「シシュマール級潜水艦」の版間の差分
タグ: 手動差し戻し |
全体に加筆、出典追加。 |
||
6行目: | 6行目: | ||
|建造所={{DEU}} [[ホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船|HDW]]社<br>{{IND}}・[[:en:Mazagon Dock Shipbuilders|マザゴン造船所]] |
|建造所={{DEU}} [[ホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船|HDW]]社<br>{{IND}}・[[:en:Mazagon Dock Shipbuilders|マザゴン造船所]] |
||
|運用者={{navy|IND}} |
|運用者={{navy|IND}} |
||
|前級= [[カルヴァリ級潜水艦|カルヴァリ級]]<br />({{flagicon|SSR}} [[フォックストロット型潜水艦|フォックストロット型]]) |
|||
|前級= |
|||
|次級= [[シンドゥゴーシュ級潜水艦|シンドゥゴーシュ級]]<br />({{flagicon|SSR}} [[キロ型潜水艦|キロ型]]) |
|||
|次級= |
|||
|建造期間= |
|建造期間= |
||
|就役期間= 1986年 - 現在 |
|就役期間= 1986年 - 現在 |
||
30行目: | 30行目: | ||
|備考= |
|備考= |
||
}} |
}} |
||
'''シシュマール級潜水艦'''(シシュマールきゅうせんすいかん、 |
'''シシュマール級潜水艦'''(シシュマールきゅうせんすいかん、{{Lang-en|''Shishumar''-class submarine}})は[[インド海軍]]が運用する[[通常動力型潜水艦]]の艦級の一つ。[[ドイツ]]の[[ホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船]]の輸出用[[潜水艦]]である[[209型潜水艦|209/1500型潜水艦]]をもとに、インド海軍の運用要求に応じたカスタマイズを加えて開発された{{Sfn|海人社|2005|pp=120-121}}{{Sfn|Gardiner|1996|p=175}}{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。 |
||
就役している209型としてはもっとも大型であり、熱帯で運用されることもあって、[[二次電池|蓄電池]]も他の型より大容量化されている。また、やはり同型のなかで唯一、非常時脱出用の救難球を搭載している。本級は近代化改修済みであるが、更なるAIP推進付加を含む近代化改修の計画もある。 |
就役している209型としてはもっとも大型であり、熱帯で運用されることもあって、[[二次電池|蓄電池]]も他の型より大容量化されている。また、やはり同型のなかで唯一、非常時脱出用の救難球を搭載している。本級は近代化改修済みであるが、更なるAIP推進付加を含む近代化改修の計画もある。 |
||
== |
== 来歴 == |
||
インド海軍は、1965年に[[ソビエト連邦]]と締結した協定に基づいて[[フォックストロット型潜水艦]]を取得し、[[カルヴァリ級潜水艦|カルヴァリ級]]として1967年から就役させて、潜水艦の運用に着手した{{Sfn|Gardiner|1996|p=175}}{{Sfn|小林|2019|p=177}}。この頃には既に[[原子力潜水艦]]の取得をも目指した議論がなされており、カルヴァリ級の後継艦計画の際には、単に先進的な通常動力型潜水艦を建造するというだけでなく、原潜の建造・運用に必要な人材育成にもつなげていく施策を求めていた{{Sfn|小林|2019|p=177}}。しかしソ連はこの要望に難色を示し、フォックストロット型の改修型という回答しか提示しなかったことから、インドは他国にも検討の対象を広げていった{{Sfn|小林|2019|p=177}}。 |
|||
1970年代末の時点で、インド海軍は、既に8隻の[[カルヴァリ級潜水艦]]([[ソビエト連邦|ソ連]]製[[フォックストロット型潜水艦|フォックストロット型]])による潜水艦部隊を有していた。同級は優秀な長距離潜水艦ではあったが、既に旧式化しつつあった上に、元来が[[ロシア]]沿岸の高緯度地方での運用を想定していたことから、インド海軍が主な作戦海面としている熱帯地方には不適当な面もあった。 |
|||
検討を経て採用されたのが[[西ドイツ]]の[[ホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船]](HDW)の[[209型潜水艦|209/1500型潜水艦]]であり{{Sfn|小林|2019|p=177}}、1981年12月11日に契約が締結された{{Sfn|Gardiner|1996|p=175}}{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。この契約では、まずHDW社がキールで2隻を建造したのち、同社から供給したブロックを組み立てるかたちで[[ムンバイ]]の[[:en:Mazagon Dock Shipbuilders|マザゴン造船所]]で2隻を建造することとしており、そのための指導・技術支援も行われることとなっていた{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}。また1984年には、マザゴン造船所で更に2隻を追加建造することが発表された{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}。 |
|||
