「ドランクモンキー 酔拳」の版間の差分
XYZXYZXYZXYZ XYZXYZXYZXYZ XYZ (会話) による ID:84294178 の版を取り消し タグ: 取り消し |
m Bot作業依頼: Template:Zh2を廃止、統合 - log |
||
40行目: | 40行目: | ||
|英文= Drunken Master |
|英文= Drunken Master |
||
}} |
}} |
||
『'''ドランクモンキー 酔拳'''』(ドランクモンキー <small>''"Drunk monkey"''</small> すいけん、{{ |
『'''ドランクモンキー 酔拳'''』(ドランクモンキー <small>''"Drunk monkey"''</small> すいけん、{{Lang-zh | t=醉拳 |s=醉拳 |hp=Zuì Quán| j=Zeoi3 Kyun4| first=t}},{{Lang-en-short|''Drunken Master''}})は[[1978年]]製作の[[香港]]の[[映画]]作品。思遠影業公司(シーゾナル・フィルム社)製作。1978年香港興行収入は第2位<ref>1位は『[[Mr.Boo!インベーダー作戦]]』。</ref>。 |
||
== 概要 == |
== 概要 == |
2021年9月28日 (火) 09:14時点における版
ドランクモンキー 酔拳 | |
---|---|
醉拳 Drunken Master | |
監督 | ユエン・ウーピン |
脚本 |
ウー・シーユエン 蕭龍 |
製作 | ウー・シーユエン |
製作総指揮 | ウー・シーユエン |
出演者 |
ジャッキー・チェン ユエン・シャオティエン |
音楽 | 周福良 |
撮影 | チャン・ハイ |
製作会社 | 思遠影業 |
配給 |
思遠影業 東映 |
公開 |
1978年10月5日 1979年7月21日 |
上映時間 | 111分 |
製作国 | イギリス領香港 |
言語 | 広東語 |
興行収入 |
6,763,793香港ドル 1億9000万円 |
次作 | 酔拳2 |
ドランクモンキー 酔拳 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 醉拳 |
簡体字: | 醉拳 |
拼音: | Zuì Quán |
注音符号: | ㄗㄨㄟˋㄑㄩㄢˊ |
発音: | ズイ チュェン |
広東語拼音: | Zeoi③ Kyun④ |
英文: | Drunken Master |
『ドランクモンキー 酔拳』(ドランクモンキー "Drunk monkey" すいけん、中国語: 醉拳; 拼音: Zuì Quán; 粤拼: Zeoi3 Kyun4,英: Drunken Master)は1978年製作の香港の映画作品。思遠影業公司(シーゾナル・フィルム社)製作。1978年香港興行収入は第2位[1]。
概要
1977年、ロー・ウェイの個人プロダクションに所属していたジャッキー・チェンが、新興のシーゾナル・フィルム社に2本契約でレンタル出向して製作されたうちの1本。先行の『スネーキーモンキー 蛇拳』の姉妹編という位置づけ。基本的な構成は主人公の成長譚であり、加えてコメディやいわゆるスポ根の要素が含まれている。香港の広告媒体では「蛇形刁手(『スネーキーモンキー 蛇拳』の原題)第二集」となっているが、内容は続編ではなく、完全に独立した単体の作品となっている[2]。
ジャッキー扮する主人公黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)は清朝末期に実在した洪家拳の達人。彼の若かりし日の物語という設定のフィクションである。内容は完全なオリジナルである。
『スネーキーモンキー 蛇拳』とほぼ同一のスタッフが起用され、キャスティングもユエン・シャオティエン扮する老師匠と、ホアン・チェンリー演じる仇敵の配置は同じである。『スネーキーモンキー 蛇拳』ではまだまだ顕著だったシリアスな内容を完全にコミカル調に砕き、往時の香港クンフー映画の十八番だった「仇討ち」から外れた、明るく楽しい活劇に仕上がっているのが特徴。
