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「コーヒールンバ」の版間の差分

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== その他 ==
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*[[2006年]]に[[チロルチョコ]]から、「コーヒールンバ」というチョコレート菓子が発売された。パッケージには西田佐知子版『コーヒールンバ』の[[ディスクジャケット|レコードジャケット]]が印刷されている。
*[[2006年]]に[[チロルチョコ]]から、「コーヒールンバ」というチョコレート菓子が発売された。パッケージには西田佐知子版『コーヒールンバ』の[[ディスクジャケット|レコードジャケット]]が印刷されている。
*[[トーヨーベンディング]]のコーヒー[[自動販売機]]の[[ミル挽き珈琲アドマイヤ]](主に高速道路の[[サービスエリア|SA]]・[[パーキングエリア|PA]]に設置され、[[鉄道駅]]の一部にも設置されている)は、コーヒーを抽出する際に「コーヒールンバ」の[[バックグラウンドミュージック|BGM]]が流れる。
*[[トーヨーベンディング]]のコーヒー[[自動販売機]]の[[ミル挽き珈琲アドマイヤ]](主に高速道路の[[サービスエリア|SA]]・[[パーキングエリア|PA]]に設置され、[[鉄道駅]]の一部にも設置されている)は、コーヒーを抽出する際に「コーヒールンバ」の[[背景音楽|BGM]]が流れる。
*[[サッカー]]のチーム[[チャント]]として多くのチームがこの曲を使用しており、有名どころでは[[ボカ・ジュニアーズ]]・日本国内では[[FC東京]]・[[横浜F・マリノス]]・[[ヴィッセル神戸]]・[[北海道コンサドーレ札幌]]・[[ヴァンフォーレ甲府]]などがチャントに用いている。
*[[サッカー]]のチーム[[チャント]]として多くのチームがこの曲を使用しており、有名どころでは[[ボカ・ジュニアーズ]]・日本国内では[[FC東京]]・[[横浜F・マリノス]]・[[ヴィッセル神戸]]・[[北海道コンサドーレ札幌]]・[[ヴァンフォーレ甲府]]などがチャントに用いている。
*ウーゴ・ブランコの曲は、東海地方では[[ボンタイン珈琲]]の[[コマーシャルソング|CMソング]]としても長年知られている。
*ウーゴ・ブランコの曲は、東海地方では[[ボンタイン珈琲]]の[[コマーシャルソング|CMソング]]としても長年知られている。

2021年11月23日 (火) 09:18時点における版

コーヒールンバ」(Coffee rumba)は、アルパ奏者のウーゴ・ブランコスペイン語版演奏で世界的にヒットした曲。原曲は、ブランコの叔父であるベネズエラの作曲家ホセ・マンソ・ペローニ(Jose Manzo Perroni)がコーヒーをモチーフに1958年に作詞・作曲したMoliendo caféモリエンド・カフェ日本語対訳「コーヒーを挽きながら」)である。

概要

実際には曲のリズムはルンバではなく、オルキデア(Orquidea:ウーゴ・ブランコが生み出したリズム形式)である。

日本では文化放送ユア・ヒット・パレード』で1961年度の年間5位[1]を記録。また、1961年から1962年西田佐知子(日本語詞:中沢清二[2]、また西田盤と歌詞は異なるが、ザ・ピーナッツ(日本語詞:あらかはひろし[3][4])らによりカバー版が競作されるが、中沢清二によるエキゾチック趣味の日本語詞(原曲の詞とは全く無関係)で唄った西田佐知子の歌唱版がより知られている。

なお、西田盤は当初「欲望のブルース」のB面曲であったが、1969年の再発盤では「コーヒールンバ」がA面に入れ替えられている。また、森山加代子も自身のアルバムで、中沢清二の日本語詞でカバーした。

西田佐知子は本作のヒットにより1961年、第12回NHK紅白歌合戦に初出場した。後1992年第43回)では本作をリバイバル・ヒットさせた荻野目洋子により歌唱されている。

リメイク

その後も1980年代フリオ・イグレシアスがカバーした頃から徐々に再評価の機運が高まり、国実百合1991年「國實唯理」名義)、ロジック・システム荻野目洋子(覆面歌手「YO-CO」名義)(共に1992年)、井上陽水2001年)、工藤静香2002年)らが日本語版を再カバーしてリバイバルヒットとなった。2006年にはピンクジャムプリンセスが、2007年には伴都美子がカバーアルバム『Voice〜cover you with love〜』が、2019年には西田あいがカバーアルバム『アイランド・ソングス ~私の好きな愛の唄~』でカバーした。

渥美二郎は流しスタイルで歌う『演歌師シリーズ』の最新アルバム『新・演歌師〜歌とギターとパーカッション〜』で題名通りギターとパーカッションのみで歌唱。2017年の歌手生活50周年記念コンサートでも同様の内容で歌唱している。

アントニオ古賀の「クスリ・ルンバ」(1971年)と「クスリ・ルンバPartII」(1982年)、三朝れい子の「カクテルルンバ」(1971年)、大沢悠里小鳩くるみの「麻雀・風呂つき・お酒ルンバ」(1978年)(1997年には悠里・さこみちよによるリメイク版「麻雀・風呂つき・お酒ルンバもどき」も発売)、谷五郎ゴロー・ショーによる「野菜ルンバ」(1993年)、こぶ茶バンドの「こぶ茶ルンバ」(1999年)など替え歌によるカバー版もある。

カバー版を発売した歌手以外にも西城秀樹中澤裕子田村直美などがライブで歌唱し、またインストゥルメンタル曲としても様々なミュージシャンによりカバー(上松美香など)、ライブ演奏される機会が多い。

