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2021年5月13日 (木) 21:48時点における版
常滑ボートレース場(ボートレースとこなめ) | |
---|---|
施設 | |
所在地 | 愛知県常滑市新開町4-111[1][2] |
座標 | 北緯34度53分8.8秒 東経136度50分2.2秒 / 北緯34.885778度 東経136.833944度座標: 北緯34度53分8.8秒 東経136度50分2.2秒 / 北緯34.885778度 東経136.833944度 |
開場 | 1953年7月10日 |
施行者 | 常滑市・半田市 |
コース | |
水面 | 海[1](伊勢湾) |
水質 | 海水[1][2] |
モーター | 減音 (ヤマト331型[3]) |
外向発売所 | |
外向発売所 | ウィンボとこなめ |
場外発売場 | |
場外発売場 |
|
実況 | |
担当 |
山田智彦(地上波放送版実況担当兼務) 梶西達 |
所属 | メディアターナー |
常滑ボートレース場(とこなめボートレースじょう)は、愛知県常滑市にあるボートレース場である[1][2]。
概要
1953年(昭和28年)7月20日に開場。キャッチコピーは「とことんハッピー」。
通称は、2009年までとこなめボート、2010年からはBOAT RACEとこなめ。施設名も2015年に常滑ボートレース場に改められた。
主な主催者は所在地である常滑市であるが、伊勢湾台風により壊滅的な被害を受けて1963年度末日をもって閉場した、当時当場とは競艇場間の直線距離が日本で一番短かった半田競艇場にて競走を主催していた隣接の半田市も年間24日間主催者となる。
当初は、1マーク側から向正面にかけて伊勢湾とすぐ隣接するレイアウトであったが、中部臨空都市の埋め立てが進んだため海からの距離が離れた。
指定席ではジュースのフリードリンク等のサービスがある。なお、指定席の販売は第8競走までであり、ナイター場外の際の指定席利用は不可(指定席の利用自体はその後も可能)、また競艇場の入場料も第9競走以降は払わなくても良い。常滑市が焼き物の町であるため、場内に大きな招き猫の焼き物が置いてある。トイレで有名なINAX(現・LIXIL)は常滑に本社があったため、もちろんトイレはINAX製品。かつては陶芸ルームも設けられていたが、2012年1月末をもって廃止となっている[4]。
常滑開催のレースを主に発売をする場外発売場は、愛知県のボートピア名古屋およびオラレセントレア(中部国際空港内)、宮城県のボートピア川崎である。以前はボートピア等で購入した舟券は当競艇場では払い戻しができなかったが、2013年4月1日から全国総合払戻サービス「どこでもはらいおん」導入により可能になった[5]。
マスコットは招き猫の「トコタン」。元々は競艇場のみのマスコットキャラクターだったが、2014年の市制60周年を記念して、常滑市の公式マスコットキャラクターに昇格した[6]。
レース実況はメディアターナー所属のアナウンサーで、メインは山田智彦が担当。他のSG・プレミアムGIの地上波中継担当時には、現地実況は丸亀競艇場担当の梶西達が代行する。また、本場でSG・プレミアムGIが開催される場合には、地上波向けと現地の2体制に分けて行う。
コース概要
競走水面は海[1]で、水質は海水[1][2]。但し水門が設けられており、前検日の干潮で締め切られレース時は海と遮断されているため、潮の満ち引きの影響は少ない[2]。バックストレッチ側の幅は非常に広く、名鉄線の車窓から眺めるとターンマークがとても小さく見える。インの勝率は全国平均と比して高く、東海地方の競艇場の中では一番インの勝率が高い。深インになってもインコースがとても強いため、地元の強豪選手やベテラン選手が積極的にインを狙ってくる。ただし、外側のコースに行っても不利になるだけなので、結局枠なりになるケースも多い。先頭の選手が3周目に入るとジャンが鳴る。