撮影当時、ジャッキーは所属していたローウェイプロとの作品を数本掛け持ちしながら、本作を作り上げることになった。なお、撮影期間は「蛇拳」よりも短い。ちなみに、撮影時に、ジャッキーの顔が赤くなっているのはメイクではなく、撮影前に逆立ちし頭に血をのぼらせて撮っていたためである。撮影は『龍拳』と同時に行われていた。
ストーリー
武芸百般、一八拳の一流拳士で、先祖代々から続く墓所の所有者であり、地元名士の黄麒英が運営する名門道場の子息、黄飛鴻は、クンフーの腕はそこそこの見栄っ張り、安っぽい正義感もあるが、道場門下の悪友と共に怠惰で毎日を自堕落に過ごすチンピラ崩れの若造。
師範代に逆らって父の怒りを買ってしまった飛鴻は虫の好かない相手と往来で喧嘩をして憂さ晴らしを行っていた当日、久々に黄家に来訪した黄麒英の実妹(と娘)が、たまたまその場に居合わせた飛鴻の通りでの乱行を兄と甥の目の前で暴露。顔に泥を塗られ、息子の放蕩ぶりに手を焼いた父は、酔拳の名手“蘇化子[3]”に彼の奥義を伝授してもらうよう息子を託す。親友らの風聞で蘇に弟子として預けられたら最期、不具者にされると戦慄して逐電する。あてなく飛び出したため空腹になった飛鴻は、無銭飲食目的で入店した食堂で騒動を起こし、その場に居たみすぼらしい老人と共闘して乱闘騒ぎを起こし、店から逃げた先で一段落して安堵した飛鴻はこれから自分の身に起きるであろう不幸を老人に明かすも、その老人が「自分がその蘇」と身分を明かす。蘇に抵抗するものの軽くあしらった蘇は飛鴻を捕縛し懲らしめ観念させる。飛鴻は指導を超えた蘇の厳しい特訓に早々に音を上げ、事故を装い蘇の元から脱走。這々の体で軒先に休んでいた所“殺し屋 閻鉄心[4]”に一方的に叩きのめされ己の未熟さを思い知った黄飛鴻は、体裁が悪いまま蘇の元に戻り修行に励む。
やがて機は熟し、イカサマ賭博を開帳する不逞の輩を喧嘩で伸すが、飛鴻の粗相が原因で蘇が手酷い敗走を蒙り、連戦連勝だった経歴に傷が付き立腹。辛い特訓の日々に不平を漏らした飛鴻に蘇は呆れ返り、蘇が体得している門外不出の奥義【酔八仙】を飛鴻に伝授。「酔っぱらいの拳法」と腐していた飛鴻であったが、特訓の甲斐もあって腕も上達し、技も会得。格段に成長した飛鴻に買い物を頼んだ後、蘇は行方も告げぬまま再び流浪の旅へと出立する。
時を同じくして、父麒英はライバルの道場主と土地買収を巡るトラブルになっており、土地売買に耳を貸さぬ麒英を恨んだ道場主が、商売の邪魔になる麒英を消すべく閻鉄心に暗殺を依頼する。
鉄心の策でおびき出されてしまった麒英、暗殺を生業とする閻鉄心の拳法から繰り出される巧みな足技の前に従来の拳法は歯が立たず窮地に陥るも、間一髪のところで飛鴻が到着し、鉄心と因縁の対決が始まろうとするが、そこへ蘇が飛鴻との別れ前の約束通り、上等の酒を持って対決の場に現れた。
飛鴻は、蘇の持ってきた「三鞭酒」で最高のパワーを発揮し鉄心の拳法に肉薄するも、飛鴻は常日頃からの怠け癖で酔八仙の形の一つ「何仙姑」をちゃんと履修しておらず手詰まりとなり、鉄心は酔拳に対抗できる「鬼魅無影手[5]」を駆使した戦法に変え、形勢逆転に陥る。更には酔拳の動きまで知悉されているため通用しなくなってしまう。鬼魅無影手の連打を浴びて追い込まれた飛鴻は師の提案から一計を案じ、鉄心も知らない自分だけの「何仙姑」を即興で編み出し、鬼魅無影手を打ち破り勝利した。満面の笑みで満身創痍の飛鴻に駆け寄る蘇と麒英のカットで「劇終」となる。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
フジテレビ版 | テレビ東京版 | ||
黄飛鴻[6] | ジャッキー・チェン(成龍) | 石丸博也 | |
蘇化子[7] | ユエン・シャオティエン(袁小田) | 小松方正 | 青野武 |
閣鉄心[8] | ウォン・チェン・リー(黄正利) | 津嘉山正種 | 磯部勉 |
師範代[9] | ディーン・セキ(石天) | 清川元夢 | 水島裕 |
黄麒英[10] | ラム・カウ(林蛟) | 島宇志夫 | 池田勝 |
若先生[11] | ワン・チェン(王将) | 納谷六朗 | 中田和宏 |
棒術の王(ワン)[12] | チョイ・ハー(徐蝦) | 仲木隆司 | 谷口節 |
飛鴻の叔母 | リンダ・リン・イン(林瑛) | 市川千恵子 | 弥永和子 |
チャン・コーワイ | ユエン・シェンイー(袁信義) | 牛山茂 | |
李 | フォン・ギンマン(憑敬文) | 杉田俊也 | 青森伸 |
