「江戸川コナン」の版間の差分
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* 阿笠博士の手配で転入という形で帝丹小学校に入学したが、戸籍がない状態のまま小学校に通っていることについては、引き続き小五郎が保護者となる(「江戸川コナンの母親」は、コナンの正体である工藤新一の母・有希子の変装で「江戸川文代」として養育費も毛利家へ預けている)ことへの事務的な継続処理の経過描写が作中になく、その詳細は不明である{{refnest|group=注|コナンが戸籍がない状態で小学校に通っていることについて「よく考えたら、やばい?」との高山の問いに対し、作者は「でもコナンが小学校に通ってることで、誰も困ってないんだからさ。別にやばくないんじゃない?」と答えている<ref name="カラーイラスト全集" />。}}。 |
* 阿笠博士の手配で転入という形で帝丹小学校に入学したが、戸籍がない状態のまま小学校に通っていることについては、引き続き小五郎が保護者となる(「江戸川コナンの母親」は、コナンの正体である工藤新一の母・有希子の変装で「江戸川文代」として養育費も毛利家へ預けている)ことへの事務的な継続処理の経過描写が作中になく、その詳細は不明である{{refnest|group=注|コナンが戸籍がない状態で小学校に通っていることについて「よく考えたら、やばい?」との高山の問いに対し、作者は「でもコナンが小学校に通ってることで、誰も困ってないんだからさ。別にやばくないんじゃない?」と答えている<ref name="カラーイラスト全集" />。}}。 |
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* 1巻から登場しているレギュラーキャラの中で、単行本の裏表紙の鍵穴に未登場なのは、現行ではコナンと[[黒の組織|ジン]]の2人だけである。 |
* 1巻から登場しているレギュラーキャラの中で、単行本の裏表紙の鍵穴に未登場なのは、現行ではコナンと[[黒の組織|ジン]]の2人だけである。 |
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* 全キャラクターの中で唯一、主人公ゆえにアニメシリーズ全話に登場<ref>{{Cite interview|subject=[[高山みなみ]]|subject2=[[山崎和佳奈]]|subject3=[[小山力也]]|url= |
* 全キャラクターの中で唯一、主人公ゆえにアニメシリーズ全話に登場<ref>{{Cite interview|subject=[[高山みなみ]]|subject2=[[山崎和佳奈]]|subject3=[[小山力也]]|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1461317527|title=主要声優が語る『コナン』が愛され続ける理由とは!? ――劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』高山みなみさん・山崎和佳奈さん・小山力也さんインタビュー|interviewer=不明|program=[[アニメイトタイムズ|アニメイトTV]]|publisher=[[アニメイト]]|date=2016-04-24|accessdate=2016-04-25}}</ref>。ただし、アニメ782話「緋色の帰還」でのコナンは姿のみの登場で、オープニングの本編説明と次回予告を除いて一言も話さなかった。また、劇場版第23作『[[名探偵コナン 紺青の拳|紺青の拳]]』の[[スピンオフ]]であるアニメ第936話「フードコートの陰謀」では、[[少年探偵団 (名探偵コナン)|少年探偵団]]の各イメージとして登場するのみで、コナン本人は直接には完全に未登場で、その回に起きた事件とも全く関わっておらず、僅かにラストで劇場版との繋がりを示すコナンのナレーションが一言だけ入るのみであった。他にOVA作品では、これ以前にも「ロンドンからのマル秘<ref group="注">「マル秘」は○内に秘だが、特殊文字で一部の日本語環境で表示できないため「マル秘」と表示する。</ref>指令!」<ref>[[OVA]]『[[名探偵コナンのOVA一覧#名探偵コナン ロンドンからのマル秘指令|ロンドンからのマル秘指令!]]』。</ref>や「工藤新一 謎の壁と黒ラブ事件」<ref>[[OVA]]『[[名探偵コナンのOVA一覧#名探偵コナン MAGIC FILE2 工藤新一 謎の壁と黒ラブ事件|工藤新一 謎の壁と黒ラブ事件]]』。</ref><ref group="注">終始一貫して工藤新一としての登場のみ。</ref>のように、コナンが冒頭やラストのモノローグを除いて本編にほぼ未登場のエピソードがある。アニメは、以上のようにコナンが本編で台詞なしだったり姿を直接見せない回もあるが、担当声優の[[高山みなみ]]は全話出演している。一方、原作では新一に戻ったり新一としての回想などのため、そのエピソードの中間において「江戸川コナン」として登場しない回が稀にある。 |
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* [[黒羽快斗]]と顔がそっくりな理由は[[スター・システム (小説・アニメ・漫画)|スター・システム]]を採用しているという点が大きいが、快斗と新一は2人とも父親似である。 |
* [[黒羽快斗]]と顔がそっくりな理由は[[スター・システム (小説・アニメ・漫画)|スター・システム]]を採用しているという点が大きいが、快斗と新一は2人とも父親似である。 |
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* キャラクター作成時に参考にした絵柄や特徴について各所で語られており、笑った時の口や足首の細さなどは[[ルパン三世 (架空の人物)|ルパン三世]]の影響を受けていることが、『[[ルパン三世]]』原作者の[[モンキー・パンチ]]との対談にて語られ<ref>{{Cite web|url=http://sp.mco.cybird.ne.jp/cms/cms_top.php?key1=16&key2=29&site_id=1|title=先生対談2|work=名探偵コナン 公式サイト|publisher=[[サイバードホールディングス|CYBIRD]]|accessdate=2016-10-24}}{{出典無効|title=携帯用サイトではなくPCでも閲覧可能なサイトを。|date=2016年10月25日 (火) 06:35 (UTC)}}</ref>、小さくてもシルエットで誰か判別できる特徴として{{Sfn|コナンドリル|2003|p=186}}、頭のヘタのようなものは『[[虹色とうがらし]]』の「七味」から、後ろ髪のハネは『[[魔法使いサリー]]』の「カブ」から、目は「[[あだち充]]」作品から、口は前述にあるように「モンキー・パンチ」作品から、鼻は「[[ちばてつや]]」作品からの影響があった<ref name="adachiaoyama">[[週刊少年サンデー]] 2019年4月17日号 Vol.18 pp.3-7「あだち充×青山剛昌 SP初対談!!」。2019年4月3日発行・発売。</ref>。なお、同様のことを[[島本和彦]]に話したところ、「ならねーって! 断じてならねーっ!」と否定されているという<ref name="adachiaoyama" />。 |
* キャラクター作成時に参考にした絵柄や特徴について各所で語られており、笑った時の口や足首の細さなどは[[ルパン三世 (架空の人物)|ルパン三世]]の影響を受けていることが、『[[ルパン三世]]』原作者の[[モンキー・パンチ]]との対談にて語られ<ref>{{Cite web|url=http://sp.mco.cybird.ne.jp/cms/cms_top.php?key1=16&key2=29&site_id=1|title=先生対談2|work=名探偵コナン 公式サイト|publisher=[[サイバードホールディングス|CYBIRD]]|accessdate=2016-10-24}}{{出典無効|title=携帯用サイトではなくPCでも閲覧可能なサイトを。|date=2016年10月25日 (火) 06:35 (UTC)}}</ref>、小さくてもシルエットで誰か判別できる特徴として{{Sfn|コナンドリル|2003|p=186}}、頭のヘタのようなものは『[[虹色とうがらし]]』の「七味」から、後ろ髪のハネは『[[魔法使いサリー]]』の「カブ」から、目は「[[あだち充]]」作品から、口は前述にあるように「モンキー・パンチ」作品から、鼻は「[[ちばてつや]]」作品からの影響があった<ref name="adachiaoyama">[[週刊少年サンデー]] 2019年4月17日号 Vol.18 pp.3-7「あだち充×青山剛昌 SP初対談!!」。2019年4月3日発行・発売。</ref>。なお、同様のことを[[島本和彦]]に話したところ、「ならねーって! 断じてならねーっ!」と否定されているという<ref name="adachiaoyama" />。 |
2021年8月27日 (金) 12:01時点における版
江戸川 コナン / 工藤 新一 | |
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『名探偵コナン』のキャラクター | |
作者 | 青山剛昌 |
演 |
藤崎直(江戸川コナン) 小栗旬(工藤新一) 溝端淳平(工藤新一) |
