コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「A/UX」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m Botによる: {{Normdaten}}を追加
Cewbot (会話 | 投稿記録)
5行目: 5行目:
|screenshot =
|screenshot =
|caption =
|caption =
|developer = [[アップル (企業)|アップル]]
|developer = [[Apple]]
|family = [[UNIX]]、[[System V]]
|family = [[UNIX]]、[[System V]]
|source_model = [[クローズドソース]]
|source_model = [[クローズドソース]]
16行目: 16行目:
}}
}}


'''A/UX'''(エーユーエックス)は、[[アップル (企業)|アップル]]により開発された、[[MC68000|68k]][[Macintosh]]向けの[[UNIX]]である。
'''A/UX'''(エーユーエックス)は、[[Apple]]により開発された、[[MC68000|68k]][[Macintosh]]向けの[[UNIX]]である。


== 特徴 ==
== 特徴 ==
35行目: 35行目:


== 開発の終焉 ==
== 開発の終焉 ==
A/UXは[[1988年]]に登場し[[1990年代]]まで開発が続けられたが、1990年代半ばに[[アップル (企業)|アップル]]がプロセッサを[[MC68000|68k]]から[[PowerPC]]に切り替えた際、PowerPCへのポーティングはされずその歴史に幕を下ろした。この間、一時[[AIX]]ベースのプラットフォーム構想も提唱され、AIX標準搭載の[[:en:Apple Network Server|Apple Network Server]]も発売されたが、1年未満で販売終了した。その後、Mac OSとUNIXが再び交わるまでには[[NeXTSTEP]]ベースの[[Mac OS X Server 1.0]]を待たねばならなかった。
A/UXは[[1988年]]に登場し[[1990年代]]まで開発が続けられたが、1990年代半ばに[[Apple]]がプロセッサを[[MC68000|68k]]から[[PowerPC]]に切り替えた際、PowerPCへのポーティングはされずその歴史に幕を下ろした。この間、一時[[AIX]]ベースのプラットフォーム構想も提唱され、AIX標準搭載の[[:en:Apple Network Server|Apple Network Server]]も発売されたが、1年未満で販売終了した。その後、Mac OSとUNIXが再び交わるまでには[[NeXTSTEP]]ベースの[[Mac OS X Server 1.0]]を待たねばならなかった。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2021年5月20日 (木) 11:42時点における版

A/UX
開発者 Apple
OSの系統 UNIXSystem V
開発状況 開発終了
ソースモデル クローズドソース
最新安定版 3.1.1 / 1995年
カーネル種別 モノリシックカーネル
ライセンス プロプライエタリ
テンプレートを表示

A/UX(エーユーエックス)は、Appleにより開発された、68kMacintosh向けのUNIXである。

特徴

A/UXは、System V Release 2.2をベースに、System V Release 3、同Release 4、4.2BSD、4.3BSDの成果を取り入れている。加えて、エミュレーション機能によりMac OS向けのアプリケーションが動作し、この点が本OSの最大の特徴である。

UIに関しては、Finder 24bit、Finder 32bit、コンソール、X Window Systemの四つのモードが存在し、標準インタフェースの32bit Finderモードは当時のMac OSと同様のGUIを備えており、同時期のUnix系OSとは一線を画していた。また、Finder上のアプリケーションとしてXサーバアプリケーションMac Xが提供されており、FinderモードでもX Window System向けアプリケーションを実行できた。

歴史

A/UX 1.0は、1988年2月のUniforumの会議で、スケジュールの7ヶ月遅れでアナウンスされた。当初の目的は、大学付加価値再販業者VAR)などの既存のUnixの顧客であった[1]。サードパーティのソフトウェアは、システムの最初のリリースとともにアナウンスされ、これにはIngresデータベースや、StatView、開発者向けツール、そして様々な生産性ソフトウェアのパッケージが含まれていた[2]

これは、AT&TのUnix System V2.2に基づいており、BSDから追加の機能が加えられていた。ネットワークサポートは、UniSoftによって開発されたTCP/IPAppleTalkNFSの実装が含まれていた[3]。ベースシステムは、GUIを持っておらず、コマンドラインからのみ使えた。このシステムは、System 6のインターフェースを使って、単一のMacのプログラムを一度に実行することができたが、動作するMacのソフトウェアは10%程度のみであった。

1989年にリリースされたA/UX 1.1は、Finder、Chooser、デスクアクセサリ、コントロールパネルなどのSystem 6の基本的なGUIを提供した。これはUnixに12 POSIX標準のドラフト、X Window System(X11R3)のGUIを提供するものであり、ローエンドのSunワークステーションに比べると全体的にスピードが改善されていた[4]

その後、1991年11月には、AppleがA/UX 3.0をランチし、A/UXとSystem 7のリリーススケジュールを同期化させることを計画した。このとき、1993年1994年にリリースされることが予期された、A/UX 4.0を会社はプリアナウンスしたが、これは、IBMのPOWERやPowerPCのハードウェア、そして、AppleのPowerPCベースのハードウェアで実行できるようになることを意図していた。

1992年4月、C2レベルのセキュアなバージョンのA/UXがリリースされている[5]。その後、A/UXの最後のリリースであるバージョン3.1.1は1995年にリリースされている[6]

開発の終焉

A/UXは1988年に登場し1990年代まで開発が続けられたが、1990年代半ばにAppleがプロセッサを68kからPowerPCに切り替えた際、PowerPCへのポーティングはされずその歴史に幕を下ろした。この間、一時AIXベースのプラットフォーム構想も提唱され、AIX標準搭載のApple Network Serverも発売されたが、1年未満で販売終了した。その後、Mac OSとUNIXが再び交わるまでにはNeXTSTEPベースのMac OS X Server 1.0を待たねばならなかった。

関連項目

脚注

出典