しかし1990年、この事業に伴ってHDW社から賄賂が贈られていたことが発覚し<ref>{{Cite news|url=https://www.indiatoday.in/magazine/special-report/story/19900315-hdw-submarine-deal-assumes-centre-stage-again-an-exclusive-inside-story-812418-1990-03-14|title=HDW submarine deal assumes centre stage again. An exclusive inside story|author=Prabhu Chawla|date=1990-03-15|newspaper=[[:en:India Today|India Today]]}}</ref>、2隻の追加建造は実現しなかった{{Sfn|小林|2019|p=177}}。また国内建造が実現した2隻についても、溶接などのトラブルのためにスケジュールはかなり遅延した上に{{Sfn|海人社|2005|pp=120-121}}、コストもドイツ建造分のおよそ2倍に上昇した{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。 |
|||
== 設計 == |
|||
本級の設計は209型のものを踏襲しており、単殻構造の耐圧殻の上に非耐圧・大型の上部構造を乗せた構造となっている。耐圧殻にはHY-80[[高張力鋼]]が採用されており{{Sfn|小林|2019|p=177}}、最大運用深度は260メートルとされる{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。また209型シリーズの他艦にない特徴として、セイル直前の上構内に非常時脱出用の救難球を搭載している{{Sfn|海人社|2005|pp=120-121}}。これはIKL社が設計したもので、乗員全員を収容して、8時間の酸素を供給することができる{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}。 |
|||
機関方式は[[ディーゼル・エレクトリック方式]]で、[[ディーゼルエンジン]]としては[[MTUフリードリヒスハーフェン|MTU]] 16V493 TY60(またはAZ80)を4基搭載する{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。これらにはそれぞれ出力430キロワットの発電機が接続されており、その電力によって、最大出力6,100 shp(定格4,600 shp)の電動機1基を駆動する{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。発電機および電動機はいずれもシーメンス社製である{{Sfn|Saunders|2015|p=331}}。推進器は7翼式である{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。また[[二次電池|蓄電池]]としては、キールでの建造分2隻は[[ファルタ]]製の電池132セル×4セットを搭載し、重量にして280トンであった{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。一方、インドでの建造分では[[:en:Chloride Group|クロライド]]社製の電池に変更された{{Sfn|Wertheim|2013|p=274}}。 |
|||
本型の技術的特徴は209型とおおむね同じであり、単殻構造の耐圧殻の上に非耐圧・大型の上部構造を乗せた構造となっている。ただし、他型とは異なる点として、セイル直前の上構内に非常時脱出用の救難球を搭載している。これは、事故など損傷によって浮上不能になった場合に、すべての乗員を収容して脱出するためのもので、[[スタンキー・フード]]や[[SEIE]]などによる個人脱出よりも[[減圧症]]や[[低体温症]]に罹患するリスクが低減されるものの、このように狭い区画内で多人数が一定時間生存し、また様々な海象状況のなかでこれを回収することは決して容易ではないことから、採用例は多くない。 |
|||
== 同型艦一覧 == |
== 同型艦一覧 == |
||
54行目: | 60行目: | ||
| S47 || シャンクル <br>([[:en:INS Shankul (S47)|INS ''Shankul'']]) || 1994年<br>5月28日 ||改修済み |
| S47 || シャンクル <br>([[:en:INS Shankul (S47)|INS ''Shankul'']]) || 1994年<br>5月28日 ||改修済み |
||
|} |
|} |
||
== 脚注 == |
|||
{{脚注ヘルプ}} |
|||
<!-- === 注釈 === |
|||
{{Notelist2}} --> |
|||
=== 出典 === |
|||
{{Reflist|30em}} |
|||
== 参考文献 == |
|||
* {{Citation|和書|editor=海人社|year=2005|month=1|title=世界の潜水艦|journal=[[世界の艦船]]|issue=637|pages=7-160|publisher=海人社|naid=40006548369}} |
|||
* {{Citation|和書|last=小林|first=正男|year=2019|month=5|title=現代の潜水艦|journal=世界の艦船|issue=900|publisher=海人社|naid=40021891933}} |
|||
* {{Citation|first=Robert|last=Gardiner|title=[[:en:Conway Publishing|Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995]]|year= 1996|publisher=Naval Institute Press|isbn=978-1557501325}} |
