「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」の版間の差分
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北条は国内公開決定の際、「今年は、シティーハンターの劇場アニメ版(新宿プライベート・アイズ)公開からはじまり、このフランス版の日本公開で締めくくることができ、まさに“シティーハンターイヤー”となりました。大変うれしく思います。監督の愛が詰まった、ワクワク、ドキドキするアクションコメディ映画となっています。シティーハンターを応援してくれる方には是非ご覧いただきたいです」とコメントしている<ref name="zissya1" /><ref name="ryou" />。 |
北条は国内公開決定の際、「今年は、シティーハンターの劇場アニメ版(新宿プライベート・アイズ)公開からはじまり、このフランス版の日本公開で締めくくることができ、まさに“シティーハンターイヤー”となりました。大変うれしく思います。監督の愛が詰まった、ワクワク、ドキドキするアクションコメディ映画となっています。シティーハンターを応援してくれる方には是非ご覧いただきたいです」とコメントしている<ref name="zissya1" /><ref name="ryou" />。 |
2021年4月15日 (木) 23:20時点における版
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション | |
---|---|
Nicky Larson et le Parfum de Cupidon | |
監督 | フィリップ・ラショー |
脚本 |
フィリップ・ラショー ピエール・ラショー ジュリアン・アルッティ ピエール・デュダン |
原作 | 北条司『シティーハンター』 |
製作 |
クリストフ・セルヴォーニ マルク・フィズマン |
出演者 | フィリップ・ラショー |
音楽 |
ミカエル・トルディマン マキシム・デプレ |
撮影 | ヴァンサン・リシャール |
編集 |
ネイサン・デラノイ アントワーヌ・ヴァレイユ |
製作会社 |
ル・フィルム・ドゥ・24 アクセル・フィルム |
配給 |
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント アルバトロス・フィルム |
公開 |
2019年2月6日 2019年11月29日 |
上映時間 | 93分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
製作費 | €18,600,000[1] |
興行収入 | 1億円以上[2] |
『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(シティーハンター ザムービー しじょうさいこうのミッション、原題:Nicky Larson et le Parfum de Cupidon(仏))は、2019年のフランスのアクションコメディ映画。日本では同年11月29日に劇場公開された[3]。原作は北条司の同名漫画。キャッチコピーは「この手があったか!冴羽獠、最大の危機! by北条司」[4][5]。
概要
北条司の漫画『シティーハンター』を、フィリップ・ラショーの監督・脚本・主演によって映画化した作品。シティーハンターの実写映画としては1993年に製作された香港映画以来26年ぶりとなる。『シティーハンター』の劇場作品としては、2019年2月に公開された劇場アニメ版(『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』)に次ぐもので、1年に『シティーハンター』の映画が2本公開されるのは初めてとなる。
フランスでは公開から2週間で観客動員100万人を突破した[4][6]。また、日本では公開前から主要キャラクターの忠実な再現度などが話題になっている[4][7]。
映画の舞台は日本からフランスに変更されており、獠が飛行機に乗って目的地に向かうなど、本作独自の描写も見られる。また、シティーハンターの映像作品では初めて、原作に登場する麻薬組織「ユニオン・テオーペ」が描かれている。このほか、日本語吹き替え版では他の北条作品や出演声優に関する小ネタも登場する。
制作経緯
フィリップは小学生の頃から『シティーハンター』の大ファンであり、権利元である北条の事務所へ実写版の企画書・プロットを直筆の手紙と共に送ったところ、それが気に入られたことから、今度は18か月をかけて書いた脚本を携えて来日し、映画化を快諾されたという[4][6]。また、フィリップは同じくファンである『ドラゴンボール』の実写化映画『DRAGONBALL EVOLUTION』の辛辣な評価を見て、ファンを失望させないよう「原作に可能な限り忠実であること」を目指したという(ただし、一部の漫画独特な表現は抑えられている)[8]。
北条は国内公開決定の際、「今年は、シティーハンターの劇場アニメ版(新宿プライベート・アイズ)公開からはじまり、このフランス版の日本公開で締めくくることができ、まさに“シティーハンターイヤー”となりました。大変うれしく思います。監督の愛が詰まった、ワクワク、ドキドキするアクションコメディ映画となっています。シティーハンターを応援してくれる方には是非ご覧いただきたいです」とコメントしている[4][5]。
