「岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校」の版間の差分
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2022年10月7日 (金) 02:36時点における版
岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校 | |
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北緯34度40分19秒 東経133度55分24.7秒 / 北緯34.67194度 東経133.923528度座標: 北緯34度40分19秒 東経133度55分24.7秒 / 北緯34.67194度 東経133.923528度 | |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 岡山市 |
学区 |
(中学)岡山市域 (高校) 岡山県全域 |
併合学校 |
岡山市立岡山工業高等学校 岡山市立岡山商業高等学校 |
校訓 | 愛と創造 |
設立年月日 | 1999年 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | (高校)全日制課程(2012年度入学生より) |
単位制・学年制 | (高校)単位制 |
設置学科 | (高校)総合学科 |
学期 | 2学期制 |
学校コード |
C133210000189 中学校) D133210000622 (高等学校) | (
高校コード | 33188A |
中学校コード | 330208[1] |
所在地 | 〒700-0814 |
外部リンク |
岡山市立岡山後楽館高等学校 岡山市立岡山後楽館中学校 |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校(おかやましりつ おかやまこうらくかんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、岡山県岡山市北区南方にある公立中高一貫校。
1999年(平成11年)に公立学校としては日本で最初に中高一貫教育を開始した、併設混合型中高一貫校。
概要
岡山市立岡山商業高等学校、岡山市立岡山工業高等学校の定時制高等学校を統合し、1999年(平成11年)、公立(市町村立)で日本で最初の中高一貫教育校として新設された[2]。文部省の研究開発学校の指定を受けたこともあり、全国的にも名前が知られている。
校名は、日本三名園の一つである後楽園と所在自治体名である岡山(おかやま)から採られた。校章は後楽館・後楽園の頭文字、「K」を基調とし、岡山の名産品「白桃」の形をイメージしている。
教科・科目群は、国際文化、情報科学、健康福祉、工業技術の4系列からなる。総合学科として約130種に上る科目(普通、商業、工業、福祉など)を開講し、単位制である。中には心理について学ぶ「カウンセリング」、世界で起きている様々な問題について自ら考える「地球の未来 (ESD)」などのユニークな開設科目もある。
2学期制(前期・後期、区切りは10月第2週)であり、2012年度高校入学生より定時制から全日制に移行した。半期ごとに単位認定を行い、前期の卒業式もある。そのため、授業の形態はフレックス制の大学に近い。唯一の違いは、大学と違い中間考査があることくらいである。
生徒が主体的、意欲的に取り組むことを目指しており、学校全体では細かな校則はなく、「社会のルールとマナー」を校則として掲げているのも特徴。したがって中高ともに制服・生徒手帳は存在しない。正装は社会人同様スーツである。
中高一貫校らしく、中学生と高校生の繋がりを大切にしており、入学式、文化祭、体育祭、芸術鑑賞会などの大型行事は、中高合同の行事として行われる。入学式、文化祭と卒業式は校舎・体育館で行われるが、体育祭は岡山ドームで行っている。
ボランティア活動が盛んな学校で、表彰されることもある。また、バレーボール部が全国大会へ出場、優勝するなど部活動にも力を入れている。また、吹奏楽部は全日本吹奏楽コンクール中国大会で2008年から3年連続金賞を受賞する強豪校となっている。
2013年から旧南方小学校の跡地に完成した7階建ての新校舎に移転した。
沿革
- 1990年 - 「岡山市立高等学校の将来の在り方について」を発表する。これが岡山後楽館が出来る前身となる。
- 1999年1月1日 - 市町村立としては全国初の中高一貫教育校として天神町および丸の内に創立。同年4月に第1回入学式を挙行、7月には開校記念式典を行っている。
- 2000年10月6日 - 校歌が決定する。
