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{{商業施設
| 社色 = #0071CE
| 文字色 = #FFFFFF
| 名称 = [[File:Seibu logo.svg|30px]] 西武池袋本店
| 外国語表記 = {{lang|en|SEIBU IKEBUKURO}}<ref>[https://www.sogo-seibu.jp.e.ld.hp.transer.com/ikebukuro/topics/page/1420008.html Welcome to SEIBU IKEBUKURO](そごう・西武)</ref>
| 画像 = Seibu-Department-Store-Ikebukuro-02.jpg
| 画像サイズ = 300px
| 画像説明 = 西武池袋本店
| 地図 = {{maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point|coord={{coord|35|43|45.8|N|139|42|42.3|E}}|zoom=13|frame-align=center|frame-width=300}}
| 正式名称 = そごう・西武 西武池袋本店
| 所在地郵便番号 = 171-8569
| 所在地 = [[東京都]][[豊島区]][[南池袋]]一丁目28番1号<ref>[https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/access_info/ 西武池袋本店 アクセス・駐車場] そごう・西武</ref>
| 緯度度 = 35
| 緯度分 = 43
| 緯度秒 = 45.8
| N(北緯)及びS(南緯) = N
| 経度度 = 139
| 経度分 = 42
| 経度秒 = 42.3
| E(東経)及びW(西経) = E
| 座標右上表示 = NO
| 地図国コード = JP
| 開業日 = [[1940年]]([[昭和]]15年)[[3月]]<ref>{{Cite web|url=https://www.sogo-seibu.co.jp/info/history.html|title=沿革|publisher=[[そごう・西武]]|accessdate=2021-01-27}}</ref>
| 土地所有者 = 株式会社[[西武ホールディングス]]<ref name="toyokeizai202202"></ref>ほか
| 施設所有者 = 株式会社[[そごう・西武]]
| 施設管理者 = 株式会社そごう・西武
| 敷地面積 =
| 商業施設面積 = 81623
| 延床面積 =
| 店舗数 =
| 中核店舗 =
| 営業時間 = 10:00 - 21:00
| 駐車台数 = 427(他に契約駐車場あり)<ref name = "ikeseiaccess">[https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/access_info/ アクセス・駐車場](西武池袋本店)</ref>
| 前身 = [[京急ストア|菊屋デパート]]池袋店<br />↓<br />武蔵野デパート<br />↓<br />[[西武百貨店|西武]]池袋店
| 最寄駅 = [[池袋駅]]<ref name = "ikeseiaccess"></ref>
| 外部リンク = [https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/ 西武池袋本店]
| 商圏人口 =
| グループ社色 = #0071CE
| グループ文字色 = #fffFFF
| グループ文字フォント = SimSun,PCMyungjo,serif
| グループ = <span style="font-size:larger;">'''SE<span style="background:#F00; font-family:'ヒラギノ角ゴ ProN W3','Hiragino Kaku Gothic ProN',DotumChe,'Takaoゴシック','IPAゴシック',sans-serif;">I</span>BU'''</span>
}}
[[池袋駅]]東口直結。旧[[セゾングループ]]の中核店舗。通称は「池袋西武」を略した「'''イケセイ'''」(登録商標第5396548号<ref>[https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2010-064647/4162501B613C3238C894AB5845F2A985017819A60B45E39468B9C4BF1E2664B0/40/ja 登録商標第5396548号]([[特許情報プラットフォーム]])</ref>)<ref>[https://www.sogo-seibu.jp/kirei_s/ikebukuro/ イケセイキレイステーション] 西武池袋本店公式サイト(2023年12月18日閲覧)</ref>で、「イケセイアウル」という[[ローカルヒーロー]]が存在する(意匠登録第1533283号<ref>[https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/DE/JP-2014-024150/31014809A6857E6E7F2C8B1DB59C1B7DDA78D601C70F95DBA414784E286F834B/30/ja 意匠登録第1533283号]([[特許情報プラットフォーム]])</ref>)<ref>[https://www.fashionsnap.com/article/2014-11-19/ikebukuro-seibu/ 百貨店初のヒーロー「イケセイアウル」デビュー] [[Fashionsnap.com]](2014年11月19日)2019年10月24日閲覧</ref>。

