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* 黒猫の小夜曲(2015年7月 光文社 / 2018年1月 光文社文庫) |
* 黒猫の小夜曲(2015年7月 光文社 / 2018年1月 光文社文庫) |
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* 死神と天使の円舞曲(2022年5月 光文社) |
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==== 天久鷹央の推理カルテシリーズ ==== |
==== 天久鷹央の推理カルテシリーズ ==== |
2022年5月29日 (日) 08:23時点における版
知念 実希人 (ちねん みきと) | |
---|---|
誕生 |
1978年10月12日(46歳) 沖縄県南城市 |
職業 | 小説家、医師 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京慈恵会医科大学医学部医学科 |
活動期間 | 2012年 - |
代表作 | 「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ |
主な受賞歴 | ばらのまち福山ミステリー文学新人賞(2011年) |
デビュー作 | 『誰がための刃 レゾンデートル』 |
所属 | ストレートエッジ |
1978年10月12日[1] -)は、日本の小説家、医師[2]。沖縄県南城市生まれ[1]。東京都在住[3]。巣鴨中学校・高等学校[3]、東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業[3][4]。ストレートエッジ所属。日本内科学会認定医[2]。
(ちねん みきと、略歴
沖縄県南城市で生まれるが、1歳にも満たないうちに東京へ戻り、池袋で育つ[1]。子供の頃から江戸川乱歩の少年探偵団や、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズに親しみ、「ストーリーを作る側になってみたい」という思いを持つが、実際には祖父や父と同じ医師への道に進む[1]。高校生のときに鮎川哲也が編者を務める公募アンソロジー『本格推理』に本名で投稿し、掲載される[5]。
2004年に医師国家試験に合格し[1]、内科医として勤務。4年間働き内科医の認定医となってから本格的に小説の執筆にとりかかり、以来医師の父親が開業する西東京市の医院で診療活動をしながら執筆活動を続けている[1]。2011年、『誰がための刃 レゾンデートル』(応募時のタイトルは「レゾン・デートル」)で第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞[2]。選考委員の島田荘司は「背後に存在する深い医学的知見に都度圧倒される」と評した[6]。2012年、同作で作家デビュー。Twitterでは医療系のトリビアをつぶやいている[7]。
2021年9月7日に台湾出身の作家李琴峰が、日本の現状に不満があるならば「まず思い切り野党に任せてみてはどうか」と政権交代を提言するツイートをおこなったことに対し、知念は8日に「マジでなんで外国籍の作家さんがここまで露骨に日本で政治活動しているのか」「安倍前首相や自民党に対するヘイトが迸りすぎていて怖い」とのツイートをおこなった。李は、知念が李の発言を「外国籍の作家」による「政治活動」と表現した行為は「外国人は(たとえ日本で生活していても)日本の政治について発言するな」というに等しい「国籍差別」にあたるとして、知念にダイレクトメールで抗議をおこなった。9日、知念は、自身の発言が「外国籍の方の政治活動は禁止されている」という誤った認識に基づくものだったとして、発言を撤回し謝罪した[8][9]。
批判
小説家・医師の海堂尊は、厚労省の新型コロナウイルス感染症対策を批判する文脈で、「(厚労省の)間違った論説のばらまきに一役買った」「政府の政策を擁護する医療従事者集団(の一員)」として知念を批判した。国立遺伝学研究所の川上浩一教授が「不活化ワクチンの方が広く免疫誘導できる可能性がある」と発言したことについての、知念の批判を「医学的に知念氏がワクチンについて無知であることを露呈した」とし、ワクチンの誤情報を発信している週刊誌等を非難しながら,自身の同様の行為は訂正しないとして、「異論に対し耳を塞ぐのはまさしくネトウヨと同様の姿勢である」と批判した。海堂は知念が芥川賞作家の李琴峰に対して行った一連の発言にも、「ネトウヨ化」「外人蔑視のヘイト的発言をして大炎上してしまう」と厳しく批判している[10]
これに対して知念は、「正直、今回の海堂さんのあまりにも事実と乖離した批判というか、誹謗中傷には心から失望しました」と反論した。[11]
文学賞受賞・候補歴
太字が受賞したもの