声 |
高山みなみ(江戸川コナン、幼少期の新一) 山口勝平(中学生以降の工藤新一) |
詳細情報 | |
愛称 |
コナン 工藤 新一 江戸川君 コナン君 工藤君 新一君 探偵ボウズ ガキンチョ 大バカ推理之介、推理オタク |
別名 | 東の高校生探偵、日本警察の救世主 |
性別 | 男性 |
肩書き |
小学生(江戸川コナン) 高校生(工藤新一) |
家族 |
工藤優作(父) 工藤有希子(母) |
国籍 |
日本(工藤新一) 無(江戸川コナン) |
江戸川 コナン(えどがわ コナン)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品『名探偵コナン』、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス作品に登場する架空の人物であり、同作の主人公。本名は工藤 新一(くどう しんいち)。
アニメでの声優は、江戸川コナンと幼少時代の工藤新一を高山みなみ[注 1]、本来の姿としての工藤新一(中学生以降)を山口勝平が担当する。なお、コナンによるモノローグ(頭の中で思考している時など)は日本語版ではコナン役の高山が担当するが、海外版では新一役のジュエルが担当し、コナンと新一が同一人物であることが強調されている。
ドラマでの俳優は、江戸川コナンを藤崎直(声 - 高山みなみ)、工藤新一を小栗旬(単発第1作・第2作)、溝端淳平(単発第3作・第4作、連続ドラマ)が担当。
概説
本来は、帝丹高校に在学中の2年生である。高校1年の時に、両親の住むロサンゼルスに向かう飛行機の中で発生した殺人事件を解決したことをきっかけに、警察から一目置かれる[2]。その後、数々の事件を解決し[注 2]、「日本の警察の救世主」や「平成のシャーロック・ホームズ」と呼称され、世間に「東の高校生探偵」として名を轟かせていた。しかし、トロピカルランドで幼なじみの毛利蘭とのデート[注 3]の帰りに「黒の組織」の取引現場を目撃したため、口封じのためジンに試作段階の毒薬・APTX4869[注 4]を飲まされ、組織も知らない副作用によって幼児化してしまう[5]。命に別状はなかったものの、組織に生きていることが知られると再び命を狙われて周囲の人間も巻き添えにすることになると隣人・阿笠博士から助言を受けたため[6]、帝丹小学校の1年生・江戸川コナンと名乗り、「黒の組織」の情報をつかむため、蘭と探偵をやっている彼女の父・毛利小五郎が暮らす家に居候することに[注 5]。元の姿に戻るために様々な事件を解決しつつ、阿笠や西の高校生探偵・服部平次、「黒の組織」を裏切った灰原哀らの協力を得て、「黒の組織」の陰謀を追っている。
風邪を引いた状態で中国酒・白乾児(パイカル)を飲む[7][注 6]か、または灰原が白乾児の成分を参考にして作成した解毒薬の試作品(効果は24時間、連続服用の場合は12時間に短縮)を飲む[10]ことで、一時的に元の姿に戻れる[注 7]。だが、解毒薬の効果が切れてコナンの姿に戻るタイムリミットが近づくにつれて呼吸が荒く、目もうつろになり、激しい動悸に襲われて胸を押さえるなど、不自然な細胞の急成長・後退化による身体への負担が大きい。
現在、表向きは江戸川コナンとして帝丹小学校1年B組に在籍。阿笠の遠い親戚の子ということにして[注 8]、現在は毛利家に居候中。身長は102センチ、体重は18キログラム。血液型は不明だが、蘭と同じである[13]。
工藤新一としては帝丹高校2年B組に在籍している。年齢は17歳[注 9]、誕生日は5月4日[注 10]。身長は174センチメートル[注 11]。住所は東京都米花市米花区米花町2丁目21番地[注 12]。父親は世界的に有名な推理小説家・工藤優作で、母親は元女優の工藤有希子である。
公式のビジュアルブックでは「母親譲りの整った顔立ち」、「美形」などと紹介されている。 怪盗キッドの正体である黒羽快斗と顔が瓜二つという公式設定がある。
江戸川コナンの由来
江戸川コナンの名前は、小説家・江戸川乱歩[注 13]とアーサー・コナン・ドイルに由来する。作中では、偶然目に入ったこの2人の名前を合わせて「江戸川コナン」と名乗ったことから誕生したことになっている[注 14]。
工藤新一の名字はテレビドラマ『探偵物語』の主人公、工藤俊作に由来[14][注 15]。「新一」の由来は、作家の星新一からで、作者のお気に入りの名前の一つだったから。『必殺シリーズ』を観た際の監督工藤栄一の演出が気に入っていたのも影響があるとのこと[15]。
正体を知る人物
自らも正体を明かしている人物
- 本編
-
- 阿笠博士
- 事情説明のため、コナンが自ら正体を明かした最初の人物である[6][注 16]。発明品などで協力している。
- 工藤優作・工藤有希子
- 博士による事情説明で正体を知った[16][注 17]。優作は推理、有希子は変装などで協力している。
- 服部平次
- 持ち前の推理力で半ば見抜いていたが、小五郎の代わりに眠らされた際に途中で麻酔が切れたことで「眠りの小五郎」の秘密を知った。コナンも観念し、自ら事情を説明した[17]。ともに推理を出し合うことで協力している。
- 灰原哀 / 宮野志保
- 黒の組織にいた頃の調査で半ば見抜いていたが[注 18]、「江戸川コナン」を名乗る事情は博士による説明で知ることになった[18]。科学者として協力している。
- 怪盗キッド(2代目) / 黒羽快斗
- 正体を知った経緯は不詳[注 19]。コナンとはライバル関係だが、互いに自分の母親の情報を話すなどのやり取りも交わす[20]。
- ベルモット / シャロン・ヴィンヤード/クリス・ヴィンヤード
- 自身の調査にて正体を知った[21]。詳細は不明ながら、自身の思惑(コナンたちとの関係)もあり[22]、コナンが新一であることを黒の組織には報告していない。
- 本堂瑛祐
- 蘭への告白を防ぐため、やむを得ずコナンが自ら正体を明かすが[注 20]、瑛祐独自の調査で半ば見抜かれてもいた[23]。正体を知った直後に、渡米してCIAを目指すためコナンの前から去って行った。
- 宮野明美 / 広田雅美
- 事件の状況判断によってコナンが自ら正体を明かすが、その直後にジンに拳銃で撃たれていたため、彼の目の前で死亡した[24][25]。
- 劇場版
- クロスオーバー作品
-
- ルパン三世
- 正体を知った経緯は不詳だが、観察力で見抜いたのではなく情報収集力で知ったことが示唆されている[注 21]。
- 峰不二子
- 正体を知った経緯は不明だが、ルパン同様に情報収集力を駆使して知ったことが示唆されている[注 22]。
- 次元大介・石川五ェ門
- ルパンによる事情説明で正体を知った[注 23]。次元はコナンの正体を聞かされた後、さらに詳しい情報を調査しており、コナンの口癖(「バーロー」や「江戸川コナン、探偵さ」)なども把握している[29]。
- アラン・スミシー
- 事件の際にコナンが状況判断によって自ら正体を明かすが、アランはこのとき瀕死であり、前述の宮野明美と同様に正体を知った直後に死亡している[29]。
自らは正体を明かしていない人物
- 本編
-
- 赤井秀一 / 沖矢昴
- コナンが新一の声で蘭に電話しているところを目撃したことで正体に気づいた[30]。FBIの赤井として協力しているが、コナンには正体を知っている旨を伝えていない[注 24]。
- 世良真純
- コナンがイギリスへ行った[32]際にテレビ中継で偶然映った姿を見て半ば見抜き、真相を確かめ母・メアリーの幼児化対策を講じるために帰国した[33]が、その後完全に正体を確信した時期と経緯は作中に説明がなく不詳。しばらくは心に秘めたままであったが[注 25]、修学旅行でコナンが新一の姿へ一時的に戻ったのを境にコナンに直接正体を確認するようになり、コナンは必死で誤魔化し続けている[注 26]。
- メアリー・世良 / 領域外の妹
- 真純同様にコナンがイギリスへ行った[32]際にテレビ中継で偶然映った姿を見て半ば見抜き[33]、日本に帰国後は真純からの情報で確信に至った[注 27]が、真純には「江戸川コナンに気を許すな…10年前に会ったボウヤ[注 28]とはまるで別人」と伝え、コナンには「領域外の妹」と名乗り、彼を警戒している[36]。
正体を探る人物
- 安室透 / 降谷零
- 「眠りの小五郎」のトリックを見破った上で[37]、コナンのことを「恐ろしい男」と認識して[38]素性を疑っていて、新一の生存の可能性に気付いた黒の組織のラムからも情報要求の指令が出て調査中だが[39]、コナンの正体を知るまでには及んでいない。
- 若狭留美
- 帝丹小学校へ1年B組の副担任として赴任した時点からコナンに注目しており[40]、コナンを意図的に事件に関わらせるように仕向けたり[41]、事件解決のヒントを与えたりする[注 30]他、新一の消息がネット上に出た際は[注 31]、小学校内で工藤家の隣に住む灰原にそれとなく探りを入れるなど、謎の行動が多い[35][39]。ただし、コナンの正体を新一と結び付けて考えているような素振りは見られない。
能力と推理スタイル
探偵としての能力
警視庁やFBIなどの捜査関係者からの信頼が厚く、勤務中の急な電話も快く受け入れられ、ベテランのFBI捜査官・ジェイムズ・ブラックからは「FBIにスカウトしたい」と言われている。
共に有名な白馬などの同世代高校生探偵より能力が上で、彼らが間違った解釈をしてもそれを是正できるだけの能力がある[45]。「西の服部・東の工藤」と並び称される親友の平次とは、初対面時こそ平次が盲点を見落としていることを新一(コナン)が見破り[7]、その後もコナン(新一)が平次の一歩先を行くこともあったが、逆に平次がコナンの気付かない点を先に見抜くこともあり、何度か意識して推理勝負をした際はすべて引き分けている。蘭・世良・和葉・灰原(宮野志保)など同世代の女子友達にも、「新一と平次は互角」と認識されている。女子高校生探偵の世良とも、コナンとして共同推理をするが、コナン(新一)の方が能力は上である。
