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'''プロクレイア'''({{lang-grc-short|Πρόκλεια}}, {{ラテン翻字|el|Prókleia}})は、[[ギリシア神話]]の女性である。[[トロイア]]の王[[ラーオメドーン]]の娘で<ref name=Ap>アポロドーロス、摘要(E)3・24。</ref>、[[ティートーノス]]、[[ラムポス]]、[[クリュティオス]]、[[ヒケターオーン]]、[[プリアモス]]、[[ヘーシオネー]]、[[アステュオケー]]、[[キラ (ギリシア神話)|キラ]]<ref>アポロドーロス、3巻12・3。</ref>、[[アイテュラ]]<ref>[[コノン (神話編纂家)|コノーン]]、13。</ref>、メーデシカステー<ref>{{仮リンク|ツェツェース|en|John Tzetzes}}『{{仮リンク|リュコプローン|en|Lycophron}}注解』921。</ref>、クリュトドーラーと兄弟<ref>[[ハリカルナッソスのディオニュシオス]]、1巻62・2。</ref>。[[アポローン]]神の息子[[キュクノス]]と結婚し、[[テネース]]<ref>アポロドーロス、摘要(E)3・23。</ref><ref name=Ap />、ヘーミテアーを生んだ<ref name=Ap />。
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[[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]によると、プロクレイアはラーオメドーンの息子クリュティオスの娘で、[[カレートール]]と兄弟<ref>パウサニアス、10巻14・1。</ref>。また彼女の結婚相手は[[ポセイドーン]]の息子で、トローアス地方の都市コローナイを支配したキュクノスであり、テネースとヘーミテアーを生んだという<ref name=Pa>パウサニアス、10巻14・2。</ref>。


プロクレイアの死後、キュクノスはクラガソスの娘ピロノメー(ピュロノエー)と結婚したが、この後妻がテネースに道ならぬ恋をしてしまったために、テネースは国を追われることとなった<ref name=Ap /><ref name=Pa />。
プロクレイアの死後、キュクノスはクラガソスの娘ピロノメー(ピュロノエー)と結婚したが、この後妻がテネースに道ならぬ恋をしてしまったために、テネースは国を追われることとなった<ref name=Ap /><ref name=Pa />。
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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
* [[アポロドーロス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]](1953年)
* [[アポロドーロス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]](1953年)
* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)



2021年11月15日 (月) 11:12時点における版

プロクレイア古希: Πρόκλεια, Prókleia)は、ギリシア神話の女性である。トロイアの王ラーオメドーンの娘で[1]ティートーノスラムポスクリュティオスヒケターオーンプリアモスヘーシオネーアステュオケーキラ[2]アイテュラ[3]、メーデシカステー[4]、クリュトドーラーと兄弟[5]アポローン神の息子キュクノスと結婚し、テネース[6][1]、ヘーミテアーを生んだ[1]

パウサニアスによると、プロクレイアはラーオメドーンの息子クリュティオスの娘で、カレートールと兄弟[7]。また彼女の結婚相手はポセイドーンの息子で、トローアス地方の都市コローナイを支配したキュクノスであり、テネースとヘーミテアーを生んだという[8]

プロクレイアの死後、キュクノスはクラガソスの娘ピロノメー(ピュロノエー)と結婚したが、この後妻がテネースに道ならぬ恋をしてしまったために、テネースは国を追われることとなった[1][8]

脚注

  1. ^ a b c d アポロドーロス、摘要(E)3・24。
  2. ^ アポロドーロス、3巻12・3。
  3. ^ コノーン、13。
  4. ^ ツェツェース英語版リュコプローン英語版注解』921。
  5. ^ ハリカルナッソスのディオニュシオス、1巻62・2。
  6. ^ アポロドーロス、摘要(E)3・23。
  7. ^ パウサニアス、10巻14・1。
  8. ^ a b パウサニアス、10巻14・2。

参考文献