モーターは従来標準型が使用されてきたが、2009年12月から減音型モーターを使用している[7]。
2014年12月13日開催分より、人身事故発生時の衝撃緩和を目的とした出力低減モーターヤマト331型が、全レースコースに先駆けて導入された[3]。
伊勢湾から近く、一年を通して伊勢湾の方向から比較的強い西風(スタート地点から見て向かい風)が吹くために競走水面西側には防風ネットが設置されている[8]。この強風の影響により、フライングの頻度が高く、2012年11月14日にはマーメイドグランプリ(GI)準優勝戦で5艇がフライングし、レースが不成立となっている。
ギャラリー
-
観客席 -
水面 -
発走ピット -
電光掲示板
主要開催競走
マスコットのトコタンにちなんで「トコタン特別」、周年記念 (GI) のタイトルは「トコタンキング決定戦」。1954年から1962年までは「水の王者決定戦」、1963年から1964年までは「全国争覇特別競艇」、1965年から1996年までは「全国争覇特別競走」、1996年から2014年までは「マーメイドグランプリ」の名称で行われていた。
企業杯 (GIII) として、「INAX[9]杯とこなめ大賞」が行なわれている。また年に1回、東海地区で持ち回りの企業杯 (GIII) として、「中日カップ」が行なわれている。
新鋭リーグ戦の名称は若獅子杯。女子リーグ戦の名称はレディース笹川杯。正月には新春特別競走、ゴールデンウィークにはチャンピオン大会、お盆には名鉄杯争奪納涼お盆レースが行なわれている。ただし、近年当地では女子リーグ戦の開催頻度が少なくなっており、同競走がない年度には、オール女子競走(格付けは一般戦)にレディース笹川杯のタイトルが付けられている。
SG開催実績
年度 | 競走名 | 優勝者 | 登番 | 出身 |
---|---|---|---|---|
1967 | 第13回モーターボート記念競走 | 竹内淳麿 | 1348 | 愛知 |
1974 | 第9回総理大臣杯競走 | 彦坂郁雄 | 1515 | 千葉 |
1975 | 第2回笹川賞競走 | 北原友次 | 1481 | 岡山 |
1980 | 第26回モーターボート記念競走 | 栗原孝一郎 | 2324 | 埼玉 |
1984 | 第19回総理大臣杯競走 | 増沢良二 | 2582 | 群馬 |
1994 | 第41回全日本選手権競走 | 植木通彦 | 3285 | 福岡 |
1997 | 第24回笹川賞競走 | 植木通彦 | 3285 | 福岡 |
2001 | 第48回全日本選手権競走 | 滝沢芳行 | 3381 | 埼玉 |
2005 | 第32回笹川賞競走 | 植木通彦 | 3285 | 福岡 |
2009 | 第12回競艇王チャレンジカップ競走 | 原田幸哉 | 3779 | 愛知 |
2013 | 第23回グランドチャンピオン決定戦 | 太田和美 | 3557 | 奈良 |
2014 | 第61回ボートレースダービー(全日本選手権競走) | 仲口博崇 | 3554 | 愛知 |
2019 | 第24回オーシャンカップ | 瓜生正義 | 3783 | 福岡 |
※ この表を見て分かるとおり、植木通彦が過去にSGを3回優勝していることから、本人も語っているが「得意水面」であったことが窺える。
外向発売所(ウィンボとこなめ)
2009年6月23日にスタンドとレースコースをはさんで反対側の南駐車場付近に外向発売所「ウィンボとこなめ[10]」が開設された。今までの発売所は西入場門の東側にあったが、仮設のため専用駐車場が狭く、多客時には周辺の道路が駐車場に入ろうとする自動車であふれていた。常滑競艇場内で発売をしていないレースも取り扱っており、本場(常滑競艇)の開催日・非開催日を問わずナイターレースを含めて一日最大6場を発売する(オラレセントレアと同一競走を発売する)。2014年10月4日に増築完成[11][12]。
アクセス
- 名鉄常滑線・空港線 常滑駅から徒歩5分[1][2][13]。