違和感に気付かなかったことを父・優作に指摘され、まだまだ観察力が足りないと評されることがある[11][注 35]。また、「頭は切れるが落ち着いて行動できないのが玉にキズ」(阿笠談)[注 36]であり、若さゆえに精神的に未熟な面も存在する。
推理・捜査のスタイル
体が小さくなったことにより声質も小さい頃の声に戻っている[注 37]。コナンの姿では、事件の真相を語っても相手にされず[注 38]、正体を知られてはいけないので、事情を知らない人の場合は麻酔銃で眠らせてから、正体を知っている人の場合は本人に口パクをさせ、変声機で他人の声を
上記のほか、小五郎や目暮警部にヒントを与えて自力で解かせたり、蘭や有希子に推理を教え込んで真相を話させたり、平次とのコンビで真相を話したりする[注 42]こともある。自分で真相を話すこともあり、この場合は犯人と1対1で相対する場合が多い[注 43]。少年探偵団がいるときは、彼らにトリックの実演またはヒントとなるキーワードを言わせるなど、協力してもらう。
周囲に自分の推理を話す際、素の状態(新一として)で推理を披露するとそれに慣れていない大人に怪しがられるため、子供のフリをして「あれれ〜? おっかしいぞぉ〜?」のような幼い口調で話す[注 44]。また、大人でも知らないような知識をつい話してしまうことがあり、気付いた後には「(親戚のフリをしている)新一兄ちゃんから聞いた」「(居候先の)小五郎のおじさんから聞いた」「〜ってテレビでやってた」と、慌てて付け加えて誤魔化している[注 45]。
第1話では人一倍目立ちたがり屋で事件を解決したこと・人気や知名度が上がったことを鼻に掛けたり、探偵を続ける理由に犯人を追いつめるスリルと快感がたまらないと道楽的な感覚を持ったりしていた[5]。しかし、体が小さくなってからは周囲の人に正体を怪しまれないよう、自分が活躍したことが漏れないようにしている。
「新一からの指示でコナンが動いた」とのスタイルを取ることもあるため、「新一は子供を危険に巻き込むことがある非常識な人間」と劇中人物に解釈されかねない場面も多い[52]。
サッカーの能力
帝丹中学のサッカー部所属時に1年生でミッドフィールダーとしてレギュラーに
コナンの姿になってからは体力が小学生並みに戻ったものの[注 47]、反射神経は衰えておらず、キック力増強シューズやどこでもボール射出ベルトを犯人逮捕時に使用している。キック力増強シューズを用いて犯人に物を蹴り当てて気絶させる際には、男性の場合は顔面や後頭部、女性の場合は胴体や背中を狙う(ただし、女性でも極端に悪辣な犯人の場合には容赦なく顔面を狙うことがある[53])。
利き足は基本は右だが左でも蹴れる両利きで、燃え落ちそうな吊り橋を一気に駆け抜けるスピードもあることからライターの深川峻太郎は指導者からするとサイドアタッカーとして起用したくなるが警察より先に事件解決したがる新一の性格からしてフォワード向きだと見ている[54]。
その他の能力
英語はネイティブの人とも普通に話せるほど堪能である[注 48]が、イタリア語やロシア語などは理解できず、辞書で調べたり[55]、翻訳してもらったりする[56]ことがある。関西弁にも難があり、周囲に違和感を覚えさせることもしばしばある[注 49]。点字も理解している。
その他にもさまざまな分野において豊富な知識を持っており、推理の際に役立てている。その一方、後述の音楽知識や流行のテレビゲーム、甲子園球場(アニメでは「甲子園野球場」)の
劇場版では拳銃や多くの乗り物(自動車からパラグライダー、ヘリコプター、ジャンボジェット機まで)を自在に扱っており、本人は「ハワイで親父に教わった」と語っている[注 50]。読唇術を披露したこともある[29]。
アニメでは犬を懐かせることにも
知名度
小さくなってから工藤新一の名声は当然意味をなさず、事件解決も“眠りの小五郎”の手柄となっていた。が、怪盗キッドとの初対決を顔写真付きで載せた新聞が初めて江戸川コナンの名で世間を賑わせた。
それから少年探偵団としての活躍も子供の力だけで次々凶悪犯を取り押さえたことが話題を広げていき、毛利小五郎や服部平次、時にはアイドルの沖野ヨーコとも親しくする姿や共に事件現場に出くわすのも名が売れる呼び水となる。
実際にコナンの姿で名推理を披露して警察の信頼も得ていき、自らTVカメラの前に立って全国に名と顔が流れたこともあり、いつしか“少年探偵”や“キッドキラー”と、或いは自称した“ホームズの弟子”の肩書きで都外にまでファンが発足する程に及んでいる。
好みと特技
探偵として推理や捜査に直接関係のない、好み・特技について述べる。
シャーロック・ホームズ
シャーロック・ホームズの大ファンで、彼のことを「世界最高の探偵」と評している。1番好きな作品は『四つの署名』[17]で、同作品中でホームズの述べる "When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth." (訳:全ての不可能を消去して、最後に残ったものがいかに奇妙なことであっても、それが真実となる)という彼の推理論を好きな言葉として挙げている[60]。
自分の好みの話題(特にホームズ関連)になると、一方的にその話を続けてしまう。第1話でも、せっかく遊園地に遊びに来たにもかかわらず、話す内容は全てホームズのことばかりだと蘭に呆れられてしまっていた[5]。そのため蘭からは「推理オタク」「大バカ推理之介」などと呼ばれることがある。また、借りていたアパートが放火事件で燃えてしまい住む家がなくて困っていた沖矢昴がホームズファンだと知ると、「ホームズファンに悪い人はいない」という理由で工藤邸に住まわせている[61]。
「ホームズの黙示録」では、芝の女王ミネルバ・グラスの弟・アポロ(声 - くまいもとこ)に自分の推理能力を信用させるために「ホームズの弟子」だと自称している[32][注 51]。
スポーツ
帝丹中学時代はサッカー部に所属しており、当初は探偵に必要な運動神経をつけるためにやっていただけだが、やっているうちに本心からサッカー好きになった[注 52]。好きなサッカー選手はレイ・カーティス(Ray Curtis、声 - チャールズ・グラバー)で、彼が殺人事件の犯人だと信じられず私情に駆られて否定するという、上記の言葉に反する行為を取ろうとしてしまった[62]。
少年探偵団と遊ぶときは野球をすることも多いが[注 53]、本人はサッカーをしたいため不満そうにしている。
音楽
かなりの音痴で、音楽の授業は大の苦手[注 54]。さらに変化記号・楽想記号の意味や「G線上のアリア」を知らない[63]など、音楽の基礎知識に乏しい[注 55]。しかし、聞くことに関しては絶対音感を持っている[65][注 56][注 57]。また、ホームズが弾くことができるということでヴァイオリンについては豊富な知識を持ち、弾くこともできるが、蘭によれば特徴的な弾き癖がある様子[65]。
日本音響研究所の所長鈴木松美は音声科学や音響心理学からして音痴なのに耳はいいことは矛盾ではなく、正しい音程を聞き取れるが声帯をきちんとコントロールできないタイプとみられ、楽器が苦手ながら絶対音感があるのも矛盾せず耳で正しく音を拾えても操作として手を動かすことができていないからであると分析[66]。楽譜に隠された暗号を解読できたのは白鍵と黒鍵にアルファベットを当てはめた単純なものは不協和音になって音楽としては聞き辛くて成立せず、音楽は暗号には向いていないからである[67]。コナンの思考回路は音楽を情緒的な感情としてではなく暗号や数学のような理知的なことに結びつける音楽を楽しむことのできない性格であると見ている[67]。
芸能界にはあまり興味がないらしいが、ある事件をきっかけに知り合ったTWO-MIXの高山みなみからCDをもらってからは、カラオケボックスに行くといつもその歌を歌っているという。
食べ物と料理
苦手な食べ物はレーズン[注 58]で、中学時代の先輩によればレモンパイが好物[68][注 59]。キュウリをうまく切れずにつなげてしまう[69]など、料理は苦手な様子[注 60]。
テレビゲーム
テレビゲームに関しては、嫌いではないものの元太たちに負けてしまったり[71]、コナンだけクリアできていない面があることを光彦から指摘されるなど、あまり得意ではない様子[27]。流行しているゲームの存在も知らなかったりする[72]。
人間関係
蘭との関係
蘭とは13年前保育園に転入してきた時からの付き合いであり[47]、なかなか素直になれずにいたが両想いであり、とある事件をきっかけに蘭に対して「好きな女」と告げる形で告白することができ[32][注 61]、修学旅行で訪れた清水寺で告白の返事として蘭から頬にキスをされたことで恋人関係になった[35]。また、蘭から「わたし達付き合ってるってことでいいんだよね?」とメールで聞かれ、本人も恋が成就した事を喜びつつも「付き合ってるに決まってるだろ」と返信した[35][39]。
自分を想う蘭の恋心に関しては、平次があきれ果てるほど鈍感[73]だが、母・有希子から「女」に関しての雑学を吹き込まれている影響から他人の恋愛沙汰には敏感なため、恋愛感情が絡む事件の推理に不自由はない。混浴や風呂場で死体が発見された際に蘭の裸を見て鼻血を出すなど、蘭に対してはウブなところ[74][注 62]もある。