2005年8月までは「西武池袋店」(「池袋西武」<ref name="kankyo2000"></ref>」)であったが、同年9月の[[そごう心斎橋本店]]([[大阪市]])の開店に合わせて「西武池袋本店」に名称変更した(2009年にそごう心斎橋本店は閉店したため、そごう・西武の西武側にのみ「本店」が残る形になっている)<ref>[https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050531_organization.pdf ミレニアムリテイリンググループ 組織再編と主要人事についてお知らせします。(6月1日付)]ミレニアムリテイリング(2005年5月31日)2023年12月18日閲覧</ref><ref>[https://www.sogo-seibu.co.jp/info/history.html 沿革] そごう・西武</ref>。[[2022年]]5月には、そごう・西武の[[登記]]上の[[本店]]および[[本社]]機能がセブン&アイHD本社近くの[[東京都]][[千代田区]][[二番町 (千代田区)|二番町]](二番町センタービル)から移転してきており、名実ともに、そごう・西武の本店となった<ref name="houzinno">[https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=6010001127026 株式会社そごう・西武の情報] [[国税庁]][[法人番号]]公表サイト</ref><ref name="nikkei"></ref><ref name="companyinfo"></ref>。

元々[[西武グループ|西武鉄道グループ]]内の百貨店事業からスタートしているため、南側は[[西武池袋線]][[池袋駅]]の上に建てられており、池袋本店の敷地の6割は[[西武ホールディングス]]からの借地である<ref name="toyokeizai202202">[https://toyokeizai.net/articles/-/508592?page=3 セブン、「そごう・西武売却」に立ちはだかる障害] [[東洋経済新報|東洋経済オンライン]](2022年2月2日)2023年12月18日閲覧</ref>。

<!--出典不明なのでコメントアウト池袋本店の[[利益#売上高営業利益率|営業利益率]]は10%に達する。年間来店客数は約7000万人に達し、集客数・店頭売上高とも国内屈指の数値である<ref group="注">ちなみに[[東武百貨店]]池袋本店は5000万人、[[小田急百貨店]]新宿本店は4400万人、[[阪急百貨店]]梅田本店は4100万人、[[伊勢丹]]新宿本店は3000万人である。</ref>。-->
[[2021年]]春の日経リサーチによる「商業施設の利用実態調査(首都圏版)」によれば、首都圏の商業施設で集客力1位<ref>[https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/18/news070.html 首都圏、商業施設の集客力ランキング 「渋谷ヒカリエ」や「伊勢丹 新宿店」を抑えて1位になったのは?][[ITmedia]](2021年6月18日)2021年6月26日閲覧</ref>。2023年2月期の売上高は1,768億36百万円(法人外商含む)で、そごう・西武の店舗では最も多い<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.7andi.com/ir/file/library/kh/pdf/2023_0406kh.pdf |title=『株式会社セブン&アイHLDGS 2023年2月期 決算補足資料』17頁 |access-date=2023年12月18日 |publisher=株式会社セブン&アイ ホールディングス}}</ref>(2021年2月期は1,385億82百万円、2022年2月期は1,540億2百万円)。[[日本の百貨店]]業界全体でも[[伊勢丹#新宿店|伊勢丹新宿店]]・[[阪急百貨店うめだ本店|阪急うめだ本店]]に次ぎ国内3位に位置する<ref>{{Cite news| 和書| title=| newspaper=[[日経MJ]]|date=2022-08-24| issue = 6884| edition= | page= 1}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=【最新版】2018年 全国百貨店 店舗別 売上高ランキング!|url=http://motokadenchan.seesaa.net/article/461110376.html|website=激安!元家電量販店員が語る業界裏事情!|accessdate=2019-10-14|language=ja}}</ref>。

[[ファッション]]に関心が高い顧客層に根強い人気があり、西武百貨店時代には前述のように'''「ファッションの西武」'''と呼ばれ<ref group="注">[[東武百貨店]]の社長だった[[根津公一]]は2012年のインタビューで「かつて、池袋においては『食品の東武、ファッションの西武』と言われた」と語っている。出典:「[https://diamond.jp/articles/-/16411 東武百貨店社長 根津公一 百貨店への固定観念を捨て新ブランドとテナント誘致]」[[ダイヤモンド社|ダイヤモンド・オンライン]](2012年3月6日)2023年12月18日閲覧</ref>、[[マーチャンダイジング]](MD)や売場編集能力も高かった。1999年には[[デンマーク]]のインテリアショップであるイルムスと提携して、「イルムス館」(現在:別館)をオープンさせ、[[スカンジナビア]][[モダニズム|モダン]]の流行のさきがけをつくった。また、池袋本店のデパ地下は、[[シェルガーデン|ザ・ガーデン自由が丘]]を出店させるなど、昔から他を圧倒する品揃えと人気があり、[[デパ地下]]ブームの火付け役になった。

