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macOS Sequoia

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Apple > Mac (コンピュータ) > macOS > MacOS Sequoia
macOS Sequoia
macOS ファミリー
開発者
Apple
ウェブサイト macOS Sequoia
最新の開発版 15.0 (24A5264n) - 2024年6月10日
ソースモデル オープンソースのコンポーネントを用いたクローズドソース
ライセンス ソフトウェア利用許諾契約
カーネル ハイブリッドカーネル (XNU)
プラットフォーム x86-64ARM64
先行品 macOS Sonoma
サポート状態
リリース前

macOS Sequoia(マックオーエス セコイア)は、Appleが開発・配布しているオペレーティングシステムで、Mac専用製品である。バージョンナンバーは15。macOS Sonomaの後継としてWWDC2024の基調講演にて2024年6月10日に発表された[1][2]。米カリフォルニア州のシエラネバダ山脈セコイア国立公園から命名された[1][3]

最初の開発版は発表日の2024年6月10日から配布され[4]、パブリックベータ版は2024年夏より配布される予定である[1][4]

新機能[編集]

Apple Intelligence[編集]

Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)がプライバシー保護に配慮し、パーソナルコンテキストを理解する、独自開発した生成モデルを据えるパーソナルインテリジェンスシステム(人工知能プラットフォーム)として、iOS 18iPadOS 18、macOS Sequoiaでの全面採用と応用した多数の機能が発表された[1][5][6][7]。2024年秋から米国英語でのベータテストが始まり、多言語対応は2025年中となる予定[1][6]

Siri[編集]

新しいSiriから、Apple Intelligence以外に、外部のChatGPT-4oOpenAIのアカウントや契約無しで利用することも可能となる。

iPhoneミラーリング[編集]

iPhoneの画面をMac上に表示したり、MacとiPhone間でデータを同期、iPhoneの通知をMacで表示するなどの機能が利用できる機能が追加された[1][4]

メッセージ[編集]

新しいテキストスタイル(太文字、イタリック、下線など)に対応。リアクション機能も強化され、より多くのリアクションの選択肢が追加された。さらに、「あとで送る」機能やRCSに対応した[1][4]

Safari[編集]

Safariの要約機能や関連項目について自動的に検索し表示してくれる機能が追加された[1][4]

パスワード[編集]

これまでのiCloudキーチェーンが独立したアプリになった。このアプリはiPhone、iPad、Mac、Apple Vision Pro、Windowsに対応している[1][4]

マップ[編集]

高度が表示に対応し、ハイキングコースをカスタマイズする事が可能になった[1][4]

計算機[編集]

計算機が大幅に強化され、通貨や単位の変換にも対応した。その他、「計算メモ」と呼ばれるメモに計算式を打ち込むと自動的に計算したりグラフを表示する機能が搭載される[1][4]

メモ[編集]

メモアプリで音声から自動で文章を書き出す機能やメモに手書き、もしくは打ち込みで計算式を書くと自動的に計算したりグラフを表示する機能が搭載された[1][4]。その他、ハイライトの色や折りたたみ式の書式が追加された。

ゲーム機能[編集]

AppleはmacOS Sonomaで発表したGame Porting Toolkitを更新し、Game Porting Toolkit 2を発表した[8][1]

AVX2に対応しWindowsゲームへの互換性を向上させ、XcodeでMac向けゲームをiPadOS、iOSへ移植しやすくした[1]

カレンダー[編集]

新しくなったデザインにより見やすさが向上したほか、リマインダーとの機能連携が可能になった[1][4]

プライバシーとセキュリティー[編集]

アプリに共有する連絡先が、今までは全てを共有するかしないかの二択だったが、自由に共有する連絡先をユーザ自身が選択する機能が追加された[1][4]

バージョン履歴[編集]

macOS Sonoma のアップデートの新機能参照

過去のリリース 最新リリース 最新ベータ版 緊急セキュリティ対応
バージョン ビルド Release date Darwin 備考
15.0 Beta 24A5264n 2024年6月10日 Release Notes[9]
  • メッセージ:新しいテキストスタイル(太文字、イタリック、下線など)に対応。リアクション機能も強化され、より多くのリアクションの選択肢が追加された。さらに、「あとで送る」機能やRCSに対応した。
  • Safari:Safariの関連項目について自動的に検索し表示してくれる機能が追加された。
  • パスワード:これまでのiCloudキーチェーンが独立したアプリになった。このアプリはiPhone、iPad、Mac、Apple Vision Pro、Windowsに対応している。
  • マップ:高度が表示に対応し、ハイキングコースをカスタマイズする事が可能になった。
  • 電卓:電卓アプリが大幅に強化され、通貨や単位の変換にも対応した。その他、「計算ノート」と呼ばれるノートに計算式を打ち込むと自動的に計算したりグラフを表示する機能が搭載された。
  • ノート:ノートアプリで音声から自動で文章を書き出す機能やノートに手書き、もしくは打ち込みで計算式を書くと自動的に計算したりグラフを表示する機能が搭載された。その他、ハイライトの色や折りたたみ式の書式が追加された。
  • ゲーム機能:AppleはmacOS Sonomaで発表したGame Porting Toolkitを更新し、Game Porting Toolkit 2を発表した。Windowsゲームへの互換性を向上させ、XcodeでMac向けゲームをiPadOS、iOSへ移植しやすくした。
  • カレンダー:新しくなったデザインにより見やすさが向上したほか、リマインダーとの機能連携が可能になった。
  • プライバシーとセキュリティー:アプリに共有する連絡先が、今までは全てを共有するかしないかの二択だったが、自由に共有する連絡先をユーザー自身が選択する機能が追加された。

(注:全て日本時間)

関連項目[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Keynote - WWDC24 - Videos” (英語). Apple Developer. 2024年6月12日閲覧。
  2. ^ Apple's AI plans, iOS 18, and more at WWDC 2024”. The Verge (2024年6月10日). 2024年6月10日閲覧。
  3. ^ Terech, Kristina; Hanson, Matt; Saxena, Muskaan (2024年6月7日). “macOS 15 Sequoia: launch date, latest news, rumors, and everything we know” (英語). TechRadar. https://www.techradar.com/computing/mac-os/macos-15 2024年6月10日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h i j k macOS Sequoia Preview” (英語). Apple. 2024年6月11日閲覧。
  5. ^ Apple Intelligence Preview” (英語). Apple. 2024年6月11日閲覧。
  6. ^ a b iPhone、iPad、MacにApple Intelligenceが登場”. Apple Newsroom (日本). 2024年6月11日閲覧。
  7. ^ macOS Sequoiaは、Macの生産性とインテリジェンスを新たな高みへと引き上げます”. Apple Newsroom (日本). 2024年6月11日閲覧。
  8. ^ Bring your advanced games to Mac, iPad, and iPhone” (英語). Apple Developer. 2024年6月11日閲覧。
  9. ^ macOS Sequoia 15 Beta Release Notes” (英語). Apple Developer Documentation. 2024年6月12日閲覧。
先代
macOS 14 Sonoma
macOS 15 Sequoia
2024
次代
未発表