小学1年生の頃は、恥ずかしがって(少なくとも学校では)蘭のことを名字の「毛利」と呼び、自分のことも「工藤くん」と呼ばせようとしていた時期があり、蘭はそうなることを嫌がっていたが、とある些細(ささい)な謎解き事件がきっかけで、互いに再び下の名前で呼び合うようになったというエピソード[48]もある。
新一だった頃の中学時代には、当時生徒会長で男子の注目の的であり、現在は東都大学の一年でミス東都にも輝いた3年生の麻美先輩から告白されたが、蘭への気持ちゆえにそれを断っている[68]。
蘭には「厄介な事件に関わっているから解決するまで帰れない」ことにしている[注 63]が、蘭が心配しないように時々新一の声(蝶ネクタイ型変声機を使用)で電話をかけている[注 64]。
なお、子供時代に蘭の母親の妃英理によく叱られたトラウマから、彼女に対して本能的に恐怖を感じてしまう[79]。
蘭に「コナンと新一が同一人物」と半ば見抜かれたことが数回ある[11]が、その度にコナンおよび他に正体を知っている者たちが誤魔化すことで、蘭は勘違いか考え過ぎと思わされ、「やはり2人は別人」と認識した状態が続いている[注 65]。逆にコナンが蘭に対して自ら正体を明かそうと試みた[注 66][注 67]こともあるが、こちらもその度に諸事情が重なって果たせていない[注 68][注 69]。
怪盗キッドとの対決
世間を賑わせている怪盗キッドこと黒羽快斗とは、工藤新一であったときから[注 70]、様々な秘宝を巡って何度も対決をしている。父・工藤優作は、初代怪盗キッドである黒羽盗一とは、彼の正体に気付いていた上で宿命のライバル関係になっており、幾度にも渡って対決をしていたが、犯行を阻止したことはあっても、最後まで捕まえることはできなかった[48]。
息子である新一(コナン)は当初、「泥棒に興味はない」と、黒羽盗一の息子である現代のキッドにほとんど無関心であったが、コナンになってからの最初の対決で、挑発された上で逃げられたこと[84]からか、その対峙(たいじ)以降は執念を燃やすようになった。現在は世代を超えた因縁のライバル関係となっていて、対決の結果はこれまでのところ互角である。ミステリートレイン(ベルツリー急行)のエピソードでは、黒の組織狙われている灰原を助けるために、下見に来ていたキッドおよび手下を見逃すことと引き換えに協力を仰いでいる[85]。
コナンの関わったキッドの事件後、コナンはキッドから宝を守ったヒーローとして扱われることが多く、「お手柄小学生」、「キッドキラー」といった形で新聞記事に載っている[86]。劇場版第19作『業火の向日葵』では、キッドキラーの通称が公認となっている。
作者によると、コナンとキッドの対決は『シャーロック・ホームズ対アルセーヌ・ルパン』をイメージして描いていて[注 71]、両方に勝たせたくないとのこと。
少年探偵団との関係
コミックス4巻(アニメでは第4話)から帝丹小学校の同級生である吉田歩美、円谷光彦、小嶋元太に誘われ、否応無しに少年探偵団のメンバーに組み込まれる。はじめは年齢相応の口調で話しており、手柄を焦るあまり先走った行動を取る彼らに呆れたり、内心では邪険に扱うこともしばしばあった。また、命に関わる事態の場合は怒鳴りつけることもある。しかし共に数々の事件を解決したことに加えて自分の正体を知る灰原共々3人の純粋さに動かされたりする描写もあり、次第に「仲間」として互いに全幅の信頼を置くようになる。
5人揃って登下校する描写も多く、阿笠や蘭の引率で休日に遊びに出かけることも珍しくない。歩美はコナンに異性として明確な好意を寄せている。助けてもらった際に頰にキスをしたこともあり、光彦と元太からは嫉妬されることもある[55][87]。
FBI・CIAとの関係
FBIのジェイムズ・ブラック、ジョディ・スターリング、アンドレ・キャメル及びCIAの水無怜奈(本堂瑛海)の4人は、コナンの正体こそ知らないが、子供ながら「黒の組織の壊滅」という共通の目的を持つ「探偵」として認識している。
服装
江戸川コナンとしては、青いジャケットに灰色の半ズボン、白いワイシャツに蝶ネクタイ型変声機という服装が多かったが、物語が進むにつれて様々な服装をするようになった。なお、幼児化に伴い、新一の幼少期の服がごっそり持ち去られていることが宮野志保(灰原哀)の調査で判明している[18]。各作品のキービジュアルでは現在でも先述のジャケット姿が多い。
工藤新一に関しては特に服装のこだわりは見られない。
一人称・口癖
江戸川コナンとしての一人称は「ボク」で、子供らしい口調で話す。ただし、自分の正体を知っている相手[注 72]や少年探偵団の前では本来の工藤新一としての一人称と同じく「オレ」[注 73]を使い、口調も新一とほぼ同じになる。だが、まれに正体を知らない人物にも無意識のうちに新一の素の口調で話してしまう場合もあり、蘭や他の人物に怪しまれることがある。また、推理中にはクールでシリアスな口調になる。このギャップから、蘭や小五郎、歩美らにも違和感を覚えられることがある。
基本的には標準語を話すが、親しい者との日常会話には、しばしば江戸っ子特有の口調で話すことも多い。口癖は「バーロ、んなんじゃねーよ」[注 74]や「ボクちょっとトイレ」で、この2つについては『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』で次元大介に指摘されている。他に「あれれ~」など。
決め台詞
普段の決め台詞は「江戸川コナン(工藤新一)…探偵さ…[注 75][注 76]」。劇場版での決め台詞は「真実はいつもひとつ!」で、テレビアニメでも19:00枠終了時のクロスプログラムにおいて使用されていた。放映開始初期はこのクロスプログラムや劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』のTV用スポットCM等において「犯人はお前だ!」というキャッチコピーも用いられていたが、すぐに使われなくなった。テレビアニメ本編でも、例えば「外交官殺人事件」で似たような言葉が使用されたことはある[7]ものの、多用はされていない。言い回しもその都度異なり、一字一句完全同一の台詞は使用されていない。なお、テレビアニメ第1話「ジェットコースター殺人事件」では原作にはないシーンでこのフレーズを新一が発している様子が確認できる。
また、テレビアニメのオープニングでは毎回ナレーションがあり、シリーズの途中からは「たったひとつの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人、その名も【名探偵コナン】!」が恒例となっている。
さらに、劇場版のオープニングのナレーションにおいても「小さくなっても頭脳は同じ、迷宮なしの名探偵、真実はいつもひとつ!」が毎回恒例となっており、テレビアニメ第1期オープニングのナレーションでも同様のフレーズが使用されたことがある。
補足
- 第1回キャラクター人気投票での順位はコナンは1位(1028票)、新一は2位(646票)。2011年のTV&劇場版15周年記念キャラクター人気投票では、コナンと新一の投票数を合わせて1位。2012年の連載800回記念キャラクター人気投票ではコナンは1位、新一は4位。『ダ・ヴィンチ』2014年5月号での好きなキャラクターランキングではコナンは1位、新一は2位。2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングではコナンが7位を、新一が9位を獲得した[89]。
- コナンとしての周囲からの呼称は大抵からは「コナン君[注 77]」、元太からは「コナン」、園子からは「(メガネの)ガキンチョ[注 78]」、灰原からは「江戸川君」、服部からは「ボウズ」、「コナン君」、「ガキ」等。[注 79]」、赤井からは「ボウヤ[注 80]」、小五郎からは「(メガネの)ガキ」、「(メガネ)ボウズ」、「小僧」等[注 81]、有希子からは「コナンちゃん」または「コナン」、大和警部からは「ボウズ」等と、呼ばれる事も多い。
- 新一としての周囲からの呼称は、蘭[注 82]・優作からは「新一」、博士からは「新一君」または「新一」[注 83]、園子からは「新一君」または「工藤君[注 84]」、灰原・和葉[注 85]・警察関係者からは「工藤君」、服部からは「工藤」、小五郎からは「探偵ボウズ」[注 86]、有希子からは「新ちゃん」または「新一」。
- コナンとして蘭や警察関係者の前で新一の名前を出す時は「新一兄ちゃん」と呼んでおり、逆に新一としてコナンの名前を出す時は「コナン」または「コナンってガキ」と呼んでいる。
- 作者の青山剛昌によると「コナンは泣かない」というルールが最初から決められており[90][91]、アニメスタッフともそれを共有している[92]。劇場版ではスパイと格闘して海に落とされた蘭の救助が絶望的な状況になった際に頬に液体が流れる描写がある[93]が、作者曰く「泣いてるわけではない」[91]。寝起きのあくび程度は許容範囲内で[90]、小五郎に殴られた場合など肉体的な痛みでは涙を見せるシーンは度々ある。また、アニメ版のプロデューサーの諏訪道彦によると「コナンは犯人に同情しない」という約束事があるという[92]。
- 劇場版での「工藤新一」としての登場は、解毒薬で一時的にもとの姿に戻った場合[8]を除き、冒頭の前説・回想・変声機による会話・モノローグのみだが、黒羽快斗(怪盗キッド)の変装で登場した事も複数回ある。新一の声を担当する声優の山口勝平も新一としての出番が少ないことを毎回パンフレットで語っている。
