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== 解説 == |
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2010年代を掛けて普及してきた[[ハイレゾリューションオーディオ|ハイレゾ]]再生環境に対応するために、これまで使用してきた数多くのデジタル機材を撤廃し、アナログ機材を中心としたシンプルな制作環境で制作されている。元は「架空の映画のサウンドトラック」というコンセプトがあり<ref>{{Cite web|url=https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/14067|title=坂本龍一『async』 バッハにもアルテミエフにも聴こえる楽曲など、音の空間性を強調して作り上げられた新たな空間/設置音楽|date=2017-05-17|author=畠中実|website=[[タワーレコード#Mikiki|Mikiki]]|publisher=[[タワーレコード#タワーレコード株式会社(日本フランチャイジー)タワーレコード株式会社]]|accessdate=2023-01-06}}</ref>、一度は作り上げるも、[[2014年]]に坂本が[[咽頭癌|中咽頭癌]]に罹患。治療と療養を経て回復すると、すべて作り直された<ref name="GQJAPAN" />。 |
2010年代を掛けて普及してきた[[ハイレゾリューションオーディオ|ハイレゾ]]再生環境に対応するために、これまで使用してきた数多くのデジタル機材を撤廃し、アナログ機材を中心としたシンプルな制作環境で制作されている。元は「架空の映画のサウンドトラック」というコンセプトがあり<ref>{{Cite web|url=https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/14067|title=坂本龍一『async』 バッハにもアルテミエフにも聴こえる楽曲など、音の空間性を強調して作り上げられた新たな空間/設置音楽|date=2017-05-17|author=畠中実|website=[[タワーレコード#Mikiki|Mikiki]]|publisher=[[タワーレコード#タワーレコード株式会社(日本フランチャイジー)タワーレコード株式会社]]|accessdate=2023-01-06}}</ref>、一度は作り上げるも、[[2014年]]に坂本が[[咽頭癌|中咽頭癌]]に罹患。治療と療養を経て回復すると、すべて作り直された<ref name="GQJAPAN" />。 |
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2023年9月6日 (水) 03:42時点における版
『async』 | ||||
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坂本龍一 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | 現代音楽、実験音楽、環境音楽、前衛音楽、ノイズミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル | commmons | |||
プロデュース | 坂本龍一 | |||
チャート最高順位 | ||||
坂本龍一 アルバム 年表 | ||||
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『async』(アシンク[3]、エイシンク[4][5][6])は1997年3月29日にcommmonsから発売された坂本龍一のオリジナル・アルバム。
解説
前々作『アウト・オブ・ノイズ』以来、オリジナル・アルバムとしては8年ぶり。
本作は坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』に描かれているように「非同期な音楽を作る」目標の下に制作。アルバムタイトルも「非同期」を意味する「asynchronization」の略称から採用している[7]。
2010年代を掛けて普及してきたハイレゾ再生環境に対応するために、これまで使用してきた数多くのデジタル機材を撤廃し、アナログ機材を中心としたシンプルな制作環境で制作されている。元は「架空の映画のサウンドトラック」というコンセプトがあり[8]、一度は作り上げるも、2014年に坂本が中咽頭癌に罹患。治療と療養を経て回復すると、すべて作り直された[7]。
