「Ring-a-Ring-o' Roses」の版間の差分
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*[[Fate/EXTRA#テレビアニメ「Fate/EXTRA Last Encore」]]のキャラクター「ありす」が、怪物へと変異し、殺戮を犯してしまうシーンの[[BGM|曲]]として流れる。 |
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2021年11月23日 (火) 09:24時点における版
リング・ア・リング・オー・ローゼズ(英題: Ring-a-Ring-o' Roses)は、古くから伝わる童謡のマザーグースに分類される、子供たちが手をつなぎ輪になって唄われる歌謡。
歌詞
英詞 (イギリス)
"Ring-a-Ring-o' Roses"
- Ring-a-Ring-o' Roses,
- A pocket full of posies,
- Atishoo! Atishoo!
- We all fall down.
- Ring-a-Ring-o' Roses,
日本語訳
「バラの花輪だ 手をつなごうよ」
- バラの花輪だ 手をつなごうよ、
- ポケットに 花束さして、
- ハックション! ハックション!
- みいんな ころぼ。
- バラの花輪だ 手をつなごうよ、
成立と起源
成立年代
初めてこの詩が文献に登場するのは1881年である[1] [注釈 1][注釈 2]。
起源の説
歌詞の発祥については、下記2つの説がある。
- 1664年から1666年にかけてイギリス・ロンドンで広く流行した感染症のペストに由来とする説。「薔薇(ばら)」はペストの症状の赤い発疹、「花束」はペストを防ぐための薬草の束、「ハックション!(くしゃみ)」は病気の末期症状、そして最後に「みんな ころぼ」は死んでしまうというもので、イギリスではこの説が広く知られている[1][2] [注釈 3][注釈 4]。
- イギリスだけでなく、ヨーロッパ各地にバラの花が出てくる輪遊び唄が伝わっていることから、この唄の起源は、前述のペストではなく「五月祭」で飾られたバラの花輪の名残であるというのが、マザーグース研究家のオーピー夫妻の説である[2]。
引用作品
- ローラ・インガルス・ワイルダー著『プラム・クリークの土手で』の中で、小さな女の子たちはいつも「ばらの花輪」(Ring around a rosy) で遊んだと記されている。
- トム・クルーズ主演の映画『ミッション:インポッシブル2』の冒頭で、子供たちがこの唄を歌っている。
- Ndemic Creations製作のゲーム『Plague inc』の中で、ゲーム音楽としてランダムに子供の声で流れる。
- Fate/EXTRA#テレビアニメ「Fate/EXTRA Last Encore」のキャラクター「ありす」が、怪物へと変異し、殺戮を犯してしまうシーンの曲として流れる。
関連する歌
- マザーグースには「桑の木のまわりをまわろうよ」(Here we go round the mulberry bush) という別の輪遊び唄がある。輪踊りの最中に歌詞に合わせたジェスチャーを行う点が、「リング・ア・リング・オー・ローゼズ」と異なる。
- ペストのことを歌ったマザーグースでは、1645年頃、スコットランドのパースを中心に流行したペストにちなんだ「ベッシー・ベルとメリー・グレー」(Bessy Bell and Mary Gray) という唄がある[1]。
脚注
注釈
- ^ アメリカでは "Ring around the rosy" と歌われている[2]。
- ^ イギリスとアメリカでは歌詞が異なり、西田ひかるは『ケイト・グリーナウェイのマザーグース』(2003年)のあとがきに「勘違いで子供の頃は、"Ring around a roses" と歌っていました」と記しているが、それは勘違いではなくアメリカ版の歌詞で、カリフォルニア育ちの西田がこのバージョンで覚えているのはむしろ当然であると、鷲津名都江は『ようこそ「マザーグース」の世界へ』(2007年)に記している[3][4]。
- ^ この唄は14世紀と17世紀に大流行したペストの奇禍(きか)を歌い込んだものとされていると、藤野紀男は2007年に記す[5]。
- ^ しかし、この説は20世紀以前には見られない。