- 江戸川コナンとしてのパスポートは所持していない(正確には、江戸川コナンは無戸籍者のために作ることができない[注 87])ため、事件の舞台は日本国内に限定されている。長い連載の中での例外は、工藤新一として事件を解いたNY編と、解毒薬で一時的に工藤新一に戻ることによって出入国を果たしたロンドン編の2例のみである。アニメや劇場版では現実世界のシンガポール[94][注 88]、バーチャルゲーム内のロンドン[27]や、架空の国家(ヴェスパニア王国)[28][注 89]が舞台になったことはある。小学館の学年別学習雑誌連載の特別編では題材の都合上もあって、海外へも何度かコナンの姿で蘭たちと一緒に旅行しているが、これらは原作やアニメとはパラレルワールドであると見なされている。
- 阿笠博士の手配で転入という形で帝丹小学校に入学したが、戸籍がない状態のまま小学校に通っていることについては、引き続き小五郎が保護者となる(「江戸川コナンの母親」は、コナンの正体である工藤新一の母・有希子の変装で「江戸川文代」として養育費も毛利家へ預けている)ことへの事務的な継続処理の経過描写が作中になく、その詳細は不明である[注 90]。
- 1巻から登場しているレギュラーキャラの中で、単行本の裏表紙の鍵穴に未登場なのは、現行ではコナンとジンの2人だけである。
- 全キャラクターの中で唯一、主人公ゆえにアニメシリーズ全話に登場[95]。ただし、アニメ782話「緋色の帰還」でのコナンは姿のみの登場で、オープニングの本編説明と次回予告を除いて一言も話さなかった。また、劇場版第23作『紺青の拳』のスピンオフであるアニメ第936話「フードコートの陰謀」では、少年探偵団の各イメージとして登場するのみで、コナン本人は直接には完全に未登場で、その回に起きた事件とも全く関わっておらず、僅かにラストで劇場版との繋がりを示すコナンのナレーションが一言だけ入るのみであった。他にOVA作品では、これ以前にも「ロンドンからのマル秘[注 91]指令!」[96]や「工藤新一 謎の壁と黒ラブ事件」[97][注 92]のように、コナンが冒頭やラストのモノローグを除いて本編にほぼ未登場のエピソードがある。アニメは、以上のようにコナンが本編で台詞なしだったり姿を直接見せない回もあるが、担当声優の高山みなみは全話出演している。一方、原作では新一に戻ったり新一としての回想などのため、そのエピソードの中間において「江戸川コナン」として登場しない回が稀にある。
- 黒羽快斗と顔がそっくりな理由はスター・システムを採用しているという点が大きいが、快斗と新一は2人とも父親似である。
- キャラクター作成時に参考にした絵柄や特徴について各所で語られており、笑った時の口や足首の細さなどはルパン三世の影響を受けていることが、『ルパン三世』原作者のモンキー・パンチとの対談にて語られ[98]、小さくてもシルエットで誰か判別できる特徴として[99]、頭のヘタのようなものは『虹色とうがらし』の「七味」から、後ろ髪のハネは『魔法使いサリー』の「カブ」から、目は「あだち充」作品から、口は前述にあるように「モンキー・パンチ」作品から、鼻は「ちばてつや」作品からの影響があった[100]。なお、同様のことを島本和彦に話したところ、「ならねーって! 断じてならねーっ!」と否定されているという[100]。
脚注
注釈
- ^ 作者は高山との対談にて、「コナンは最初っから高山さんの声のイメージで描いてた」と語っている[1]。
- ^ 警察が把握する、過去に新一の推理で逮捕された犯人の履歴を白鳥警部補が調べたところ、全員が刑務所に服役していたことが判明[3]。
- ^ 蘭が買ってもらったばかりの携帯電話を、新一が推理に夢中になって検証をしていたら、溝に落としたうえに紛失してしまったため、代わりの携帯を買う他、蘭が空手の都大会で優勝したら、お詫びにトロピカルランドに連れていくと約束した[4]。
- ^ ジンいわく、「死体から毒が検出されない」とのこと。
- ^ 蘭など一部の関係者には、新一は事件の依頼で遠方に行くことになったことにしており、その理由で学校も休学扱いとなった。マスコミの前から突然姿を消したため、新一について世間では消息不明または死亡したと噂されている。
- ^ 白乾児と、風邪と同じ作用を起こす阿笠博士の発明した薬を併用する[8]か、白乾児と他の酒を混ぜて作られたケーキを食べる[9]ことで元に戻ったこともある。
- ^ それらの際は阿笠や服部、灰原による偽装が行われる。
- ^ 工藤有希子により「祖父の兄の娘のいとこの叔父の孫」と説明されている[11]。そのため、有希子(と新一)も阿笠博士とは「とぉーい親戚」ということになっている。しかし、有希子は蘭にこのことを説明した翌日に自分の幼なじみや山村刑事に対して「ロスで生んだ第2子」と紹介してしまったため[11]、後にコナンが山村と再会した時に危うく蘭や英理の前でそのことを指摘されそうになった[12]。
- ^ 初登場時は16歳で、コナンとしては当初は「6歳」と言っていた。後に劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』で誕生日が初めて紹介されて17歳になり、コナンとしても「7歳」と言うようになった。
- ^ 「5月4日」のことを思い浮かべると、「『最後の事件』でシャーロック・ホームズがモリアーティ教授とライヘンバッハの滝に転落した日」と連想するだけで、自分の誕生日だということを忘れていることが多く、毎年蘭に思い出させられている様子[3]。
- ^ 作者の青山と同じ。
- ^ ホームズが住んでいたとされるベーカー街221Bに由来[14]。
- ^ ただし、そもそも当人(江戸川乱歩)のペンネームの由来は、アメリカの代表格的有名小説家のエドガー・アラン・ポーの名を日本語名にもじったものである。
- ^ 予告編にて、高木刑事の「コナン君って漢字でどう書くの?」という質問に「胡蝶蘭の胡に無理難題の…」と答えているが、作中では「コナン」が正式名称であり、あくまでも非公式である。
- ^ 元々は『探偵物語』の人物設定を手掛けた柏原寛司の高校時代の恩師に由来したものだが、柏原はのちにアニメ版『コナン』にも脚本家として参加している。
- ^ 怪しいと疑われて警察に連れていかれそうになったため、推理を披露して信じさせた。
- ^ 阿笠は当初、コナンには「ワシと君だけの秘密じゃ」と言ったが、優作と有希子が一時帰国した際に自宅にいない新一を心配していたので、コナン(新一)の両親であるため、やむを得ず事情を明かした。
- ^ 後でAPTX4869の服用者リストの新一の「不明」を「死亡」に書き換えていたことをコナンに明かすが[18]、テレビスペシャル『エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』で姉・明美が生前にコナンのことを話していたシーンを回想しながら書き換えを行ったことも描かれた[19]。
- ^ 劇場版初登場の第3作『世紀末の魔術師』の時点でコナンの正体を知っていた。
- ^ 自身が新一であることは勢いで明かしてしまったが、毒薬「APTX4869」や黒の組織のことなどの事情は話していない。
- ^ 当初はコナンが何者なのか疑っていたが、しばらく後で「中身は高校生なんだと!」という口調で次元と五ェ門に説明している[28]。また、蘭が小五郎の娘であることも当初は知らなかったが、後の劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、そのことも含めて蘭を「新一の彼女」として解説しており、同様に黒の組織の事や、その具体的なメンバーとしてジンとウォッカの存在についても、新一がコナンになってしまった経緯の解説で把握していることを言及している。ルパンとその一味は『ルパン三世』本編でも多々描かれているように、裏社会の事も含めて高度な情報収集の手段や調査能力を有している。
- ^ 『ルパン三世』本編での数々の暗躍で描かれたように、ルパンと同等以上の高度な情報収集の手段や潜入調査能力を有している。まだコナンの正体を知らなかった初対面時に、スケボーで追跡してきたコナンから自身の動きを読まれたことには驚きを隠せなかった[28]。ただし、後の劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、組織在籍時の灰原(宮野志保)と既に面識がありコードネームで呼称するなど、コナンの正体を知る以前から黒の組織の存在を認識していたことが判明した。
- ^ 五ェ門はコナンの外見から最初は信じられなかった[28]。
- ^ コナン自身も、赤井の推理力からして、正体を知られていることに薄々気付いてはいる[31]。
- ^ コナンも、真純の10年前のことを思い出すよう仕向けたような行動から、「正体を知られているのでは?」と、警戒心を強めはじめた[34]。
- ^ 正体を隠すのに協力している平次も「バレとんのとちゃうか?」と心配しており、真純は平次がコナンの正体を知って協力している事も見抜いている[35]。
- ^ 「眠りの小五郎」のトリックも見破った[36]。
- ^ 真純、赤井秀一、羽田秀吉と共に10年前に新一、蘭、工藤有希子と出会っている[34]。
- ^ キッドから聞かされた可能性はあるが、言及されていない。また、原作でも正体を知っているのかは不明である。
- ^ 自身が与えたヒントで、コナンが真相に気付いた際には笑みを見せていた[42]。
- ^ このネット情報の直後に、黒の組織に関わる死亡者リストの中から「工藤新一 死亡」を見つけ、微かに笑みも浮かべていた。
- ^ 度は入っていない。
- ^ 現実世界に携帯電話が普及した以降の話ではほとんど使っておらず、別にW21Sのエナジーレッドをコナンとして1台、新一として1台所持している。劇場版などでは多少変更されている。ダイヤルロックの暗証番号は、シャーロック・ホームズにちなんで「4869」[43]。
