「The Backrooms」の版間の差分
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The Backroomsは、[[コンピュータゲーム|ビデオゲーム]]や[[YouTube]]動画など、他の多様なメディアやインターネットカルチャーにまで広まっている。反面、[[Google]]マップ上に架空のbackrooms名のスポットを作成したり現実で存在する施設にゲーム内の内容や画像を貼り検索妨害をする等の迷惑行為も多数確認されている。 |
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編集方針の対立から現在は、[[ファンダム (会社)|Fandom]]版とWikidot版に別れて存在している。[[SCP財団]]同様、現在は英語に限らず、フランス語、ロシア語、中国語のページも存在する。Fandom版には日本語のページも存在す |
編集方針の対立から現在は、[[ファンダム (会社)|Fandom]]版とWikidot版に別れて存在している。[[SCP財団]]同様、現在は英語に限らず、フランス語、ロシア語、中国語のページも存在する。Fandom版には日本語のページも存在する。 |
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== 起源と概要 == |
== 起源と概要 == |
2022年11月5日 (土) 03:24時点における版
The Backroomsはオフィスルームがいくつもランダムに生成されて出来上がった無限に続く迷路状の空間についての都市伝説、インターネット・ミーム、クリーピーパスタである[1]。
物語の中では、濡れた絨毯の臭い、黄色一色の壁、蛍光灯のブーンという音がこの空間の特徴として紹介されている[1]。このThe Backroomsを元として、インターネットユーザが各々多様な「レベル」のThe Backroomsの話を作ったことでこの都市伝説の世界観は拡張していったが、オリジナルバージョンは、4chanで「不安になる画像」として載せられた1枚の写真のコメント欄に、匿名ユーザーが投稿したストーリーである。The Backroomsは、 MinecraftのHerobrine[注釈 1]やリミナリティスペースの概念など、他のさまざまなホラー文化やメディアとも比較された。
The Backroomsは、ビデオゲームやYouTube動画など、他の多様なメディアやインターネットカルチャーにまで広まっている。反面、Googleマップ上に架空のbackrooms名のスポットを作成したり現実で存在する施設にゲーム内の内容や画像を貼り検索妨害をする等の迷惑行為も多数確認されている。
編集方針の対立から現在は、Fandom版とWikidot版に別れて存在している。SCP財団同様、現在は英語に限らず、フランス語、ロシア語、中国語のページも存在する。Fandom版には日本語のページも存在する。
起源と概要
The Backroomsは、2019年5月12日の4chanの投稿が由来である[注釈 2]。この掲示板で、とある匿名ユーザーが不安をあおる画像の投稿を他のユーザに呼びかけた[1]。そこで最初にアップロードされたのが、右の黄色い廊下の少し傾いた画像である。この画像のコメント欄に、他の匿名ユーザがThe Backroomについて書き込んだストーリーが都市伝説となった[1][3]。4chanの投稿が有名になった後、インターネットユーザはThe Backroomsに関するホラーストーリーを書き始めた。さらに、多くのミームが作成され、ソーシャルメディアによって広められ、クリーピーパスタとしてさらに有名になった[4]。不安を掻き立てるような風景や写真(Liminal Space)が当時人気だったことも、この物語を広める一因となった[1]。
対立
本家Fandom版の無秩序な拡大を受けて、一部のメンバーがSCP財団の執筆メンバーと協力してWikidot版Backroomsを結成したとされる。これ以降Fandom版とWikidot版では独自の発展をしていくことになる。現在では、同じレベルでも設定や状況に違いが見られたり、あるいはまったく別の空間であることが多い。
日本において
日本におけるThe Backroomsの人気はYouTuberによるBackroomsについての動画投稿が始まりとされる。2月下旬ごろにFandom日本語版が設立され、10月中旬にはWikidot日本語版が設立された。他にもいくつかの少数派WIkiが設立された。英語版ほどではないが対立も発生している。
人気
映画
2022年1月、16歳のケイン・パーソンズ監督は自身のYouTubeチャンネルに、「 The Backrooms(FoundFootage) 」というタイトルの短編ホラー映画をアップロードした[5]。1991年、1人のティーンエイジャーが突如The Backroomsに迷い込み、奇妙な怪異から逃げ惑うという内容である[6]。 この映画は、実写映像と3D Blenderレンダリングに加え、手ぶれやVHSフィルターなどでエフェクトを加えている[7]。 一部の人はこれを「アナログホラー」に分類している[8]。米ラジオ局のWPSTに投稿されたコメントではこの映画を「インターネット上で一番怖い動画だ」と評価した[要出典]。 ホラーコンテンツのウェブサイト「ドレッドセントラル」はコンピュータゲーム『Control』(2019年発売)と比較した [9]。
ゲーム
