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「相生山」の版間の差分

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2022年11月23日 (水) 08:53時点における版

相生山
相生山を南南東から望む
標高 60 m
所在地 日本の旗 日本愛知県名古屋市天白区
位置 北緯35度06分20.2秒 東経136度57分46.3秒 / 北緯35.105611度 東経136.962861度 / 35.105611; 136.962861座標: 北緯35度06分20.2秒 東経136度57分46.3秒 / 北緯35.105611度 東経136.962861度 / 35.105611; 136.962861
山系 尾張丘陵
相生山の位置(愛知県内)
相生山
相生山 (愛知県)
相生山の位置(日本内)
相生山
相生山 (日本)
プロジェクト 山
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相生山(あいおいやま)は、愛知県名古屋市天白区にある3つの台地からなる丘陵に近い、標高60メートルの低山である。

概要

相生山は尾張丘陵の先端の天白川扇川に挟まれた鳴海丘陵に位置する。ちなみに鳴海丘陵は瀬戸層群矢田川累層八事層により構成されている。そして八事層はカオリン鉱物メタハロイサイトという粘土層で、全国的にも珍しい古赤黄色土で構成されている。そのため現在のように雑木林が茂る以前、かつての相生山は、風化により著しく赤褐色となった粘土層が西日により赤く映えていた。[1]

1940年昭和15年)12月、防空法と連動し防空緑地として都市計画されるなどし、以降数度の都市計画を経て現在の形に至る。広さは123.7haの面積になる。

近年では、1998年平成10年)3月に開園した相生山緑地オアシスの森として呼称される。「相生山緑地「オアシスの森」」で、平成11年度手づくり郷土賞受賞

オアシスの森には、整備された散策コース[2]が設置されている。南部は、古くからの姿を残し雑木林が多い。

また相生山には様々な動植物を観察することができるが、とりわけヒメボタルの生息地として初夏には多く人が訪れる。またホタルのエサとなる準絶滅危惧種指定のウメムラシタラガイも生息している。

生息動植物

名古屋市内では珍しくタヌキキジカブトムシクワガタムシホタルなどが観察できる。

また2001年平成13年)頃までは準絶滅危惧種オオタカの営巣も見られた[3]

植物では、山桜コナラクヌギ紅葉ヤマツツジコクランドクダミなどさまざまな植物が自生している[4]

葉書塔

葉書塔

相生山の南東の「もみじ谷」や「徳林寺」のすぐ近くに、葉書が多数収められた記念塔がある。

これは1927年昭和2年)8月に、新愛知新聞社(現:中日新聞社)が、愛知県下の「新十名所」を葉書により募集。相生山も応募し、投票数8,507,608通で見事5位に選ばれた。その記念と観光地になるようにと高岡徹宗により葉書塔が設立された[5]

相生山の象徴ともなった葉書塔だったが、戦争など時とともに忘れ去られ風化していたのを、相生山保存会が町内会・郵政関係者など多くの団体や個人の協力を得て修復し、現在に至る。

弥富相生山線問題

建設途中で廃止となった弥富相生山線
2012年平成24年)10月)

相生山の中心付近、南北に山を分断するように都市計画道路を渡す計画が、1957年昭和32年)に起こった。

1993年平成5年)には都市計画事業認可を受け事業着手。近隣住民の反対の声や専門家のアドバイスなどにより、2004年(平成16年)には環境に配慮するという形で計画変更を若干したものの、工事は進められた。総工費は36億円。

2009年(平成21年)には名古屋市長による対話集会を行い、全体の8割にあたる700mまで工事が進んでいたものの、2010年(平成22年)には工事が中断された。そして完成予定だった2014年(平成26年)に弥富相生山線の道路事業は廃止し、公園として整備することが決定した。高架部分に関してはニューヨークの実例を参考に空中公園にするなどの案も出されている。

しかし、道路工事の大部分が完了しているため、相生山の環境への影響や、今後の用途、巨額の税金投入してまでの工事を途中で中断し廃止にするなどのことに対して、議論は今もなお続く[6][7][8]

山中の施設等

  • 相生山神社
  • 相生山グランド(通称:ジャンプ場)
  • 徳林寺
  • 葉書塔
  • 相生山根学童保育の会
  • 彗光院
  • 天白ゴルフセンター

ギャラリー

交通アクセス

鉄道

路線バス

  • 名古屋市営バス
    • 「野並二丁目」バス停下車、徒歩で約5分。
    • 「北沢」バス停下車、徒歩で約1分。

脚注

外部リンク