- 2011年 - 『誰がための刃 レゾンデートル』で第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。
- 2015年 - 『仮面病棟』で2015年啓文堂大賞(文庫部門)受賞[12]。
作品リスト
単著
「死神」シリーズ
天久鷹央の推理カルテシリーズ
表紙イラスト:いとうのいぢ
- 天久鷹央の推理カルテ(2014年10月 新潮文庫nex)
- 収録作品:泡 / 人魂の原料 / 不可視の胎児 / オーダーメイドの毒薬
- 天久鷹央の推理カルテII ファントムの病棟(2015年3月 新潮文庫nex)
- 収録作品:甘い毒 / 吸血鬼症候群 / 天使の舞い降りる夜
- 天久鷹央の推理カルテIII 密室のパラノイア(2015年6月 新潮文庫nex)
- 収録作品:閃光の中へ / 拒絶する肌 / 密室で溺れる男
- スフィアの死天使 天久鷹央の事件カルテ(2015年9月 新潮文庫nex) - シリーズ初の長編
- 天久鷹央の推理カルテIV 悲恋のシンドローム(2016年2月 新潮文庫nex)
- 収録作品:迷い込んだ呪い / ゴミに眠る宝 / 瞬間移動した女
- 幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ(2016年9月 新潮文庫nex)
- 天久鷹央の推理カルテV 神秘のセラピスト(2017年3月 新潮文庫nex)
- 収録作品:雑踏の腐敗 / 永遠に美しく / 聖者の刻印
- 甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ(2017年11月 新潮文庫nex)
- 火焔の凶器 天久鷹央の事件カルテ(2018年9月 新潮文庫nex)
- 魔弾の射手 天久鷹央の事件カルテ(2019年9月 新潮文庫nex)
- 神話の密室 天久鷹央の事件カルテ(2020年9月 新潮文庫nex)
- 久遠の檻 天久鷹央の事件カルテ(2021年9月 新潮文庫nex)
病棟シリーズ
- 仮面病棟(2014年12月 実業之日本社文庫 / 2019年12月 実業之日本社ジュニア文庫 / 2020年2月 実業之日本社【愛蔵版】[注 1][13])
- 時限病棟(2016年10月 実業之日本社文庫)
「神酒クリニックで乾杯を」シリーズ
- 神酒クリニックで乾杯を(2015年10月 角川文庫)
- 神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶(2016年4月 角川文庫)
その他の小説
- 誰がための刃 レゾンデートル(2012年4月 講談社)
- 【改題】レゾンデートル(2019年4月 実業之日本社文庫)
- ブラッドライン(2013年7月 新潮社)
- 【改題】螺旋の手術室(2017年9月 新潮文庫)
- 改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ(2015年5月 幻冬舎文庫)
- 【改題】リアルフェイス(2018年6月 実業之日本社文庫)
- 白銀の逃亡者(2016年6月 幻冬舎文庫)
- あなたのための誘拐(2016年9月 祥伝社)
- 【改題】誘拐遊戯(2019年10月 実業之日本社文庫)
- 屋上のテロリスト(2017年4月 光文社文庫)
- 崩れる脳を抱きしめて(2017年9月 実業之日本社 / 2020年10月 実業之日本社文庫)
- 祈りのカルテ(2018年3月 KADOKAWA / 2021年2月 角川文庫)
- 収録作品:彼女が瞳を閉じる理由 / 悪性の境界線 / 冷めない傷痕 / シンデレラの吐息 / 胸に噓を秘めて
- ひとつむぎの手(2018年9月 新潮社 / 2021年5月 新潮文庫)
- 神のダイスを見上げて(2018年11月 光文社【広島限定カバー】[注 2][14][15] / 2018年12月 光文社 / 2021年7月 光文社文庫)
- レフトハンド・ブラザーフッド(2019年3月 文藝春秋 / 2021年11月 文春文庫)
- ムゲンのi(2019年9月 双葉社【上・下】 / 2022年2月 双葉文庫【上・下】)
- 十字架のカルテ(2020年3月 小学館)
- 収録作品:闇を覗く / 母の罪 / 傷の証言 / 時の浸蝕 / 闇の貌
- 傷痕のメッセージ(2021年3月 KADOKAWA)
- 硝子の塔の殺人(2021年7月 実業之日本社)
- 真夜中のマリオネット(2021年12月15日 集英社)
アンソロジー
「」内が知念実希人の作品
- 喧騒の夜想曲(2019年12月 光文社)「永遠に美しく」
- 医療ミステリーアンソロジー ドクターM(2020年7月 朝日文庫)「人魂の原料」
- ザ・ベストミステリーズ 2020 推理小説年鑑(2020年10月 講談社)「傷の証言」
- 島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー(2021年3月 講談社)「七色のネコ」
