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「山畑横穴群」の版間の差分

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2021年6月20日 (日) 01:20時点における版

山畑横穴群(やまはたよこあなぐん)は、宮城県大崎市三本木蟻ヶ袋山畑にある横穴古墳(横穴墓)である。6・10・15号墓には彩色壁画が確認されており、装飾を有する古墳としては最も北に位置する。1973年12月15日、国の史跡に指定された[1]

概要

浮石凝灰岩でできた丘陵の南斜面に位置する。1972年に26基を確認、そのうち23基が発掘調査された。

玄室立面形は宝形・切妻寄棟アーチ状と多様で、台床を備えるものもある[2]

本横穴群を特徴付けるのは6・10・15号墳の装飾横穴墓で、玄室や玄門・羨道に線・珠文・同心円文を朱描きする[2]。6号墓の玄室にはかすかに朱描の線が、また10号墓の玄室には朱描の線・珠文・同心円文が認められる。15号墓の玄室および玄門・羨道には格子状の朱線が描かれている。これら3基は玄室の構造・形態から15→10→6の順で造営されたと考えられる[2]

遺物は土師器(坏・蓋・高坏・壺・長胴甕)・須恵器(坏・蓋・提瓶・長頸壺・短頸壺)・鉄製品(刀子・鏃・鞘尻・斧)で、その多くは前庭部や外部から出土した[2]

本横穴群は6世紀末に造営が始まり、追葬を行いつつ9世紀まで使用された[2]

調査終了後、横穴群は保存のために埋め戻されたが、隣接して建てられた資料館に15号墓が復元され、出土品とともに展示されている[3]

脚注

  1. ^ 山畑横穴群 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  2. ^ a b c d e 「日本古墳大辞典」594-595頁
  3. ^ 山畑横穴古墳群 宮城県

関連事項

座標: 北緯38度31分15.3秒 東経140度55分32.6秒 / 北緯38.520917度 東経140.925722度 / 38.520917; 140.925722