日本語吹き替え版での冴羽獠と槇村香については、アニメ版で担当した神谷明と伊倉一恵から、山寺宏一と沢城みゆきに変更されている。これは、神谷が「今回は実写作品の獠である」という理由で辞退し[注 1]、その代わりとしてテレビアニメ版のレギュラー[注 2]として出演経験がある山寺に獠役のオファーが来たことによるもので、山寺は当初固辞したものの、神谷からの後押しと「他の誰かがやるなら」という思いから決意したという経緯がある。これに合わせる形で神谷と伊倉の後押しにより、沢城が香役に選ばれることになった。神谷と伊倉は、スペシャルゲストとして別役で出演する[10]ほか、海坊主は玄田哲章、槇村秀幸は田中秀幸、野上冴子は一龍斎春水とオリジナルキャストがそのまま起用されている[3]。
日本人ファンに向けてのオマージュやリスペクトのみならず、本国フランス版へのオマージュとして、同国でのアニメ放映時に獠(ニッキー・ラーソン)を演じたヴィンセント・ロピオンがジャーナリスト役、同じくフランス版のテーマソングを歌ったジャン・ポール・チェサリーニがシンガー役でカメオ出演している。
なお、日本向けの特報と日本語吹き替え版のエンディングにはテレビアニメ版のエンディングテーマ「Get Wild」が使用されている[11][注 3]。
ストーリー
冴羽獠(日本語字幕版ではニッキー・ラーソン)は、探偵、ボディーガード、殺しを請け負うスイーパー(掃除屋)、通称「シティーハンター」として相棒の槇村香(日本語字幕版ではローラ・マルコーニ)と共に法では解決することのできない様々な依頼を受けている。しかし、裏社会ナンバーワンの腕をもつ獠には無類の女好きという欠点を抱えていた。特に、美人にはめっぽう弱く、しばしば香に「天誅」を加えられる。
ある日、獠はその香りを嗅いだ者を魅了する「キューピッドの香水」を警護する依頼を受ける。しかし、何者かに一瞬のすきをつかれ香水の入った鞄が奪われてしまった。香水の効果を試していた獠と香は、香水の効果が永遠に消えなくなる48時間後までに香水の奪還を強いられることになる。
キャスト
※日本語吹替版での役名、日本語字幕版での役名(括弧のないものは吹替版・字幕版の役名が共通)、俳優、日本語吹き替え版担当声優の順[12]。
- リョウ(ニッキー・ラーソン) - フィリップ・ラショー(山寺宏一)
- カオリ(ローラ・マルコーニ) - エロディ・フォンタン(沢城みゆき)
- パンチョ - タレク・ブダリ(浪川大輔)
- ジルベール・スキッピー - ジュリアン・アルッティ(多田野曜平)
- ドミニク・ルテリエ - ディディエ・ブルドン(土師孝也)
- ファルコン(マンモス) - カメル・ゴンフー(玄田哲章)
- ヒデユキ(トニー・マルコーニ) - ラファエル・ペルソナ(田中秀幸)
- サエコ(エレーヌ・ランベルティ) - ソフィー・モーゼル(一龍斎春水)
- ジェシカ・フォックス - パメラ・アンダーソン(ちふゆ)
スタッフ
- 監督 - フィリップ・ラショー
- 製作 - クリストフ・セルヴォーニ、マルク・フィズマン
- 原作 - 北条司『シティーハンター』
- 脚本 - フィリップ・ラショー、ピエール・ラショー、ジュリアン・アルッティ、ピエール・デュダン
- 撮影 - ヴァンサン・リシャール
- 美術 - サミュエル・テッセール
- 衣装 - クレア・ラカズ
- 編集 - アントワーヌ・ヴァレイユ
- 音楽 - マキシム・デプレ、ミカエル・トルディマン
脚注
注釈
出典
- ^ "Nicky Larson et le Parfum de Cupidon". JP's Box-Office. 2019年3月3日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報 2020年3月下旬特別号』p.69
- ^ a b “冴羽リョウ役は山寺宏一!フランス実写版「シティーハンター」吹替版キャスト決定”. シネマトゥディ (2019年9月19日). 2019年9月19日閲覧。
- ^ a b c d e “「シティーハンター」フランス実写版が日本上陸!11月公開決定!”. シネマトゥデイ. 2019年8月19日閲覧。
- ^ a b “フランス実写版「シティーハンター」11月に公開!リョウがスカートめくる特報も”. ナタリー. 2019年8月19日閲覧。
- ^ a b “【パリ発コラム】「シティーハンター」実写版がフランスで公開 2週間で動員100万人超”. 映画.com ニュース. 2019年8月19日閲覧。
- ^ “「海坊主が完全に海坊主(笑)」で話題のフランス実写版シティーハンターが超ヒット公開!”. エキサイトニュース. 2019年8月19日閲覧。
- ^ "Après Babysitting, Philippe Lacheau sera Nicky Larson". Allociné. 13 July 2017. 2018年6月19日閲覧。.
- ^ “開拓者”神谷 明×山寺宏一だからこそ言えることより
- ^ “神谷明&伊倉一恵、仏実写版「シティーハンター」から痛いほど伝わってきた原作愛”. 映画.com. 2019年9月20日閲覧。
- ^ “フランス実写版シティーハンター、「Get Wild」流れる特報映像解禁”. ORICON NEWS. 2019年8月19日閲覧。
- ^ “シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション”. ふきカエル大作戦!! (2019年11月18日). 2019年11月18日閲覧。