「いけちゃんとぼく」の版間の差分
m Bot作業依頼: ダ・ヴィンチの改名に伴うリンク修正 - log |
|||
8行目: | 8行目: | ||
連載中は漫画として扱われていたが<ref name="yasei jidai" />、[[2006年]][[9月1日]]に[[角川書店]]より[[絵本]]として出版された。絵本としての装丁以外には絵柄や内容は他の西原作品(漫画)との明確な違いはないが、連載時に母親の不倫を描いた回は絵本では未掲載となっている。[[漫画家]]である西原理恵子にとって、本作品は初めての絵本作品となる。 |
連載中は漫画として扱われていたが<ref name="yasei jidai" />、[[2006年]][[9月1日]]に[[角川書店]]より[[絵本]]として出版された。絵本としての装丁以外には絵柄や内容は他の西原作品(漫画)との明確な違いはないが、連載時に母親の不倫を描いた回は絵本では未掲載となっている。[[漫画家]]である西原理恵子にとって、本作品は初めての絵本作品となる。 |
||
不思議な生き物「いけちゃん」誕生のいきさつは、作者の息子の落書きが元である。「いけちゃん」は、作者の息子の[[イマジナリーフレンド|IC]] (imaginary companion, 想像上の友人)を元に作られたキャラクターであるとの見解もある<ref>Dr 林のこころと脳の相談室 「[http://kokoro.squares.net/psyqa2044.html 【2044】5歳の娘の幻聴]」</ref>。[[フジテレビ系列]]「[[ザ・ベストハウス123]]」で雑誌『[[ダ・ヴィンチ]]』の編集長に紹介され、絶対泣ける本第1位に選ばれた<ref>2007年5月9日放送分。フジテレビ「[http://wwwz.fujitv.co.jp/123/archive_0705.html 『ザ・ベストハウス123』番組公式ホームページ 過去のBEST3]」、2009年3月31日閲覧</ref><ref>角川書店「[http://www.kadokawa.co.jp/sp/200608-05/ いけちゃんとぼく/西原理恵子] 特集ページ」、2009年3月31日閲覧</ref>。 |
不思議な生き物「いけちゃん」誕生のいきさつは、作者の息子の落書きが元である。「いけちゃん」は、作者の息子の[[イマジナリーフレンド|IC]] (imaginary companion, 想像上の友人)を元に作られたキャラクターであるとの見解もある<ref>Dr 林のこころと脳の相談室 「[http://kokoro.squares.net/psyqa2044.html 【2044】5歳の娘の幻聴]」</ref>。[[フジテレビ系列]]「[[ザ・ベストハウス123]]」で雑誌『[[ダ・ヴィンチ (雑誌)|ダ・ヴィンチ]]』の編集長に紹介され、絶対泣ける本第1位に選ばれた<ref>2007年5月9日放送分。フジテレビ「[http://wwwz.fujitv.co.jp/123/archive_0705.html 『ザ・ベストハウス123』番組公式ホームページ 過去のBEST3]」、2009年3月31日閲覧</ref><ref>角川書店「[http://www.kadokawa.co.jp/sp/200608-05/ いけちゃんとぼく/西原理恵子] 特集ページ」、2009年3月31日閲覧</ref>。 |
||
;初出 |
;初出 |
2022年12月7日 (水) 21:57時点における版
『いけちゃんとぼく』は西原理恵子による絵本作品と同名実写映画である。
文芸雑誌『野性時代』誌上にて「ぼくの わたしの まえのこと。」の題名で連載された。連載期間中の扱いは漫画だった[1]。
概要
連載中は漫画として扱われていたが[1]、2006年9月1日に角川書店より絵本として出版された。絵本としての装丁以外には絵柄や内容は他の西原作品(漫画)との明確な違いはないが、連載時に母親の不倫を描いた回は絵本では未掲載となっている。漫画家である西原理恵子にとって、本作品は初めての絵本作品となる。
不思議な生き物「いけちゃん」誕生のいきさつは、作者の息子の落書きが元である。「いけちゃん」は、作者の息子のIC (imaginary companion, 想像上の友人)を元に作られたキャラクターであるとの見解もある[2]。フジテレビ系列「ザ・ベストハウス123」で雑誌『ダ・ヴィンチ』の編集長に紹介され、絶対泣ける本第1位に選ばれた[3][4]。
- 初出
- 「ぼくの わたしの まえのこと。」『野性時代』No.5-8,12-20,27-30、角川書店
あらすじ
ふしぎな生き物「いけちゃん」とぼくは、ぼくが物心ついたときから一緒にいる。ぼくにはいけちゃんの正体は分からないが、いつもなんとなく傍にいてぼくのことを見守ってくれる。いけちゃんはうれしいことがあると数が増え、困ると小さくなり、ぼくが女の子と仲良くすると真っ赤になって怒り出す。ぼくはそんないけちゃんが大好きだった。18歳になり初めての恋をしてから、ついにいけちゃんの姿が見えなくなってしまった。