- ^ 犯人が喫煙者であることを逆手にとり、
煙草 ()の火とスピリタスのアルコール度数の高さを利用して火災を発生させ、相手の目をごまかしている間に逃げるなど、持ち前の科学知識を活かした知略でも相手を出し抜くことが多活用い[44]。 - ^ 園子に声をかけてきた男が連続殺人犯であることに気付かなかったため、京極の助けがなければ彼女を殺されていたことがある[46]。
- ^ そのため、劇場版では毎回犯人相手に大立ち回りになってしまい、劇場版第9作『水平線上の陰謀』に至っては真犯人のミスリードに引っかかってしまった。
- ^ 回想に見られる小学生時代の新一はコナンと同じ声である[47][48]。
- ^ 目暮らも当初は相手にしていなかった[49]が、コナンの鋭さを見慣れてからは彼の話を聞き入れることが増えている。
- ^ 小五郎に変装したルパンに口パクさせて変声機で真相を話した際には、ルパンが口を動かしていなかったうえ、その都度勝手な行動を取ったりしたため、コナンは半ば呆れていた[28]。
- ^ 平次は途中で目を覚ましていたため、彼に正体を知られるきっかけになってしまった[17]。
- ^ 『金田一少年の事件簿』とのクロスオーバー作品では、七瀬美雪を眠らせて探偵役にした[50]。
- ^ この場合でも小五郎を眠らせることが多い。
- ^ 劇場版ではほぼ毎回のお約束となっており、他に黒の組織の幹部や怪盗キッドと
対峙 ()する際などもほぼ必ず1対1で相対する。 - ^ ただし、その幼すぎる口調を指摘されるのが恥ずかしいため、少年探偵団の前では使いたがらない[51]。
- ^ しかし、安室透(バーボン)には幼い口調や誤魔化しが通用せず、疑惑を持たれてしまった[37]。
- ^ 第1話「ジェットコースター殺人事件」で蘭を茶化したことで空手技を見舞われた際にも、すべて回避していた。
- ^ そのため、危機一髪のところを警察や蘭、沖矢昴、世良真純たちに助けられることも少なくない。
- ^ 作者によれば、外国語は「いっぱい」話せるとのこと。
- ^ 京阪式アクセントでなく東京式アクセントだったり、標準語が混ざったりする[8]ため、平次に「けったいな関西弁」と評されている[17]。何度も指摘されるうちに自覚が出てきたようで、犯人にボロを出させるための挑発として使ったこともある[57]。
- ^ この台詞は、劇場版の初期当時は定番となっていた。
- ^ ミネルバ・グラスもホームズのファンであり、犯人に狙われている旨のメッセージを、ウィンブルドン決勝戦で見せたサーブの位置にて母親の失明で覚えた点字を打って示し、それを読み取ったコナンの実力を見抜いて「ホームズの弟子」と認めた。
- ^ コナンになってからも、学校の授業でサッカーをするのを楽しみにしていることをつぶやいている。
- ^ 野球に関する知識は乏しく、甲子園で事件が起こった際には、両翼や銀傘の意味がわからず、平次を呆れさせたこともある[58]。
- ^ 中学時代は、リコーダーを吹けば教師の松本小百合にタクトでピシパシたたかれ、歌を歌えば音程を外してばかりで、新一にとっては最悪だった様子。
- ^ ただし五線譜の音階は読める[64]。
- ^ ピアノの音階をアルファベットに置き換えた暗号を耳だけで聞いて内容を理解している描写がある
- ^ 作者は高山との対談で、「うっかり音痴っていう設定を忘れてたんだよね」と語っている[1]。
- ^ この設定は『名探偵コナン 特別編』の作者の1人で青山のアシスタントでもある山岸栄一が考案したものである。初出は特別編2巻のおまけマンガから。理由は山岸いわく「青山がレーズンが大嫌い」。
- ^ ただし、本人からの言及はない。
- ^ しかし新一に関しては一人暮らしの間、「食事は自分が作ったり、蘭が作ったり、博士が作ったり。料理ぐらいはできるんじゃないかなぁ。今はコンビニとかもあるし。」というコメントもある[70]。
- ^ 2人はお互いに保育園児であった時から好意を抱いており、新一は蘭の笑顔と性格の良さに、蘭は新一のぶっきらぼうな中の優しさと聡明さに、それぞれが「大好き」という感情を持つようになった。成長してからそれが恋愛感情だと自覚し始めた時期については、新一の方は明確でないが、蘭の方は高校1年のときのニューヨークでのある事件からである[22]。ただし、新一もニューヨークへ渡航中の飛行機の中で隣の席で眠る蘭を意識して眠れなかったと胸中で述べている[2]。
- ^ 他にも園子が送って来た蘭の水着の写真を削除せずに保存する(後に灰原たちによって消されてしまう)[75]、他の水着姿の蘭を見て赤面する[76]、不意にパンツが見えそうになった時には覗こうとする(寸でのところで灰原に止められている)[77]、ボールを蹴り返した際に見えたパンツに赤くなって不用意にその色を発言する[78](直後、蘭に怒られている)など。
- ^ 蘭は、新一が「事件のため遠くに行ったまま」と信じているが、その消息を警察にも伏せるよう希望している理由について、「事件の犯人から追跡を知られないようにするため」と推測しており、「事件の犯人」と「黒の組織」、「追跡」と「生存」との違いはあるが、新一の「敵に悟られないようにしている」現状を看破している[30]。
- ^ ただし、新一からすれば(コナンとして)同居しているため蘭の近況はほとんど聞かず、話すのは自分のことだけだという[7]。
- ^ その一方、コナンの正体が新一という事実を知らない者たちの中で唯一、コナンに新一の姿を重ねる描写も繰り返されている。例えば、コナンの顔が新一の幼少期と瓜二(うりふた)つであることを何度か指摘しており[11]、正体を知らない者たちの中でそのことに気付いているのは蘭だけである。
- ^ 蘭に明かそうと試みた一つに、自分が乗っている東海道新幹線の車内に仕掛けられた爆弾を発見できず、このままでは乗客もろとも爆死するという絶体絶命の状況に陥った際に、爆弾のことを乗務員に伝えてもらうために蘭に正体を話しかけたが、その時に聞こえたある親子の会話から爆弾のありかが分かったために中止した[80]。
- ^ 劇場版でも正体を明かそうとしたことがある。コナンを新一と確信して泣きかける蘭の様子を見て、「隠し通すのはこれが限界」と観念したが、新一に変装した怪盗キッドが現れたことで中止となった[56]。
- ^ 「命がけの復活シリーズ」では、偶然遭遇したエレベーター内での社長殺人事件の解決を優先した結果、蘭に正体を明かせなかった。灰原は、「彼女が(コナンの)正体を知らないからこそ組織から消されることはない(組織にしてみれば蘭を殺す理由がない)」という旨を指摘しており[81]、以後は灰原に釘を刺されたこともあって、自ら正体を打ち明けることのない状態が続いている。
- ^ 平次は正体や組織のことを誰にも話してはならないという考えに賛成し、そのための配慮もしているが、蘭にだけは真相を明かしても良いとも考えており、コナンもそれを何度か進言されている[82]。
- ^ ただし、新一であった頃の対決は本作『名探偵コナン』ではなく、『まじっく快斗』でのエピソードであり[83]、本作では新一とキッドが対決したことはない。
- ^ 作者はホームズシリーズとルパンシリーズ両方のファンである。
- ^ 両親・阿笠博士・灰原哀・服部平次ら。
- ^ 新一は目上の人物に対しての一人称が「僕」となる。
- ^ 「バーロ」は江戸弁で「バカヤロー」の意味。本来は、作者が「馬鹿野郎」というストレートな罵倒語を作中で用いることを避けたための表記であり、青山作品に登場する他のキャラクター(毛利小五郎や黒羽快斗など)も使用する言葉である。また、類似の言葉として、「この野郎」を意味する「ニャロ」というバリエーションもある。
- ^ 1回だけ、灰原の姉である宮野明美が事切れる寸前に「江戸川、いや…工藤新一…探偵さ…」と言っている[25]。また、劇場版第7作『迷宮の十字路』でも解毒剤を飲んだ新一がこのセリフを「工藤新一」に置き換えて言っている。また、劇場版第17作『絶海の探偵』のエピローグでは「探偵さ…」ではなく「ただの小学1年生だよ」と言って去っている。
- ^ この決め台詞は、犯人や事件の関係者から当初普通の子供と思われていたコナンが、真の推理力を発揮した際に相手から何者か問われた時に名乗る台詞である。犯人と対峙した際には「探偵さ」が「探偵だ!!」になったこともある[88]。
- ^ 字幕放送では「コナンくん」になっていることもある。
- ^ 初期の作品では「コナン君」と呼ぶことも多かったが、現在では滅多に呼ばなくなっている。ただしコナンが園子の声で推理をする際は「コナン君」と呼称している。
- ^ 但し、「コナン君」と呼ぶ時はぎこちなく、思わず「工藤」と呼んでしまって周囲に訝しく思われる事も多く、その都度適当に他の言葉などで誤魔化しており、コナンがその名前やめろと嫌がるシーンもある。
- ^ 変装時の「沖矢昴」として周囲と話す時は「コナン君」とも呼んでいる。
- ^ 「コナン」と名前で呼ばれることもあるが、直接呼ばれる事は比較的少なく、周囲に名前を出す時に呼ぶことの方が多い。なお、コナンが小五郎の声で推理をする際には「コナン」と呼称する。
- ^ 保育園で出会った当初は「新一君」。何度か「大バカ推理之介」と揶揄したこともある。
- ^ 原作では前者、アニメでは後者の比率が多く、原作で「新一君」と呼称していた箇所はアニメ化の際に「新一」と置き換えられる事もある。
- ^ 「工藤君」の方は新一と直に会話する時などに呼ぶことが多く、普段の蘭たちとの会話で名前が出た際は殆ど「新一君」と呼んでおり、小学生時代から変わっていない。
- ^ 原作では、蘭との会話で新一の話題になると時々「新一君」という呼び方もするが、アニメは「工藤君」で統一されている。
