文化庁メディア芸術祭]][[文化庁メディア芸術祭マンガ部門|マンガ部門]]優秀賞などを受賞している{{sfn|小学館, BLUE GIANT EXPLORER}}{{sfn|マンガペディア}}。2013年から2016年にかけて『ビッグコミック』にて[[ジャズ]]を主題とする『[[BLUE GIANT]]』を連載{{sfn|小学館, BLUE GIANT EXPLORER}}{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=1}}。同作では第62回小学館漫画賞一般向け部門、[[マンガ大賞]]2016第3位、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞などを受賞している{{sfn|小学館, BLUE GIANT EXPLORER}}{{sfn|NEWSポストセブン|2017|p=4}}。日本編である『BLUE GIANT』(通称「無印」)の終了後、ヨーロッパ編である『BLUE GIANT SUPREME』(2016年 - 2020年)、アメリカ編である『BLUE GIANT EXPLORER』(2020年 - )を同誌において連載している{{sfn|文春オンライン|2021a|p=1}}{{sfn|小学館, BLUE GIANT EXPLORER}}。
なお、石塚が好きな場所(山)は、アメリカの[[ワイオミング州]][[グランド・ティトン]]とのこと。


== 作 ==
仕事場のマンションにはソファや布団を置いておらず、泊り込みで仕事をする際には登山用のマットと寝袋で仮眠を取っている。
{{節スタブ|第三者による評価|date=2021年4月}}
石塚自身によると、29歳のころに参考にしていたのは[[弘兼憲史]]と[[浦沢直樹]]の作品であり、とくに弘兼には2021年時点でも影響を受け続けているという{{sfn|TOKION|2021}}。また、大勢の観客がいるシーンを描くときとは、[[ちばてつや]]の『[[のたり松太郎]]』を見て奮起すると語っている{{sfn|文春オンライン|2021a|p=3}}。


勝木大{{efn2|name=勝木大}}は、石塚の<q>人間に対する眼差し</q>が<q>とても優し</q>いと述べており{{sfn|eBigComic4|2016}}、石塚本人は、<q>事件性よりも “人と人の関係性” に惹かれ<small>[……]</small>、市井のひとびとの物語を描いていくということに向き合っていきたい</q>と語っている{{sfn|TOKION|2021}}。
== 作品リスト ==
=== 連載 ===
* [[岳 みんなの山]](2003年 - 2012年6月終了、『[[ビッグコミックオリジナル]]』『[[ビッグコミックオリジナル増刊]]』、共に小学館
** 単行本『岳(ガク)』全18巻(BIG COMICS、小学館)(2012年9月1日現在)
* [[そんでよし!]](2009年 - 、『ビッグコミックオリジナル増刊』、小学館
* [[BLUE GIANT]](2013年 - 2016年、『[[ビッグコミック]]』、小学館
** BLUE GIANT SUPREME(2016年 - 2020年、『ビッグコミック』、小学館
** BLUE GIANT EXPLORER(2020年 - 、『ビッグコミック』、小学館
* [[北狼 ラストハンター]](2013年 - 、『ビッグコミックオリジナル』、小学館


=== 短編集 ===
== 人物 ==
;人物評
* 『TOKYO CHECKIN[東京チェックイン]』2009年3月初版発行:収録作品「そんでよし!」[[東京チェックイン]][[This First Step]](BIG COMICS SPECIAL、小学館
:勝木大{{efn2|name=勝木大}}は石塚の印象について、<q>いつも明るくて、辛いとか言わない</q>といった点において、『[[岳 みんなの山]]』の主人公である島崎三歩と似た印象の人物であると語っている{{sfn|eBigComic4|2016}}。
;登山関連
:好きな場所(山)としては、アメリカの[[ワイオミング州]][[グランド・ティトン]]を挙げている。また、仕事場のマンションにはソファや布団を置いておらず、泊り込みで仕事をする際には登山用のマットと寝袋で仮眠を取っている{{要出典|date=2021年4月}}
;ジャズ関連
:好きなジャズ・アルバムとしては[[ジョン・コルトレーン]]『[[ブルー・トレイン (ジョン・コルトレーンのアルバム)|ブルー・トレイン]]』、[[ジョシュア・レッドマン]]『{{仮リンク|パッセージ・オブ・タイム|en|Passage of Time}}』、[[ロイ・ハーグローヴ]]『イヤーフード<small>({{lang|en|''Earfood''}})</small>』などを挙げている{{sfn|mora|2017}}。

