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「小田急電鉄の車両検修施設」の版間の差分

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* 敷地面積 68300平方メートル
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* 収容能力 約150両
* 収容能力 約150両
* 所属車両 [[小田急1000形電車|1000形]]、[[小田急3000形電車 (2代) |3000形]]、[[小田急4000形電車 (2代) |4000形]]、[[小田急クヤ31形検測電車|クヤ31形]]、[[小田急50000形電車|ロマンスカー50000形VSE]]、[[小田急60000形電車|ロマンスカー60000形MSE]]、[[小田急70000形電車|ロマンスカー70000形GSE]]
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業務の一部は[[小田急車両工業]]([[2013年]][[3月31日]]業務終了)が行っていたが、[[2008年]]7月より完全直営に戻した。
業務の一部は[[小田急車両工業]]([[2013年]][[3月31日]]業務終了)が行っていたが、[[2008年]]7月より完全直営に戻した。

2021年4月19日 (月) 21:32時点における版

小田急電鉄の車両検修施設(おだきゅうでんてつのしゃりょうけんしゅうしせつ)では、小田急電鉄検査・修理等の作業を行う施設について記す。

大野総合車両所の空中写真(2019年8月撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

概要

現在、小田急電鉄において稼動している車両検修施設は、以下の各施設である。

  • 大野総合車両所(←大野工場、海老名検車区大野出張所)
  • 喜多見検車区
  • 喜多見検車区唐木田出張所(←経堂検車区唐木田出張所)
  • 海老名検車区
  • 海老名検車区小田原出張所

かつて、小田急電鉄が業務を行っていた車両検修施設は、以下の各施設である。

  • 経堂工場(経堂車庫)
  • 経堂検車区
  • 経堂検車区新原町田出張所
  • 経堂検車区小田原出張所
  • 経堂検車区片瀬江ノ島出張所
  • 相武台工場
  • 足柄車庫

現行の検修施設

大野総合車両所

大野総合車両所

出入庫駅:相模大野駅

神奈川県相模原市南区東林間1丁目1番18号に「大野工場」として1962年10月19日に開設された。敷地面積は、33,382平方メートルである。全般検査および重要部検査が行われている。2000年11月17日に「ISO14001」を取得した。尚、本工場開設に伴い、経堂工場および相武台工場は閉鎖された。

2009年12月には大野工場と海老名検車区大野出張所が組織統合され、大野総合車両所として発足した[1][2]

現在、大野総合車両所には「検修職場」「検査職場」「検車職場」があり、事務所内にはスタッフ部門として「環境総務」「資材」がある。業務の一部は小田急エンジニアリングが行っている。

一年に一度、親子向け見学会が開かれている[3]

2014年6月19日午後6時10分頃、出庫線から出庫した6両編成の電車が脱線、小田急線全線で運転を見合わせた。この脱線の影響で架線が切れ、停電も発生した[4]

喜多見検車区

出入庫駅:成城学園前駅

東京都世田谷区1994年3月27日に、複々線化事業の一環として経堂検車区に代わり開設された。同時に、従来、経堂検車区の出張所であった唐木田出張所は、本区の所属となった。

本区には21番線に新宿方から203013221267090012201×21形(10)が、10・22番線には10001×320001×2が保存されていたが、列車増発に伴う留置スペース確保のため、2017年7月 - 8月にかけてその大半が解体されている。

車両留置線部の屋上は、世田谷区の区立公園であるきたみふれあい広場となっている。2013年12月6日放送のテレビ朝日系の深夜番組『タモリ倶楽部』でタモリらが訪れ、番組内で、保存車である3100形NSE車の運転台や富士急行への譲渡前の20000形RSE車を見学した様子などが放送された。

線路は成城学園前駅につながっており、回送列車や早朝・夜間には成城学園前駅発・行きの出入庫列車が運行されている。なお、施設自体の位置は成城学園前駅よりも隣の喜多見駅に近い。

