「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」の版間の差分
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| 上映時間 = 106分 |
| 上映時間 = 106分 |
2021年8月17日 (火) 23:06時点における版
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル | |
---|---|
Charlie's Angels: Full Throttle | |
監督 | マックG |
脚本 |
マリアンヌ・ウィバーリー コーマック・ウィバーリー ジョン・オーガスト |
原案 | ジョン・オーガスト |
原作 |
アイヴァン・ゴッフ ベン・ロバーツ |
製作 |
ドリュー・バリモア ナンシー・ジュヴォネン レナード・ゴールドバーグ |
製作総指揮 |
パトリック・クローリー ジェンノ・トッピング |
出演者 |
キャメロン・ディアス ドリュー・バリモア ルーシー・リュー デミ・ムーア |
音楽 | エドワード・シェアマー |
撮影 | ラッセル・カーペンター |
編集 | ウェイン・ワーマン |
製作会社 | フラワー・フィルムズ |
配給 |
S.P.E/コロンビア S.P.E |
公開 |
2003年6月27日 2003年6月28日 |
上映時間 | 106分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $120,000,000[1] |
興行収入 |
35.0億円[2] $100,830,111[1] $259,175,788[1] |
前作 | チャーリーズ・エンジェル |
次作 | チャーリーズ・エンジェル |
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(Charlie's Angels: Full Throttle)は、2003年のアメリカ合衆国のアクション映画。監督はマックG、出演はキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューなど。同名テレビシリーズの映画版『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)の続編。2004年の第24回ゴールデンラズベリー賞にて最低続編賞を受賞。
テレビドラマ『地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル』の映画化作品第2弾。ジョン・ボスレー役のビル・マーレイが降板し、コメディアンのバーニー・マックがジョンの弟のジミー・ボスレー役に起用された他、敵役の元エンジェル、マディソン・リーをデミ・ムーアが演じ、存在感を見せた。また、TVシリーズのケリー・ギャレット役であるジャクリーン・スミスが同じ役柄で出演している。そのほか数多くの俳優や歌手がカメオ出演している。
2019年公開の『 チャーリーズ・エンジェル』は本作の続編という位置付けになっており、ディラン役のドリュー・バリモアも引き続き製作に参加している。
ストーリー
一対の指輪にデータが隠された政府の極秘事項、暗号化された証人保護プログラムを受けた人物たちの名簿「H.A.L.O.」が何者かに奪われた。FBI長官ロジャー・ウィルソンから「H.A.L.O.」奪還の依頼を受けた三人のエンジェルは指輪の一つを持っていた司法局保安局長ベイリーの殺害現場に残された手がかりからビーチへ向かい、そこで犯人と思わしい男を発見。その道中、ナタリーは歴代エンジェルで最も美しく最も強いと呼ばれたマディソン・リーと出会う。彼女は女性雑誌の星占いで犯人の動向を察知する等の逸話を持っており、エンジェルたちの装備発案などに関わっていた。伝説の元エンジェルとの出会いにナタリーは興奮を隠せない。
男の持ち物から次の標的とされるレオと呼ばれる人物がバイクレースに参加すると睨んだエンジェルたちはレースに参加、標的だった少年レオ、本名マックスを助けることは成功するも彼を狙った犯人も別の痩せ男に始末される。その男が持っていた標的の顔写真には、その中にはディランの写真もあった。ディランは8年前に当時恋人だったアイリッシュ・マフィアのシーマス・オグレイリーの殺人を告発したことで証人保護プログラムを受け、その後FBIの推薦を受けチャーリーにスカウトされたのだった。マックスもかつてオグレイリーに両親を殺されたことを証言をしていたことからマフィアがかつての証言者たちを狙っていたと推測。