- 2001年4月14日 - 旧・岡山市立内山下小学校[3]跡地を校舎の一部として利用を開始する。
- 2002年3月 - 第1回卒業式を挙行。1期生85名が卒業。
- 2012年3月 - 本校舎を旧・岡山市立南方小学校[3]跡地へ移転。
- 2016年4月 - 定時制生徒が卒業等をしたため、全日制課程に完全に移行する。
課業
中等部と高等部ともに、授業時間の違いから、チャイムが存在しない。
中等部
中等部では、苦手の克服や得意分野の伸長を目指している。基礎基本の習得や主体的・意欲的な学校生活を支援するため、「自分で選ぶ習熟度に応じた学習」を第1学年から数学で,第2学年から英語で実施している。また、学年を追って選択教科を順次拡大している。
- 通常の公立中学校と同じで、50分授業が6限まである。
- 実技教科以外は指定の教室で受ける。教室移動は殆どない。
高等部
高等部では、国際文化、情報科学、健康福祉、工業技術の4系列からなる教科・科目群から、生徒の興味・関心、進路目標、就学条件等に応じて学習したい教科・科目を選び、自分で時間割を作って学習する。
学習モデル
時間割作成時に基本となる6つの学習モデル
- 大学進学系(文系)
- 大学進学系(理系)
- ビジネス系(商業系)
- 建築・デザイン系(工業系)
- 健康福祉系(福祉系)
- 総合系
形態
- 1時限50分授業でこれを2時限分連続授業(1コマ)(途中10分休憩)を基本とし、最大3コマと7限目(通常授業の7時間授業に相当、終了は16時40分)まで履修可能。ただし、一部の教科では1時限分のみの授業となる。
- 教科ごとに教室を移動する必要がある。
- 最大31単位まで取ることができる。(進路保証上必要な場合には例外として2年次で33単位、3年次で32単位まで認めることがある)
- 3コマまでの休講は、授業の前半に出席・自習をする。
定時制課程時
- 2時間連続の100分授業(1コマ)を基本とし、最大5コマ(通常の10時間授業に相当、終了は21時)まで取ることができる。ただし、一部の教科では50分授業となる。
- 1年間で最大30単位(国公立進学コースのみ2年次で32単位)まで取ることが可能。(進路保証上必要な場合には例外として33単位まで認めることがある)
その他
- 後楽館は一貫校のため給食が存在せず、昼食や夜食は弁当持参、もしくは食堂で食べなければならない。昼食は学校で食べることが基本の岡山県では珍しい形である。
- 高等部は単位制・2学期制のため、前期と後期両方に卒業式がある。前期卒業式は文化祭準備、および本番と重なる関係で卒業生と教師のみが参加する。後期卒業式は在校生も参加する。
- 高等部は3年次や2年次の教員が1年次の教科を担当することもあるため(逆もあり)、その学年に何らかの行事(修学旅行など)が入っていた場合は、他の学年は職場体験などの行事を行うか、休講または家庭学習となる。
- 高等部は平日にSHR(定期考査中や学校行事の関係でないこともある)、毎週水曜日にLHRと呼ばれるホームルームがあるが、生徒たちは2階電子掲示板およびHPで教員からの連絡を確認することが多い。
入学者選抜について
中等部の場合は、岡山市内の小学6年生が対象となる。選抜方法は「入学試験・面接」となっている。
高等部の場合は、後楽館中学校在学の3年生(内進生)と岡山県内在住者(外進生)が対象となる。選抜方法は「無試験(内進生)」、「特別入学者選抜(外進生・現役中学生のみ)」、「一般入学者選抜(外進生・現役中学生のみ/第I期)」のいずれかとなっている。「無試験」を除き、他の県立高等学校の選抜方法と同じである。以前は「無試験(内進生)」、「校長推薦入試(外進生・現役中学生のみ/第一期セレクション)」、「自己推薦入試(外進生・校長推薦で落ちた人と現役中学生以外/第二期セレクション)」の方法で選抜していた。
中等部は80人、高等部は内進生80人・外進生80人の計160人を基準として、生徒をとっている。そのため、倍率が高めになってしまうことが多い。特に部活動が全国優勝したときなどは、3倍を超える倍率になることもある。
2008年度より入試の形式が変わり、一般の県立高校などと同じくペーパーテストを実施するようになった。
出身著名人(高等部)
関連項目
脚注
- ^ “岡山県所属中学コード表 - 教育開発ONLINE” (PDF). 2020年10月10日閲覧。
- ^ 教育研究研修センターだより No.175(平成24年6月15日) (PDF) 岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校 新校地で刻む新たな歴史
- ^ a b 岡山市立岡山中央小学校の前身校