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「ハロー・リトル・ガール」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 11:46時点における版

ザ・フォーモスト > ハロー・リトル・ガール
ビートルズ > ビートルズの曲名一覧 > ハロー・リトル・ガール
「ハロー・リトル・ガール」
ザ・フォーモストシングル
B面 ジャスト・イン・ケース
リリース
規格 7インチシングル
録音 1963年7月3日 (1963-07-03)
ジャンル リバプールサウンド[3]
レーベル
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
ザ・フォーモスト シングル 年表
  • ハロー・リトル・ガール
  • (1963年)
ミュージックビデオ
「Hello Little Girl」 - YouTube
テンプレートを表示
ハロー・リトル・ガール
ビートルズ楽曲
収録アルバムザ・ビートルズ・アンソロジー1
英語名Hello Little Girl
リリース1995年11月20日
録音
ジャンルリバプールサウンド
時間1分40秒
レーベルアップル・レコード
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
ザ・ビートルズ・アンソロジー1 収録曲
ライク・ドリーマーズ・ドゥ
(18)
ハロー・リトル・ガール
(19)
スピーチ:ブライアン・エプスタイン
(20)
音源
「Hello Little Girl (Anthology 1 Version)」 - YouTube

ハロー・リトル・ガール」(Hello Little Girl)は、ザ・フォーモストの楽曲である。1963年にパーロフォンよりデビュー・シングルとして発売され、全英シングルチャートで最高位9位を獲得した。本作はジョン・レノンが初めて書いた楽曲で、作者名としてポール・マッカートニーとの共同名義であるレノン=マッカートニーが使用されている[注釈 1]ビートルズは1962年のデッカ・レコードのオーディションで本作を演奏しており、その当時の音源は1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録された。

背景・リリース

レノンは、1957年に「ハロー・リトル・ガール」を書いた。この楽曲はレノンが初めて書いた楽曲で、レノンは「1930年代か1940年代の楽曲のパロディ。母がよく歌ってた古い歌をヒントにつくったんだと思う」と語っている [5]。本作は、ビートルズが、1962年に行われたデッカ・レコードのオーディションで演奏した3曲のうちの1曲である[3]。当時の音源は、1970年以降に海賊盤で流通していたが、1995年に発売のコンピレーション・アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』で公式発売された[6]。なお、ビートルズの最初期のベーシストであるスチュアート・サトクリフが参加したデモ音源も存在するが、こちらは現在も公式発売はされていない。またデビュー以降、ビートルズは本作のレコーディングを行っていない。

1963年にザ・フォーモストに本作が提供され、ジョージ・マーティンがプロデュースの下、EMIスタジオでレコーディングされた。同年8月30日にデビュー・シングル[注釈 2]として発売され、全英シングルチャートで最高位9位を獲得した[4]。その後、ザ・フォーモスト版は、1979年に発売されたコンピレーション・アルバム『ザ・ソング・オブ・レノン&マッカートニー英語版』にも収録された[7]

他のアーティストによるカバーや文化的影響

ザ・フォーモストと同年に、ジェリー&ザ・ペースメイカーズのカバー・バージョンをレコーディングした。このカバー・バージョンは、1991年に発売されたコンピレーション・アルバム『EMI Legend of Rock'n Roll Series:The Best Of Gerry And The Pacemakers-The Definitive Collection』に収録されるまで、未発表のままとなっていた[8][9]

「ハロー・プティット・フィーユ 〜こんにちはマドモアゼル〜」
中尾ミエシングル
B面 この胸のときめきを
リリース
規格 7インチシングル
録音 ビクター築地スタジオ
ジャンル ポップス
レーベル 日本ビクター
作詞・作曲
中尾ミエ シングル 年表
  • ハロー・プティット・フィーユ 〜こんにちはマドモアゼル〜
  • (1966年)
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日本ではザ・フォーモストによる演奏バージョンは発売されなかったが、1966年にフランスの歌手シェイラが歌った仏語バージョン「ハロー・プティト・フィーユ -こんにちわマドモアゼル-」が日本発売されラジオの洋楽チャートで人気となり、中尾ミエによる孫カバー「ハロー・プティット・フィーユ 〜こんにちはマドモアゼル〜」も発売された[10]

