コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「薬師山 (山形県金山町)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m Botによる: Bot作業依頼 大陸別山カテゴリ (Category:アジアの山) を追加
Cewbot (会話 | 投稿記録)
7行目: 7行目:
|所在地 = [[山形県]][[最上郡]][[金山町 (山形県)|金山町]]大字飛森
|所在地 = [[山形県]][[最上郡]][[金山町 (山形県)|金山町]]大字飛森
|種類 =
|種類 =
|地図 = {{Embedmap|140.3290|38.8930|300}}<small>薬師山の位置</small>{{日本の位置情報|38|53|35|140|19|45|薬師山|38.8930,140.3290|薬師山}}
|地図 = {{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|38.8930|140.3290}}|caption=|width=300}}<small>薬師山の位置</small>{{日本の位置情報|38|53|35|140|19|45|薬師山|38.8930,140.3290|薬師山}}
}}
}}
'''薬師山'''(やくしさん)は、[[山形県]][[最上郡]][[金山町 (山形県)|金山町]]の中心部にある山。標高436.7m。
'''薬師山'''(やくしさん)は、[[山形県]][[最上郡]][[金山町 (山形県)|金山町]]の中心部にある山。標高436.7m。

2021年5月13日 (木) 23:48時点における版

薬師山
金山三峰
標高 436.7 m
所在地 山形県最上郡金山町大字飛森
位置 北緯38度53分35秒 東経140度19分45秒 / 北緯38.89306度 東経140.32917度 / 38.89306; 140.32917
薬師山 (山形県金山町)の位置(日本内)
薬師山 (山形県金山町)
薬師山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示

薬師山(やくしさん)は、山形県最上郡金山町の中心部にある山。標高436.7m。

地元では「やぐっさん」と呼ばれる。

概要

新庄市と金山町の境にある上台峠からピラミッド状の3つの山を眺めることが出来る。西から薬師山、中ノ森(415m)、熊鷹森(390m)であり、金山三峰と呼ばれる。国道13号で上台峠を降り、金山町中心部への視界が開けるにつれて、薬師山の正面からの姿が見える。頂上から下、向かって右側の部分が大きくえぐれた、奇妙だが大変特徴的な山容である。

南山麓の飛森集落付近の国道沿いに登山口がある。比較的登りやすい山で、途中でえぐれた様子も見られ、頂上には古い薬師神社がある。頂上からは金山町を一望でき、町の案内書などでは、ここからの景色が掲載されている。

山頂には一等三角点が設置されている。

1878年(明治11年)、イギリス人旅行家のイザベラ・バードが金山を訪れており、『日本奥地紀行』の中で金山三峰を指して「日本のピラミッドである」と著している。

伝承

飛ノ森の村人は、薬師山を農業、虫除けの神として深く信仰している。山頂の神社で祈り、山中の岩穴に祈ると水にも虫にも困らない、霊験あらたかな場所であったという。この岩穴には、天狗が棲んでいたという伝説がある。

山容については、両隣の山との高さ争いがあり、争いの激しさに神様の怒りを受け山肌をえぐられてしまった、とされている。

森合峠

国道は薬師山の西側を迂回しているが、旧羽州街道は東側の中の森との間にある森合峠(金山峠、標高255m)を通り、中田へと抜ける。金山市街地の外れ、秋田県境まで続く道の始まりに位置する。

戊辰戦争の際、久保田藩を追討する為に進軍した仙台藩が、森合峠で新政府軍を迎え討とうとしたが、峠の中田側に布陣していた新庄藩の裏切りに遭って挟撃され、仙台藩第六大隊長の梁川播磨頼親を始めとする仙台藩士33名が三本松で戦死している。死者が埋葬された地には、1892年(明治25年)に旧仙台藩士の有志によって「仙台藩士戊辰戦没之碑」が立てられた。

1880年(明治13年)、初代山形県令の三島通庸が山形県内の他の難所と共に改修を行い、車道化された。翌1881年(明治14年)には明治天皇が東北行幸時に通過している。1958年(昭和33年)に現在の国道13号が開通した事により廃道となっていたが、1981年(昭和56年)に林道として再整備され、狭いながらも全面舗装された道になっている(但し冬季は閉鎖される)。

関連項目