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'''ラー・カイラム'''('''Ra Cailum'''<ref name="syukangandum1">『週刊 ガンダムファクトファイル』艦艇:ラー・カイラム/クラップの項目。</ref>)は、[[アニメ]]作品群『[[ガンダムシリーズ一覧|ガンダムシリーズ]]』のうち、[[宇宙世紀]]を舞台にした作品に登場する架空の兵器。[[地球連邦軍]]所属のラー・カイラム級(一部の資料ではカイラム級とするものもある)機動戦艦1番艦である。艦長は[[ブライト・ノア]]。<!--またブライトが指揮をとった最後の戦艦である。--> |
'''ラー・カイラム'''('''Ra Cailum'''<ref name="syukangandum1">『週刊 ガンダムファクトファイル』艦艇:ラー・カイラム/クラップの項目。</ref>)は、[[アニメ]]作品群『[[ガンダムシリーズ一覧|ガンダムシリーズ]]』のうち、[[宇宙世紀]]を舞台にした作品に登場する架空の兵器。[[地球連邦軍]]所属のラー・カイラム級(一部の資料ではカイラム級とするものもある)機動戦艦1番艦である。艦長は[[ブライト・ノア]]。<!--またブライトが指揮をとった最後の戦艦である。--> |
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2021年9月6日 (月) 03:35時点における版
ラー・カイラム(Ra Cailum[1])は、アニメ作品群『ガンダムシリーズ』のうち、宇宙世紀を舞台にした作品に登場する架空の兵器。地球連邦軍所属のラー・カイラム級(一部の資料ではカイラム級とするものもある)機動戦艦1番艦である。艦長はブライト・ノア。
艦艇解説
ラー・カイラム Ra Cailum | |
---|---|
分類 | 機動戦艦、(大型)巡洋艦[2] |
艦級 | ラー・カイラム級 または カイラム級 |
所属 | 地球連邦軍外郭部隊ロンド・ベル隊(旗艦) |
全長 | 487m[1] |
全幅 | 165m[3] |
武装 | 連装メガ粒子砲×4(前方3基、後方1基 宇宙世紀0093年時点) ×5(前方3基、後方2基 宇宙世紀0096年時点)[4][5] 艦首ミサイル発射管×6 艦尾ミサイルランチャー×1 連装対空機銃×22[6] |
乗員 | 390名(最大640名) |
艦長 | ブライト・ノア大佐 |
十分なモビルスーツ運用能力と高い砲撃能力(連装メガ粒子砲4基搭載)を両立させた高性能艦。
地球連邦軍外郭部隊ロンド・ベル隊の旗艦であり、砲撃戦能力とモビルスーツ運用能力[7]を重視した、新たな連邦軍の主力艦艇である。対モビルスーツ戦闘における防空戦闘力も高く、劇中ではネオ・ジオン軍のモビルスーツの接近をほとんど許さなかった。そのため、前線においても単艦で充分に戦線を構築することができる。通常ブリッジと戦闘ブリッジ[8]の2つの艦橋を持ち、戦闘ブリッジは脱出ポッドにもなる。艦の両舷に1基ずつ発進用カタパルトを持ち、後部には着艦専用甲板を持つ。また、船体左右のエンジンブロック下部に大型放熱板を1基ずつ、計2基装備している。
その設計や武装・エンジン配置などにはサラミス級やマゼラン級、アレキサンドリア級など歴代の連邦軍宇宙艦艇の面影が随所に見られ、それらの集大成ともいうべき艦となっている。
また、同時代に設計されたクラップ級とは艦橋、機関配置、放熱板や主砲などの基本設計が共通しており、連携した運用が行われていた。
なお、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』と『機動戦士ガンダムUC』ではデザインに若干の差異があり、各種砲塔がネェルアーガマと同型のものに換装されていること、後方着艦専用甲板下部に主砲が増設されていることに加え、各所のカラーリングが変更されている。[9]
後述のように開発から50年以上が経過しても同型艦が就役している。
劇中での活躍
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
