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「廿日市市役所前駅」の版間の差分

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廿日市市役所前駅の乗降人員は以下の表のように推移している。
廿日市市役所前駅の乗降人員は以下の表のように推移している。
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!colspan=3|1日平均乗降人員の推移
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2021年8月8日 (日) 13:36時点における版

廿日市市役所前(平良)駅
駅外観
はつかいちしやくしょまえ(へら)
Hatsukaichi-shiyakusho-mae(Hera)
M32 広電廿日市 (0.8 km)
(0.8 km) 宮内 M34
地図
所在地 広島県廿日市市新宮一丁目2-38[1]
北緯34度21分10.52秒 東経132度19分47.29秒 / 北緯34.3529222度 東経132.3298028度 / 34.3529222; 132.3298028 (廿日市市役所前(平良)駅)座標: 北緯34度21分10.52秒 東経132度19分47.29秒 / 北緯34.3529222度 東経132.3298028度 / 34.3529222; 132.3298028 (廿日市市役所前(平良)駅)
駅番号 M33
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宮島線
キロ程 10.7 km(広電西広島起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
3,120人/日
-2018年-
開業年月日 1984年昭和59年)11月1日
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廿日市市役所前駅(はつかいちしやくしょまええき)は、広島県廿日市市新宮一丁目にある広島電鉄宮島線。廿日市市役所、はつかいち文化ホール「さくらぴあ」の最寄駅である。駅番号はM33。旧駅名である平良(へら)の副駅名がつけられている[2]

歴史

当駅は1984年(昭和59年)、平良駅(へらえき)の名で宮島線の広電廿日市駅 - 宮内駅間に新規開業した[3]。開業当初は駅へ至る道路も十分に整備されておらず、駐輪場は併設されていたものの接続交通機関に乏しい駅だった[4][5]。そこで廿日市市役所の新庁舎が完成した1997年(平成9年)[6]、駅へのアクセス道路(ふれあい通り、都市計画道路平良駅通線)の整備が計画される[5]。道路の整備は2000年(平成12年)度に始まり、2年後には駅前広場を残して一部区間の供用を開始、2004年から2005年度にかけては駅前広場の整備に伴い当駅の設備も改修された[5][7]。駅の改修については、道路整備事業と並行して国土交通省による「幹線鉄道等活性化事業費補助(乗継円滑化)」を一体的に活用することで実現され、国と市が事業費の一部を負担した[4][8][9]。この補助制度はそれまで鉄道どうしの乗り継ぎに適用されてきたが、当駅については鉄道と駅前広場に乗り入れるバスの乗り継ぎに初めて適用された[9]

整備事業が完了し都市計画道路が全通したのは2006年(平成18年)6月1日[5]。同日に当駅は廿日市市役所前(平良)駅に改称し[3]、名実ともに廿日市市の新たな核となる駅に生まれ変わった[4][8]。駅は改修により上下ホームの間に構内踏切を設置、下りホームは駅前広場の位置に合わせて約40メートル移設され、広場に設けられたバス停留所と一体化[4][8][9]。これにより鉄道とバスを同一平面で円滑に乗り継ぐことができるようになり、当駅は新たな交通結節点として機能するようになった[5][8]。当駅の整備をきっかけに、翌2007年(平成19年)には同じ宮島線の広電阿品駅でも鉄道のホームとバス停を一体化させる改修工事が実施されている[4]

  • 1984年昭和59年)11月1日 - 平良駅として開業[10][11]
  • 1997年平成9年)12月 - 都市計画道路平良駅通線および駅前広場の整備事業を計画[5]
  • 2000年(平成12年)度 - 都市計画道路の工事着手[5]
  • 2004年(平成16年)度 - 駅前広場整備に並行して、駅および周辺施設の改修を実施[7]
  • 2006年(平成18年)
    • 1月28日 - 駅の移設工事が完了。同日より新駅に停車する[12]
    • 6月1日 - 都市計画道路が全線供用開始[5]。駅名を廿日市市役所前(平良)駅に改称[3][13]
    • 6月2日 - 駅前広場が完成、広電バスが乗り入れ開始[14]

駅構造

広電宮島口方面ホーム。奥に見えるバス停と一体化している。
広電西広島方面ホームと構内踏切

2面2線の地上駅[2]。互いのホーム位置は斜めにずれていて、路線の起点から見て手前に広電西広島駅方面へ向かう上りホーム、奥に広電宮島口駅方面へ向かう下りホームがある[2][15]。両ホームは構内踏切で結ばれる[7]。2006年に改修される前は構内通路がなかったため、ホームの行き来には迂回をする必要があった[7]

下りホームは同一平面にバス停留所を併設しており、電車乗り場の反対側にバスが横付けすることで両者の対面乗り換えが可能である[4][15]。上りホームとの間も段差は一切無く、完全バリアフリーの駅である。

駅の周囲には駐輪場多機能トイレが備わる[7]

利用状況

『廿日市市統計書』によると、2018年度の1日平均乗降人員(利用者総数をその年の日数で割った値)は3,120人であった[16]

