チャーリーズ・エンジェル (2019年の映画)
チャーリーズ・エンジェル | |
---|---|
Charlie's Angels | |
監督 | エリザベス・バンクス |
脚本 | エリザベス・バンクス |
原案 | |
原作 | |
製作 |
|
製作総指揮 |
|
出演者 | |
音楽 | ブライアン・タイラー |
撮影 | ビル・ポープ[1] |
編集 | メアリー・ジョー・マーキー |
製作会社 |
|
配給 | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング |
公開 |
2019年11月15日 2020年2月21日[2] |
上映時間 | 118分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $48,000,000[3] |
興行収入 |
$70,994,355[3] $17,803,077[3] |
前作 | チャーリーズ・エンジェル フルスロットル |
『チャーリーズ・エンジェル』(Charlie's Angels)は、2019年のアメリカ合衆国のアクション映画。監督・脚本はエリザベス・バンクス、原案はエヴァン・スピリオトポウロス及びデヴィッド・オーバーン。映画『チャーリーズ・エンジェル』シリーズの3作目であり、アイヴァン・ゴッフとベン・ロバーツによるオリジナル版テレビシリーズと劇場映画前2作『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)及び『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(2003年)の続編である。
タイトルキャラクターはクリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカが演じ、2019年11月15日にソニー・ピクチャーズ・リリーシング配給で公開された。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
サビーナとジェーンは共にタウンゼント探偵社のスパイとして活動していた。2人はリオデジャネイロの犯罪組織に潜伏し、横領犯のジョニーを逮捕した。その後、ボスであるジョン・ボスレーは引退することになる。
1年後、エンジニアであるエレーナは、開発したエネルギー装置「カリスト」に不具合があるので公表したいと上司のフレミングに相談するが、却下される。そのためエレーナはタウンゼンド社に依頼して、不正の証拠を渡すためにカフェで新しいボスであるエドガー・ボスレーと会談を行った。サビーナはビルの屋上から観察し、ジェーンはカフェ店員に扮装していたが、謎の暗殺者に狙われ、ジェーンとボスレー、エレーナは車で逃げたが、川に車ごと落とされ、ボスレーは死に、証拠のUSBメモリは川でなくしてしまう。新しいボスのレベッカ・ボスレーの下で2人は働く事となった。
キャスト
[編集]- サビーナ・ウィルソン: クリステン・スチュワート(木下紗華)
- エレーナ・ハフリン: ナオミ・スコット(濱口綾乃)
- ジェーン・カノ: エラ・バリンスカ(清水はる香)
- レベッカ・ボスレー: エリザベス・バンクス(魏涼子)
- ジョン・ボスレー: パトリック・スチュワート(麦人)
- エドガー・ボスレー: ジャイモン・フンスー(江原正士)
- アレクサンダー・ブロック: サム・クラフリン[6](前野智昭)
- ホダック: ジョナサン・タッカー[6]
- ピーター・フレミング: ナット・ファクソン(ボルケーノ太田)
- ジョニー・スミス: クリス・パン(田中進太郎)
- 聖人: ルイス・ヘラルド・メンデス(瀧村直樹)
- ラングストン: ノア・センティネオ(新祐樹)
- チャーリー(声): ロバート・クロットワーシー(平林剛)
- ケリー・ギャレット: ジャクリーン・スミス
- ドライビング・インストラクター: ダニカ・パトリック
- ファイト・インストラクター: ロンダ・ラウジー
- ボム・インストラクター: ラバーン・コックス(今井詩子)
- エンジェル候補生: ヘイリー・スタインフェルド、リリ・ラインハート、アリー・レイズマン、クロエ・キム
- サブリナ・ダンカン: ケイト・ジャクソン(写真)
- ジル・マンロー: ファラ・フォーセット(写真)
- クリス・マンロー: シェリル・ラッド(写真)
- ナタリー・クック: キャメロン・ディアス(写真)
- ディラン・サンダース: ドリュー・バリモア(写真)
- アレックス・マンディ: ルーシー・リュー(写真)
製作
[編集]2015年9月15日、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは『チャーリーズ・エンジェル』シリーズをリブートし、エリザベス・バンクスと監督交渉中であることを報じた[7]。バンクスは自身の製作会社のブラウンストーン・プロダクションズのパートナーのマックス・ハンデルマンと共にプロデューサーも兼任する[7][8]。2015年12月16日、ソニーが脚本家としてエヴァン・スピリオトポウロスを雇ったことが報じられた[8]。
2018年7月、クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカが主演役となる先頭チームの3人組を演じ、またバンクスが複数名登場するとされる「ボスレー」のうち1人を務めることが発表された[9][10]。また2.0エンターテインメントのダグ・ベルグラッドがプロデューサー陣に加わり、バンクスとジェイ・バスがクレイグ・メイジンとセミ・チェラスによる草案をもとに脚本を執筆した。9月、パトリック・スチュワートが第2のボスレー役にキャスティングされた[11]。同月、ルイス・ヘラルド・メンデスとジョナサン・タッカーが加わり、さらにジャイモン・フンスーが第3のボスレー役でキャスティングされた[12][13][14]。2018年10月、サム・クラフリン、ノア・センティネオ、クリス・パン、ナット・ファクソンがさらにキャストに加わった[15][16][17]。
主要撮影は2018年9月24日より始まった[18]。2018年10月2日から7日にかけてはドイツ・ハンブルクのエルプフィルハーモニー・ハンブルクで撮影が行われた[19]。2018年12月初頭はトルコ・イスタンブールのスパイス・バザール、ヴェリエフェンディ競馬場、スルタンアフメットで撮影が行われた[20][21][22]。撮影は2018年12月9日に完了した[23]。
