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== 人物 ==
== 人物 ==
1996年、[[東京児童劇団]]に最高得点で合格するが、同じ土曜日に開かれていた[[桐朋学園]][[子供のための音楽教室]]に入室。チェロを[[倉田澄子 (チェロ奏者)|倉田澄子]]に師事した。2004年に渡英。[[ロンドン]]でアレクサンダー・ボヤルスキーに師事、また名チェリスト[[ダヴィド・ゲリンガス]]の弟子となる。2015年、[[王立音楽大学]]を最優秀弦楽器奏者賞を得て全課程を首席で卒業。
1996年、[[東京児童劇団]]に最高得点で合格するが、同じ土曜日に開かれていた[[桐朋学園]][[子供のための音楽教室]]に入室。チェロを[[倉田澄子 (チェリスト)|倉田澄子]]に師事した。2004年に渡英。[[ロンドン]]でアレクサンダー・ボヤルスキーに師事、また名チェリスト[[ダヴィド・ゲリンガス]]の弟子となる。2015年、[[王立音楽大学]]を最優秀弦楽器奏者賞を得て全課程を首席で卒業。


16歳でロンドンにてコンチェルト・デビュー、また[[クロアチア]]各都市リサイタルツアーを行い、ヨーロッパデビュー。2010年第17回[[ブラームス国際コンクール]]、2011年第3回[[ウィンザー国際弦楽コンクール]]にて日本人チェロ奏者として初優勝、それをきっかけにロンドンを拠点に本格的に音楽活動を開始した。
16歳でロンドンにてコンチェルト・デビュー、また[[クロアチア]]各都市リサイタルツアーを行い、ヨーロッパデビュー。2010年第17回[[ブラームス国際コンクール]]、2011年第3回[[ウィンザー国際弦楽コンクール]]にて日本人チェロ奏者として初優勝、それをきっかけにロンドンを拠点に本格的に音楽活動を開始した。

2021年8月23日 (月) 08:36時点における版

伊藤 悠貴
(いとう ゆうき)
出生名 伊藤 悠貴
出身地 日本の旗 日本東京都
学歴 イギリスの旗 イギリス王立音楽大学
ジャンル クラシック音楽
職業 チェリスト
指揮者
ラジオパーソナリティ
ナイツブリッジ管弦楽団芸術監督
事務所 株式会社ジャパン・アーツ
公式サイト オフィシャル・サイト

伊藤 悠貴(いとう ゆうき)は日本チェロ奏者指揮者ロンドン在住。株式会社ジャパン・アーツ所属。セルゲイ・ラフマニノフ作品の演奏・解釈が著名である。

人物

1996年、東京児童劇団に最高得点で合格するが、同じ土曜日に開かれていた桐朋学園子供のための音楽教室に入室。チェロを倉田澄子に師事した。2004年に渡英。ロンドンでアレクサンダー・ボヤルスキーに師事、また名チェリストダヴィド・ゲリンガスの弟子となる。2015年、王立音楽大学を最優秀弦楽器奏者賞を得て全課程を首席で卒業。

16歳でロンドンにてコンチェルト・デビュー、またクロアチア各都市リサイタルツアーを行い、ヨーロッパデビュー。2010年第17回ブラームス国際コンクール、2011年第3回ウィンザー国際弦楽コンクールにて日本人チェロ奏者として初優勝、それをきっかけにロンドンを拠点に本格的に音楽活動を開始した。

2011年ウィンザー城にて行われたウィンザー音楽祭開幕演奏会のソリストとして、ドヴォルザークチェロ協奏曲フィルハーモニア管弦楽団と共演、プロ・デビューを果たす。その後ウラディーミル・アシュケナージ小澤征爾ダヴィド・ゲリンガス小林研一郎ジュリアン・ロイド・ウェバーをはじめ著名な指揮者、音楽家や、国内外オーケストラと共演を重ねている。

メジャーデビュー5周年の2016年には、文豪宮沢賢治生誕120年を記念し、NHK全国放映リサイタルを開催。その映像は世界放映され、100年記念公演はヨーヨー・マが行った大役を担った。2014年にはロリン・マゼールの前座リサイタルをロイヤル・フェスティバル・ホールで行っている。

ライフワークとするセルゲイ・ラフマニノフ作品の演奏において国際的に高い評価を得ており、日本人チェロ奏者として唯一全集アルバムをリリース。イギリスBBCNHKテレビ・ラジオ等にて多数放送され、特にチェロソナタ (ラフマニノフ)の演奏・解釈が著名である。2016年に放送されたNHKテレビ番組でのインタビュー中の「生まれ変わったらこの曲(ラフマニノフのチェロソナタ)になる」という言葉が話題を呼んだ。 2018年6月にはウィグモア・ホールにてホール史上初となる、チェロによるオール・ラフマニノフ・リサイタルを行った。

フランク・ブリッジフレデリック・ディーリアスジョン・アイアランドイギリス人作曲家のチェロ作品を日本で広く紹介している。

2012年春に英国チャンプスヒル・レコード社よりデビューアルバム『ラフマニノフ・チェロとピアノのための全曲集』をリリース、英国最大の弦楽雑誌『ストラド』より『今月の一枚』に選ばれ、ラフマニノフのチェロ作品ディスクの名盤の一つとして数えられている。iTunesおよびAmazonにても入手可能。共演はリーズ国際ピアノコンクール優勝ソフィア・グルャク