== 作品リスト ==
{{main2|『岳 みんなの山』の書誌情報|岳 みんなの山|『BLUE GIANT』シリーズの書誌情報|BLUE GIANT}}
※出版社は特記のない限り[[小学館]]。


;連載作品
=== その他 ===
:* [[岳 みんなの山]]『[[ビッグコミックオリジナル増刊]]』『[[ビッグコミックオリジナル]]』、2003年 - 2012年
* [[松田聖子]]『SEIKO JAZZ』(2017年3月) - 松田聖子のジャズアルバム。初回限定盤Aのジャケットにイラストを描き下ろした<ref>{{Cite web|url=http://natalie.mu/comic/news/223681|title=「BLUE GIANT」の石塚真一、松田聖子ジャズアルバムのジャケット描き下ろし|publisher=コミックナタリー|date=2017-03-08|accessdate=2017-03-08}}</ref>。
:* そんでよし!『ビッグコミックオリジナル増刊』、2009年 -
:** 単行本:{{cite book|和書|date=2011|title=そんでよし!|volume=1|series=BIG COMICS|isbn=978-4-09-183820-9}}
:* [[BLUE GIANT]]『[[ビッグコミック]]』、2013年 - 2016年
:** BLUE GIANT SUPREME(『ビッグコミック』、2016年 - 2020年
:** BLUE GIANT EXPLORER(『ビッグコミック』、2020年 -
:* 北狼 ラストハンター『ビッグコミックオリジナル』、2013年 -
:<!---->
;短編集
:* {{cite book|和書|date=2009|title=TOKYO CHECK IN[東京チェックイン]|series=BIG COMICS SPECIAL|isbn=978-4-09-182458-5}}
:** 収録作品:「そんでよし!」「東京チェックイン」「This First Step」{{sfn|小学館, TOKYO CHECK IN}}
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;アートワーク
:* [[松田聖子]]『[[SEIKO JAZZ]]』([[ユニバーサルミュージック (日本)|Universal Music]]、2017年) - 初回限定盤Aのジャケットにイラストの描き下ろし{{sfn|ナタリー|2017}}。


== TV出演等 ==
== TV出演等 ==
*『[[SWITCHインタビュー 達人達]] 上原ひろみ×石塚真一』(2014年5月17日、[[日本放送協会|NHK]]・[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]])
*『[[SWITCHインタビュー 達人達]] [[上原ひろみ]]×石塚真一』(2014年5月17日、[[日本放送協会|NHK]]・[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]])


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{Reflist}}
{{notelist2|45em}}
=== 出典 ===
{{Reflist|25em}}