2009年にApple Jam[注釈 3]がアルバム『Off The Beatle Track』で、本作をカバーした。

2010年に公開されたジョン・レノンの伝記映画『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』で、レノン(演 : アーロン・テイラー=ジョンソン)がマッカートニー(演 : トーマス・ブロディ=サングスター)に聴かせるために、オープンリール方式テープレコーダに録音するシーンで使用された。歌唱・演奏はジョンソンによるもの[11]

2016年3月22日にウォリントンで行われたオメガ・オークションで、ビートルズのマネージャーであったブライアン・エプスタインジョージ・マーティンに渡したデモ・レコードが出品された[12][13][14]。かつてジェリー&ザ・ペースメイカーズレス・マクワイア英語版が所有していたデモ・レコードのA面には本作、B面には「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」が収録されていた[注釈 4]。 このデモ・レコードは、77500ポンド(日本円で約1250万円)で落札された[12][13][14]

脚注

注釈

  1. ^ ただし、映画『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』のサウンドトラック盤では、作者名は「ジョン・レノン」と表記されている。
  2. ^ B面には「ジャスト・イン・ケース」を収録。
  3. ^ シアトルを拠点に活動しているビートルズのトリビュートバンド
  4. ^ 収録曲は、ブライアン・エプスタインのミスにより「Hullo Little Girl」や「Til There Was You」とスペルミスが生じている。またデモ・レコードでは、前者が「ジョン・レノン&ザ・ビートルズ」、後者が「ポール・マッカートニー&ザ・ビートルズ」名義となっている[13][14]

出典

  1. ^ The Fourmost - Hello Little Girl / Just In Case - Parlophone - UK - R 5056”. 45cat. 2020年9月4日閲覧。
  2. ^ The Fourmost - Hello Little Girl / Just In Case - Atco - USA - 45-6280”. 45cat. 2020年9月4日閲覧。
  3. ^ a b Unterberger, Richie. Hello Little Girl - The Fourmost | Song Info - オールミュージック. 2020年9月4日閲覧。
  4. ^ a b Official Singles Chart Top 50”. Official Charts Company (1963年10月24日). 2020年9月4日閲覧。
  5. ^ Sheff 2000, p. 172.
  6. ^ Anthology 1 - The Beatles | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年9月4日閲覧。
  7. ^ Unterberger, Richie. Songs Lennon & McCartney Gave Away - Various Artists | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年9月4日閲覧。
  8. ^ 重要CDを振り返る:リミックス再発の先駆けとなった米EMIによる『EMI Legend of Rock’n Roll Series』
  9. ^ Gerry & The Pacemakers – The Best Of; The Definitive Collection
  10. ^ 中村俊夫. “カヴァー三代目物語”. 中村俊夫の復刻堂徒然日誌. 芽瑠璃堂. 2021年3月24日閲覧。
  11. ^ Music From And Inspired By The Motion Picture Nowhere Boy”. Discogs. Zink Media. 2020年9月4日閲覧。
  12. ^ a b Baxter, Todd (2016年3月22日). “'Holy Grail' of Beatles records sells for $110k”. CNN. 2020年9月4日閲覧。
  13. ^ a b c “ビートルズの「聖杯」、1200万円で落札 希少なデモレコード 写真2枚 国際ニュース”. AFPBB News (フランス通信社). (2016年3月23日). https://www.afpbb.com/articles/-/3081307 2020年9月4日閲覧。 
  14. ^ a b c “ビートルズ、62年に作られた最初の10インチ盤が1200万円を超える価格で落札”. NME Japan (BandLab UK Limited). (2016年3月23日). https://nme-jp.com/news/16732/ 2020年9月4日閲覧。 

参考文献

  • Sheff, David (2000). All We Are Saying. St Martin's Griffin. ISBN 0-312-25464-4. https://archive.org/details/allwearesayingla00lenn 

外部リンク