「大峠 (山形県・福島県)」の版間の差分
大規模林道(飯豊・桧枝岐線 山都区間)は開通済み |
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[[画像:R121 ootouge 003.jpg|240px|thumb|旧道(山形県米沢市入田沢、大峠隧道出口付近より米沢市街方面、1989年7月撮影)路面は未舗装。現在は崩落土砂による路面埋没のため車両通行は不能]] |
[[画像:R121 ootouge 003.jpg|240px|thumb|旧道(山形県米沢市入田沢、大峠隧道出口付近より米沢市街方面、1989年7月撮影)路面は未舗装。現在は崩落土砂による路面埋没のため車両通行は不能]] |
2021年5月13日 (木) 22:27時点における版
大峠(おおとうげ)は、山形県と福島県とを結ぶ峠。標高1,156m。
概要
福島県会津地方と山形県置賜地方を直接結ぶ道路のうち、代表的なものであり、現在、大峠道路によって冬季通行できる唯一の道路である。会津と置賜を結ぶ道路は、他に山形県道・福島県道2号米沢猪苗代線(白布峠 冬季閉鎖)と桧原峠(未舗装林道 冬季閉鎖)があり、飯豊町白川から喜多方市山都に抜ける大規模林道(飯豊・桧枝岐線 山都区間 冬季閉鎖)がある。
新道
大峠道路は、大峠を通らず、大峠より西寄りの飯森山にやや近いところを大峠トンネルでバイパスしている。この大峠道路の開通によって福島県喜多方市と山形県米沢市の間が通年通行可能となった。工事開始から37年目の2010年(平成22年)9月11日に最後まで残っていた喜多方市熱塩加納町の約2.6キロの未開通区間が開通し全線開通となった。
旧道
この道路は一般に明治時代に三島通庸によって開削された道路をさす。大峠道路から福島県喜多方市内で分岐し、入田付、根小屋集落を経由し、県境の大峠付近を短いトンネル(大峠隧道)で貫通する。県境を過ぎると、山形県米沢市の大峠道路までカーブを繰り返しながら進む。途中、小猿倉澤橋付近には「大峠函嶺越 山形懸知事 村山道雄 書」と書かれた石碑が建っている。
新道である大峠道路の部分開通をもって、旧道は未舗装区間であった峠付近から大猿倉沢付近まで通行止めになった。この区間は落石や崩落が多かったことが原因すると思われる。(実際に現在でも落石や崩落の跡が数多く残っている)その後、大峠道路の全線開通により国道指定からも除外され現在に至る。通行止め区間は福島県喜多方市根小屋付近から山形県の大猿倉沢橋付近までである。しかし実際には、かなり危険だが四輪車での走行も峠のトンネル付近までは可能である。(大峠隧道から米沢方に少し降りたところにテトラポッドが置いてあり、バリケードの役割を果たしている。また隧道の喜多方側にも大きなコンクリートブロックが存在する)。福島県側の根小屋にも通行止めの標識がついたバリケードがあるが、こちらは半開状態である為進入できる。地形図上の特徴として、福島県側はジグザグに登る線形(つづら折れで等高線を跨ぐ)に対して、山形県側はほぼ等高線に沿って登る線形である。このため山形県側の路肩の外側は断崖絶壁で、過去に転落死亡事故も発生している。
福島県側のいくつかの集落の住民、山形側の電力会社の点検以外に利用する人はいない。県境の峠部(特に大峠隧道付近から大猿倉澤橋まで)はほぼ廃道化している。
2012年10月に国道標識が撤去され旧道大峠区間は国道指定より外され市道に降格した[1]。なおこの動きに前後して2011年1月28日付けで山形県側は通行止めのまま廃道となっているが、福島県側は、同年3月に発生した東日本大震災の災害復旧工事を行っている。