2019年4月、新たな映画はシリーズ既作のリブートやリメイクの類いではなく、オリジナルのテレビシリーズやマックGが監督した2000年代の映画の出来事を踏まえた続編であることが明らかとなった[24]。また映画の公式サイトで以前の作品でプロデューサーを務め、ディラン・サンダースを演じたドリュー・バリモアがエグゼクティブ・プロデューサーを務めることが明らかとなり、さらにオリジナルのテレビシリーズと以前の映画のプロデューサーのレナード・ゴールドバーグの続投も確認された[25]。
音楽
[編集]2019年5月、ブライアン・タイラーが音楽を作曲することが発表された[26]。2019年6月、歌手のラナ・デル・レイ、マイリー・サイラス、アリアナ・グランデが映画のタイトル曲でありサウンドトラックのリードシングルとなる Don't Call Me Angelでコラボレーションすることが報じられた[27][28]。グランデはサヴァン・コテチャ、イリア、マックス・マーティンと共にサウンドトラックの共同エグゼクティブ・プロデューサーも務める[29]。
公開
[編集]2019年11月15日、北アメリカ[30]にてソニー・ピクチャーズ・リリーシングによる配給で公開[31]。全米3452スクリーンで公開され、週末興行収入は860万ドルの3位デビューとなった[32]。
全世界では、11月13日にインドネシアやフィリピンで公開されたのを皮切りに、11月14日に中国、マレーシア、ブラジル、シンガポール、ロシア[33]、11月15日にオーストラリア、11月28日にタイ、12月5日にスペイン、12月25日にフランス、2020年1月1日にメキシコ、1月2日にドイツ、1月10日にオランダで公開されている[34]。日本では2020年2月21日に公開された[35]。
2020年2月16日時点で、北アメリカ[30]で1780万ドル、その他の地域で5,320万ドル、全世界で7,100万ドルの興行収入を記録している[36]。
マーケティング
[編集]最初の公式予告編は2019年6月27日に公開された[37]。
作品の評価
[編集]Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「真面目でエネルギッシュ、少しばかりムラがあるものの、エリザベス・バンクスの扇情的な『チャーリーズ・エンジェル』は、3人の主演による楽しい演技でシリーズに新たなスタイルを加えている。」であり、227件の評論のうち高評価は52%にあたる119件で、平均して10点満点中5.37点を得ている[38]。 Metacriticによれば、41件の評論のうち、高評価は18件、賛否混在は20件、低評価は3件で、100点満点中52点を得ている[39]。
出典
[編集]- ^ “‘Matrix’ and ‘Baby Driver’ Cinematographer Bill Pope Joins ‘Charlie’s Angels’” (September 15, 2018). 2019年8月19日閲覧。
- ^ “クリステン・スチュワートが変装のプロに 『チャーリーズ・エンジェル』予告編&ポスター公開”. リアルサウンド映画部 (2019年12月13日). 2019年12月14日閲覧。
- ^ a b c “Charlie's Angels”. Box Office Mojo. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “チャーリーズ・エンジェル”. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “チャーリーズ・エンジェル”. ふきカエル大作戦!!. 2020年6月22日閲覧。
- ^ a b Bucksbaum, Sydney (June 28, 2019). “‘Charlie’s Angels’: Everything You Need to Know About Elizabeth Banks’ Feminist Action Reboot”. Collider June 29, 2019閲覧。
- ^ a b Verhoeven, Beatrice (September 15, 2015). “Elizabeth Banks in Talks to Direct New 'Charlie's Angels' Film For Sony” September 16, 2015閲覧。
- ^ a b Ford, Rebecca (December 16, 2015). “'Charlie's Angels' Reboot Lands Writer (Exclusive)”. The Hollywood Reporter December 17, 2015閲覧。
- ^ “Director Elizabeth Banks to play Bosley in Charlie’s Angels reboot”. Independent Movies. (July 26, 2018) June 22, 2019閲覧。
- ^ Kit, Borys (July 26, 2018). “'Charlie's Angels' Reboot: Naomi Scott, Ella Balinska Join Kristen Stewart” (英語). The Hollywood Reporter July 29, 2018閲覧。
- ^ Kit, Borys; Galuppo, Mia (September 17, 2018). “Patrick Stewart to Play Bosley in 'Charlie's Angels' (Exclusive)” (英語). The Hollywood Reporter September 18, 2018閲覧。
- ^ Kit, Borys (September 25, 2018). “Luis Gerardo Méndez Joins Kristen Stewart, Elizabeth Banks in 'Charlie's Angels' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. September 25, 2018閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (September 26, 2018). “‘Westworld’ & ‘Kingdom’ Actor Jonathan Tucker Joins Sony’s ‘Charlie’s Angels’ Reboot”. Deadline September 27, 2018閲覧。
