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[[2002年]]10月16日、米Ecast社とRio Port社が合併。社名はEcastを引き続き使うことになった。以降の製品は再びソニックブルーからの発売となる。
[[2002年]]10月16日、米Ecast社とRio Port社が合併。社名はEcastを引き続き使うことになった。以降の製品は再びソニックブルーからの発売となる。


[[2003年]]3月にアメリカのソニックブルー社が倒産。その後日本の[[株式会社]][[ディーアンドエムホールディングス]]が、MP3プレーヤーRioブランド事業・HDDレコーダー事業を4,000万ドルで買収し、販売を継承していた。(GoVideo事業はOpta Systemsに売却。その後、MP3プレイヤーの開発スタッフは後にSIRENを設立。)7月にはRioPort Online Music Storeが終了。さらに、[[アップル (企業)|アップル]]の[[IPod]]がMP3プレーヤー市場でのシェアを急速に伸ばし、Rioのシェアを急激に低下させた。経営が悪化し[[2005年]]7月に米[[:en:SigmaTel]]に知的財産、および技術資産の一部を売却。同8月にはMP3プレーヤー事業からの撤退をディーアンドエムホールディングスが発表。Rioのブランド権の継承引き受け先のないまま9月末までに販売活動を終了した。
[[2003年]]3月にアメリカのソニックブルー社が倒産。その後日本の[[株式会社]][[ディーアンドエムホールディングス]]が、MP3プレーヤーRioブランド事業・HDDレコーダー事業を4,000万ドルで買収し、販売を継承していた。(GoVideo事業はOpta Systemsに売却。その後、MP3プレイヤーの開発スタッフは後にSIRENを設立。)7月にはRioPort Online Music Storeが終了。さらに、[[Apple]]の[[IPod]]がMP3プレーヤー市場でのシェアを急速に伸ばし、Rioのシェアを急激に低下させた。経営が悪化し[[2005年]]7月に米[[:en:SigmaTel]]に知的財産、および技術資産の一部を売却。同8月にはMP3プレーヤー事業からの撤退をディーアンドエムホールディングスが発表。Rioのブランド権の継承引き受け先のないまま9月末までに販売活動を終了した。


[[2006年]]に行われたCESで、SigmaTelが新型チップSTMP3600を搭載したRioブランドの新型プレイヤー「Rio Avalon」、「Rio Cubic」を発表したが、立ち消えとなった。ただし、Avalonについては、デザイン以外ほぼ同等の機種を、[[2007年]]にドイツの[[:en:TrekStor|TrekStor]]社が、[[:en:TrekStor Vibez|Vibez]]という名前でリリースしている。
[[2006年]]に行われたCESで、SigmaTelが新型チップSTMP3600を搭載したRioブランドの新型プレイヤー「Rio Avalon」、「Rio Cubic」を発表したが、立ち消えとなった。ただし、Avalonについては、デザイン以外ほぼ同等の機種を、[[2007年]]にドイツの[[:en:TrekStor|TrekStor]]社が、[[:en:TrekStor Vibez|Vibez]]という名前でリリースしている。

2021年5月20日 (木) 11:32時点における版

RioCarbon5GB

Rio(りお)とは、デジタルオーディオプレーヤーブランドの名称である。北米ヨーロッパアジア地域を中心とした携帯オーディオ市場で、1998年から2005年の約7年間販売されていた。

概要

1998年9月、アメリカダイアモンド・マルチメディア・システムズ英語版社(後に2000年・ソニックブルー英語版に社名変更)が世界初のmp3プレイヤー、MPMan F10の開発元である韓国のDigitalCast社を買収。これによりMPMan F10の次期モデルとして発表していた「PMP300」がダイアモンド・マルチメディア・システムズ社より発売された。発売目前にアメリカレコード産業協会(RIAA)から販売差し止めの提訴を受けるも勝訴を勝ち取る[1]という紆余曲折を経ての発売であった。手軽に曲の選曲・頭出し機能などの操作性の充実、MP3規格の普及と共に従来の携帯プレーヤーの市場に食い込む人気・シェアを取っていった。

1999年6月24日、ダイアモンド・マルチメディア・システムズからRio Portを分社化し、音楽配信事業を開始。Rio 500以降はRio Port社からの発売となる。

2000年11月にはイギリスen:Empeg社を買収。これにより同社の製品の販売権の獲得及びHDDベースのプレイヤーの技術を取得。

2001年2月、Sensory Science社(旧GoVideo社)買収。[2]かつてGoVideoのRave-MPシリーズの開発をしていたスタッフがRio600から開発に参加する。

