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2021年6月28日 (月) 21:42時点における版
エヴェン族の女性 | |
総人口 | |
---|---|
1万7000人 | |
居住地域 | |
ロシア | 17000人(1989年) |
言語 | |
ロシア語、エヴェン語、サハ語 | |
宗教 | |
アニミズム、正教会 | |
関連する民族 | |
エヴェンキ、ネギダール |
エヴェン(ロシア語 Эвены 、英語 Evens、中国語 鄂溫人、埃文[1]人)は、ツングース系民族の一つで、主にロシア国内の東シベリア北部地域(マガダン州・カムチャッカ州北部・中部及びオホーツク海周辺)に居住する。また、ロシア国内のサハ共和国にはエヴェンの約半数が居住するが、その多くはサハ語を日常語としている。
概要
エヴェン人は17世紀以来、ロシアではヤクート(サハ)による呼称であるラムート人として知られてきた。民族としての自称は地域によって異なり、エヴェン、オロルなどが存在したが、ソ連によって正式に「エヴェン」が民族名とされた。隣接するエヴェンキ人とは非常に共通点が多く、過去にはエヴェンキ人やエヴェン人がまとめて「ツングース人(もしくは北方ツングース)」と呼ばれることもあった。
エヴェン人の居住地は主にオホーツク海・北極海の沿岸部、カムチャッカ半島・北部ヤクーチアの山岳地帯などに分けられる。沿岸部の住民は海獣狩猟・漁労などを営む定住民であるのに対し、山岳部の住民は移動を伴うトナカイ放牧を営んでいる。
エヴェン人のY染色体ハプログループはC2が74.2%、Nが12.9%である[2]。
脚注
- ^ 孙宏开(2007)《中国的语言》 商务印书馆
- ^ Tambets, Kristiina et al. 2004, The Western and Eastern Roots of the Saami—the Story of Genetic “Outliers” Told by Mitochondrial DNA and Y Chromosomes
参考文献
- 綾部恒雄『世界民族辞典』弘文堂、2000年
- 加藤九祚『北東アジアの民族学史の研究』恒文社、1986年
- 朝克(丸山宏・上野稔弘編訳)東北アジア研究シリーズ③『ツングースの民族と言語』 東北アジア研究センター、2002年