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「スーサイドドア」の版間の差分

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[[自動車産業|自動車メーカー]]以外の例では、[[モーターショー|カーショー]]などに出品する[[改造車|カスタムカー]]に、見た目のインパクトを狙ってボディワークの末に取り付けられることもある。
[[自動車産業|自動車メーカー]]以外の例では、[[モーターショー|カーショー]]などに出品する[[改造車|カスタムカー]]に、見た目のインパクトを狙ってボディワークの末に取り付けられることもある。


また[[鉄道車両]]でも、[[名鉄3500系電車 (2代)|3500系]]以前の[[名古屋鉄道|名鉄]]の車両<ref>[[日本国有鉄道|国鉄]]([[東海旅客鉄道|JR]])・[[名古屋市営地下鉄|地下鉄]]への[[直通運転|直通用]]の車両と閑散線区用に投入された[[名鉄キハ30形気動車|レールバス]]を除く。</ref>は、乗務員室ドアのヒンジが通常の鉄道車両とは逆の客室側についており、スーサイドドアの一形態と言える(ただし内開き)。
また[[鉄道車両]]でも、[[名鉄3500系電車 (2代)|3500系]]以前の[[名古屋鉄道|名鉄]]の車両<ref>[[日本国有鉄道|国鉄]]([[東海旅客鉄道|JR]])・[[名古屋市営地下鉄|地下鉄]]への[[直通運転|直通用]]の車両と閑散線区用に投入された[[名鉄キハ10形気動車|レールバス]]を除く。</ref>は、乗務員室ドアのヒンジが通常の鉄道車両とは逆の客室側についており、スーサイドドアの一形態と言える(ただし内開き)。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2021年8月14日 (土) 06:54時点における版

ドライエ・135MSカブリオレ
(1935 - 1954)

スーサイドドア: suicide door)は、自動車ドアの形態のひとつである。

多くの自動車のサイドドアはヒンジが前に、ロックやドアハンドルを含むラッチ機構が後ろにあり、ドアの後ろ側から乗り降りするが、このドアの場合、逆に、ヒンジが後ろ、ラッチが前にあり、ドアの前側から乗り降りする。

和訳すると「自殺ドア」となるが、この由来について複数の説がある。

  • 何らかの理由で走行中の自動車から飛び降りなければならなくなったときに、後ろ側に開いたスーサイドドアがあると、飛び降りるときドアにぶつかってしまうから。
  • 通常のドアは走行中万一開いても風圧がしまる方向にかかるが、スーサイドドアの場合ドアが風圧でますます開いてしまい、最悪捥ぎ取れてしまい、ドアに身を寄せたりする同乗者にとって転落の危険があること。

このようなデメリットもあるが、足元側が大きく開くため、特にキャブオーバー車などでは乗り降りがしやすいというメリットもある。

1960年代まではごく一般的な形式であったため、スバル・360など、いわゆるクラシックカーに多く見られる他、観音開きのリアドアもこの形式となる。

シトロエン・Hトラックのように、車体やドア形状はそのままに、モデルライフ半ばで仕向地(輸出先)によってヒンジの位置を後ろから前に変更したものもある。この例ではステップの高さと角度の変更で乗降動作の変更に対応してはいるものの、安全性の向上と引き換えに乗降性は損なわれる結果となった。

ロイト・LT600バン
(1955 – 1961)
ロールス・ロイス・ファントム
ドロップヘッドクーペ(2007 -)

近年ではBMW傘下となったロールス・ロイス付加価値のひとつとして積極的に採用し、他社との差別化に利用している。同ブランドでは2ドア車と4ドア車のリアドアに採用。

自動車メーカー以外の例では、カーショーなどに出品するカスタムカーに、見た目のインパクトを狙ってボディワークの末に取り付けられることもある。

また鉄道車両でも、3500系以前の名鉄の車両[1]は、乗務員室ドアのヒンジが通常の鉄道車両とは逆の客室側についており、スーサイドドアの一形態と言える(ただし内開き)。

脚注

  1. ^ 国鉄JR)・地下鉄への直通用の車両と閑散線区用に投入されたレールバスを除く。