== 外部リンク ==
== 参考資料 ==
;インタビュー記事
* [http://pokeman.jp/archives/3367 ぽけまん 作者プロフィール]
:* {{Cite web|date=2016-06-17|last=山科|first=清春|title=『岳―みんなの山―』担当編集者 勝木大氏インタビュー|website=eBigComic4|publisher=[[小学館]]、[[イーブックイニシアティブジャパン]]|url=https://www.ebigcomic4.jp/column/detail/20160617_interview.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190104180025/https://www.ebigcomic4.jp/column/detail/20160617_interview.html|archivedate=2019-01-04|deadlink=2021-04-25|accessdate=2021-04-25|ref={{sfnref|eBigComic4|2016}}}}
* [https://www.ebigcomic4.jp/column/detail/20160617_interview.html インタビュー|『岳―みんなの山―』 担当編集者 勝木 大 氏 - eBigComic4|イービッグコミック4] デビュー前から『岳』第2集途中までの担当者による回想。
:* {{Cite web|date=2016|title=石塚真一(漫画家)|work=ジャズピープル|website=KOBEjazz.jp|publisher=[[デンソーテン]]|url=https://www.kobejazz.jp/jazz_people/vol53.html|accessdate=2021-04-23|ref={{sfnref|KOBEjazz.jp|2016}}}}
:* {{Cite web|date=2017-10-25|title=『BLUE GIANT SUPREME』作者・石塚真一さんインタビュー|website=[[mora]]|publisher=[[ソニー・ミュージックソリューションズ]]|url=https://mora.jp/topics/interview/bluegiant/|accessdate=2021-04-26|ref={{sfnref|mora|2017}}}}
:* {{Cite web|date=2021-02-05|last=山脇|first=麻生|title=「才能なんてないと思いたい。でも…」累計650万部超え、“アツすぎる”音楽マンガ作者が語る「ゾッとする残酷さ」—『BLUE GIANT EXPLORER』作者・石塚真一さんインタビュー#1|website=[[文春オンライン]]|publisher=[[文藝春秋]]|url=https://bunshun.jp/articles/-/43314|accessdate=2021-04-26|ref={{sfnref|文春オンライン|2021a}}}}
:* {{Cite web|date=2021-02-25|last=山脇|first=麻生|title=「会社が倒産し、チャンスだ!と」累計650万部超えの漫画家が語る、“バカバカしい夢を持ち続けるべき” 理由 —『BLUE GIANT EXPLORER』作者・石塚真一さんインタビュー#2|website=[[文春オンライン]]|publisher=[[文藝春秋]]|url=https://bunshun.jp/articles/-/43317|accessdate=2021-04-22|ref={{sfnref|文春オンライン|2021b}}}}
:* {{Cite web|date=2021-02-26|author=Tommy|title=『BLUE GIANT』を描く漫画家、石塚真一が語る、創作表現とジャズへの想い|website=TOKION|url=https://tokion.jp/2021/02/26/shinichi-ishizuka-creative-expression/|accessdate=2021-04-23|ref={{sfnref|TOKION|2021}}}}
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;その他
:* {{Cite web|title=石塚 真一(漫画家)|website=[[マンガペディア]]|publisher=百科綜合リサーチ・センター、[[エストリンクス|エイトリンクス]]、[[CARTA HOLDINGS|VOYAGE MARKETING]]|url=https://mangapedia.com/%E7%9F%B3%E5%A1%9A%E7%9C%9F%E4%B8%80-mgmvx6p7a|accessdate=2021-04-26|ref={{sfnref|マンガペディア}}}}
:* {{Cite web|title=石塚真一作品|website=[[小学館集英社プロダクション]] ライセンスビジネスサイト|url=https://www.shopro.co.jp/license/title/313/|accessdate=2021-04-26|ref={{sfnref|小学館集英社プロダクション}}}}
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:* {{Cite web|date=2016|author=常総市立大花羽小学校|title=誇れる偉大な先輩たち|website=茨城県教育委員会|url=https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board//chiikijiman/41jyoso/pdf/h28-1.pdf|accessdate=2021-04-22|ref={{sfnref|茨城県教育委員会|2016}}}}
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2021年4月25日 (日) 17:30時点における版

石塚 真一
生誕 1971年
日本の旗 日本茨城県常総市
職業 漫画家
活動期間 2002年 -
ジャンル 青年漫画
代表作
受賞
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石塚 真一(いしづか しんいち、1971年 - )は、日本漫画家茨城県常総市出身で、2002年に29歳でデビュー。主な作品に山岳救助を主題とした『岳 みんなの山』やジャズを主題とした『BLUE GIANT』がある。

来歴

石塚真一は1971年茨城県常総市で生まれた[1][2]。祖父は木彫り彫刻師、母は美術教師であった[3]。初めて登った山は筑波山であるという[2]。中学校ではブラスバンド部に所属[4]、高校(京華高等学校)時代はなにも目標がなかったと述懐している[2][5]南イリノイ大学新潟校に進学し、22歳のときにアメリカの本校に渡った[4][6]。ジャズに出会ったのはブルース・バンドでギターを弾いていた20歳のころであるという[7]。その後山に魅せられ、気象学を専攻するため[注 1]カリフォルニアサンノゼ州立大学に転籍[6][1]。渡米中にルームメイトの誘いをきっかけにロック・クライミングも始めている[2]。27歳のころに帰国[注 2][4]、アメリカ時代の知人の経営する輸入商社に就職したが、その会社は半年ほどで倒産してしまった[3]