日本語版のカバーは西田佐知子版を基本としているものが多く、ザ・ピーナッツ版のカバーは殆ど存在していない。

1994年にはIgnacio Aldereteがカバーし、アルバム『Moliendo Cafe』に収録している。

その他

シングル収録曲

ウーゴ・ブランコとそのアルパヴィアヘラ盤(ポリドール DP-1223)
  1. コーヒー・ルンバ(Moliendo Cafe)
  2. らんの花(Orquidea)
西田佐知子盤(ポリドール DJ-1157 1961年8月発売)
  1. 欲望のブルース
  2. コーヒー・ルンバ
西田佐知子盤(ポリドール DR-2007 1969年再発)
  1. コーヒー・ルンバ
  2. 欲望のブルース
西田佐知子盤(ポリドール UPCH-5045 2001年3月7日再発)
  1. コーヒー・ルンバ
  2. くれないホテル
  3. 初めての街で
  4. アカシアの雨がやむとき
ザ・ピーナッツ盤(キング EB-7052/SEB-38 1962年1月発売)
  1. コーヒー・ルンバ
  2. シンデレラ
ザ・ピーナッツ盤(キング K07S-423 1983年6月21日)
※「キング・オリジナル・シングル復刻盤シリーズ」の1つ「ザ・ピーナッツvol.1」の1枚として「可愛い花」「情熱の花」と3枚セットで発売。
  1. コーヒー・ルンバ
  2. シンデレラ
国実百合(國實唯理)盤(コロムビア CODA-8917 1991年11月1日発売)
  1. コーヒー・ルンバ ※フジテレビクイズ!年の差なんて』エンディングテーマ
  2. 迷い道
荻野目洋子(YO-CO)盤(ビクター VIDL-10223 1992年5月8日発売)
  1. コーヒー・ルンバ ※ダイドードリンコ ダイドーブレンドコーヒーCMソング
  2. Starship
  3. コーヒー・ルンバ(オリジナル・カラオケ)
  4. Starship(オリジナル・カラオケ)
井上陽水盤(フォーライフ FLCF-3835 2001年1月24日発売)
  1. コーヒー・ルンバ
  2. 星のフラメンコ
  3. ドミノ
  4. 旅人よ
アントニオ古賀盤(コロムビア P-120 1971年3月発売)
  1. クスリ・ルンバ
  2. さすらいのギター
アントニオ古賀盤(コロムビア 1982年7月発売)
  1. クスリ・ルンバ PartII
  2. その名はフジヤマ
アントニオ古賀盤(コロムビア CODA-8955 1991年11月21日再発)
  1. クスリ・ルンバ
  2. クスリ・ルンバ(オリジナル・カラオケ)
  3. バルセロナの疾風
  4. バルセロナの疾風(オリジナル・カラオケ)
三朝れい子盤(テイチク SN-1182 1971年10月発売)
  1. カクテルルンバ - 作詞:永井ひろし
  2. チューリップマンボ
大沢悠里&小鳩くるみ盤(ビクター KV-1019 1978年発売)
  1. 麻雀・風呂つき・お酒ルンバ
  2. 麻雀・風呂つき・お酒ルンバ(カラオケと風呂オケ)
大沢悠里&さこみちよ盤(キング KIDX-366 1997年12月22日発売)
  1. 空に星があるように
  2. 空に星があるように(オリジナル・カラオケ)
  3. 麻雀・風呂つき・お酒ルンバもどき
  4. 麻雀・風呂つき・お酒ルンバもどき(オリジナル・カラオケ)
こぶ茶バンド盤(ポリドール POCH-1876 1999年12月15日発売)
  1. こぶ茶ルンバ
  2. こぶ茶 de Cha! Cha! Cha!
  3. こぶ茶ルンバ(オリジナル・カラオケ)
  4. こぶ茶 de Cha! Cha! Cha!(オリジナル・カラオケ)

備考

JASRACに於いては2018年現在、外国作品/出典:PJ (サブ出版者作品届) /作品コード 0M0-6260-4 MOLIENDO CAFEとして登録[6]。内外含めて計97組の歌手が「アーティスト」として登録されている[6]

本作の出版者は、MORRO MUSIC。日本におけるサブ出版[7]はピアーミュージック(PEER MUSIC)[8][9][6]である。

訳詞としては、中沢清二と駿河あきら[3]が登録されている。

脚注

  1. ^ 小藤武門『S盤アワーわが青春のポップス』巻末掲載「ポピュラー音楽年表 1945〜1982」アドパックセンター、1982年、95頁。ISBN 4-900378-02-X。(この章のみ本文とは別にノンブルが打たれている)
  2. ^ コーヒー・ルンバ 西田佐知子 歌詞情報 - goo 音楽
  3. ^ a b あらかはひろし」及び「駿河あきら」は「音羽たかし」の別名義である。
  4. ^ コーヒー・ルンバ ザ・ピーナッツ 歌詞情報 - goo 音楽
  5. ^ 嘉山登一郎『お嬢…ゴメン。誰も知らない美空ひばり』近代映画社、1990年、188頁。ISBN 4-7648-1650-4
  6. ^ a b c JASRAC作品データベース検索サービス J-WID 検索結果
  7. ^ 音楽出版者が全世界の地域について単独でその活動を行うことは難しいことから、特定地域の出版者と、その地域についての利用開発やプロモーションを任せる契約を結ぶことがある。この場合、作詞者・作曲者から直接権利を取得した音楽出版者はOP(Original Publisher)と呼称し、OPと契約を結び特定地域についての活動を任せられた音楽出版者はSP(Sub Publisher)と呼称する。
  8. ^ 連絡先(業務代行社)は、日音
  9. ^ 日本音楽著作権協会 外国作品のご利用について(出版)