1996年12月29日、坂本の公式サイトに「Ryuichi Sakamoto: SN/M比 50%」のメッセージを掲載[9]。翌年2月17日、本作の特設サイトを開設し、そこで「あまりに好きすぎて、誰にも聴かせたくない」という坂本の意向と、それにともなう事前の音源公開を一切行わない旨を表明。さらに坂本の足跡を辿る「予習」と、各界著名人によるニューアルバムの「予想」を公開した[10]。
本作発売直後の1997年3月31日、J-WAVEの自身の番組「RADIO SAKAMOTO」の特番として「J-WAVE SPECIAL RADIO SAKAMOTO EXTRA 〜坂本龍一ニューアルバム『async』緊急生試聴会〜」を放送。ラジオにてアルバムの全容を公開した[11]。
4月4日 - 5月28日、ワタリウム美術館にて「Ryuichi Sakamoto|async 設置音楽展」を開催。本作の5.1チャンネルサラウンドミックス版を、高谷史郎の映像とともに鑑賞するフロアや、アピチャートポン・ウィーラセータクンによる短編映像などで構成された[12]。また、美術館の1階では来訪者が付箋にてコメントを寄せられ、その抜粋である「解読」と、一部コメントに対する坂本の「返信」が、本作特設サイトに掲載された。
4月25・26日、ニューヨーク・パークアベニュー・アーモリーにて、本作収録曲を演奏するライヴを開催。後にその模様を編集した映画『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async』が、翌2018年1月27日より公開された[13]。
イギリスの『FACT』誌がThe 50 best albums of 2017の1位に本作品を選んだ[14]。
収録曲
全作曲:坂本龍一
CD
- andata
- disintegration
- solari
- ZURE
- walker
- stakra
- ubi
- fullmoon
- async
- tri
- Life, Life
- honj
- ff
- garden
アナログ盤
12インチ重量盤2枚組。CD未収録のボーナス・トラック「water state 2」を収録。
当初はCDと同時発売予定だったが、制作進行の都合により5月17日発売となった。
- andata
- disintegration
- solari
- ZURE
- walker
- stakra
- ubi
- fullmoon
- async
- tri
- Life, Life
- honj
- ff
- garden
- water state 2
脚注
出典
- ^ “坂本龍一『async』のアルバムページ”. recochoku.jp. 2022年12月20日閲覧。
- ^ “async|坂本龍一|ORICON NEWS”. オリコン. 2018年5月4日閲覧。
- ^ 坂本龍一自身の発音:「「同期」しない音楽とは?── 坂本龍一 ✕ 鈴木正文 トークショー 第1話 - YouTube」から坂本龍一自身が発音してる箇所へのリンク(64秒のあたり)
- ^ Google 翻訳による発音
- ^ 【JavaScript】Asyncは「エイシンク」と読む! │ コジマノテック
- ^ 対談相手の『GQ JAPAN』編集長・鈴木正文による発音:「「同期」しない音楽とは?── 坂本龍一 ✕ 鈴木正文 トークショー 第1話 - YouTube」から『GQ JAPAN』編集長・鈴木正文による発音の箇所へのリンク(9秒のあたり)
- ^ a b “坂本龍一、新作『async』を語る──「いちばんわがままに作った”. GQ JAPAN. コンデナスト・ジャパン (2017年5月11日). 2023年1月6日閲覧。
- ^ 畠中実 (2017年5月17日). “坂本龍一『async』 バッハにもアルテミエフにも聴こえる楽曲など、音の空間性を強調して作り上げられた新たな空間/設置音楽”. Mikiki. タワーレコード#タワーレコード株式会社(日本フランチャイジー)タワーレコード株式会社. 2023年1月6日閲覧。
- ^ “坂本龍一オフィシャルサイトに謎のメッセージ”. 音楽ナタリー (2016年12月29日). 2018年5月4日閲覧。
- ^ “坂本龍一8年ぶりアルバムは発売日まで内容一切不明「好きすぎて誰にも聴かせたくない」”. 音楽ナタリー (2017年2月17日). 2018年5月4日閲覧。
- ^ “坂本龍一の好きすぎて聴かせたくないアルバム、J-WAVE生放送で公開試聴会”. 音楽ナタリー (2017年3月28日). 2023年1月6日閲覧。
- ^ “坂本龍一 - ワタリウム美術館”. ワタリウム美術館. 2018年5月4日閲覧。
- ^ “坂本龍一「async」NYライブの模様を劇場公開、プレミア上映も実施”. 映画ナタリー (2017年10月3日). 2018年5月4日閲覧。
- ^ “The 50 best albums of 2017” (2017年12月20日). 2018年12月10日閲覧。