業務の一部は小田急車両工業2013年3月31日業務終了)が行っていたが、2008年7月より完全直営に戻した。

喜多見検車区唐木田出張所

喜多見検車区唐木田出張所

出入庫駅:唐木田駅

東京都多摩市1990年3月27日小田急多摩線の唐木田駅延伸にあわせて開設された。当初は「経堂検車区唐木田出張所」であったが、1994年3月27日から「喜多見検車区唐木田出張所」となった。

東端の2本は正確には本線の扱いとなっているが、これは将来の多摩線延伸を考慮した措置と思われる。現在のところ、新型車両の試運転の折り返しなどに用いられている。

  • 敷地面積 43271平方メートル
  • 収容能力 176両
  • 所属車両 なし

海老名検車区

海老名検車区

出入庫駅:海老名駅

神奈川県海老名市1972年12月18日、将来の在籍車両数増加を見込み、開設された。

毎年10月中旬には「ファミリー鉄道展」が行われ、一般客も入ることが可能である。ロマンスカーミュージアムの開館前はロマンスカー3000形SE・SSEがここで保存されていた。

喜多見検車区同様、業務の一部を小田急車両工業が行っていたが、2008年7月より完全直営に戻した。

海老名検車区小田原出張所

小田原駅から箱根湯本駅方面に電車に乗ると左手に見えてくる。留置線が2つあり、基本的には、小田原駅止まりのロマンスカーの折り返しなどに使われる。

過去の検修施設

経堂工場

経堂検車区

高架複々線化後に出来た経堂留置線

出入庫駅:経堂駅

1950年に業検査と交番検査を行なう現業機関として発足した。1994年3月27日に、複々線化工事に伴い、喜多見検車区が設置され、本区は廃止された。

経堂駅の新宿寄り北側にあったが、線路を挟んだ南側と4番ホームと小田急経堂アパートの間にいくつかの留置線があった。経堂駅の新宿駅方面に設置されている留置線はこの名残である。

旧小田急経堂アパートがあった場所に工場建屋が建っていた。跡地は小田急不動産が運営する賃貸マンションであるリージア経堂テラスガーデンとして再開発された。

相武台工場

相武台前留置線

出入庫駅:相武台前駅

1927年小田急小田原線開業と同時に開設された。主に電気機関車と貨車の各種検査を担当した。しかし、在籍車両数の増加に伴い、工場が狭くなったため、1962年に大野工場を開設し、廃止された。現在の相武台前駅の留置線は、本工場の名残である。本工場廃止後、本線用電気機関車・貨車は海老名検車区の所属となったが通常は引き続きこの留置線を基地として運用され[5]、月検査等の際にのみ所属区へ回送されていた。

足柄車庫

出入庫駅:足柄駅

1927年の小田急開業と同時に開設された。現在の足柄駅の留置線は、本車庫の名残である。

海老名検車区大野出張所

出入庫駅:相模大野駅

神奈川県相模原市に1954年9月に「大野検車区」として開設されたが、2002年に大半の業務を海老名検車区に移管、「海老名検車区大野出張所」となる。前述したが、2009年12月に大野総合車両所へと統合された[1]

  • 敷地面積 24647平方メートル
  • 収容能力 約170両

脚注

注釈・出典

  1. ^ a b 鉄道ピクトリアル2010年1月臨時増刊号「小田急電鉄特集」参照
  2. ^ 「総合車両所」を名乗る検修施設はJRグループ(特にJR西日本)に多く見られ、私鉄では小田急の大野総合車両所が唯一となっている。
  3. ^ 「小田急線の車両整備見学しよう 相模原で来月26日」毎日新聞』朝刊2019年2月26日(東京面)2019年2月28日閲覧。
  4. ^ 詳細は日本の鉄道事故_(2000年以降)#小田急小田原線相模大野駅構内車両脱線事故を参照のこと
  5. ^ 生方良雄諸河久カラーブックス530 日本の私鉄5 小田急』 保育社、1981年、85ページ

関連項目