|||
* {{Citation|first=Stephen|last=Saunders|year= 2015|title=[[ジェーン海軍年鑑|Jane's Fighting Ships 2015-2016]]|publisher=[[:en:Jane's Information Group|Janes Information Group]]|isbn=978-0710631435}} |
|||
* {{Citation|authorlink=:en:Eric Wertheim|first=Eric|last=Wertheim|year= 2013|title=[[:en:Combat Fleets of the World|The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World]]|edition=16th|publisher=[[:en:United States Naval Institute|Naval Institute Press]]|isbn=978-1591149545}} |
|||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
||
62行目: | 82行目: | ||
* [[キロ型潜水艦]] - 本級に並行して導入された大型の潜水艦。[[ロシア]]の設計による。 |
* [[キロ型潜水艦]] - 本級に並行して導入された大型の潜水艦。[[ロシア]]の設計による。 |
||
== |
== 外部リンク == |
||
{{External media |
{{External media |
||
|image1=[http://www.globalsecurity.org/military/world/india/images/shishumar_indiannavy1.jpg 上空より俯瞰した写真。] |
|image1=[http://www.globalsecurity.org/military/world/india/images/shishumar_indiannavy1.jpg 上空より俯瞰した写真。] |
||
|image2=[http://www.globalsecurity.org/military/world/india/images/shishumar2.jpg 斜め前方より撮影。水面付近に見える赤い塗装の部分が耐圧殻] |
|image2=[http://www.globalsecurity.org/military/world/india/images/shishumar2.jpg 斜め前方より撮影。水面付近に見える赤い塗装の部分が耐圧殻] |
||
}} |
}} |
||
* {{Cite journal|和書 |
|||
|author= |
|||
|year=2005 |
|||
|month=1 |
|||
|title=世界の潜水艦 |
|||
|journal=[[世界の艦船]] |
|||
|issue=第637集 (増刊第68集) |
|||
|pages=7-160頁 |
|||
|publisher=海人社}} |
|||
*{{Cite book|和書 |
|||
|author= 池田 知純 [http://www004.upp.so-net.ne.jp/diving/] |
|||
|title= 潜水の世界 人はどこまで潜れるか |
|||
|year=2002 |
|||
|publisher=大修館書店 |
|||
|isbn=4-469-26505-5 |
|||
}} |
|||
* {{Cite web |
* {{Cite web |
||
|author=John Pike [http://www.globalsecurity.org/org/staff/pike.htm] |
|author=John Pike [http://www.globalsecurity.org/org/staff/pike.htm] |
2024年12月20日 (金) 15:12時点における最新版
シシュマール級潜水艦 | |
---|---|
基本情報 | |
種別 | 通常動力型潜水艦 |
建造所 |
ドイツ HDW社 インド・マザゴン造船所 |
運用者 | インド海軍 |
就役期間 | 1986年 - 現在 |
計画数 | 6隻 (うち2隻中止) |
建造数 | 4隻 (現役) |
前級 |
カルヴァリ級 ( フォックストロット型) |
次級 |
シンドゥゴーシュ級 ( キロ型) |
要目 | |
排水量 |
1,450 t (水上) 1,850 t (水中) |
長さ | 64.4 m |
幅 | 6.5 m |
吃水 | 6 m |
機関方式 | ディーゼル・エレクトリック方式 |
主機 |
・MTU 16V493 TY60 ディーゼルエンジン×4基 ・シーメンス電動機 (6,600 kW) ×1基 |
推進器 | スクリュープロペラ×1軸 |
出力 | 4,600馬力 |
電源 | 132セル蓄電池×4セット |
速力 |
11 kt (浮上時) 22 kt (潜航時) |
航続距離 | 8,000海里 (8 kt, 浮上時) |
潜航深度 | 320 m (実用潜航深度 260 m) |
乗員 | 40名 |
兵装 |
533mm 魚雷発射管×8(魚雷×14基) 外装機雷 24基 |
ソナー |
STN アトラス CSU-83 統合ソナー ※後期建造艦2隻にはDUU-5が装備 |