2002年10月16日、米Ecast社とRio Port社が合併。社名はEcastを引き続き使うことになった。以降の製品は再びソニックブルーからの発売となる。

2003年3月にアメリカのソニックブルー社が倒産。その後日本の株式会社ディーアンドエムホールディングスが、MP3プレーヤーRioブランド事業・HDDレコーダー事業を4,000万ドルで買収し、販売を継承していた。(GoVideo事業はOpta Systemsに売却。その後、MP3プレイヤーの開発スタッフは後にSIRENを設立。)7月にはRioPort Online Music Storeが終了。さらに、AppleIPodがMP3プレーヤー市場でのシェアを急速に伸ばし、Rioのシェアを急激に低下させた。経営が悪化し2005年7月に米en:SigmaTelに知的財産、および技術資産の一部を売却。同8月にはMP3プレーヤー事業からの撤退をディーアンドエムホールディングスが発表。Rioのブランド権の継承引き受け先のないまま9月末までに販売活動を終了した。

2006年に行われたCESで、SigmaTelが新型チップSTMP3600を搭載したRioブランドの新型プレイヤー「Rio Avalon」、「Rio Cubic」を発表したが、立ち消えとなった。ただし、Avalonについては、デザイン以外ほぼ同等の機種を、2007年にドイツのTrekStor社が、Vibezという名前でリリースしている。

主なRio製品一覧

本文中の 「Rio」 の価格表記は特記事項のない限り、販売当時のメーカー希望価格での表記。

  • 第一世代(MP3専用)

初代MPMan F10を開発した韓国のDigitalCast社が開発を担当。

商品名 容量 発売日 価格 備考
PMP300 32MB+スマートメディア ブラック 1998年12月12日 27,800円 Rio Managerが付属。後に別売りのRio Port Audio Managerに対応。
64MB+スマートメディア グリーン 1999年4月13日 249.95ドル 日本未発売。
  • 第二世代(MP3・MPEG2.5・G.723・ADPCM対応)

このモデルよりRio Port Audio Managerがバンドルされるようになる。

商品名 容量 発売日 価格 備考
Rio 500 64MB+スマートメディア シルバー・メタリック
ブルー・スケルトン
パープル・スケルトン
1999年8月末 34,800円
  • 第三世代(MP3、WMA対応)

元Sensory Science(旧GoVideo)のRave-MPの開発スタッフが開発を担当。

商品名 容量 発売日 価格 備考
Rio 600 32MB+専用バックパック(32MB/64MB) ブルー 2000年8月末 19,800円 エントリーモデル。別売りのフェイスプレートで着せ替えが可能。
64MB+専用バックパック(32MB/64MB) ホワイト 2001年8月24日 26,800円
Rio 800 128MB+専用バックパック(32MB/64MB) シルバー 2001年4月上旬 36,800円
Rio 800 Extreme 384MB 2001年8月20日 64,800円
Nike psa[play 60 32MB + マルチメディアカード パープル 2000年12月20日 22,800円 Rio Port Audio Managerの代わりにNike Audio Managerを使用。
Nike psa[play 120 64MB + マルチメディアカード ブラック 2000年12月28日 33,800円
Rio 900 192MB+専用バックパック(32MB/64MB) ホワイト 2001年5月14日 Rio Port Audio Manager未対応。日本未発売。
  • Rio One
商品名 容量 発売日 価格 備考
Rio One 32MB 2001年8月 エントリーモデル。Rio Port Audio Manager未対応。日本未発売。
  • Rio riot

2002 International CESで発表。

商品名 容量 発売日 備考
Rio riot 20GB(1.8インチHDD) 2002年6月28日 Rio Port Audio Manager未対応。
  • Rio Sシリーズ(第四世代)

2002年11月28日に発売を発表。このシリーズ以降のモデルのソフトウェアはすべて元empegのチームが開発する。また、Sigmatelのチップが搭載されるようになった。転送ソフトもRio Music Managerに変更された。

商品名 容量 発売日 備考
Rio S10 64MB+SDメモリーカード,マルチメディアカード 2002年12月7日 Rio 600の後継機種。
Rio S50 128MB,256MB +SDメモリーカード,マルチメディアカード 2002年12月7日 Rio 800の後継機種。
Rio S30S/S35S 64MB/128MB +SDメモリーカード,マルチメディアカード 2002年12月7日 Nike psa[playの後継機種。スポーツタイプ。
  • 第五世代

2003年8月11日にNitrus、Chiba、Karma、Cali、Fuseの発売が発表された。

商品名 容量 発売日 備考
Rio Nitrus 1.5GB(1インチHDD 2003年10月2日
Rio Eigen 1.5GB(1インチHDD) 2003年12月2日 Nitrusのデザインを変更したもの。
Rio Nitrus-S 1.5GB(1インチHDD) Nitrusの色違いでボタンの色を銀に変更したもの。
Rio Chiba 128MB,256MB +SDメモリーカード,マルチメディアカード 2003年10月9日 MSCに対応。
Rio Karma 20GB(1.8インチHDD) 2003年12月10日 Rio riotの後継機種。
Rio Cali (Sport) 128MB,256MB +SDメモリーカード,マルチメディアカード Rio S30S/S35Sの後継機種。日本未発売。MSCに対応。
Rio Fuse 128MB Rioシリーズ唯一のスティックタイプ(SUシリーズを除く)。日本未発売。
  • 第六世代

