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アル=カビーシー

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アブー・アル=サクル・アブド・アル=アジーズ・イブン・ウトマーン・アル=カビーシー(Abū al-Saqr 'Abd al-'Azīz ibn 'Utmān al-Qabīsī ; ال-قبيصي, أبو الصقر عبد العزيز ابن عثمان、生年未詳-967年)は、10世紀イスラム世界占星術師判定占星術に関する彼の著作は、ルネサンス期のヨーロッパで何度もラテン語版が刊行された。ヨーロッパでは、むしろアルカビティウス (Alcabitius, Alchabitius)というラテン語名で知られる。

彼は現イラク領内のモスルまたはサマラで生まれ、現スペイン領内のサラゴサで没した。彼の主著は、ハムダーン朝スルタン Sayf al-Dawlah(在位916年頃-967年)に捧げられた『星辰の判定術の手引き』である。これは、判定占星術に関する名著として、中世からルネサンス期のヨーロッパで高く評価された。

13世紀には、セビーリャのヨハンネスによるラテン語訳の手稿が作成され、 "Alchabitii Abdilazi liber introductorius ad magisterium judiciorum astrorum"というタイトルで1473年に公刊された。1485年と1491年にも刊行され、しばしばザクセンヨハンネス・ダンクによる注釈も併録された。1503年には、やはりダンクの注釈を併録したErhard Ratdolt版がヴェネツィアで刊行された。

1518年-1523年頃には、ピエール・チュレルが独自の補注を施したラテン語版を作成し、リヨンで出版している(これはガリカデジタル図書館(フランス国立図書館)で公開されている)。

関連文献

  • (Charles Burnett, Keiji Yamamoto, Michio Yano (tr.)), Al-Qabisi (Alcabitius): The introduction to astrology: editions of the Arabic and Latin texts and an English translation, London : Warburg Institute, 2004