- ^ 時々「新一」とも呼ぶが、その頻度は少ない。
- ^ 当初、ロンドンに行こうとした際にコナンはパスポートを偽造しようと提案するが、犯罪になるため阿笠博士から止められた。作者と高山みなみの対談では、「コナンのはパスポート取得は可能か」との高山の問いに対し、作者は「阿笠博士辺りがなんとかしてくれる」と語っている[1]。
- ^ 怪盗キッドにより磁気を通さないスーツケースに入れられ運搬されることで出入国しており、不法入国にあたる。パスポートや阿笠博士による装備も盗まれ、パスポートについてはキッドが新一に変装するために利用された。なお、コナン自身はロンドン編同様に灰原に解毒薬を頼んだが断られている。
- ^ この際は連れ去られた蘭を追いかけて、離陸直前の王室専用機のタイヤ格納庫に潜りこんで密航し、ヴェスパニアに渡った。帰路はルパン一味の手まわしで潜水艦で帰国した。
- ^ コナンが戸籍がない状態で小学校に通っていることについて「よく考えたら、やばい?」との高山の問いに対し、作者は「でもコナンが小学校に通ってることで、誰も困ってないんだからさ。別にやばくないんじゃない?」と答えている[1]。
- ^ 「マル秘」は○内に秘だが、特殊文字で一部の日本語環境で表示できないため「マル秘」と表示する。
- ^ 終始一貫して工藤新一としての登場のみ。
出典
- ^ a b c d 青山剛昌「青山剛昌×高山みなみスペシャル対談!!」『名探偵コナンカラーイラスト全集―The complete color works』小学館、2003年4月。ASIN 4091998917。ISBN 4091998917。OCLC 675390170。全国書誌番号:20411302。
- ^ a b 単行本21巻File.4「最初の挨拶」 - File.7「胸に秘めて…」(アニメ162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」)。
- ^ a b 劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』。
- ^ 単行本83巻File.10「水色の想い出」 - 84巻File.2「ピンク色の回答」(アニメ772話 - 773話「工藤新一水族館事件」)。
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- ^ a b c 劇場版第7作『迷宮の十字路』。
- ^ 単発ドラマ第2作『工藤新一の復活! 〜黒の組織との対決〜』。
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- ^ a b c d e 単行本14巻File.1「写真があった!!」 - File.8「もう一人の…」(アニメ96話「追いつめられた名探偵! 連続2大殺人事件」)、他。
- ^ 単行本27巻File.1「身から出た錆」 - File.3「思い切って…」(アニメ199話 - 200話「容疑者・毛利小五郎」)。
- ^ 単行本25巻File.11「一つの確信」(アニメ189話「命がけの復活 負傷した名探偵」)。
- ^ a b コナンドリル 2003, p. 152
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- ^ 単行本5巻File.10「見知らぬ来訪者。」 - 6巻File.1「仮面の下の真実」(アニメ43話「江戸川コナン誘拐事件」)。
- ^ a b c d 単行本12巻File.7「マイクロフトでの集い」 - 13巻File.1「本当の姿」(アニメ57話 - 58話「ホームズ・フリーク殺人事件」)。
- ^ a b c 単行本18巻File.6「転校生は…」 - 19巻File.1「どうして…」(アニメ129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」)。
- ^ テレビスペシャル『エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』。
- ^ 単行本70巻File.2「龍馬」 - File.4「洗濯」(アニメ627話 - 628話「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」)
- ^ 単行本42巻File.5「満月の夜と黒い宴の罠」 - File.10「ラットゥンアップル」(アニメ345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」)。
- ^ a b 単行本34巻File.11 - 35巻File.4「ゴールデンアップル」(アニメ286話 - 288話「工藤新一NYの事件」)。
- ^ 単行本59巻File.11「疑惑の瑛祐」 - 60巻File.2「瑛祐の告白」(アニメ507話 - 508話「カラオケボックスの死角」)。
- ^ 単行本2巻File.4「行方不明の男」 - File.7「悪魔のような女」(アニメ13話「奇妙な人捜し殺人事件」)。
- ^ a b アニメ128話「黒の組織10億円強奪事件」(アニメオリジナル)。
- ^ 劇場版第13作『漆黒の追跡者』。
- ^ a b c 劇場版第6作『ベイカー街の亡霊』。
- ^ a b c d e テレビスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』。
- ^ a b c 劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』。
- ^ a b 単行本77巻File.6「工藤優作の未解決事件」 - File.8「コナン君だよね?」(アニメ690話 - 691話「工藤優作の未解決事件」)。
- ^ 単行本89巻File.11「握られたハサミ」 - 90巻File.2「切り取られた文字」(アニメ861話 - 862話「17年前と同じ現場」)。
- ^ a b c d 単行本71巻File.3「名探偵の弟子」 - 72巻File.1「厄介な難事件」(アニメ616話 - 621話「ホームズの黙示録」)。
- ^ a b 単行本98巻File.11「持ってたよ…」 - 99巻File.3「弟子で、魔法使い」(アニメ未放送)。
- ^ a b 単行本92巻File.2「さざ波の邂逅」 - File.4「さざ波の魔法使い」(アニメ881話 - 882話「さざ波の魔法使い」)。
- ^ a b c d 単行本94巻File.8「鮮紅の天井」 - 95巻File.2「濃紅の予兆」(アニメ927話 - 928話「紅の修学旅行」)。
- ^ a b 単行本90巻File.3「霊魂探偵」 - File.5「暗がりに鬼を繋ぐが如く」(アニメ863話 - 864話「霊魂探偵殺害事件」)。
- ^ a b 単行本78巻File.8「スペシャルコーチ」 - File.10「謎解きの鍵」(アニメ705話「密室にいるコナン」 - 706話「謎解きするバーボン」)。
- ^ 単行本80巻File.11「バーボンの目的」 - 81巻File.2「赤井秀一の消息」(アニメ734話「ジョディの追憶とお花見の罠」)。
- ^ a b c 単行本95巻File.3「じっとしてなさい!」 - File.5「ホラ♡」(アニメ第941話・第942話「マリアちゃんを探せ!」)。
- ^ 単行本91巻File.7「スキュタレー暗号」 - File.9「若狭先生のヒミツ」(アニメ889話 - 890話「新任教師の骸骨事件)。
- ^ 単行本92巻File.8「若狭先生の自宅」 - File.10「真っ白な気持ち」(アニメ896話 - 897話「白い手の女」)。
- ^ 単行本93巻File.6「ティップオフ」 - File.8「ブザービーター」(アニメ909話 - 910話「燃えるテントの怪」)。
- ^ 単行本47巻File.4「ロックをはずして…」(アニメ400話「疑惑を持った蘭」)。
- ^ 単行本24巻File.7「裏切りの街角」 - File.11「白の世界」(アニメ176話 - 178話「黒の組織との再会」)。
- ^ 単行本54巻File.9「東の高校生探偵」 - 55巻File.2「熱血探偵」(アニメ479話「服部平次との3日間」)。
- ^ 単行本22巻File.8「それゆけ園子」 - File.10「蹴撃の貴公子」(アニメ153話 - 154話「園子のアブない夏物語」)。
- ^ a b 単行本87巻File.6「蘭GIRL(前編)」 - File.9「新一BOY(後編)」(アニメ853話 - 854話「サクラ組の思い出」)。
- ^ a b c 単行本55巻File.6「月下」 - File.9「落日」(アニメ472話 - 473話「工藤新一少年の冒険」)。
- ^ 単行本1巻File.6「迷探偵を名探偵に」 - File.9「不幸な誤解」(アニメ3話「アイドル密室殺人事件」)、他。
- ^ ニンテンドーDS『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』(バンダイナムコゲームス)。
- ^ 単行本50巻File.5「ワクワク取材」 - File.7「ザ・少年探偵団」(アニメ435話 - 436話「探偵団に密着取材」)。
- ^ アニメ826話「美女とウソと秘密」(アニメオリジナル)、他。
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- ^ コナンドリル 2003, p. 48.
