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2022年10月19日 (水) 21:49時点における版

はまだ ゆうし
浜田 雄史
本名 奥村 俊雄(おくむら としお)
生年月日 (1931-11-25) 1931年11月25日
没年月日 (2011-11-14) 2011年11月14日(79歳没)
出生地 日本の旗 日本京都府京都市
死没地 日本の旗 日本京都府京都市東山区
身長 168
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1954年 - 2000年代
主な作品
映画
『二十九人の喧嘩状』
『眠狂四郎 勝負』
『密告者』
『大魔神怒る』
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浜田 雄史(はまだ ゆうし、1931年11月25日 - 2011年11月14日)は日本俳優。本名は奥村俊雄。晩年は鳥プロに所属していた。姉は松竹の女優、牧千草。

来歴

京都に生まれる。同志社大学の出身[1]。進藤健二の紹介で大映京都助監督の試験を受けるが、1954年(昭和29年)俳優として入社[2]。芸名は父親の名前(浜吉)から取ったという[2]

1954年(昭和29年)『花の白虎隊』でデビュー(ノンクレジット)。同作では主演の市川雷蔵を始め、勝新太郎、花柳武始などの新人俳優が同時デビューしている(勝新太郎の本名は、奇しくも浜田の本名と読みが全く同じ「奥村利夫」。又、1931年11月29日生まれと、生年月日も浜田と近い)。

デビュー以後、時代劇を中心に脇役として出演。市川雷蔵との共演作が比較的多いが、雷蔵の吹き替えも多く務めた[2]。『第三の影武者』(1963年)では雷蔵演じる城主の“第二の影武者”役が浜田本来の役だが、更に雷蔵が一人二役で演じる“第三の影武者”の吹き替えをも担当している。すなわち、城主(雷蔵)と第三の影武者(雷蔵)が同時に写るシーンにおいて、片方の役は全て浜田が担っており、浜田は後にこの役を振り返って「二人とも同じような顔立ちだから、同じ付け眉毛をしたら誰も分からへんかった」と明かしている[2]。「市川雷蔵を偲ぶ会」の取材で雷蔵の人となりを問われた際には、「真面目で、おとぼけさん。タイプがよく似ている。だから黙っていても考えていることが分かるぐらい」と述懐[3]

市川雷蔵の遺作『博徒一代 血祭り不動』(1969年)や、大映京都の最後の作品『蜘蛛の湯女』(1971年)にも出演。大映倒産後はテレビに活動の場を移し、数多くの時代劇にゲスト出演した[4]

1956年(昭和31年)頃、同じ大映の女優、里中位子(たかこ)と結婚(のちに離婚)している。

脇役専門であった大映時代については、「あの時分に実力を持っていたらね、ちゃんとした監督さんやら、もっと可愛がってくれはったんやけど。今、やっぱり悔やみますね」と語っている[2]

2020年(令和2年)の雑誌インタビューで、大映出身の俳優であった伴勇太郎が浜田について次のように回想している。「浜田雄史は『花の白虎隊』でデビューして最初はいい役もらってたけど、まぁ厳しい先輩というかクセの強い京都人で、ギャンブル好き」。競馬場で顔を合わせることが多かったとのこと[5]

2011年(平成23年)11月14日午後8時43分、前立腺がんの為、京都の自宅で死去[6]。最後に出演した映画は、2004年(平成16年)の『跋扈妖怪伝 牙吉』。

出演

映画

  • 花の白虎隊(1954年 大映)- 隊士
  • 赤穂義士(1954年 大映)- 大石主税
  • 運ちゃん物語(1956年 大映)- アベックの青年
  • 二十九人の喧嘩状(1957年 大映)- 小政
  • 森の石松(1957年 大映)- 小政
  • 炎上(1958年 大映)- 士官候補生
  • 弁天小僧(1958年 大映)- 捕り方
  • 蛇姫様(1959年 大映)- 佐伯彦次郎
  • 講道館に陽は上る(1959年 大映)- 相模八郎
  • 薄桜記(1959年 大映)- 壱岐練太郎
  • 怪談累が淵(1960年 大映)- 駕籠屋
  • 悪名(1961年 大映)- 土生の男
  • 花の兄弟(1961年 大映)- まむしの伝次
  • 破戒(1962年 大映)- 同僚の教師
  • 斬る(1962年 大映)- 池辺義十郎
  • 悲恋の若武者(1962年 大映)- 田島小吉
  • 新選組始末記(1963年 大映)- 森平八
  • 第三の影武者(1963年 大映)- 石原庄作
  • 妖僧(1963年 大映)- 参議葛比古
  • 続・忍びの者(1963年 大映)- 勘助
  • 眠狂四郎勝負(1964年 大映)- 赤座軍兵ヱ
  • 眠狂四郎女妖剣(1964年 大映)- 下曽我典馬
  • 無宿者(1964年 大映)- 伝次
  • 博徒ざむらい (1964年 大映)- 別手組侍A
  • 新鞍馬天狗(1965年 大映)- 沖田総司
  • 剣鬼(1965年 大映)- 平田万之助
  • 密告者(1965年 大映)- 小島一郎検事
  • 悪名桜(1966年 大映)- 新聞記者
  • 大魔神怒る(1966年 大映)- 百姓
  • 大魔神逆襲(1966年 大映)- 小六
  • 若親分乗り込む(1966年 大映)
  • ある殺し屋(1967年 大映)- 巡査
  • 若親分兇状旅 (1967年 大映)
  • 陸軍中野学校 密命(1967年 大映)- 巡察将校
  • ひとり狼(1968年 大映)
  • 講道館破門状(1968年 大映)- 寺井
  • 座頭市喧嘩太鼓(1968年 大映)- 村木兵馬
  • 博徒一代 血祭り不動(1969年 大映)- 天野 昭
  • 女左膳 濡れ燕片手斬り(1969年 大映)- 岩下甚内
  • 玄海遊侠伝 破れかぶれ(1970年 大映)- ダルマの兼
  • 若き日の講道館(1971年 大映)- 和久半三
  • 蜘蛛の湯女(1971年 大映)- 忠兵衛
  • 新座頭市物語 笠間の血祭り(1973年 勝プロ/東宝)- 政吉
  • 御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判(1974年 勝プロ/東宝)- 鳥居源太
  • 跋扈妖怪伝 牙吉(2004年 牙吉製作委員会/ジーピー・ミュージアム)- 盲目の老人

テレビドラマ

脚注

  1. ^ 日本タレント名鑑 2008』VIPタイムズ社、2008年、P304
  2. ^ a b c d e 石川よし子(編)『わたしの雷蔵』国書刊行会、2008年、P82、P87、P96
  3. ^ 朗雷会会誌『らいぞう』20号
  4. ^ テレビドラマデータベース http://www.tvdrama-db.com/simple_result.htm?key=浜田雄史
  5. ^ 『別冊裏歴史 昭和の不思議101 2020年夏の男祭号』大洋図書、2020年、P117
  6. ^ 京都新聞(夕刊)2011年12月3日、9面

外部リンク