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[[ギリシア神話]]の中で、キタイローン山麓は[[ディオニューソス]]を祀る山であるばかりでなく、さまざまな事件の舞台となっている。この山に[[オイディプース]]は捨てられ、斜面では[[アクタイオーン]]と[[ペンテウス]]がともにバラバラにされて殺された([[オイディプース王]]、[[バッカイ]]も参照)。
[[ギリシア神話]]の中で、キタイローン山麓は[[ディオニューソス]]を祀る山であるばかりでなく、さまざまな事件の舞台となっている。この山に[[オイディプース]]は捨てられ、斜面では[[アクタイオーン]]と[[ペンテウス]]がともにバラバラにされて殺された([[オイディプース王]]、[[バッカイ]]も参照)。


有史時代になると、[[紀元前479年]]の[[プラタイアの戦い]]の舞台で、戦いの本番の前に多くの小競り合いが行われた。その後は、[[アテナイ]]と[[テーバイ]]の国境争いが起こり、プラタイアとエリュトライ(現Erythres)に要塞が建てられた。プラタイアの人々はキタイローン山麓を最初の王として擬人化した。「プラタイア人は彼以前に[[アーソーポス]]とキタイローン以外の王を知らない。後者は後に山の名に、前者は河の名で伝えられている」<ref>[[パウサニアス]]、9巻1・2。</ref>。
有史時代になると、[[紀元前479年]]の[[プラタイアの戦い]]の舞台で、戦いの本番の前に多くの小競り合いが行われた。その後は、[[アテナイ]]と[[テーバイ]]の国境争いが起こり、プラタイアとエリュトライ(現Erythres)に要塞が建てられた。プラタイアの人々はキタイローン山麓を最初の王として擬人化した。「プラタイア人は彼以前に[[アーソーポス]]とキタイローン以外の王を知らない。後者は後に山の名に、前者は河の名で伝えられている」<ref>[[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]、9巻1・2。</ref>。


== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2021年11月15日 (月) 10:36時点における版

キサイロナス
キサイロナス
エリトレスから見たキサイロナス
標高 1,409 m
所在地 ギリシャの旗 ギリシャ
位置 北緯38度11分03秒 東経23度14分57秒 / 北緯38.18417度 東経23.24917度 / 38.18417; 23.24917
プロジェクト 山
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キサイロナス山麓の位置

キサイロナス: Κιθαιρώνας, Kitheronas, 古希: Κιθαίρων, Kithairōn, キタイローンキタイロン)は、ギリシャ中央にある全長16kmの山麓。北のボイオーティア、南のアッティカ北部との境である。石灰岩ででき、最高標高は1,409m。その最北端はPastra山である。

ギリシア神話の中で、キタイローン山麓はディオニューソスを祀る山であるばかりでなく、さまざまな事件の舞台となっている。この山にオイディプースは捨てられ、斜面ではアクタイオーンペンテウスがともにバラバラにされて殺された(オイディプース王バッカイも参照)。

有史時代になると、紀元前479年プラタイアの戦いの舞台で、戦いの本番の前に多くの小競り合いが行われた。その後は、アテナイテーバイの国境争いが起こり、プラタイアとエリュトライ(現Erythres)に要塞が建てられた。プラタイアの人々はキタイローン山麓を最初の王として擬人化した。「プラタイア人は彼以前にアーソーポスとキタイローン以外の王を知らない。後者は後に山の名に、前者は河の名で伝えられている」[1]

脚注

  1. ^ パウサニアス、9巻1・2。

参考文献

外部リンク