2017年11月15日セカンドアルバムとなる『伊藤悠貴/ザ・ロマンティック』チェロ名作品集をソニー・ミュージックダイレクトよりリリース。レコード芸術誌「特選盤」に選ばれた。

2013年よりロンドンのナイツブリッジ管弦楽団芸術監督/首席指揮者を務める。指揮者としてもセルゲイ・ラフマニノフピョートル・チャイコフスキー交響曲等スケールの大きな作品を得意とし、オーケストラの公演において協奏曲の弾き振り(ソリスト指揮者の役割も同時に担うこと)も得意としている。

2018年1月より2020年9月まで、クラシック音楽ラジオ局OTTAVAにて、自身がパーソナリティを務めるレギュラー番組「伊藤悠貴 The Romantic」を放送。[1]

2019年2月5日、これまでの功績を認められ、小澤征爾堤剛より、第17回齋藤秀雄メモリアル基金賞を授与された。 [2]

ディスコグラフィー

テレビ出演

  • 日本テレビ「NEWS ZERO」(2015年11月16日)
  • NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部:伊藤悠貴 チェロ・リサイタル」(2016年8月26日)
  • NHKインターナショナルテレビ「伊藤悠貴 チェロ・リサイタル」(世界同時放映)(2017年3月5日)
  • NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部:伊藤悠貴 チェロ・リサイタルII」(2017年3月10日)
  • NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部:伊藤悠貴 チェロ・リサイタル」(再放送)(2017年5月5日)
  • NHKインターナショナルテレビ「伊藤悠貴 チェロ・リサイタル」(アメリカ・カナダ)(2017年6月16日)
  • NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部:伊藤悠貴 チェロ・リサイタル」(再放送)(2018年3月1日)
  • NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部:伊藤悠貴 チェロ・リサイタル」(再放送)(2019年1月9日)
  • BS日テレ「恋するクラシック」(2019年2月18日)

ラジオ出演

レギュラー

  • コンテンポラリー・クラシック・ステーションOTTAVA『伊藤悠貴 The Romantic』(2018年1月 - )レギュラー(毎週日曜日22:00 - )
  • コンテンポラリー・クラシック・ステーションOTTAVA『OTTAVA Salone』(2019年2月19日のみ、斎藤茂とともに担当)

ゲスト

  • NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』(2014年9月14日)
  • NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』(2014年9月19日)
  • NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』(2015年3月29日)
  • NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』(2015年4月3日)
  • ミュージックバード(2016年6月26日)
  • ミュージックバード(2016年7月1日)
  • NHK-FM『ベスト・オブ・クラシック:伊藤悠貴 チェロ・リサイタル』(2016年7月22日)
  • 三重FM(2016年11月8日)
  • 東京FM(2017年4月2日)
  • 東京FM(2017年4月9日)
  • NHK-FM『ベスト・オブ・クラシック:伊藤悠貴 チェロ・リサイタル』(再放送)(2017年6月27日)
  • はつかいち広島FM(2017年9月5日)
  • はつかいち広島FM(2017年9月9日)
  • FM横浜(2018年1月14日)
  • FM横浜(2018年1月21日)
  • FM愛知『高嶋ちさ子のGentle Wind』(2019年2月1日)
  • FM愛知『高嶋ちさ子のGentle Wind』(2019年2月8日)
  • コンテンポラリー・クラシック・ステーションOTTAVA『OTTAVA Salone』(2017年11月21日のほか、2018年12月以降の水曜日に不定期出演)

主な受賞歴

  • 2000: 札幌ジュニアチェロコンクール第1部門優勝・特別賞。
  • 2001: 泉の森ジュニアチェロコンクール小学生の部優勝。
  • 2003: 泉の森ジュニアチェロコンクール中学生の部優勝。
  • 2003: 日本演奏家協会コンクール弦楽器部門中学生の部優勝。
  • 2006: 第6回アントニオ・ヤニグロ国際チェロコンクール(クロアチア)優勝・特別賞。
  • 2008: 第77回日本音楽コンクール・チェロ部門第2位および岩谷賞(聴衆賞)。
  • 2009: 第20回国際フラムコンクール・チェロ部門(フランス)優勝および特別賞。
  • 2010: 第17回ブラームス国際コンクール・チェロ部門(オーストリア)優勝および特別賞。
  • 2011: 第3回ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール優勝および特別賞。
  • 2018: 第17回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。

エピソード

  • 5歳でバイオリンを始めるが、「自分が立って弾いているのに何故先生が座っているのか」と反抗し、6歳の時に座って弾けるチェロを始めた[3]
  • 7歳の時に安達祐実などを輩出した東京児童劇団のオーディションを受け、最高得点で合格したが、桐朋学園子供のための音楽教室に通うため、劇団には入らなかった[4]
  • 2016年8月に放映されたNHKテレビ番組でのインタビュー中の「生まれ変わったらこの曲(ラフマニノフのチェロソナタ)になる」という言葉が話題を呼んだ[5]

外部リンク

脚注