「フレガート (レーダー)」の版間の差分
m →関連項目: recat. |
誤字修正 上記→上部と表現のブラッシュアップ |
||
(同じ利用者による、間の1版が非表示) | |||
69行目: | 69行目: | ||
「フレガート-MAE」および「フレガート-MAE-1」はプレーンアンテナ1面のみを有しており、「ハーフ・プレート」のNATO名を付与されている。これらの背面には、アメリカの[[AN/SPS-6]]で見られたような風圧バランス用のベーンが設置されている。 |
「フレガート-MAE」および「フレガート-MAE-1」はプレーンアンテナ1面のみを有しており、「ハーフ・プレート」のNATO名を付与されている。これらの背面には、アメリカの[[AN/SPS-6]]で見られたような風圧バランス用のベーンが設置されている。 |
||
一方、「フレガート-MAE-2」および「フレガート-MAE-5」は「フレガート-MA」と同様にプレーンアンテナ2面を有しており、「トップ・プレートB」のNATO名を付与されてい |
一方、「フレガート-MAE-2」および「フレガート-MAE-5」は「フレガート-MA」と同様にプレーンアンテナ2面を有しており、「トップ・プレートB」のNATO名を付与されている。 |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
=== 382型レーダー === |
|||
[[:en:Type_382_radar|382型レーダー(英語版)]]は「フレガート-MAE-5」を[[中華人民共和国]]において[[山寨]]化されたと誤った情報が掲載されていたが、英語版のjane年鑑等出典つき表記は「 possibly a reverse engineered version」であり確定事項は無く西側の憶測のみで、中国側メーカーの正式情報ではありません。 |
|||
また形状に違いがあり、最も明確な違いはフレガートには上部に構造物があるがType 382 radarにはありません、その他細部にも違いがあり面積・素子等、諸々が同一という情報もありません。 |
|||
[[File:Handan (579) Frigate - Type 382 Radar.jpg|thumb|Type 382 installed on a [[Type 054A frigate]].]] |
|||
'''搭載艦''' |
'''搭載艦''' |
||
80行目: | 95行目: | ||
** [[075型強襲揚陸艦]] |
** [[075型強襲揚陸艦]] |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
2024年3月31日 (日) 05:04時点における版
フレガート(ロシア語: Фрегат、英: Fregat、フリゲートの意)は、ロシアのサリュート設計局により開発された艦載3次元レーダー。順次に改良・発展型が配備され、ソビエト連邦海軍およびロシア海軍において、対空捜索用として広く採用されている。
フレガート/フレガート-M
種別 | 3次元レーダー |
---|---|
開発・運用史 | |
送信機 | |
周波数 | S(E)バンド |
送信尖頭電力 | 30kW |
アンテナ | |
走査速度 | 15 |
探知性能 | |
探知距離 |
145–150 km (78–81 nmi) 後に300kmまで延伸 |
探知高度 | 30 km (98,000 ft) |
MR-710「フレガート」(露: Фрегат)は、もっとも初期に開発された機種であり、NATO名は「トップ・スティア」。主任設計官はレオニード・A・ロジオノフであった。
前任のMR-310「アンガラーA」(NATO名「ヘッド・ネット」)などと同様に、180度背中合わせに配置した2つのレーダー面をもつバック・トウ・バック方式を採用しており、これは以後のフレガート・ファミリーにおいても踏襲された。本機においては、アンテナとしては縦長と横長のパラボラアンテナが1面ずつ用いられている。使用周波数はS(E)バンド (2~2.5GHz)、最大探知距離は、当初は145–150 km (78–81 nmi)であったが、後の改修で300 km (160 nmi)まで延伸された。
またのちに、改良型のMR-710M「フレガート-M」(露: МР-710М «Фрегат-М»)を経て、2面のアンテナのうちの縦長のパラボラアンテナを四角形のプレーンアンテナに変更したMR-710M-1「フレガート-M1」が登場した。これは「プレート・スティア」のNATO名を付与された。
搭載艦
フレガート-MA
種別 | 3次元レーダー |
---|---|
開発・運用史 | |
送信機 | |
周波数 | S(E)バンド |
アンテナ | |
走査速度 | 12 |
探知性能 | |
探知距離 |
最大: 300 km (160 nmi) 有効: 230 km (120 nmi) (対戦闘機) |
探知高度 | 30 km (98,000 ft) |
その他諸元 | |
重量 | 9.6 t |
MR-750/760「フレガートMA」(露: Фрегат-МА)は、アンテナを両面ともにプレーンアンテナとするとともにデジタル信号処理を導入したシリーズの最新型であり、「トップ・プレート」のNATO名を付与されている。
搭載艦
- 956型駆逐艦(ソヴレメンヌイ級) ※6番艦以降
- 1135.1型国境警備艦(クリヴァク-III型)
- 1143.5型重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」
- 11430型航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」
- 11540.2型警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
- 1155型大型対潜艦(ウダロイ級)
- 1914.1型測定艦「マーシャル・クルイロフ」
フレガート-M2
「フレガート-M2」(露: Фрегат-М2)は、シリーズの軽量型として開発された。現在では発展型の「フレガート-M2EM」(Фрегат-М2ЭМ)も配備されており、こちらは、有効探知距離230km(対戦闘機)、50km(対ミサイル)とされている。
搭載艦
- ミサイル給兵艦「アレクサンドル・ブリキン」
- 11540.1型警備艦「ネウストラシムイ」
- タルワー級フリゲート
フレガート-MAE
フレガートMAE(露: Фрегат-МАЭ)はフレガート-MAシリーズの輸出型であり、最大探知距離150kmとされている。
「フレガート-MAE」および「フレガート-MAE-1」はプレーンアンテナ1面のみを有しており、「ハーフ・プレート」のNATO名を付与されている。これらの背面には、アメリカのAN/SPS-6で見られたような風圧バランス用のベーンが設置されている。
一方、「フレガート-MAE-2」および「フレガート-MAE-5」は「フレガート-MA」と同様にプレーンアンテナ2面を有しており、「トップ・プレートB」のNATO名を付与されている。
382型レーダー
382型レーダー(英語版)は「フレガート-MAE-5」を中華人民共和国において山寨化されたと誤った情報が掲載されていたが、英語版のjane年鑑等出典つき表記は「 possibly a reverse engineered version」であり確定事項は無く西側の憶測のみで、中国側メーカーの正式情報ではありません。
また形状に違いがあり、最も明確な違いはフレガートには上部に構造物があるがType 382 radarにはありません、その他細部にも違いがあり面積・素子等、諸々が同一という情報もありません。
搭載艦
参考文献
- Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. ISBN 9781557502629