- ^ a b 単行本4巻File.7「暗号表入手!!」 - File.10「光る魚の正体」(アニメ4話「大都会暗号マップ事件」)。
- ^ a b 劇場版第3作『世紀末の魔術師』。
- ^ 単行本74巻File.5「どっちが名探偵なんだ?」 - File.7「魔法の料理」(アニメ651話「コナンVS平次 東西探偵推理勝負」)。
- ^ a b 単行本43巻File.10「53000分の1の悪魔」 - 44巻File.3「試合終了(ゲームセット)…!?」(アニメ383話「甲子園の奇跡! 見えない悪魔に負けず嫌い」)。
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- ^ 単行本28巻File.6「人魚の呪い?」 - File.10「報われぬ心」(アニメ222話 - 224話「そして人魚はいなくなった」)。
- ^ 単行本60巻File.3「赤白黄色」 - File.5「新たな隣人」(アニメ509話「赤白黄色と探偵団」 - 510話「コナンvsW暗号ミステリー」)。
- ^ 単行本29巻File.9「Kスリー」 - File.11「レッドカード」(アニメ238話 - 239話「大阪"3つのK"事件」)。
- ^ 単行本69巻File.10「G線上のアリア」 - 70巻File.1「日記の秘密」(アニメ614話 - 615話「日記が奏でる秘密」)。
- ^ 単行本7巻File.2「月影島への招待状」 - File.7「名前の秘密!!」(アニメ11話「ピアノソナタ『月光』殺人事件」)。
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- ^ a b コナンドリル 2003, p. 142
- ^ a b 単行本18巻File.3「初恋の人…」 - File.5「心は開く!?」(アニメ100話 - 101話「初恋の人想い出事件」)。
- ^ 単行本47巻File.8「出現マジック」 - File.11「奇術師失格」(アニメ406話 - 408話「コナン・平次の推理マジック」)。
- ^ 「教えて! 青山先生」『オフィシャルファンブック for ガールズ ラブ・コナン』小学館〈ワンダーライフスペシャル〉、2004年3月。ASIN 4091061435。ISBN 4091061435。OCLC 169881974。全国書誌番号:20610404。
- ^ 単行本6巻File.6「結成!少年探偵団」 - File.8「動く死体の謎」(アニメ15話「消えた死体殺人事件」)。
- ^ アニメ370話「逃げ回るゲームソフト」(アニメオリジナル)。
- ^ 単行本26巻File.1「迷える心」(アニメ190話「命がけの復活 第3の選択」)、他。
- ^ 単行本9巻File.4「小五郎の同窓会」(アニメ27話「小五郎の同窓会殺人事件(前編)」)。
- ^ 単行本48巻File.1「夏休みの暗号」 - File.3「パーフェクト解読!!」(アニメ411話 - 412話「神社鳥居ビックリ暗号」)。
- ^ 単行本91巻File.10「試着室で水着♡」 - 92巻File.1「もう1人のお客さん」(アニメ878話 - 879話「試着室の死角」)。
- ^ 単行本91巻File.4「木神」 - File.6「日記」(アニメ887話 - 888話「怪盗キッドの絡繰箱」)。
- ^ 劇場版第16作『11人目のストライカー』。
- ^ 単行本11巻File.5「大事な人!?」 - File.7「二つの謎」(アニメ32話「コーヒーショップ殺人事件」)。
- ^ 単行本4巻File.4「はちあわせた二人組」 - File.6「ラスト10秒の恐怖」(アニメ5話「新幹線大爆破事件」)。
- ^ 単行本26巻File.5「束の間の休息」 - File.7「思い出の場所」(アニメ192話「命がけの復活 帰ってきた新一…」 - 193話「命がけの復活 約束の場所」)。
- ^ 単行本26巻File.1「迷える心」(アニメ190話「命がけの復活 第3の選択」)、他。
- ^ 単行本30巻File.4「糾合」 - File.7「誑欺(スティング)」(アニメ219話「集められた名探偵! 工藤新一vs怪盗キッド」)。
- ^ 単行本16巻File.6「邂逅」 - File.9「終極」(アニメ472話 - 473話「コナンVS怪盗キッド」)。
- ^ 単行本78巻File.1 - File.7「ミステリートレイン」(アニメ701話 - 704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)」)。
- ^ 単行本44巻File.7「奇蹟」 - File.10「脱出」(アニメ356話「怪盗キッドの驚異空中歩行」)。
- ^ アニメ109話「探偵団大追跡事件」(アニメオリジナル)。
- ^ 単行本10巻File.6「熱いからだ」 - File.8「もう1人の乗客」(アニメ50話「図書館殺人事件」)。
- ^ a b コナンドリル 2003, p. 198
- ^ a b 柴咲 コウ; 青山 剛昌 (15 April 2013). "『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』柴咲コウ&青山剛昌 単独インタビュー" (Interview). Interviewed by 高山亜紀. シネマトゥデイ. 2015年11月22日閲覧。
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) (説明) - ^ a b 熊谷有加 (2007年). “諏訪道彦特任教授による特別授業 アニメ『名探偵コナン』が生まれるまで”. 公開講座. デジタルハリウッド大学. 2016年1月2日閲覧。
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- ^ 高山みなみ; 山崎和佳奈; 小山力也 (24 April 2016). "主要声優が語る『コナン』が愛され続ける理由とは!? ――劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』高山みなみさん・山崎和佳奈さん・小山力也さんインタビュー" (Interview). Interviewed by 不明. アニメイト. 2016年4月25日閲覧。
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は無視されます。 (説明) - ^ OVA『ロンドンからのマル秘指令!』。
- ^ OVA『工藤新一 謎の壁と黒ラブ事件』。
- ^ “先生対談2”. 名探偵コナン 公式サイト. CYBIRD. 2016年10月24日閲覧。[出典無効]
- ^ コナンドリル 2003, p. 186.
- ^ a b 週刊少年サンデー 2019年4月17日号 Vol.18 pp.3-7「あだち充×青山剛昌 SP初対談!!」。2019年4月3日発行・発売。
参考文献
- 少年サンデー特別編集プロジェクト編 編『コナンドリル』小学館、2003年5月。ASIN 4091794025。ISBN 9784091794024。OCLC 675320813。全国書誌番号:20410712。
外部リンク
- 江戸川コナン (@conan_file) - X(旧Twitter)(2010年10月に『週刊少年サンデー』3000号を記念してオープンした)
- 江戸川コナン - 名探偵コナン(読売テレビ) - ウェイバックマシン(2015年6月27日アーカイブ分)
- 江戸川コナン - 名探偵コナン(読売テレビ)
- 工藤新一 - 名探偵コナン(読売テレビ) - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
- 工藤新一 - 名探偵コナン(読売テレビ)