- ^ “Djimon Hounsou Joins ‘Charlie’s Angels’ as One of the Bosleys (EXCLUSIVE)” (28 September 2018). 2019年8月19日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (October 1, 2018). “Sam Claflin Joins ‘Charlie’s Angels’ Reboot (EXCLUSIVE)”. Variety. October 1, 2018閲覧。
- ^ Kroll, Justin (October 2, 2018). “Noah Centineo Joins ‘Charlie’s Angels’ (EXCLUSIVE)”. Variety. October 2, 2018閲覧。
- ^ Kroll, Justin (October 23, 2018). “‘Charlie’s Angels’ Reboot Adds Nat Faxon, Chris Pang (EXCLUSIVE)”. Variety. October 23, 2018閲覧。
- ^ Hermanns, Grant (September 25, 2018). “Production Begins on New Charlie's Angels Movie! - ComingSoon.net”. ComingSoon.net September 25, 2018閲覧。
- ^ Coesfeld, Franziska (September 8, 2018). “Drei neue Engel für Hamburg - Hamburger Abendblatt”. Hamburger Abendblatt October 2, 2018閲覧。
- ^ “Charlie'nin Melekleri Mısır Çarşısı'nda” (Turkish). Posta. (December 3, 2018) December 5, 2018閲覧。
- ^ “Kristen Stewart, Veliefendi Hipodrumu'nda” (Turkish). NTV. (December 4, 2018) December 5, 2018閲覧。
- ^ “Charlie'nin Melekleri Sultanahmet'te” (Turkish). A Haber. (December 10, 2018) December 12, 2018閲覧。
- ^ Maggie Dela Paz (December 10, 2018). “Elizabeth Banks’ Charlie’s Angels Reboot Wraps Production”. ComingSoon.net December 10, 2018閲覧。
- ^ Shirley Li (April 12, 2019). “Charlie's Angels first look: See Kristen Stewart, Naomi Scott, and Ella Balinska in Elizabeth Banks' update”. Owned or associated websites (ew.com) April 12, 2019閲覧。
- ^ “Informations on Charlie's Angels on the movie's official site”. Charlie's Angels movie. (2019年) May 19, 2019閲覧。
- ^ “Brian Tyler to Score Elizabeth Banks’ ‘Charlie’s Angels’”. Film Music Reporter. (May 6, 2019) June 23, 2019閲覧。
- ^ “Ariana Grande on Twitter”. July 23, 2019閲覧。
- ^ Strauss, Matthew (June 26, 2019). “Miley Cyrus Teases Charlie's Angels Collaboration With Lana Del Rey and Ariana Grande”. Condé Nast June 26, 2019閲覧。
- ^ Strauss, Matthew (June 27, 2019). “First Charlie’s Angels Trailer Previews Lana, Ariana, and Miley’s New Song: Watch”. Pitchfork June 27, 2019閲覧。
- ^ a b 北米興行収入の対象となる、アメリカ合衆国、カナダ、プエルトリコ、グアムのこと。
- ^ D'Alessandro, Anthony (March 28, 2019). “‘Charlie’s Angels’ Flies To Mid-November”. Deadline Hollywood. June 22, 2019閲覧。
- ^ “【速報】『チャーリーズ・エンジェル』全米公開スタート。週末興行成績は? | cuemovie.com” (2019年11月18日). 2019年12月14日閲覧。
- ^ CIS諸国を含む。
- ^ “Charlie's Angels (2019)”. The Numbers. 2020年2月17日閲覧。
- ^ “新「チャーリーズ・エンジェル」2月21日公開! ポスター&予告到着”. 映画.com (2020年1月4日). 2022年3月19日閲覧。
- ^ “Charlie's Angels (2019)”. Box Office Mojo. IMDb. 2020年2月17日閲覧。
- ^ Perry, Spencer (June 27, 2019). “The New Charlie’s Angels Trailer is Here!”. ComingSoon.net. June 27, 2019閲覧。
- ^ “Charlie's Angels (2019)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年9月26日閲覧。
- ^ “Charlie's Angels (2019) Reviews” (英語). Metacritic. 2020年9月26日閲覧。