実写映画
いけちゃんとぼく | |
---|---|
監督 | 大岡俊彦 |
脚本 | 大岡俊彦 |
製作 | 「いけちゃんとぼく」製作委員会 |
製作総指揮 | 井上文雄 |
出演者 |
深澤嵐 ともさかりえ 萩原聖人 蒼井優(声の出演) |
音楽 | 川嶋可能 |
主題歌 | 渡辺美里「あしたの空」 |
撮影 | 藤石修 |
編集 | 上野聡一 |
配給 | 角川映画 |
公開 | 2009年6月20日 |
上映時間 | 107分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2009年6月20日に大岡俊彦監督による実写映画が全国公開。配給は角川映画。オールロケで、西原理恵子の故郷でもある高知県で撮影が行われた。
実写作品であるが、いけちゃんだけはフルCGで描かれており声を蒼井優が担当した。
キャスト
- ヨシオ(ぼく):深澤嵐
- 哲学的な思考で精神的には誰よりも大人だが、暗い場所や幽霊を怖がるなど子供らしさもある。感受性が高く、他人が見えないものが見える。地元の生まれだがポリシーで標準語を話す。9歳。
- 美津子:ともさかりえ
- ヨシオの母。パートで働きながら家計を支える。しっかり者だがか弱い一面もある。35歳。
- 茂幸:萩原聖人
- ヨシオの父。気は弱いが威勢だけはいいヘタレ。愛人がいる。35歳。
- 清じい:モト冬樹
- 牛乳屋で実は空手の達人。ヨシオに空手を教える。65歳。
- みさこ:蓮佛美沙子
- 隣に住むヨシオの初恋のお姉さん。絵に描いたような清純な少女だったが、彼氏の影響により金髪のギャルへと変貌する。17歳。
- ミサエ:蓮佛美沙子(二役)
- 大学生になったヨシオが出会った同級生。みさこに瓜二つ。18歳。
- 哲:柄本時生
- みさこの彼氏で金髪のヤンキー。ある夜、みさこと駆け落ちする。23歳。
- 友人:江口のりこ
- 母のパートの同僚。
- たけし:上村響
- いじめっ子その1。図体がでかく、櫂を武器にヨシオを殴る。
- ヤス:村中龍人
- いじめっ子その2。抜群のコントロールで石をヨシオにぶつけてくる。
- トモ:中村凛太郎
- 友人その1。逃げ足が速い。
- マツ:白川裕大
- 友人その2。やはり逃げ足が速い。
- きょうちゃん:窪田傑之
- ヨシオの同級生で、まずいうどん屋の息子。ヨシオと友達になりたくて何でも言うことを聞く。
- みき:宮本愛子
- ヨシオの同級生で、みさこの妹。いじめられているヨシオを気にかけているが、恋愛感情はない。
- 親戚のおばさん1:山田スミ子
- 親戚のおばさん2:西原理恵子
- 親戚のおばさん3:たくませいこ
- 学校の先生:ちすん
- 老人のヨシオ:峯のぼる
- 晩年のヨシオ。人々から愛され、最期の数年は池子と幸せな日々を過ごす。
- 大学生のヨシオ:池松壮亮
- 親元を離れ一人暮らしを始める。いけちゃんはもう目に見えないが、存在はなんとなく感じる。18歳。
- あずき洗い:岡村隆史
- ヨシオが山で出会った妖怪。岡村は妖怪大戦争でも小豆洗いを演じたが、本作とは肌や服の色、指の本数などが異なる。
- 池子:吉行和子
- ヨシオが晩年に出会った最後の恋人。60歳。
- いけちゃん:蒼井優(声の出演)
- ヨシオにしか見えない謎の生物。神出鬼没で大きさも形も体色も変幻自在。ヨシオの事を優しく見守るが、ヨシオが内心気にしている事をはっきりと言うことも多い。困ると体が豆粒サイズになり、怒ると岩のように硬く真っ赤になる。女性である。
スタッフ
- 原作:西原理恵子
- 監督・脚本:大岡俊彦
- 撮影:藤石修
- 編集:上野聡一
- 照明:磯野雅弘
- 美術:新田隆之
- 録音:松本昌和
- 音楽:川嶋可能
- 主題歌:渡辺美里「あしたの空」(エピックレコードジャパン)
- 音楽プロデュース:緑川徹
- 音響効果:齋藤昌利
- 音楽編集:浅梨なおこ
- 視覚効果プロデューサー:杉木信章
- 視覚効果スーパーバイザー:豊直康
- VFX・CG:日本映像クリエイティブ、日本エフェクトセンター、シネボーイ、マリンポスト、テトラ、キュー・テック
- 特殊メイク:松井祐一、三好史洋、佐伯佳世
- スタントコーディネーター:辻井啓伺、舟山弘一
- スタント:帯金伸行、関田安明
- スタジオ:角川大映撮影所、東映東京撮影所
- 現像:IMAGICA
- 製作者:井上泰一
- 企画:土川勉
- エクゼクティブプロデューサー:井上文雄
- プロデュース:杉崎隆行
- 製作プロダクション:角川映画
- 製作:「いけちゃんとぼく」製作委員会(角川映画、角川書店、バンダイビジュアル、NTTドコモ)
脚注
- ^ a b 角川書店「『野性時代』5号 バックナンバー情報」、2009年3月31日閲覧
- ^ Dr 林のこころと脳の相談室 「【2044】5歳の娘の幻聴」
- ^ 2007年5月9日放送分。フジテレビ「『ザ・ベストハウス123』番組公式ホームページ 過去のBEST3」、2009年3月31日閲覧
- ^ 角川書店「いけちゃんとぼく/西原理恵子 特集ページ」、2009年3月31日閲覧