『[[日経MJ]]』の2002年の調査や、インターワイヤードの[[2005年]]の調査では、[[首都圏 (日本)|首都圏]]人気デパ地下ナンバーワンにも選ばれている。[[としまえん]]や[[豊島園 庭の湯]]、[[ラクーア]]などが近いことから[[水着]]の売上枚数も国内有数であった。しかし、2020年代になると豊島園が閉園したこともあってか伸び悩んでおり、むしろ、[[そごう]]がかつて得意とした[[浴衣]]の売上が堅調である。

西武百貨店時代の1975年に、[[現代美術]]を展示する[[セゾン美術館|西武美術館]](後のセゾン美術館。1999年閉館)が置かれたほか<ref>[https://bijutsutecho.com/artwiki/21 西武美術館/セゾン美術館] [[美術手帖]](2023年12月18日閲覧)</ref>、数多くの文化施設から次々に新鮮な企画が打ち出された。新進作家の小物を展示即売する「クリエイターズスペース」、[[ビデオ]]・[[舞踏]]・[[落語]]などのイベントが行われた「[[スタジオ200]]」、ソフトが豊富だった「ビデオポート」、ビデオ制作の「スタジオテック」、出張撮影が依頼できる「キネテック」、貴重盤の多い「ディスクポート」、演劇ショップの「ワイズフール」など、[[メセナ]]・ソフト事業も幅広く手掛けた。2021年時点でも6階に「西武アート・フォーラム/アート・ギャラリー」を設置している<ref>[https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/topics/page/1235471.html 西武アート・フォーラム /アート・ギャラリー]{{リンク切れ|date=2023年12月}}そごう・西武</ref>ほか、店舗の内外に西武百貨店当時に設置された[[鹿目尚志]]らの現代美術作品が残されている<ref>[https://www.sogo-seibu-transculture.jp/e35-ikebukuro_tennnai_art/ E35 西武池袋本店 店内外アート] そごう・西武(2023年12月18日閲覧)</ref>。

2008年6月に[[東京メトロ副都心線]]が開業した際には、[[池袋]]の顧客が[[新宿]]・[[渋谷]]等の百貨店に流出するのを防ぐため、長年ライバル関係にあった池袋駅西口の[[東武百貨店]]と協力して様々な取り組みを行った<ref>「[https://toyokeizai.net/articles/-/1494 副都心線の開通で激化 池袋・新宿で過熱 新・百貨店戦争]」東洋経済ONLINE(2008年6月19日)2023年12月18日閲覧</ref><ref group="注">一例として、副都心線開業を記念した「LOVE IKEBUKURO」キャンペーンが両社合同で行われたり、西武百貨店で東武百貨店のマップが配布されたり、東武東上線の電車内に西武百貨店の広告が掲出されるようになった。</ref>。

2021年には、[[西武ホールディングス]]と共同で、WEBで発注された池袋本店の一部スイーツやギフトなどの商品を[[西武鉄道]]池袋駅、[[富士見台駅]]、[[所沢駅]]構内に設置されたスマート[[コインロッカー]]で受け取れるサービス「BOPISTA(ボピスタ)」を2月8日から3月31日までの間実証実験として行う<ref>[https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1298864.html 西武、駅のスマートコインロッカーで商品を受け取れる「BOPISTA」][[Impress Watch]](2021年1月7日)2021年2月28日閲覧</ref>、[[出前館]]などを使って食品売場の弁当や総菜などを近隣地域に宅配するサービスを開始する<ref>[https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/20210224_01.pdf ネットで注文!デパ地下グルメお届け便『e.デパチカ西武池袋本店』スタート] そごう・西武(2021年2月24日)2021年2月28日閲覧)</ref><ref>「[https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2102/25/news133.html そごう・西武、デパ地下商品の宅配サービス開始 西武池袋本店から最短45分]」[[ITmedia]](2021年2月25日)2021年2月28日閲覧</ref>など、新たな取組を行っている。

