「ダンディー少佐」の版間の差分
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2021年8月18日 (水) 00:05時点における版
ダンディー少佐 | |
---|---|
Major Dundee | |
監督 | サム・ペキンパー |
脚本 |
ハリー・ジュリアン・フィンク サム・ペキンパー オスカー・ソウル |
製作 | ジェリー・ブレスラー |
出演者 |
チャールトン・ヘストン リチャード・ハリス |
音楽 | ダニエル・アンフィシアトロフ |
撮影 | サム・リーヴィット |
製作会社 | コロンビア ピクチャーズ |
配給 | コロンビア映画 |
公開 |
1965年3月15日 1965年4月17日 |
上映時間 | 123分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $3,800,000[1] |
『ダンディー少佐』(ダンディーしょうさ、原題:Major Dundee)は、1965年製作のアメリカ合衆国の西部劇映画。サム・ペキンパー監督、チャールトン・ヘストン主演。
劇場公開時の上映時間は123分だったが、136分の修復版、さらに152分のディレクターズ・カット版がある。
あらすじ
南北戦争中の1864年、北軍のベンリン砦に第五騎兵隊の中隊が狂暴なアパッチの族長チャリバの奇襲を受けて全滅したとの知らせが届く。指揮官のダンディー少佐はチャリバ討伐の志願兵を募るが、志願兵の大半は犯罪者や南軍の捕虜や脱走兵だった。ダンディーは、かつての友人で南軍大尉のタイリーンを副官に求めていたが、彼は部下と共に砦の衛兵を殺して脱走を図ったため、処刑されることになっていた。一方のタイリーンは、南北戦争前に同僚殺しで軍法会議にかけられた際、ダンディーが有罪を支持したために軍を追われたことを恨んでいた。ダンディーとタイリーンは反目しつつも、「チャリパ討伐まで」という条件で手を組むことになる。
準備を整えた討伐隊はチャリパを追って出発するが、北軍兵と南軍兵は反目したままだった。討伐隊はチャリパを追って川を渡ろうとしたところを待ち伏せに遭い、損害を受ける。ある日の夜、南軍兵が北軍の黒人兵を侮辱したため、両軍の兵士は一触即発となるが、タイリーンが間に入って対立を抑え、アパッチを撃退した黒人兵の戦功を称えて事なきを得た。進軍を進める討伐隊のもとにチャリパと行動を共にしていた先住民が現れ、「チャリパはメキシコ領に逃げた」と知らせる。ダンディーは罠だと疑ったものの、先住民がチャリパに連れ去られた子供を保護して来たため、彼の知らせを信じてメキシコ領に入る。
食料が尽きかけた討伐隊は近くの村に向かうが、そこには自由メキシコ軍と内戦中だったフランス軍が駐屯していた。ダンディーはフランス軍を降伏させて村に入るが、村は盗賊やフランス軍の略奪で困窮していたため、彼は残り少ない食料を村人に渡す。村人はダンディーに感謝し、彼らを歓迎する。ダンディーは村で自由メキシコ軍のために働いていた女性テレサと親しくなり、タイリーンや他の兵士たちも村人と交流する。数日後、フランス兵が脱走して本隊に援軍を求めたことを知ったダンディーは、彼らを追撃してフランス軍本隊を攻撃するため、村を出発する。しかし、途中で南軍兵のO・W・ハドリーが食料を盗んで脱走する。ダンディーはハドリーを連れ戻して処刑しようとするが、タイリーンは討伐隊の分裂を避けるため、助命を願い出る。しかし、ダンディーは規律を優先して処刑を決定し、タイリーンがハドリーを射殺する。
ハドリーの一件によりダンディーは信頼を失い、南軍兵だけではなく北軍兵からも疎まれるようになる。ダンディーはフランス軍の攻撃から逃れたテレサと共に水浴びをするが、そこをチャリパに襲われて負傷する。タイリーンがチャリパを追い払ったものの、彼は治療を名目にダンディーを追い出してしまう。ダンディーはテレサと共に町に向かい治療を受けるが、テレサが自由メキシコ軍の活動に戻ってしまい、ダンディーは孤独になり憔悴していく。そこにタイリーンが現れて連れ戻そうとするが、自棄になっていたダンディーはそれを断り、タイリーンに呆れられてしまう。フランス軍が迫る中、二人は殴り合いの末に討伐隊に戻りチャリパに決戦を挑み、銃撃戦の末に彼を射殺する。
ダンディーはアメリカに戻ろうとするが、フランス軍が先回りして川に陣取ったため、彼はフランス軍に攻撃を仕掛ける。フランス軍が混乱した隙を突き、ダンディーは突撃を命令して川を渡り、フランス軍と白兵戦になる。討伐隊は星条旗を奪われてしまい、タイリーンが奪い返すが、彼はフランス兵に撃たれてしまう。タイリーンは星条旗をダンディーに渡してメキシコ側に戻り、フランス軍本隊に戦いを挑んだ末に戦死する。タイリーンの死を見届けたダンディーは、生き残った討伐隊と共に川を渡り切り、アメリカに帰還する。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
TBS版 | フジテレビ版 | ソフト版 | ||
エイモス・チャールズ・ダンディー少佐 | チャールトン・ヘストン | 納谷悟朗 | 小山力也 | |
ベンジャミン・タイリーン大尉 | リチャード・ハリス | 仁内達之 | 日下武史 | 草尾毅 |
グレアム中尉 | ジム・ハットン | 山田康雄 | 内海賢二 | 落合弘治 |
サミュエル・ポッツ | ジェームズ・コバーン | 渡部猛 | 小林清志 | 小谷津央典 |
ティム・ライアン | マイケル・アンダーソン・ジュニア | 市川治 | ||
テレサ・サンティアゴ | センタ・バーガー | 平井道子 | 浅井淑子 | 渡辺美佐 |
ゴメス軍曹 | マリオ・アドルフ | |||
イソップ | ブロック・ピーターズ | |||
O・W・ハドリー | ウォーレン・オーツ | 水内清光 | ||
チラム軍曹 | ベン・ジョンソン | |||
ダールストロム | R・G・アームストロング | |||
アーサー・ハドリー | L・Q・ジョーンズ | |||
ワイリー | スリム・ピケンズ | |||
ウォーラー大尉 | カール・スウェンソン | |||
シエラ・チャリパ | マイケル・ペイト | 駒谷昌男 | ||
ジミー・リー・ベンティーン | ジョン・デイヴィス・チャンドラー | |||
プリアム | ダブ・テイラー | |||
リンダ | ベゴナ・パラシオス |
- TBS版:初回放送1972年2月21日『月曜ロードショー』
- フジテレビ版:初回放送1976年6月18日『ゴールデン洋画劇場』
- ソフト版:DVD・BD収録
- ソフトに収録されているのは、136分のエクステンディッド・エディション版
脚注
- ^ Major Dundee, Box Office Information. The Numbers