この都市伝説をモチーフとしたコンピュータゲームは複数存在する。1つめは、2020年にインディーゲームスタジオのPie on a Plate Productionsが発売したホラーゲーム『The Backrooms Game』である[10]。同作はThe Backroomsに来てしまった一般人を主人公としており、怪物に追われながらフロアからの脱出を目指す内容である[1]。同作には正気度の概念があり、30秒ごとに腕時計を見ることでこれが保たれる設定である[1]。奇妙な壁で行われるミニゲームをクリアすることで脱出成功となる一方、歩行距離を競うやりこみ要素も存在する[1]。ブラッディ・ディスガスティングのライター、マイケル・L・サンダルは、この作品を作家のシャーロット・パーキンス・ギルマンの作品と比較して、その恐怖感を賞賛した[11]。GuruGamerの作者であるSigmaKlimは『ゆめにっき』(2004年)と比較して、ほとんどのホラーコンテンツでは「陳腐で使い古されたモチーフ」であるのに、このゲームはどこかユニークなものだと語った[12]。 ドイツの雑誌「PCMag」は、このゲームを「不安」と「狂気」の雰囲気により、「最高の無料Steamゲーム」ランキングの中での「選外佳作」として紹介している[13]。
もう一つは、Cosmic Crow CreationsがSteamを通じて発売した「Enter The Backrooms」(2021年)である[1]。こちらはストーリーやエンディングは存在しないものの、キャンペーンモードは2022年3月時点で8階(ステージ)まで実装されている[1]。 同作は、先人の残した物品やメモなどを拾いながら探索するローグライクに近いシステムを採用している[1]。4Gamer.netの早苗月 ハンバーグ食べ男は、この作品のグラフィックが安っぽいものの積極的なアップデートで階層が増えていて、物量作戦のようで面白いと述べている[1]。
参照
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m Inc (2022年3月15日). “あなたは黄色い部屋,好きですか? この世界から“noclip”して「The Backrooms」で超常的存在と楽しく遊ぼう!”. 4Gamer.net. Aetas. 2022年3月15日閲覧。
- ^ Hanyu, Kaisei (2021年1月23日). “『マインクラフト』都市伝説「Herobrine」シードが特定される。 白目スティーブ最初の目撃情報の地”. AUTOMATON. 2022年3月18日閲覧。
- ^ “/x/ - Paranormal » Thread #22661164”. archive.4plebs.org. 2022年2月13日閲覧。
- ^ “The Backrooms: an eerie phenomenon lies behind these familiar hallways” (英語). Happy Mag (2021年8月3日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ “16歳監督によるオカルト短編映画が1300万再生を記録 “黄色い異空間の部屋”に世界が熱狂”. ねとらぼ (2022年2月9日). 2022年3月15日閲覧。
- ^ (日本語) The Backrooms (Found Footage) 2022年2月13日閲覧。
- ^ “'The Backrooms' Is the Viral Horror Short Shaking the Internet Up” (英語). No Film School (2022年2月1日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ “See Attack on Titan Through the Eyes of Backrooms Director Kane Pixels” (英語). Otaku USA Magazine (2022年2月7日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ “'The Backrooms' Is A Found Footage Nightmare Freaking Out The Internet” (英語). Dread Central (2022年1月14日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ Johnson, Astrid (2019年8月16日). “Reviews Roulette: The one with Tony Hawk on a unicycle” (英語). Rock, Paper, Shotgun 2022年2月13日閲覧。
- ^ S, Michael L. (2020年4月30日). “‘The Backrooms Game’ Brings a Modern Creepypasta to Life [What We Play in the Shadows]” (英語). Bloody Disgusting!. 2022年2月13日閲覧。
- ^ “Test Your Nerve With This Eerie Title – The Backrooms Game” (英語). GuruGamer.com (2019年8月12日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ Zamora, Gabriel (2019年8月12日). “The 15 Best Free Steam Games” (英語). PCMag Australia. 2022年2月13日閲覧。