===== 2010年のリニューアル =====
[[2008年]]から[[2010年]]にかけて、「ファッションの西武」の復権を賭け、総額400億を掛けて構造改善・耐震化工事を含むリニューアルを実施した<ref name="news200908">[https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/090807.pdf 今秋、西武池袋本店改装再スタート] そごう・西武(2009年8月7日)2023年12月18日閲覧</ref><ref>[https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/100226_01.pdf 2010年、総合完成へ向けて。池袋本店が挑戦する、「新しいデパート」]そごう・西武(2010年2月26日)2023年12月18日閲覧</ref><ref>[https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/20100715_01.pdf 池袋本店全館改装第III期が9月7日(火)完成。]そごう・西武(2010年7月15日)2023年12月18日閲覧</ref>。副都心線開業に伴い、池袋本店と渋谷店を連動させてブランドイメージの復権を狙った。この大改装の仕上げとして、地下1階の旧ルノートルカフェ部分には、新たに「光の時計口」を新設し<ref>[https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/20100531_01.pdf 池袋本店は「安心・安全」と「利便性」をさらに向上耐震工事が完了し、地下1階に新エントランス誕生!]そごう・西武(2010年5月)2023年12月18日閲覧</ref>、[[東日本旅客鉄道|JR]]の池袋駅南口方面や[[東京メトロ有楽町線|地下鉄有楽町線]]方面から[[西武池袋線]]への乗り換え客をデパ地下へと誘導しやすい作りへ変更した。また、地下・地上すべてのエントランスにおいてリニューアル工事を行い、白を基調とした明るい感じへと刷新された。

旧セゾングループの象徴的なものでもあった、[[東池袋]]方面からも確認できる大看板からは「[[ロフト (雑貨店)|Loft]]」「[[パルコ|PARCO]]」の文字が消え、西武東口を出た箇所の壁面にある袖看板も新しいものに変更。また、懸垂幕広告も以前は大看板のすぐ真下・8階部分まで掲示していたが、レストラン街リニューアルに伴い、8階部分の展望可能な窓を増やし、懸垂幕については7階の高さまでの掲示へと変更した。

長らく「[[イルムス]]館」として営業していた別館には無印良品の旗艦店が新たに入居し<ref name="news200908"></ref>、すべてのフロアの床面をリニューアルし、インテリアフロアとこども服フロアを入れ替え、都内百貨店としては近年稀にみる大掛かりな改装となった。

最後に改装の締め括りとして、三越池袋店の閉鎖に伴い地下1階にて期間限定ショップとして仮入店していた[[ルイヴィトン|Louis Vuitton]]が、旧第一勧銀池袋支店<ref group="注">[[日本勧業銀行]]池袋支店時代から入居。2002年に[[みずほ銀行]]池袋東口支店となった後も同地で営業していたが、2003年に池袋支店(旧[[富士銀行]]池袋支店)内に[[ブランチインブランチ]]となる形で移転した(その後、2006年1月16日に池袋支店に統合され廃店)。ATMコーナーは無人店舗「池袋東口支店池袋駅東口出張所」になる形で同地に残ったが、こちらも2004年に地下1階の中央通路沿いに移転した。</ref>跡である、1階PARCO寄りに約14年ぶりに復活入店した。

===== 2023年8月31日のストライキ =====
[[File:Demonstration of the strike of Seibu Ikebukuro Main Store 2023-08-31.jpg|thumb|西武池袋本店で行われたスト当日の示威行動]]
[[2023年]][[8月31日]]、セブン&アイ・ホールディングスは臨時取締役会を開き、そごう・西武のフォートレス・インベストメント・グループへの売却実行を決議した<ref>{{Cite web|和書|url=https://digital.asahi.com/articles/ASR8033H7R80DIFI005.html|title=【詳報】そごう・西武の売却決定 池袋本店でストライキのさなかに|website=[[朝日新聞デジタル]]|date=2023-08-31|accessdate=2023-09-03}}</ref>。これに対し、そごう・西武労働組合は同日に[[ストライキ]]を決行した。これにより西武池袋本店は全館で終日臨時休業となり、納品も全て停止された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230831/k10014179071000.html|title=【詳しく】そごう・西武労組 異例のストライキ実施も売却決議|website=[[日本放送協会|NHK NEWS WEB]]|date=2023-08-31|accessdate=2023-09-04}}</ref>。大手百貨店のストライキは、[[1962年]]5月の[[阪神百貨店]]以来61年ぶりとなった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230831-OYT1T50090/|title=「そごう・西武」労組、西武池袋本店でストライキ実施…大手百貨店で61年ぶり|publisher=[[読売新聞]]|date=2023-08-31|accessdate=2023-09-03}}</ref>。