2004年8月2日、Carbon、Forgeの発売が発表された。

商品名 容量 発売日 備考
Rio Carbon 5GB(1インチHDD) 2004年11月5日
2005年3月28日(新色)
新色は海外ではCarbon Pearlとして発売。MSCとMTPに対応。
Rio Forge 128MB,256MB +SDメモリーカード,マルチメディアカード 2004年11月5日 Caliの後継機種。スポーツタイプ。MSCに対応。
Rio Ce2100 2.5GB(1インチHDD) Carbonの廉価版。日本未発売。MSCとMTPに対応。
Rio Se510 512MB +SDメモリーカード,マルチメディアカード Forgeの廉価版。日本未発売。MSCに対応。


商品名 開発元の商品名 開発元 発売日 備考
Rio Volt SP100/90 iMP100 iriver
Rio Volt SP250 iMP250 iriver
Rio Volt SP50
Rio Volt SP150
Rio Volt SP350 日本未発売
Rio Volt SP60 日本未発売
Rio Volt SP65 日本未発売
  • Rio Car

empegのempeg car playerをベースにしたもの。[3]

商品名 容量 発売日 備考
Rio Car 10GB~60GB(HDD) 2001年2月27日 カーオーディオタイプ。日本未発売。
  • Rio Central / Rio Receiver / Rio EX1000
商品名 容量 発売日 備考
Rio Central HDD HDD搭載CDプレイヤー。日本未発売。
Rio Receiver HDD 2000年夏 HDD搭載ミュージックサーバー。日本未発売。
Rio EX1000 2002年3月13日 MP3対応CDコンポ。日本未発売。


日本のみの製品

Rio Japanでは、他の国ではラインナップされていない海外の低価格プレイヤーを多数販売していた。これが、後にSIGNEOに引き継がれる形となった。

  • SU / DRシリーズ
商品名 容量 OEM先の製品名 開発(OEM先)
Rio DR30 128MB,256MB EVR150 BEAT SOUNDS
Rio SU10 128MB,256MB,512MB,1GB Napa PA30A A-MAX Technology
Rio SU30 128MB,256MB,512MB[4] i-BEAD100 i-BEAD
Rio SU35 128MB,256MB Si-100 AVC Technology
Rio Unite 130 256MB,512MB,1GB,2GB MX-250 M-CODY
Rio SU40 256MB,512MB i-BEAD200 i-BEAD
Rio SU70 256MB,512MB,1GB MX-100 M-CODY
Rio SU15-KJ 256MB AVC Technology
  • SIGNシリーズ
商品名 容量 開発(OEM先)
Si-200C 256MB AVC Technology
Si-300C 256MB AVC Technology
  • その他
商品名 OEM先の製品名 開発(OEM先) 備考
Rio LIVE mini ポータブルスピーカー
Rio LIVE Air ワイヤレススピーカー
Rio LIVE gear 388404 FOSTER電気 耳掛けヘッドフォン

転送ソフト

USBマスストレージクラス(MSC)対応のChiba、Cali、Carbon、Forge、DR/ SUシリーズ、SignシリーズやMTP対応のCarbon、ce2100以外の機種は、曲データの転送に以下のような転送ソフト用いる必要がある。

  • Rio Port Audio Manager
PMP300、500、600、800用の転送ソフトで、Nike psa[play用にはほぼ同等品のNike Audio Managerというソフトが用意された。
他社のプレイヤーにも対応しており、コンパックのiPAQ PA-1、サムスン電子のMF64、YP-20、YEPP YP-20、YEPP YP-30、First International Digitalのirock! 500シリーズに対応している。
  • Rio Music Manager
Rio Sシリーズ以降のオリジナルのMP3プレイヤーにバンドルされている専用の転送ソフト。

サポート

株式会社ディーアンドエムホールディングスによるサポート業務は、2005年の撤退後も引き続き継続されている。

脚注・出典

  1. ^ 米連邦地裁がMP3プレーヤー「Rio」の販売差し止め請求を棄却”. PC Watch (1998年10月27日). 2012年8月30日閲覧。
  2. ^ SONICblue、デジタルメディア企業2社の買収を発表 - インターネットコム
  3. ^ 米SONICblue、ハードディスク内蔵MP3プレイヤー「Rio Car」発売 | エンタープライズ | マイナビニュース
  4. ^ Rio、シリコンオーディオプレーヤー「Rio SU30」を値下げ”. AV Watch (2004年5月17日). 2019年12月1日閲覧。

関連項目

外部リンク