石塚は元々本格的に漫画を描いた経験はなかったが、30歳になるまでにやり残しのないように勝負したいとの思いから、28歳のころに漫画家を目指し始め、、2001年の第49回小学館新人コミック大賞一般部門に応募し、『This First Step』で入選を果たした[8][3][9]。翌2002年に『ビッグコミックオリジナル増刊』に掲載されデビュー作となった同作について[9]、当時の担当編集者の勝木大[注 3]は、冴えない中年男性がほかの人物と不倫をしている女性会社員に恋をするというストーリーでありながら、ドロドロした感じはなくて、とても爽やかな話で、話の創り方が、普通じゃない感じでありながらキッチリまとまっていたと述べ、一方画力については発展途であったと語っている[10]。受賞後は、漫画の描き方の本を買ったり、仕事の後に小学館に足を運ぶなど、漫画を一から勉強し[11]、半年ほどアシスタントも経験した[10]

2003年から2012年にかけて『ビッグコミックオリジナル増刊[注 4]にて山岳救助を主題とした『岳 みんなの山』を連載[12][13]。同作は2009年の第54回小学館漫画賞一般向け部門、2012年の第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞などを受賞している[4][8]。2013年から2016年にかけて『ビッグコミック』にてジャズを主題とする『BLUE GIANT』を連載[4][6]。同作では第62回小学館漫画賞一般向け部門、マンガ大賞2016第3位、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞などを受賞している[4][14]。日本編である『BLUE GIANT』(通称「無印」)の終了後、ヨーロッパ編である『BLUE GIANT SUPREME』(2016年 - 2020年)、アメリカ編である『BLUE GIANT EXPLORER』(2020年 - )を同誌において連載している[15][4]

作風

石塚自身によると、29歳のころに参考にしていたのは弘兼憲史浦沢直樹の作品であり、とくに弘兼には2021年時点でも影響を受け続けているという[9]。また、大勢の観客がいるシーンを描くときとは、ちばてつやの『のたり松太郎』を見て奮起すると語っている[16]

勝木大[注 3]は、石塚の人間に対する眼差しとても優しいと述べており[10]、石塚本人は、事件性よりも “人と人の関係性” に惹かれ[……]、市井のひとびとの物語を描いていくということに向き合っていきたいと語っている[9]

人物

人物評
勝木大[注 3]は石塚の印象について、いつも明るくて、辛いとか言わないといった点において、『岳 みんなの山』の主人公である島崎三歩と似た印象の人物であると語っている[10]
登山関連
好きな場所(山)としては、アメリカのワイオミング州グランド・ティトンを挙げている。また、仕事場のマンションにはソファや布団を置いておらず、泊り込みで仕事をする際には登山用のマットと寝袋で仮眠を取っている[要出典]
ジャズ関連
好きなジャズ・アルバムとしてはジョン・コルトレーンブルー・トレイン』、ジョシュア・レッドマンパッセージ・オブ・タイム英語版』、ロイ・ハーグローヴ『イヤーフードEarfood』などを挙げている[17]

作品リスト

※出版社は特記のない限り小学館

連載作品
  • 岳 みんなの山(『ビッグコミックオリジナル増刊』『ビッグコミックオリジナル』、2003年 - 2012年)
  • そんでよし!(『ビッグコミックオリジナル増刊』、2009年 - )
    • 単行本:『そんでよし!』 1巻〈BIG COMICS〉、2011年。ISBN 978-4-09-183820-9 
  • BLUE GIANT(『ビッグコミック』、2013年 - 2016年)
    • BLUE GIANT SUPREME(『ビッグコミック』、2016年 - 2020年)
    • BLUE GIANT EXPLORER(『ビッグコミック』、2020年 - )
  • 北狼 ラストハンター(『ビッグコミックオリジナル』、2013年 - )
短編集
  • 『TOKYO CHECK IN[東京チェックイン]』〈BIG COMICS SPECIAL〉2009年。ISBN 978-4-09-182458-5 
    • 収録作品:「そんでよし!」「東京チェックイン」「This First Step」[18]
アートワーク

TV出演等

脚注

  1. ^ NEWSポストセブン (2017, p. 2) において、高地気象を勉強しておけば、国のお金でヒマラヤに行けるんじゃないかと思ったと語っている。
  2. ^ KOBEjazz.jp (2016) において、アメリカから誰かに伝えたいこと、人の心を動かせるなにかとして持ち帰ったものが、クライミングとジャズであると語っている。
  3. ^ a b c 『岳 みんなの山』第2集途中までの担当編集者[10]
  4. ^ 後に『『ビッグコミックオリジナル』に移動[10]

出典

参考資料

インタビュー記事
その他