頭突きのタイガー[13] | サン・クワイ(山怪) | 加藤正之 | 長島雄一 |
食堂の店主 | ウォン・ハン・チェン | 石森達幸 | 宝亀克寿 |
食堂の店主の息子 | Tieh-Cheng Lin | 若本規夫 | 中村大樹 |
ゴリラ | チュン・フア・リー | たてかべ和也 | 茶風林 |
スタッフ
- 製作:ウー・スーユエン(呉思遠)
- 監督:ユエン・ウーピン(袁和平)
- 脚本:ウー・スーユエン(呉思遠)、蕭龍、奚華安
- 武術指導:スー・シア(徐蝦)、ユエン・ウーピン(袁和平)
- 武術副指導:ユン・ケイ(元奎)、ユエン・シュンイー(袁信義)、ユエン・ジャンヤン(袁振洋)
日本語吹き替え版スタッフ
役職 | スタッフ | |
---|---|---|
フジテレビ版 | テレビ東京版 | |
演出 | 春日正伸 | 高橋剛 |
翻訳 | 山田実 | 徐賀世子 フェルヴァント |
調整 | 金谷和美 | 長井利親 |
効果 | 赤塚不二夫 | リレーション |
担当 | 柴川謙一 | |
監修 | 辻真先 | |
プロデューサー | 久保一郎 渡邊一仁 寺原洋平 | |
配給 | ブロードメディア・スタジオ | |
制作 | コスモプロモーション | テレビ東京 ブロードメディア・スタジオ |
初回放送 | 1981年1月16日 『ゴールデン洋画劇場』[14] |
2005年3月10日 『木曜洋画劇場』[15] |
- フジテレビ版:CM込みの2時間枠に編集してストーリーの辻褄を合わせるため、俳優の台詞を独自に作り替えて制作されている。
作品解説
監督のユエン・ウーピンも鳥籠を持ちながらゴロ巻いてる他道場のドラ息子に殴られる役でカメオ出演している。
無銭飲食メニュー
燒鵝腿“左足”(鳥の腿)、油鸡鹵味(焼き豚)、蒸条老石斑(揚げ魚)、一大椀虾球面(海老そば”大盛り”)、紅燒鮑魚(鮑のシチュー)、半片花雕(酒)、カッコ内は日本語吹き替え。
削除されたシーン
本作のポスター等で使用されている、ジャッキーが酒瓶と杯を持って演舞するスチルのシーンは、撮影はされたが本編から削除されている。このシーンは、スーが酔八仙の「形」の号令をかけ、それに合わせてフェイフォンが酒瓶を持って演舞するというもの。本編で見られる酔八仙の形の演舞とは完全に違う内容だったからである。
この削除シーンについては、2006年9月現在、ジェネオン・エンタテインメントから発売されているDVD『死闘伝説 ベスト・オブ・アクション』などに収録されている。
フランス版には酒甕の中に砂を入れむしる修行シーンがある。
日本公開版
日本公開は1979年7月21日、東映映画配給、『トラック野郎・熱風5000キロ』と併映上映された。ビデオ・DVDには『ジャッキー・チェンの酔拳』『酔拳』などの邦題もある。
本作は、日本で最初に劇場公開されたジャッキー主演作品である。日本公開時のキャッチコピーは「むかしドラゴン、いまドランク! 酔えば酔うほど強くなる、世にも不思議な酔八拳」。
映画の冒頭のクレジットシーンは、香港公開版の仇役の鉄心が標的の武芸者を襲うシーンではなく、ジャッキー扮するフェイフォンの演舞場面に変更された。また日本公開に際し、配給元となった東映は、日本オリジナルの主題歌「拳法混乱(カンフージョン) 唄:四人囃子」、オリジナルBGMを製作して本編に挿入している。テレビ放送の際は、初放送となったフジテレビ放送版がこの東映版を使用しており、現在でもごく稀に再放送されることもある[16]。2005年にテレビ東京で放映された際には、20年振りに新アフレコを実施。元になったバージョンは香港公開版で、上記の冒頭クレジットシーン、及び音源共に日本公開版とは異なる。その放映バージョンの吹き替えはカット部分を追加収録の上DVD化、以降主にTV放映されている。
東映版では、飛鴻は「ヒコウ」、鉄心は「テッシン」等と名前は全て日本語読みになっている。新アフレコ版では「フェイフォン」「ティッサム」など原語に近い発音になっている。
続編
本作製作16年後の1994年、ジャッキーは香港映画の大御所ラウ・カーリョンを監督に招聘(ただし、途中で降板)して、続編である『酔拳2』を製作している。なお、内容や時代設定は本作とは大きく離れ、「2」を名乗っているがほぼ単体の作品となっている。