廿日市市役所前駅の乗降人員は以下の表のように推移している。

1日平均乗降人員の推移
年度 乗降人員 出典
1994年度 1,391
1995年度 1,482
1996年度 1,672
1997年度 1,569
1998年度 1,520 [17]
1999年度 1,605 [17]
2000年度 1,716 [17]
2001年度 1,372 [17]
2002年度 1,429 [17]
2003年度 1,436 [17]
2004年度 1,493 [17]
2005年度 1,525 [18]
2006年度 1,789 [19]
2007年度 1,895 [20]
2008年度 2,172 [21]
2009年度 2,365 [22]
2010年度 2,448 [23]
2011年度 2,515 [24]
2012年度 2,539 [25]
2013年度 2,571 [26]
2014年度 2,650 [27]
2015年度 3,397 [28]
2016年度 3,477 [29]
2017年度 3,308 [30]
2018年度 3,120 [16]

駅周辺

西側には住宅街が広がる。東側は元々住宅街であったが、廿日市市の新宮地区整備およびシビックコア地区整備計画により再開発が行われている。駅前広場から伸びるふれあい通り(都市計画道路平良駅通線)はシビックコア地区の中心を貫くシンボル道路の一部を形成し、沿道には官公庁や文化施設が集約されている[8][31]。市役所より南側の臨海部には工業施設が立ち並ぶ。

路線バス

駅バス停

2006年に駅前広場が整備されるまでは駅前の道路は幅員狭小でバスは乗り入れることができず、最寄りのバス停は徒歩9分ほどの国道2号沿いにしかなかった[5]。広場の整備に合わせて廿日市市は広島電鉄に対して当駅へのバス乗り入れを要望し、広電バスの路線が駅前まで延伸された[4][14]。また、廿日市市のコミュニティバス「さくらバス」の路線も乗り入れている[8]

  • 広電バス
    • 路線番号12 (ゆめタウン廿日市経由・宮内串戸駅)宮園・四季が丘(四季が丘北)行
    • 路線番号13 (宮内串戸駅)津田行
  • 廿日市さくらバス
    • 西循環
      • 左回り
      • 右回り
    • 佐方ルート
    • 宮内ルート
    • 原ルート

隣の駅

広島電鉄
宮島線
広電廿日市駅 (M32) - 廿日市市役所前(平良)駅 (M33) - 宮内駅 (M34)
  • 当駅と宮内駅の間には広島電鉄唯一のトンネルである串戸トンネルがある[2]

脚注

  1. ^ 路線・電停ガイド - 宮島線”. 広島電鉄. 2015年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月3日閲覧。
  2. ^ a b c d 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、17・88頁頁。ISBN 978-4-06-295157-9 
  3. ^ a b c 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、39頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  4. ^ a b c d e f g 『広島電鉄開業100年・創立70年史』235・295頁
  5. ^ a b c d e f g h i 都市計画道路平良駅通線(駅前広場)” (PDF). 国土交通省中国地方整備局建政部. 2017年3月3日閲覧。
  6. ^ 廿日市市のあゆみ” (PDF). 廿日市市. p. 7. 2017年3月3日閲覧。
  7. ^ a b c d e 広島電鉄廿日市市役所前駅(旧平良駅)及びその周辺の一体的整備” (PDF). 国土交通省中国地方整備局. 2017年3月3日閲覧。
  8. ^ a b c d e f 広島県廿日市市建設部施設整備課「シビックコア地区整備計画による市街地整備と交通結節点整備・機能向上」(PDF)『都市と交通』第74号、日本交通計画協会、2008年9月、7-8頁、ISSN 0289-0232OCLC 51763872002017年3月3日閲覧 
  9. ^ a b c “電車降りれば、目前バス ホームと乗降場一体化へ 平良駅 /広島”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 25. (2004年10月5日) 
  10. ^ 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年、150-157頁。ISBN 4-533-05986-4 
  11. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』439頁
  12. ^ "1/28 平良駅の移設について" (Press release). 広島電鉄. 17 January 2006. 2015年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月21日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  13. ^ "6/1 宮島線平良駅の駅名変更について" (Press release). 広島電鉄. 22 May 2006. 2015年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月21日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  14. ^ a b "6/2(金) 廿日市地区ダイヤ改正・IPブランチ楽々園移転!" (Press release). 広島電鉄. 31 May 2006. 2015年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月21日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  15. ^ a b 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、120頁。ISBN 978-4-7942-1711-0 
  16. ^ a b 『廿日市市統計書』2020年版
  17. ^ a b c d e f g 『廿日市市統計書』2006年版
  18. ^ 『廿日市市統計書』2007年版
  19. ^ 『廿日市市統計書』2008年版
  20. ^ 『廿日市市統計書』2009年版
  21. ^ 『廿日市市統計書』2010年版
  22. ^ 『廿日市市統計書』2011年版
  23. ^ 『廿日市市統計書』2012年版
  24. ^ 『廿日市市統計書』2013年版
  25. ^ 『廿日市市統計書』2014年版
  26. ^ 『廿日市市統計書』2015年版
  27. ^ 『廿日市市統計書』2016年版
  28. ^ 『廿日市市統計書』2017年版
  29. ^ 『廿日市市統計書』2018年版
  30. ^ 『廿日市市統計書』2019年版
  31. ^ 新しいタウンセンターの形成に向けて ~廿日市市シビックコア地区整備計画~” (PDF). 廿日市市 (2010年11月). 2017年3月3日閲覧。

参考文献

  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。 
  • 廿日市市分権政策部広報統計課編 『廿日市市統計書』各年版

関連項目

外部リンク