2024年5月11日 (土) 15:05時点における版


西武池袋本店
SEIBU IKEBUKURO[1]
西武池袋本店
地図
地図
店舗概要
所在地 171-8569
東京都豊島区南池袋一丁目28番1号[2]
座標 北緯35度43分45.8秒 東経139度42分42.3秒 / 北緯35.729389度 東経139.711750度 / 35.729389; 139.711750 (SEIKO JAZZ 3)
開業日 1940年昭和15年)3月[3]
正式名称 そごう・西武 西武池袋本店
土地所有者 株式会社西武ホールディングス[5]ほか
施設所有者 株式会社そごう・西武
施設管理者 株式会社そごう・西武
商業施設面積 81,623 m²
営業時間 10:00 - 21:00
駐車台数 427(他に契約駐車場あり)[4]
前身 菊屋デパート池袋店

武蔵野デパート

西武池袋店
最寄駅 池袋駅[4]
外部リンク 西武池袋本店
SEBU
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池袋駅東口直結。旧セゾングループの中核店舗。通称は「池袋西武」を略した「イケセイ」(登録商標第5396548号[6])[7]で、「イケセイアウル」というローカルヒーローが存在する(意匠登録第1533283号[8][9]

2005年8月までは「西武池袋店」(「池袋西武」[10]」)であったが、同年9月のそごう心斎橋本店大阪市)の開店に合わせて「西武池袋本店」に名称変更した(2009年にそごう心斎橋本店は閉店したため、そごう・西武の西武側にのみ「本店」が残る形になっている)[11][12]2022年5月には、そごう・西武の登記上の本店および本社機能がセブン&アイHD本社近くの東京都千代田区二番町(二番町センタービル)から移転してきており、名実ともに、そごう・西武の本店となった[13][14][15]

元々西武鉄道グループ内の百貨店事業からスタートしているため、南側は西武池袋線池袋駅の上に建てられており、池袋本店の敷地の6割は西武ホールディングスからの借地である[5]

2021年春の日経リサーチによる「商業施設の利用実態調査(首都圏版)」によれば、首都圏の商業施設で集客力1位[16]。2023年2月期の売上高は1,768億36百万円(法人外商含む)で、そごう・西武の店舗では最も多い[17](2021年2月期は1,385億82百万円、2022年2月期は1,540億2百万円)。日本の百貨店業界全体でも伊勢丹新宿店阪急うめだ本店に次ぎ国内3位に位置する[18][19]

ファッションに関心が高い顧客層に根強い人気があり、西武百貨店時代には前述のように「ファッションの西武」と呼ばれ[注 1]マーチャンダイジング(MD)や売場編集能力も高かった。1999年にはデンマークのインテリアショップであるイルムスと提携して、「イルムス館」(現在:別館)をオープンさせ、スカンジナビアモダンの流行のさきがけをつくった。また、池袋本店のデパ地下は、ザ・ガーデン自由が丘を出店させるなど、昔から他を圧倒する品揃えと人気があり、デパ地下ブームの火付け役になった。

日経MJ』の2002年の調査や、インターワイヤードの2005年の調査では、首都圏人気デパ地下ナンバーワンにも選ばれている。としまえん豊島園 庭の湯ラクーアなどが近いことから水着の売上枚数も国内有数であった。しかし、2020年代になると豊島園が閉園したこともあってか伸び悩んでおり、むしろ、そごうがかつて得意とした浴衣の売上が堅調である。