ジャッキー以外同じキャスト、スタッフで翌年に『南北酔拳』を制作している。蘇我爺の息子が主演で演じているのは監督の兄弟で、『酔拳』の冒頭でイム・ティッサムに殺される役を演じている。蘇我爺の嫁には本作ではウォン・ケンインの妹役の女優。北派酔拳の達人には本作ではイム・ティッサム役のウォン・チュンリー、その弟子にコリー・ユエン、師匠役には『笑拳』の鉄の爪で有名なヤム・サイクン。内容は本作の後、自宅に帰ったが、佛山に北派酔拳の達人が挑みに来る。返り打ちにするはずが親子揃って敗れてしまい、屈辱に燃える息子がとある病弱な達人に弟子入りをし、リベンジするくだりである。テレビ東京でもオンエアされている。興行収入も翌年の10位に上がっている。
DVD
- 【KSS版】(廃盤)
- 時間:112分
- サイズ:4:3(スタンダード)
- 字幕:日本語字幕スーパー
- 音声:オリジナル音声(広東語)
- モノラル(ドルビーデジタル)
- リージョンコード:2
- 片面1層
- 【ソニーピクチャーズ版】
- 時間:111分
- サイズ:2.35:1(アナモフィック)
- 字幕:
- 日本語字幕スーパー
- 英語字幕スーパー
- 音声:
- オリジナル音声(広東語)※一部広東語欠落部分は英語音声
- 英語吹き替え音声
- モノラル(ドルビーデジタル)
- リージョンコード:2
- 片面1層
- 【ソニーピクチャーズ 日本語吹替収録版】
- 時間:111分
- サイズ:2.35:1(アナモフィック)
- 字幕:
- 日本語字幕スーパー
- 英語字幕スーパー
- 音声:
- 広東語モノラル)※一部広東語欠落部分は英語音声
- 北京語モノラル
- 英語モノラル
- 日本語モノラル
- リージョンコード:2
- 片面1層
特記
- 蘇化子は日本での役名で、原語では蘇乞兒[17](別名:蘇燦)である。洪家拳の黄麒英や鐵線拳の梁坤らとともに、酔拳の達人として、清朝末期の廣東十虎の一人に数えられているが、実在の人物とは言い難く、民間伝承の伝説の人物の域は出ないとされている[18]。
脚注
- ^ 1位は『Mr.Boo!インベーダー作戦』。
- ^ 当初は「続編」として企画されていた。当時、他社で続編らしき作品が多発したため。そこで、オリジナルの企画として本作が制作された。結果、またも二番煎じが横行する結果となった
- ^ スー・フアチー、または"赤鼻のソウ
- ^ イェン・ティエシン、またはイム・ティッサム
- ^ 日本語訳では「無影拳」
- ^ ソニー版・テレビ東京版:ウォン・フェイフォン、フジテレビ版:コウ・ヒコウ
- ^ ソニー版:ソウ・ハッイー、フジテレビ版:ソ・カシ、テレビ東京版:ソウ
- ^ ソニー版:イン・ティッサム、フジテレビ版:テッシン、テレビ東京版:イム・ティッサム
- ^ ソニー版:ゴイチョイ、フジテレビ版:師範代、テレビ東京版:コイシン
- ^ ソニー版・テレビ東京版:ウォン・ケイイン、フジテレビ版:コウ・キエイ
- ^ ソニー版:若先生、フジテレビ版:不明、テレビ東京版:大将
- ^ ソニー版:チョイ・ギッティン、フジテレビ版:棒術のワン、テレビ東京版:棒使いのチョイ
- ^ ソニー版:鉄頭のラオ・シュウ、フジテレビ版:頭突きのタイガー、テレビ東京版:石頭のチュウ
- ^ Blu-ray(『ドランクモンキー 酔拳』 『スネーキーモンキー 蛇拳』製作35周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイBOX)に特典ディスクとして収録
- ^ DVD収録
- ^ ただし、東映の三角マークはカットされているのでOPは前奏無しの「拳法混乱」が流れる
- ^ “醉拳 (1978)”. 香港影庫. 2014年9月18日閲覧。
- ^ “苏灿(民间传说中的两广拳师)”. 百度百科. 2014年9月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
- ドランクモンキー 酔拳 - allcinema
- ドランクモンキー 酔拳 - KINENOTE
- ドランクモンキー 酔拳のチラシ[リンク切れ]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。 - ぴあ
- Zuì Quán - オールムービー
- Zuì Quán - IMDb