「R-60 (大型ミサイル艇・2代)」の版間の差分
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[[タランタル型コルベット|12411号計画「モールニヤ」型大型ミサイル艇]]の1 隻となるR-60は、[[1985年]][[12月16日]]にレニングラート(現[[サンクトペテルブルク]])の[[スレドネ=ネーフスキイ造船工場]]で起工された。[[1986年]][[12月30日]]には[[進水式|進水]]、[[1987年]][[12月12日]]には竣工し、[[セヴァストポリ|セヴァストーポリ]]の[[カランチーン湾]]に根拠地を置く[[ソ連海軍]][[黒海艦隊]]第41ミサイル艇戦隊に配備された。[[1991年]]末に[[ソビエト連邦の崩壊|ソ連が崩壊]]すると、R-60は[[ロシア海軍]]の運用下に入った。 |
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[[2005年]]末には、[[CIWS|近接防禦システム]]に関する試験的な換装が実施された。すなわち、R-60はそれまで搭載してきた[[AK-630|AK-630M]]30 mm6砲身[[機関砲]]2 基と個艦防空用[[艦対空ミサイル]][[9K34|9K34「ストレラ-3M」]]発射機MTU-4USとを降ろし、代わって新型の防空モジュール「[[コールチク#パラーシ/パルマ|パラーシ]]」({{lang|ru|"Палаш"}}:[[刀]]あるいはロシアの[[重騎兵]]が用いた幅広の[[剣]]のこと)を搭載した。 |
[[2005年]]末には、[[CIWS|近接防禦システム]]に関する試験的な換装が実施された。すなわち、R-60はそれまで搭載してきた[[AK-630|AK-630M]]30 mm6砲身[[機関砲]]2 基と個艦防空用[[艦対空ミサイル]][[9K34|9K34「ストレラ-3M」]]発射機MTU-4USとを降ろし、代わって新型の防空モジュール「[[コールチク#パラーシ/パルマ|パラーシ]]」({{lang|ru|"Палаш"}}:[[刀]]あるいはロシアの[[重騎兵]]が用いた幅広の[[剣]]のこと)を搭載した。 |
2020年12月26日 (土) 00:07時点における版
R-60 Р-60 | ||
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艦歴 | ||
起工 | 1985年12月16日 スレドネ=ネーフスキイ造船工場 | |
進水 | 1986年12月30日 | |
竣工 | 1987年12月12日 | |
所属 | ソ連海軍黒海艦隊 ロシア海軍黒海艦隊 | |
除籍 | 現役 | |
要目 | ||
艦種 | 大型ミサイル艇 | |
艦型 | 12411号計画「モールニヤ」型 | |
工場番号 | 207 | |
排水量 | 基準排水量 | 436 t |
満載排水量 | 493 t | |
全長 | 56.1 m | |
全幅 | 10.2 m | |
喫水 | 4.36 m | |
機関 | 2倍膨張式巡航用ガスタービンエンジンM-510 2 基 | 10,000 馬力 |
ブースト用ガスタービンエンジンM-70 2 基 | 24,000 馬力 | |
推進 | 2軸推進 | |
電源 | ディーゼル発電機3 基 | 200 kWt |
速力 | 最大速度 | 41.0 kn |
巡航速度 | 13 kn | |
航続距離 | 2,400 浬/13 kn 450 浬/36 kn | |
行動期間 | 10 日間 | |
乗員 | 41 名 | |
武装 | 艦対艦ミサイル3M-80「モスキート」連装発射機 | 2 基 |
76 mm単装両用砲AK-176M | 1 基(弾数314 発) | |
近接防禦システム「パラーシ」 | 1 基 | |
レーダー | ミサイル管制・水上捜索照準レーダー34K1「モノリート」 | 1 基 |
ミサイル誘導レーダーMR-405 | 1 基 | |
射撃管制レーダーMR-123「ヴィーンペル」 | 1 基 | |
航法レーダー「ドン」 | 1 基 | |
電子戦装備 | 電子戦対抗装置「ヴィーンペルR2」 | 1 基 |
チャフ・フレア発射機PK-10 | 2 基 |
R-60(ロシア語:Р-60エール・シヂスャート)は、ソ連・ロシア連邦の大型ミサイル艇(Большой ракетный катер)である。
概要
12411号計画「モールニヤ」型大型ミサイル艇の1 隻となるR-60は、1985年12月16日にレニングラート(現サンクトペテルブルク)のスレドネ=ネーフスキイ造船工場で起工された。1986年12月30日には進水、1987年12月12日には竣工し、セヴァストーポリのカランチーン湾に根拠地を置くソ連海軍黒海艦隊第41ミサイル艇戦隊に配備された。1991年末にソ連が崩壊すると、R-60はロシア海軍の運用下に入った。
2005年末には、近接防禦システムに関する試験的な換装が実施された。すなわち、R-60はそれまで搭載してきたAK-630M30 mm6砲身機関砲2 基と個艦防空用艦対空ミサイル9K34「ストレラ-3M」発射機MTU-4USとを降ろし、代わって新型の防空モジュール「パラーシ」("Палаш":刀あるいはロシアの重騎兵が用いた幅広の剣のこと)を搭載した。
「パラーシ」は「コールチク」に代わる新しい近接防空システムで、1994年に発表された。陸上運用型のパーンツィリ-S1と共通性を持った防空システムで、2 門の30 mm6砲身機関砲を備えている。これは火砲バリエーションで、2 基の4連装艦隊空ミサイル発射機を組み合わせることが可能である。
この改修により、R-60は黒海艦隊の艦艇の中で最も新しい近接防空システムを搭載する艦艇となった。なお、当初この工事はR-239に対して実施される予定であったが、結局のところ実現していない。