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「侵攻」の版間の差分

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== 関連項目 ==
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* [[攻勢作戦]]
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* [[攻撃 (戦術論)]]
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* [[防御 (戦術論)]]
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* [[侵略]]
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2023年2月28日 (火) 20:20時点における版

侵攻しんこう: invasion)とは、戦争紛争などにおいて、敵地に侵入して攻めること、攻めて相手の領地に侵入すること[1]英語のinvasionは「軍隊または国が武力を使って他国に侵入したり、支配したりする事態」「集団が力を使って、または迷惑で望ましくない方法で場所に入ってくる行動」などを意味し[2]、日本語訳としては侵入とも訳され[3]、かつては「攻撃」とも訳された[4]

侵攻と意味が重なる侵略(しんりゃく、: aggression)について国連では「国家による他の国家の主権、領土保全もしくは政治的独立に対する武力の行使」と定義されるが[5]国際法上の定義は明確ではない[6]

侵攻と侵略

武力をもって他国の領域への侵入や攻撃したり、土地や財物を奪い取ったり、他国の主権を侵害することを侵略(しんりゃく、: aggression)とも呼び、1974年国連が「国家による他の国家の主権、領土保全もしくは政治的独立に対する武力の行使」または「国際連合の憲章と両立しないその他の方法による武力の行使」と侵略を定義した[5]が、侵略側は自己の行動を否定したり、自衛勢力均衡のためと正当化したりするので、侵略行為の認定は困難であり、国際法上の定義は明確ではない[6]。国家による他国への武力行使という意味での「侵略」aggressionが使用されたのは第一次世界大戦の講和条約ヴェルサイユ条約(1919年)においてであるが、当時日本政府は「攻撃」と訳している[4]

軍事学

侵攻は、ある国家武装勢力が別の国家・武装勢力に対して攻撃を仕掛けて、その領土・勢力圏を侵す行為を指す軍事学上の用語である[要出典]侵攻は、自衛の対義語である国際法用語としての侵略(aggression)とは異なり、必ずしも相手方の主権や政治的独立を一方的に侵す目的とは限らない、価値中立的な概念である。戦争自体が自衛目的かどうかとは関わらないので、たとえ戦争全体が侵略戦争にあたる場合であっても、その中で行われる個別の軍事行動について敵国領土への攻撃かどうかによって判断して、侵攻と呼ぶこともできる。なお、「侵略」の語についても、純軍事学的観点から、侵攻と同義に用いることもある[要出典]

侵攻の手段としては、陸海空の様々な手段が用いられる。これら侵攻に対して相手方が行う抵抗としての対応を、広くは防衛と呼んでいる。

侵攻・侵入(invasion)は、征服(conquest)、占領(occupation)とも混用されることがある[3]

侵攻と呼ばれることがある事例

脚注

  1. ^ 精選版 日本国語大辞典、コトバンク
  2. ^ invasion」,Cambridge Advanced Learner's Dictionary, Cambridge Academic Content Dictionary, Cambridge University Press.
  3. ^ a b 宮崎繁樹「占領に關する一考察」『法律論叢』24(1-2)、明治大学法律研究所、1950年、116-132頁、NAID 120001439764 
  4. ^ a b * 「御署名原本・大正九年・条約第一号・同盟及聯合国ト独逸国トノ平和条約及附属議定書 (国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03021294200 ,173頁
  5. ^ a b 侵略の定義に関する決議:United Nations General Assembly Resolution 3314 on the Definition of Aggression,侵略の定義に関する決議” (html). ミネソタ大学人権図書館. 2022年3月7日閲覧。
  6. ^ a b コトバンク「侵略」
  7. ^ 三石善吉「ロシア帝国の「保護国フィンランド」 -武器なき「国家」防衛の二戦略」筑波学院大学紀要,2021年、p.48.
  8. ^ 我妻真一「1968 年8月のソ連外交」立命館国際研究、1999-12
  9. ^ マシューズ オーエン、ネムツォーワ アンナ「ロシアに広がる愛国主義の炎--ロシア グルジア侵攻と金融危機の影響で反欧米感情が沸騰している」ニューズウィーク 23(43), 44-45, 2008-11-12,グルジアの概要と開発課題外務省

関連項目

参考文献