西武百貨店時代の1975年に、現代美術を展示する西武美術館(後のセゾン美術館。1999年閉館)が置かれたほか[20]、数多くの文化施設から次々に新鮮な企画が打ち出された。新進作家の小物を展示即売する「クリエイターズスペース」、ビデオ舞踏落語などのイベントが行われた「スタジオ200」、ソフトが豊富だった「ビデオポート」、ビデオ制作の「スタジオテック」、出張撮影が依頼できる「キネテック」、貴重盤の多い「ディスクポート」、演劇ショップの「ワイズフール」など、メセナ・ソフト事業も幅広く手掛けた。2021年時点でも6階に「西武アート・フォーラム/アート・ギャラリー」を設置している[21]ほか、店舗の内外に西武百貨店当時に設置された鹿目尚志らの現代美術作品が残されている[22]

2008年6月に東京メトロ副都心線が開業した際には、池袋の顧客が新宿渋谷等の百貨店に流出するのを防ぐため、長年ライバル関係にあった池袋駅西口の東武百貨店と協力して様々な取り組みを行った[23][注 2]

2021年には、西武ホールディングスと共同で、WEBで発注された池袋本店の一部スイーツやギフトなどの商品を西武鉄道池袋駅、富士見台駅所沢駅構内に設置されたスマートコインロッカーで受け取れるサービス「BOPISTA(ボピスタ)」を2月8日から3月31日までの間実証実験として行う[24]出前館などを使って食品売場の弁当や総菜などを近隣地域に宅配するサービスを開始する[25][26]など、新たな取組を行っている。

2010年のリニューアル

2008年から2010年にかけて、「ファッションの西武」の復権を賭け、総額400億を掛けて構造改善・耐震化工事を含むリニューアルを実施した[27][28][29]。副都心線開業に伴い、池袋本店と渋谷店を連動させてブランドイメージの復権を狙った。この大改装の仕上げとして、地下1階の旧ルノートルカフェ部分には、新たに「光の時計口」を新設し[30]JRの池袋駅南口方面や地下鉄有楽町線方面から西武池袋線への乗り換え客をデパ地下へと誘導しやすい作りへ変更した。また、地下・地上すべてのエントランスにおいてリニューアル工事を行い、白を基調とした明るい感じへと刷新された。

旧セゾングループの象徴的なものでもあった、東池袋方面からも確認できる大看板からは「Loft」「PARCO」の文字が消え、西武東口を出た箇所の壁面にある袖看板も新しいものに変更。また、懸垂幕広告も以前は大看板のすぐ真下・8階部分まで掲示していたが、レストラン街リニューアルに伴い、8階部分の展望可能な窓を増やし、懸垂幕については7階の高さまでの掲示へと変更した。

長らく「イルムス館」として営業していた別館には無印良品の旗艦店が新たに入居し[27]、すべてのフロアの床面をリニューアルし、インテリアフロアとこども服フロアを入れ替え、都内百貨店としては近年稀にみる大掛かりな改装となった。

最後に改装の締め括りとして、三越池袋店の閉鎖に伴い地下1階にて期間限定ショップとして仮入店していたLouis Vuittonが、旧第一勧銀池袋支店[注 3]跡である、1階PARCO寄りに約14年ぶりに復活入店した。

2023年8月31日のストライキ
西武池袋本店で行われたスト当日の示威行動

2023年8月31日、セブン&アイ・ホールディングスは臨時取締役会を開き、そごう・西武のフォートレス・インベストメント・グループへの売却実行を決議した[31]。これに対し、そごう・西武労働組合は同日にストライキを決行した。これにより西武池袋本店は全館で終日臨時休業となり、納品も全て停止された[32]。大手百貨店のストライキは、1962年5月の阪神百貨店以来61年ぶりとなった[33]

  1. ^ Welcome to SEIBU IKEBUKURO(そごう・西武)
  2. ^ 西武池袋本店 アクセス・駐車場 そごう・西武
  3. ^ 沿革”. そごう・西武. 2021年1月27日閲覧。
  4. ^ a b アクセス・駐車場(西武池袋本店)
  5. ^ a b セブン、「そごう・西武売却」に立ちはだかる障害 東洋経済オンライン(2022年2月2日)2023年12月18日閲覧
  6. ^ 登録商標第5396548号特許情報プラットフォーム
  7. ^ イケセイキレイステーション 西武池袋本店公式サイト(2023年12月18日閲覧)
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