シシュマール級潜水艦(シシュマールきゅうせんすいかん、英語: Shishumar-class submarine)はインド海軍が運用する通常動力型潜水艦の艦級の一つ。ドイツのホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船の輸出用潜水艦である209/1500型潜水艦をもとに、インド海軍の運用要求に応じたカスタマイズを加えて開発された[1][2][3][4]。
就役している209型としてはもっとも大型であり、熱帯で運用されることもあって、蓄電池も他の型より大容量化されている。また、やはり同型のなかで唯一、非常時脱出用の救難球を搭載している。本級は近代化改修済みであるが、更なるAIP推進付加を含む近代化改修の計画もある。
来歴
[編集]インド海軍は、1965年にソビエト連邦と締結した協定に基づいてフォックストロット型潜水艦を取得し、カルヴァリ級として1967年から就役させて、潜水艦の運用に着手した[2][5]。この頃には既に原子力潜水艦の取得をも目指した議論がなされており、カルヴァリ級の後継艦計画の際には、単に先進的な通常動力型潜水艦を建造するというだけでなく、原潜の建造・運用に必要な人材育成にもつなげていく施策を求めていた[5]。しかしソ連はこの要望に難色を示し、フォックストロット型の改修型という回答しか提示しなかったことから、インドは他国にも検討の対象を広げていった[5]。
検討を経て採用されたのが西ドイツのホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船(HDW)の209/1500型潜水艦であり[5]、1981年12月11日に契約が締結された[2][3][4]。この契約では、まずHDW社がキールで2隻を建造したのち、同社から供給したブロックを組み立てるかたちでムンバイのマザゴン造船所で2隻を建造することとしており、そのための指導・技術支援も行われることとなっていた[3]。また1984年には、マザゴン造船所で更に2隻を追加建造することが発表された[3]。
しかし1990年、この事業に伴ってHDW社から賄賂が贈られていたことが発覚し[6]、2隻の追加建造は実現しなかった[5]。また国内建造が実現した2隻についても、溶接などのトラブルのためにスケジュールはかなり遅延した上に[1]、コストもドイツ建造分のおよそ2倍に上昇した[4]。
設計
[編集]本級の設計は209型のものを踏襲しており、単殻構造の耐圧殻の上に非耐圧・大型の上部構造を乗せた構造となっている。耐圧殻にはHY-80高張力鋼が採用されており[5]、最大運用深度は260メートルとされる[3][4]。また209型シリーズの他艦にない特徴として、セイル直前の上構内に非常時脱出用の救難球を搭載している[1]。これはIKL社が設計したもので、乗員全員を収容して、8時間の酸素を供給することができる[3]。
機関方式はディーゼル・エレクトリック方式で、ディーゼルエンジンとしてはMTU 16V493 TY60(またはAZ80)を4基搭載する[3][4]。これらにはそれぞれ出力430キロワットの発電機が接続されており、その電力によって、最大出力6,100 shp(定格4,600 shp)の電動機1基を駆動する[4]。発電機および電動機はいずれもシーメンス社製である[3]。推進器は7翼式である[4]。また蓄電池としては、キールでの建造分2隻はファルタ製の電池132セル×4セットを搭載し、重量にして280トンであった[4]。一方、インドでの建造分ではクロライド社製の電池に変更された[4]。
同型艦一覧
[編集]艦番号 | 艦名 (英名) | 建造者 | 就役 | 現状 |
---|---|---|---|---|
S44 | シシュマール (INS Shishumar) |
HDW | 1986年 9月22日 |
改修済み |
S45 | シャンクシュ (INS Shankush) |
1986年 11月20日 |
改修済み | |
S46 | シャルキ (INS Shalki) |
マザゴン造船所 | 1992年 2月7日 |
改修済み |
S47 | シャンクル (INS Shankul) |
1994年 5月28日 |
改修済み |
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 海人社 編「世界の潜水艦」『世界の艦船』第637号、海人社、7-160頁、2005年1月。 NAID 40006548369。
- 小林正男「現代の潜水艦」『世界の艦船』第900号、海人社、2019年5月。 NAID 40021891933。
- Gardiner, Robert (1996), Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995, Naval Institute Press, ISBN 978-1557501325
- Saunders, Stephen (2015), Jane's Fighting Ships 2015-2016, Janes Information Group, ISBN 978-0710631435
- Wertheim, Eric (2013), The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World (16th ed.), Naval Institute Press, ISBN 978-1591149545
関連項目
[編集]- インド海軍艦艇一覧
- 209型潜水艦
- スコルペヌ型潜水艦 - 本級に続いて導入された潜水艦。フランスとスペインの設計による。
- キロ型潜水艦 - 本級に並行して導入された大型の潜水艦。ロシアの設計による。
外部リンク
[編集]画像外部リンク | |
---|---|
上空より俯瞰した写真。 | |
斜め前方より撮影。水面付近に見える赤い塗装の部分が耐圧殻 |
- John Pike [1] (2009年4月4日). “S 44 Shishumar Class” (HTML) (英語). 2009年8月28日閲覧。