- 知多横断道路 常滑インターチェンジより5分。無料駐車場約3000台あり[13]。
- 以前は愛知県内各地より無料ファンバスが運行されていたが、2015年3月末で廃止された。
広報・関連メディア
現在
- 重賞レース開催前などを中心に地元民放AMラジオ局(東海ラジオ、CBCラジオ)で、露の慎悟が案内している。しかし2009年頃からは、TVCMにも出演している常滑のマスコットキャラクター「トコタン」が出演するラジオCMのみが放送されることが増えた。
- テレビCMは重賞レースを中心に地元民放テレビ局などで放送されている。
- レース放映
- 日本レジャーチャンネル
- とこなめ競艇チャンネル(知多半島ケーブルネットワーク)
- 2011年11月18日より開催の一般レース「とこなめもっと×2盛り上げ隊!!競走」より16:9のHV対応となり、インターネット配信も含め上下に黒帯がつく。オッズ画面は戸田競艇場と同じ配色で、画面下に直前情報(展示タイム・スタート展示など)が放映される。
- 展望・予想番組
- とこなめ競艇結果(知多半島ケーブルネットワーク)
- 放送日に行われた全レースをダイジェスト形式で振り返った後、吉田弘明による翌日のレース展望(最終日は次節展望)が行われる。
- 雑誌
- BOATBoy
- 2007年8月号より指定席、入場券が各一枚がついている。
過去
- ボートタイム(テレビ愛知)
- 毎週土曜日の早朝に放送されていたレース予想番組。当日開催のメインレースを中心に中日スポーツの記者が展開予想やおすすめの買い目を紹介していた。
- 2010年度のG1マーメイドグランプリからSKE48をイメージキャラクターに起用した。2010年度は「とこなめもっと盛り上げ隊!!」、2011年度は「とこなめもっと×2盛り上げ隊!!」として広報・宣伝活動が行われた。なお、この期間中は各レースごとに発走を告知する映像にも採用されていた。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g 蛭子1992、199頁。
- ^ a b c d e f 藤野2006、215頁。
- ^ a b 「出力低減モーター」を導入-接触時の衝撃力を緩和することで人身事故を防止- - BOAT RACE オフィシャルウェブサイト(2014年10月20日)
- ^ 陶芸ルーム運営廃止 - ボートレースとこなめオフィシャルホームページ・新着ニュース(2012年2月3日)
- ^ 全国総合払戻について - 全国モーターボート競走施行者協議会
- ^ トコタン常滑市正式キャラクターに! - 片岡憲彦オフィシャルブログ「明るく元気な“とこなめ”」(2014年4月17日)
- ^ 2017年9月1日現在の各ボートレース場のモーター及びチルト角度 - BOAT RACE オフィシャルウェブサイト(2017年9月1日)
- ^ 水面特性&コース別入着率 - BOAT RACEとこなめ公式ウェブサイト
- ^ INAXは2011年にLIXILに吸収されたが、2015年現在も同競走はINAXの冠で行われている。
- ^ ウィンボとこなめ - BOAT RACEとこなめ公式ウェブサイト
- ^ ウィンボとこなめ 増築リニューアルオープン - BOAT RACE オフィシャルウェブサイト(2014年10月7日)
- ^ ウィンボとこなめ増築工事完成! - 片岡憲彦オフィシャルブログ「明るく元気な“とこなめ”」(2014年10月3日)
- ^ a b アクセスガイド - BOAT RACEとこなめ公式ウェブサイト
参考文献
- 蛭子能収『競艇入門』ポケットブック社〈Pocket book 38〉、1992年。ISBN 978-4-341-14038-0。
- 藤野悌一郎『よくわかる競艇のすべて 改訂新版』三恵書房、2006年。ISBN 4-7829-0353-7。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- トコタン (@tokotan) - X(旧Twitter)