犯人を殺した男が持っていたペンダントと同じものをマックスが施設でシスターから貰っていたことで痩せ男が施設にいたことがわかり、彼がマックスを守ろうとしていたことや施設の後援者であることが判明する。彼が施設に送った車に付着していた鳥のフンの内容物から港へ向かうエンジェルたち。酒場で作業車のカギを入手し、石像に入ることで港の厳重な警備をかいくぐり倉庫へ侵入。指輪を発見するが、そこにはオグレイリーが待ち構えていた。その場は切り抜けたものの、責任を感じたディランは行方をくらませる。
一人放浪するディランは酒場で伝説のエンジェル、ケリー・ギャレットに出会う。彼女に諭され再び事件の捜査に加わる決意を固めたディラン。彼女はそこで星占いが載った女性誌を見つける。一方、ナタリーとアレックスは司法庁長官カーターが指輪を受け取りに来る際に、負傷していたという情報に違和感を覚えた彼を追跡・盗聴し共犯者の情報を掴み、今までの暗号が星にまつわるものだということから共犯者が星占いに通じたマディソンであることを突き止める。カーターは裏切ったマディソンに始末されてしまうが、追いついたナタリーとアレックス、そしてディランも合流し、絆を取り戻したエンジェルたちはマディソンと対峙する。だが、ディランの背後からの攻撃もやすやすと見切るマディソンの強さは桁違いだった。マディソンはエンジェルたちをまるで子供扱いするかのように軽く蹴散らし、アレックス、ディラン、そしてナタリーも為す術がなく全員気を失って戦闘不能となり、完敗する。エンジェルたちのオフィスを訪れたマディソンはチャーリーと会話し、そこで彼女がかつて単独行動を重視するあまりチームを危機に陥れ、自身も重傷を負ったという過去がチャーリーから語られる。チャーリーとの会話を経て彼に宣戦布告したマディソンは取引場所であるギャラクシー劇場へ向かう。意識が戻ったエンジェルたちも行動を開始する。
劇場には新作をお披露目するジェイソン、痩せ男、「H.A.L.O.」を狙うマフィアらが集まっていた。三人のエンジェルは劇場へ先回りし、取引に参加するマフィアたちを逮捕する。再びマディソンと対峙するエンジェルたちだったが、マディソンもオグレイリーたちを待機させており、痩せ男の協力もあって乱闘の末ディランは彼の犠牲とともにオグレイリーとの決着をつける。その場を脱出するマディソンとのカーチェイスを経てナタリーとマディソンの一騎討ちになり、ナタリーは追い詰められたがディランとアレックスが合流し三人のエンジェルのチームワークの前にマディソンは倒れる。三人のエンジェルはギャラクシー劇場でのお披露目に集まっていた仲間たちに迎えられ、大団円を迎える。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
劇場公開版 | テレビ朝日版 | ||
ナタリー・クック | キャメロン・ディアス | 藤原紀香 | 渡辺美佐 |
ディラン・サンダース/ヘレン・ノケツ | ドリュー・バリモア | 松本梨香 | 石塚理恵 |
アレックス・マンディ | ルーシー・リュー | 高山みなみ | 朴璐美 |
マディソン・リー | デミ・ムーア | 藤生聖子 | 高島雅羅 |
ジミー・ボスレー | バーニー・マック | 江原正士 | |
ピート | ルーク・ウィルソン | 今井朋彦 | 村治学 |
ジェイソン・ギボンズ | マット・ルブランク | 檀臣幸 | 咲野俊介 |
アレックスの父親 | ジョン・クリーズ | 富田耕生 | 青野武 |
痩せ男 | クリスピン・グローヴァー | 岩崎ひろし | 青山穣 |
レイ・カーター | ロバート・パトリック | 山路和弘 | 大滝寛 |
ケリー・ギャレット | ジャクリーン・スミス | 上田みゆき | 泉裕子 |
シーマス・オグレイディ | ジャスティン・セロー | 高木渉 | 佐久田修 |
チャーリー・タウンゼント | ジョン・フォーサイス | 中村正 | |
ジョン・ボスレー | ビル・マーレイ (写真) | ||
マックス | シャイア・ラブーフ | 鈴村健一 | 栗山浩一 |
ロジャー・ウィクソン | ロバート・フォスター | 佐々木勝彦 | 長克巳 |
警官 | アンドリュー・ウィルソン | 中多和宏 | |
アラン・コーフィールド | エリック・ボゴシアン | 斎藤志郎 | 田原アルノ |