- 宇宙世紀0093年を舞台とする本作では、ロンド・ベル隊旗艦として登場し、本艦艦長を兼任する同隊司令ブライト・ノア大佐による指揮のもと、新生ネオ・ジオンによる小惑星アクシズの地球への落下作戦を阻止すべく、行動する。アクシズを核弾頭で破壊しようとするも新生ネオ・ジオンのモビルスーツ隊に阻まれ、ブライト以下数名がアクシズを爆破しようと内部に侵入している間は副長メランが本艦に残って戦闘指揮を執り、ブライトの帰艦まで艦を守りきった。爆破後もなお落下軌道にあるアクシズの破片に対し、ブライトは本艦で押し返そうとするもクルーに制止され、最終的にサイコフレームの共鳴による破片の落下軌道離脱を見守った。
- 『機動戦士ガンダムUC』
- 宇宙世紀0096年を舞台とする本作でも引き続きロンド・ベル隊旗艦であり、『逆襲のシャア』と同じく本艦艦長と同隊司令を兼任するブライトが指揮する。小説版ではミノフスキー・クラフト・エンジン搭載実験艦として登場し、同エンジンおよび新型MSの重力下試験のために地球へ降下している[10]が、トリントン基地へ寄航した際にはジオン公国残党のMSに奇襲され、上部砲塔3基と右舷機関部に甚大な被害を受けた[11]。
- アニメ版でもトリントン基地襲撃から登場し、リディ・マーセナスが駆るデルタプラス、そしてトライスターのジェスタ隊らの母艦として、「ラプラス事変」に参加している。小説版と異なり、直接的な争いには巻き込まれなかったために艦の破損を免れたほか、大気圏突入能力を持つことが劇中にて明示された。
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
- 宇宙世紀0105年を舞台とする本作では、ロンド・ベル隊を再編した第13独立艦隊に編入されている。反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン」掃討作戦を行うキルケー部隊を支援するため、ビーム・バリアーを展開して大気圏内へ降下する。ミノフスキー・クラフトを使用し、重力下でも運用されている。
艦載機
- 宇宙世紀0093年時
-
- RGM-89 ジェガン
- RGZ-91 リ・ガズィ
- RX-93 νガンダム
- RX-93-ν2 Hi-νガンダム (小説『ベルトーチカ・チルドレン』)
- 89式ベースジャバー(MS宇宙用サブフライトシステム)
- 宇宙世紀0096年時
乗組員
劇中で名が明かされている人物に限る。
- 宇宙世紀0096年時
-
- 艦長
-
- ブライト・ノア大佐
- 副長
-
- メラン
- パイロット
-
- ソートン中佐
- ドット少佐
- ナイジェル・ギャレット大尉
- ダリル・マッギネス中尉
- ワッツ・ステップニー中尉
- リディ・マーセナス少尉(一時の配属、後に離脱)
- メカニック
-
- ハナン曹長
- その他
- 宇宙世紀0105年時
-
- 艦長
-
- ブライト・ノア大佐
- 副長
-
- シーゲン・ハムサット
同型艦
一部コミックスでは、2連装ハイパー・メガ粒子砲を搭載している艦もある。
アドミラル・ティアンム
漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場したラー・カイラム級戦艦。艦長はノヴォトニー。チェンバロ作戦最高司令官ティアンムの功績を讃えるべく、名が付けられた。コミック版では、カタパルト部分がラー・カイラムと異なっている。登場当初は第13独立機動艦隊を基とする第13実験戦隊の旗艦としてガンダムF90のテストを行っていたが、火星独立ジオン軍(オールズモビル)によってF902号機が強奪された後は再び第13独立機動艦隊の旗艦となり、オールズモビル掃討作戦の為火星に派遣される。最終的にはノヴォトニーによって味方諸共核攻撃を行おうとした所をオリンポス・キャノンの直撃によって撃沈された。
エイブラム
ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場したラー・カイラム級戦艦。モビルスーツデッキのドア周りの色が青いのが特徴。第13反地球連邦組織討伐部隊の旗艦として、F90の移送及びオールズモビル討伐の任務に当たる。艦長はワイブル・ガードナー。
一部ではクラップ(クラップ改)級に分類している資料も存在する[要出典]。
エイジャックス
漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場したラー・カイラム級戦艦。ネオガンダムを搭載し、そのテストも兼ねたネオ・ジオン残党討伐の名を借りた難民虐殺を行なっていた。それを知ったトキオ・ランドールたちの実験船ブレイウッドに向けて砲撃しようとしたところ、ネオガンダム2号機にコロニー内から狙撃され、艦橋を破壊されたと同時に爆散する。艦長のバズ・ガレムソンが出撃してからは、副官のドーフマンが指揮を執った。
ラー・グスタ
アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』に登場したラー・カイラム級戦艦。フロンティアサイド駐留軍所属の艦艇で、クロスボーン・バンガードにフロンティア・サイドが占領された際には、ダミー隕石に艦体を隠してフロンティアIVに接近し、クロスボーンの中心人物がいる迎賓館近くをコロニーの外から直接メガ粒子砲で攻撃したため、迎賓館周辺に集まっていた避難民に多数の死傷者を出した。その後の行方は不明であるが、敵地の真っ只中にいたことから撃沈ないし拿捕された可能性が高い。
なお、フロンティアサイド駐留軍にはこの他にも1隻(艦名不明)が所属しており、クロスボーン艦隊との艦隊戦に参加している。またこれとは別に1隻(艦名不明)が月からの増援艦隊の一艦として出撃したが、こちらはラフレシアの攻撃を受け撃沈された。
なお、小説版ではクラップ級巡洋艦が代わりにこの役割を担っているためか、一部ではクラップ級に分類している資料も存在する[要出典]。
ジャンヌ・ダルク
アニメ『機動戦士Vガンダム』に登場したラー・カイラム級戦艦。基礎設計より50年以上が経過しており、戦艦としては旧式化しているが、同時代の戦艦に標準搭載のビームシールドを搭載するなど、新世代化改装を施されている。オレンジ色に塗装されているカタパルトデッキ周りが特徴。ムバラク・スターン提督の乗艦で、当時の連邦軍主力宇宙艦隊の総旗艦だった。
艦隊共々リガ・ミリティアに協力する。クライマックスではザンスカール艦隊に特攻を仕掛け、クロノクル・アシャーのリグ・コンティオに通常ブリッジを破壊されたが、そのままズガン艦隊旗艦ダルマシアンに突貫し、ズガン艦隊を道連れに爆沈する。
なお、テレビシリーズへの登場にあたり、劇場版での設定画より描線を簡略化した画稿が新たに用意された。
脚注
- ^ a b 『週刊 ガンダムファクトファイル』艦艇:ラー・カイラム/クラップの項目。
- ^ 講談社Official Magazine 機動戦士Ζガンダムヒストリカ第7巻(2005年10月7日)他。
- ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公式サイト
- ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』第6巻の挿絵では、前部の主砲が2基しか描かれていない。ミノフスキー・クラフト搭載時の改修で撤去されたのかは不明。
- ^ OVA『機動戦士ガンダムUC』では改修後のネェル・アーガマと同じ新型のものに換装されており、さらに着艦専用甲板下部にも一基増設されている。EP7終盤、ミネバの演説中にシャイアン基地上空に滞空しているシーンで確認できる。
- ^ OVA『機動戦士ガンダムUC』では改修後のネェル・アーガマと同型のものに換装されている。
- ^ 搭載数はCCA時点では12機、UC時点では16機であるとされる。
- ^ 戦闘ブリッジは通常ブリッジの下部に存在する。
- ^ それぞれ前方主砲3基の周辺、カタパルト下部及び後方上部主砲両脇の機銃周辺が赤色から白色、カタパルトデッキ先端の傾斜部が黄色から白色、艦橋左右のアンテナが黄色から灰色、放熱板、格納庫・カタパルトデッキ間の扉及び艦体下部のシャッター状の構造が白色から灰色に変更されている。
- ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』第6巻[要ページ番号]
- ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』第7巻で、ザクI・スナイパータイプやガルスKなどから攻撃を受けている[要ページ番号]。
- ^ OVA版『機動戦士ガンダムUC』のepisode4にジェスタと並んで艦載されている。ただし0093時の機体とは若干カラーリングが異なる。