その他
- ファンタジーへの誘い ストーリーテラーのことのは(2016年6月 徳間書店) - インタビュー掲載
メディア・ミックス
映画
- 仮面病棟(2020年3月6日公開、配給:ワーナー・ブラザース映画、監督:木村ひさし、主演:坂口健太郎) - 脚本(木村ひさしとの共同脚本)[16]
テレビドラマ
漫画
- 天久鷹央の推理カルテ(2016年9月 - 2018年6月、全4巻、新潮社 バンチ・コミックス) - 作画:緒原博綺
- 仮面病棟(2020年2月 - 8月、全2巻、実業之日本社 リュエルコミックス) - 作画:NICOMICHIHIRO
- 優しい死神の飼い方(連載中、マイクロマガジン社 コミックELMO) - 作画:蒼崎律
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f 知念実希人 (4 May 2018). "「芸術家でなく職人ですから」 現役医師でミステリー作家・知念実希人さんに聞く" (Interview). Interviewed by 滝本匠. 2019年5月4日閲覧。
{{cite interview}}
: 不明な引数|program=
は無視されます。 (説明) - ^ a b c 『ファンタージーへの誘い ストーリーテラーのことのは』徳間書店刊、115ページより。ISBN 978-4-19-864180-1
- ^ a b c “【東京】『崩れる脳を抱きしめて』発売記念イベント第一弾 知念実希人さん 講演会&サイン会が開催!”. 実業之日本社 (2017年9月13日). 2019年5月4日閲覧。
- ^ “医療以外の分野に飛び込んだ卒業生”. 東京慈恵会医科大学 医学部医学科 受験生応援サイト. 東京慈恵会医科大学 (2020年12月30日). 2021年4月23日閲覧。
- ^ “「小説家になるために内科医になった」―医師で小説家・知念実希人氏に聞く◆Vol.2”. エムスリー株式会社. 2020年10月15日閲覧。
- ^ こうもり通信│福山ミステリー文学新人賞│島田荘司選
- ^ “毎日見ているとタメになるTwitterアカウント”. マイナビニュース. マイナビ (2013年5月3日). 2013年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月4日閲覧。
- ^ “知念実希人氏が謝罪「人間性の問題」芥川賞作家李琴峰さんへの差別的発言”. 日刊スポーツ. (2021年9月9日) 2022年2月3日閲覧。
- ^ 栗原裕一郎. “「事件」は文芸誌で起きるんじゃないSNSで起きる(『週刊新潮』2021年10月7日号)”. ブックバン. 新潮社. 2022年2月3日閲覧。
- ^ “日本政府はなぜ,パンデミック防止に失敗したのか。――政府とメディアの罪/海堂尊”. 月刊保険診療(2022年1月号). 2022年2月7日閲覧。
- ^ “知念実希人 小説家・医師”. Twitter. 2022年2月7日閲覧。
- ^ “2015年 文庫大賞が決まりました|啓文堂書店”. 啓文堂書店. 2020年3月6日閲覧。
- ^ “仮面病棟 愛蔵版|実業之日本社”. 実業之日本社. 2020年2月24日閲覧。
- ^ “読もう!行こう!広島×光文社キャンペーン!〜本屋さんへ行こう〜”. 光文社. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “11月開催「読もう!行こう!広島×光文社キャンペーン」で、知念実希人の最新刊『神のダイスを見上げて』広島県限定で先行発売!”. PR TIMES (2018年10月26日). 2021年3月14日閲覧。
- ^ 坂口健太郎; 知念実希人 (9 January 2020). "映画「仮面病棟」主演の坂口健太郎さん&原作者の知念実希人さんインタビュー 息もつかせない脱出ミステリー" (Interview). Interviewed by 根津香菜子. 2021年1月6日閲覧。
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: 不明な引数|program=
は無視されます。 (説明) - ^ “三浦貴大&安藤政信、ダブルで民放連ドラ初主演 『神酒クリニックで乾杯を』実写化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年11月6日) 2019年10月12日閲覧。
外部リンク
- 知念実希人 (mikitochinen) - Facebook
- 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) - X(旧Twitter)
- 知念 実希人 (小説家・医師) (mikitochinen) - note