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「ネロ (ガンダムシリーズ)」の版間の差分

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[[ムーバブルフレーム]]によるモジュール構造化の進んだ[[Ζ計画#アナハイム・ガンダム|アナハイム・ガンダム]]の量産機らしく、肩部にムーバブル・フレーム式の多目的ラッチを備えており、肩の外殻ユニットはフレームに接続されている。これによって予備兵装や追加武装(本編では月面降下用デバイスを装着するシーンあり)が携行できるうえ、外殻ユニット自体を外してオプション・バインダーを装備するタイプ([[#ネロ・トレーナー|ネロ・トレーナー]])に換装することも可能<ref name="mgs103"/>。

2020年11月7日 (土) 11:31時点における版

ネロ (NERO) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ (MS) の一つ。初出は、1987年から1990年まで『モデルグラフィックス』に連載されていた『ガンダム・センチネル』。

作中の軍事勢力の一つである地球連邦軍の量産機。主役機のSガンダム(スペリオルガンダム)と、設定上に存在するλガンダム(ラムダガンダム)の構造を組み合わせて製造された。連邦製量産機の代表格であるジムのコンセプトを受け継いでいる。

当記事では、各種派生機の解説も記述する。

機体解説

諸元
ネロ
NERO
型式番号 MSA-007
全高 20.20m
頭頂高 19.02m
本体重量 34.1t
全備重量 60.5t
装甲材質 ガンダリウムコンポジット[1]
出力 1,650kW
推力 40,800kg(10,200kg×4)
センサー
有効半径
12,000m
武装 ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
搭乗者 チュン・ユン
その他 姿勢制御バーニア×8

λガンダムの上半身と、ιガンダム(Sガンダム)の下半身の設計を組み合わせて製造された、アナハイム・エレクトロニクスの量産機[1]

ムーバブルフレームによるモジュール構造化の進んだアナハイム・ガンダムの量産機らしく、肩部にムーバブル・フレーム式の多目的ラッチを備えており、肩の外殻ユニットはフレームに接続されている。これによって予備兵装や追加武装(本編では月面降下用デバイスを装着するシーンあり)が携行できるうえ、外殻ユニット自体を外してオプション・バインダーを装備するタイプ(ネロ・トレーナー)に換装することも可能[1]

固定武装のビーム・サーベルは膝のユニットに収納されており、ネロはSガンダムの量産型とも言える機体となっている[1]

EWAC(イーワック)ネロ

諸元
EWACネロ
EWAC NERO
型式番号 MSA-007E
全高 22.03m
頭頂高 21.32m
本体重量 43.6t
全備重量 79.2t
装甲材質 ガンダリウムコンポジット[1]
出力 1,650kW
推力 40,800kg(10,200kg×4)
センサー
有効半径
6,250,000m
武装 なし
その他 姿勢制御バーニア×8

ネロの偵察機仕様。最大の特徴はEWAC用装備を多数装備した巨大な頭部。頭部と一体化した背面部にはデータポッドが備え付けられており、無線通信が不可能な際はデータを暗号化して射出できる。コクピットには操縦士と索敵担当の2人乗りとなっている[1]。また、電子戦装備の多くは、『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するRMS-119 アイザックと共通したパーツを使用している[1]

スペックノートには固定武装は記載されていない[2]

ネロ・トレーナー

諸元
ネロ・トレーナー
NERO (Trainer TYPE)
型式番号 MSA-007T
全高 20.9m
頭頂高 19.02m
本体重量 38.2t
全備重量 61.7t
装甲材質 ガンダリウムコンポジット[1]
出力 1,650kW
推力 66,400kg(10,200kg×4、6400kg×4)
センサー
有効半径
12,000m
武装 ビームサーベル×2
ビームライフル
搭乗者 ストール・マニングス
その他 姿勢制御バーニア×8

両肩をオプションのバインダーに換装した高機動型。バインダーはムーバブルフレームで接続されており、任意方向に可動することで空間機動性を高めている。一方で行動時間は少々犠牲となっている[1]

MS戦隊の指揮官用訓練機として開発され、その瞬間加速性能から、教官パイロットが搭乗したネロ・トレーナーはアグレッサー機として当初の要求以上の機体となった[1]

ネロ(バインダーカノン装備型)

肩部をビーム・カノン装備のバインダーに換装したバリエーション機。

本編未登場だが、大日本絵画のTRPGガンダムセンチネルRPG』において、プレイヤーが搭乗できる機体のラインナップに加わっている。デザイン画はネロ・トレーナーの準備稿の流用のため、本体のデザインがネロの決定稿と異なっている。装備のビーム・カノンは「高級機すぎる」ということで採用されず、現行のネロ・トレーナーになった[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k 『ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、103-105頁。ISBN 4-499-20530-1
  2. ^ ただし、ゲーム『ギレンの野望 アクシズの脅威V』ではビーム・ライフルとビーム・サーベルを装備している。