レースのスターター | P!NK | LiLiCo | |
ボスレーの母親 | ジャネット・デュボワ | 片岡富枝 | 磯辺万沙子 |
未来のエンジェル | メアリー・ケイト・オルセン | 細野雅世 | |
アシュレー・オルセン | |||
ベイリー | ブルース・ウィリス | 青山穣 | |
シスター | キャリー・フィッシャー | 谷育子 | 定岡小百合 |
本人 | カーロイ・ベーラ | 村松康雄 | 小島敏彦 |
アイルランド人の門衛 | トミー・フラナガン | 吉見一豊 | |
ボスレーのいとこ | アンソニー・グリフィス | 桜井敏治 | |
機関銃を撃つモンゴル人(アンクレジット) | スヴェン=オーレ・トールセン | ||
オープニングの体操コーチ | カーロイ・ベーラ |
- 劇場公開版:DVD・BD収録
- テレビ朝日版:初回放送2006年4月2日『日曜洋画劇場』
サウンドトラック
ソニー・ミュージックより発売された。1970、80年代のヒット曲が収録されている。
- 『フィール・グッド・タイム』 - P!NK featuring ウィリアム・オービット
- 『サタデー・ナイツ・オールライト/土曜の夜は僕の生きがい』 - ニッケルバック featuring キッド・ロック
- 『レベル・レベル/愛しき反抗』 - デヴィッド・ボウイ
- 『デンジャー!ハイ・ヴォルテージ』 - ELECTRIC SIX
- 『リヴィン・オン・ア・プレイヤー』 - ボン・ジョヴィ
- 『お気に召すまま』 - ジャーニー
- 『サーファー・ガール』 - ビーチ・ボーイズ
- 『それ行け!ウィークエンド』 - ラヴァーボーイ
- 『ガール・ライク・ユー』 - エドウィン・コリンズ
- 『NAS’エンジェルズ...ザ・フライエスト』 - NAS featuring ファレル
- 『恋のときめき』 - アンディ・ギブ
- 『ディス・ウィル・ビー(エヴァーラスティング・ラヴ)』 - ナタリー・コール
- 『ユー・キャント・タッチ・ディス』 - M.C.ハマー
- 『ラスト・ダンス』 - ドナ・サマー
トリビア
- 中盤のモトクロスレースのシーンでモトクロスの名選手のジェレミー・マクグラス、リッキー・カーマイケルが本人役で出演している。また劇中で特に名前を呼ばれることはないがケアリー・ハート、クリス・ゴスラー[3]などモトクロスの現役プロ選手も走行シーンに参加している。
- P!NKが歌う劇中歌『フィール・グッド・タイム』のミュージック・ビデオには劇中のシーンがそのまま使用されている[4]。
作品の評価
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「映画にプロットがあったり、その筋が通っていたりすることを必要としていない人たち向けの目の保養。」であり、186件の評論のうち高評価は42%にあたる78件で、平均点は10点満点中5.13点となっている[5]。 Metacriticによれば、39件の評論のうち、高評価は12件、賛否混在は18件、低評価は9件で、平均点は100点満点中48点となっている[6]。
出典
- ^ a b c “Charlie's Angels: Full Throttle” (英語). Box Office Mojo. 2020年9月5日閲覧。
- ^ “日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 2003年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年3月24日閲覧。
- ^ “Privateer Spotlight: Chris Gosselaar” (英語). Supercross.com (2009年1月21日). 2020年9月5日閲覧。
- ^ “P!nk, William Orbit - Feel Good Time (Video)” (英語). YouTube. P!NK. 2020年9月5日閲覧。
- ^ “Charlie's Angels - Full Throttle (2003)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年11月7日閲覧。
- ^ “Charlie's Angels: Full Throttle Reviews” (英語). Metacritic. 2020年11月7日閲覧。